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ハヤシライスの冷蔵庫での保存方法
ハヤシライスを冷蔵庫または冷凍庫で保存する際には、原則となる3つのルールがあります。
- 保存前に常温まで冷ます
- できるだけ小分けにして保存する
- 菌の繁殖に注意する
これらのポイントを押さえれば、あとは庫内の保存スペースを確保するだけです。
ハヤシライスが日持ちする期間は?
ハヤシライスが日持ちする期間は何日くらいでしょうか?
カレーやハヤシライスは多めに作って作りおきしてしまいがちですが、冷蔵保存でも3日以内なら大きな問題ないと言われています。
冷凍保存であれば1ヶ月程度が目安になります。再冷凍はできませんので、少しでも解凍した場合は当日に食べきるようにしましょう。
ハヤシライスを冷蔵庫で保存するときのポイント7つ
冒頭で冷蔵庫でハヤシライスを保存する原則ルールは紹介しましたが、さらに細かく7つのポイントを確認していきましょう。
常温まで冷やす
ハヤシライスを冷蔵庫で保存するときのポイントは常温まで冷やすことです。冷蔵庫で熱いままで保存すると、冷蔵庫の温度が一時的にあがってしまう懸念があり、他の食材に悪影響を与えかねません。
また冷やすことで容器に移したときに水蒸気が発生しないように注意しましょう。水蒸気のせいで菌が増殖してしまう可能性があるからです。
小分けにして保存する
冷蔵庫で保存するときのポイントは小分けの容器に移して保存することです。大きな容器だと冷えるまでの時間がかかりすぎてしまいます。また小分けにすることで菌の増殖を防いで、安全に保存できます。
密閉して保存する
冷蔵庫で保存するときのポイントは密閉して保存することです。しっかりと密閉し空気に触れないようにすることが必要です。常温まで冷やしてしっかり小分けして保存しましょう。
またハヤシライスに生クリームなどが入っていると痛みやすくなるため、必ず密閉容器を使いましょう。フリーザーバッグを使う場合には、しっかりと空気を抜いて密閉してください。
清潔な調理器具を使う
冷蔵庫で保存するときのポイントは清潔な調理器具を使うことです。菌がつかないように清潔なものを使用することが大切です。
清潔な容器に移して冷蔵庫で保存すれば2、3日は持ちます。容器に移す際に常温まで冷まして移さないと、蓋に水蒸気がつくことがあるので気をつけましょう。
食べる分を温める
冷蔵庫で保存するときのポイントは食べる分を温めることです。全体を温めたり冷ましたりすることは避け、食べる分だけ温めて残りは菌の増殖を防ぐため、冷蔵庫保存か冷凍保存しましょう。
また温める場合も清潔な容器に移してレンジなどで温めましょう。しっかり火を通したい場合は鍋などで温め直してください。特に肉はしっかり火を通しましょう。
水分の多い野菜は加えない
冷蔵庫で保存するときのポイントは水分の多い野菜は加えないことです。水分の多い野菜は腐りやすいので、容器に移す際に取り除いておきましょう。
また冷凍保存するなら、ジャガイモやニンジンは取り除いておくことをおすすめします。ジャガイモは冷凍に不向で、解凍してもパサパサした食感になりがちです。
傷みやすい材料をいれない
冷蔵庫で保存するときのポイントは傷みやすい材料を入れないことです。脂質や糖質などを含んでいる食品には要注意です。特に乳製品は賞味期限が短く痛みやすい食材です。
その他ジャガイモや豆類、生クリームなども傷みやすい食材です。こうした傷みやすい食材できるだけ取り除いてから容器に移して保存しましょう。痛みやすい食材が入っている場合は、冷蔵保存であっても2日以内に食べきるように心がけましょう。
傷んでしまったハヤシライスの見分け方5つ
どれだけ気をつけていても、保存する条件によっては痛みが発生してしまうことがあります。特に夏場は痛みやすいため、食べる前には必ず状態を確認しましょう。
ここからは傷んでしまったハヤシライスの見分け方のポイントを5つ紹介します。
表面に白い斑点がある
白い斑点はカビである可能性が高いです。カレーやハヤシライスなどの煮込み料理はウェルシュ菌がつきやすいです。
ハヤシライスに加える食材や、夏など高温多湿の状況なのかなど色々な原因が考えられますが、いずれにせよ注意が必要です。ウェルシュ菌は耐熱性があるので夏場の常温保存は避けましょう。
冷凍保存した場合は自然解凍せずに、十分温め直してからいただきましょう。
酸っぱいような匂いがする
ハヤシライスから酸味の強い匂いがしていたら、傷んでいる可能性があります。誤って口にしないためにも、匂いを確かめることが重要です。匂いに限ったことではありませんが、当日に食べきれないのであれば速やかに冷蔵もしくは冷凍保存しましょう。
ルーが水っぽい
ルーが水っぽくなっていたら注意が必要です。このような状態のハヤシライスはすでに腐敗している可能性があります。また熱帯夜が続くような暑さだと常温保存は危険です。夕食のハヤシライスを鍋で常温保存していたら翌朝には痛んでいたというケースもよくあります。
その他冬場でも暖房のせいで室温があがっているケースなら常温保存はおすすめしません。温め直す前に、ルーの状態を確認しましょう。
納豆のような粘り気がある
納豆のような粘り気があり、糸をひいているようなケースは要注意です。このようなハヤシライスは腐敗している可能性があります。痛んでいるかどうかは見た目や匂い等でも判断できますので、異変を感じたら口にせず処分してください。
ウェルシュ菌は鍋底でも増殖しますので、高温多湿の状況での鍋ごと常温保存はリスクが高いでしょう。また芽胞ができると加熱しても菌がなくならないこともあります。
表面に泡のようなものがある
表面に泡のようなものがある場合も、傷んでいる可能性を疑いましょう。カレーでも一晩おいた2日目のカレーが美味しいと思い込んで、鍋ごと常温でおいておく人がいます。
室温などの関係もありますが、表面に白い膜のようなものがはったり、まるで蜘蛛の巣のような膜がはることもあります。煮込みメニューはハヤシライスに限らず保存方法を間違えると痛みます。
ハヤシライスを冷蔵庫で保存しよう!
カレーは一晩おいた2日目のカレーが美味しいと感じる人も多いと思いますが、夏場や室温が高い状態での鍋ごと常温保存は危険です。これは煮込みメニューであるハヤシライスも同じです。
またハヤシライスに生クリームなどの乳酸菌が加わっているときも腐りやすいですし、水分が多い野菜も要注意です。必ず食べられる分だけ小分けにして清潔な容器に移し替えて、冷蔵保存か冷凍保存しましょう。
この記事を参考に正しく保存して、痛む前に美味しいハヤシライスを楽しんでください。