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ジェットストリームは油性ボールペン
ジェットストリームは、「クセになる、なめらかな書き味。」をキャッチコピーに、三菱鉛筆株式会社から発売されている油性ボールペンです。
くっきりとした濃さと速乾性が特徴の新開発のインクが使われており、ペン先にはインク漏れや逆流を防ぐ機構が施されています。
公式サイトの商品詳細によると、ラインナップはジェットストリーム スタンダードの0.38mm、0.5mm、0.7mm、1.0mmの4種をはじめ、全8色で2種類の字幅のあるカラーインクシリーズ、極細のボール径0.28mmで細かな筆記ができるジェットストリーム エッジなど様々な種類が展開されています。
油性ボールペンと水性ボールペンとの違い
ボールペンの油性・水性の違いはインクの原料にあります。インクは色素や添加剤を溶剤で溶かしこんで作られますが、溶剤に有機溶剤が使われているものを油性、水が使われているものを水性と区分しています。
ジェットストリームのような油性ボールペンには、インクの粘度が高く滲みにくく耐水性も高いという特徴があります。その一方で、水性ボールペンに比べて書き出しがややかすれる、ボテと呼ばれるインク溜まりによる汚れが紙についてしまうという短所もあります。
対する水性ボールペンはインクの粘度が低く、書き味がなめらかで書き出しのかすれもありませんが、にじみやすく、染料インクの場合は耐水性が低いという特徴があります。
ジェットストリームがかすれるのを防ぐ方法7選
ジェットストリームは油性ボールペンのため、書き出しでややかすれるという特徴があります。
例えば手紙や履歴書を書く時、せっかく丁寧に書こうとしても文字がかすれることで見た目が悪くなってしまい、書き直さなくてはいけなくなるかも知れません。
かすれる原因を把握しながら、次に紹介する方法を使ってジェットストリームで書いた字がかすれるのを防ぎましょう。
試し書きをする
ジェットストリームを店舗で購入するとき、売り場の近くに試し書きのできるメモ用紙を置いているところもあります。購入する前に試し書きをして、かすれにくいものを選びましょう。
その場で試し書きができない場合は、自宅で書いてみて、かすれるようであれば交換してもらうようにしましょう。
また、インターネット通販の場合でも返品対応可能なサイトがあります。規約を確認してから購入し、もしかすれるペンが届いてしまったら返品しましょう。
どちらの場合においても店舗側とのトラブルにはならないように注意しましょう。
ペン先にダメージを与えない
ボールペンのペン先は、ペン先のボールとそれを保持するカシメの部分で構成されています。ボールペンのインクは、ボールとカシメ部の隙間からしみ出てきます。金属で作られているので一見丈夫に見えるボール部分ですが、精密な加工で仕上げられデリケートな部品です。
突き刺すなど紙に書く以外の本来の用途とは異なる使い方をしてしまったり、金属製の定規で線を引く・ペン先から床に落とすなどダメージを与えてしまうと、ボールペンがかすれるようになったりインク漏れになったりするので気をつけましょう。
ペン先を下にする
ボールペンのペン先を上にしたままにしておくと、芯の中に空気が入りやすくなってしまいます。芯の中に空気が入ると徐々にインクが分離してしまい、紙に書こうとしてもインクが出てこなくなってしまいます。
ボールペンを保管するときにはペン先が上を向いていないか、ノックしてペンが外に出たままになっていないか注意しましょう。
書く時の癖をなくす
ボールペンがかすれてしまう原因の1つには書く時の癖もあります。インクのかすれない、理想的な書き方を身につけましょう。
書くときの基本的な持ち方は、親指と人差し指でペンをつまむようにして、残りの指はペンに添えるように持ち、余計な力を入れないようにすることです。
また、書く際は紙に対して60~90°の角度で書きましょう。ペン先のボールと紙の設置面積が確保されてボールが一定に回転するので、滑らかな書き味を保つことができます。
替え芯をストックしない
ボールペンの替え芯をあらかじめ多くストックしておくと安心ですが、リフィル内のインクは古くなると劣化して固まってしまい、筆記に使えなくなってしまいます。
劣化の度合いは保管状況で異なりますが、ゼブラ株式会社のホームページによると、製造後約3年間が快適な書き味の目安です。必要以上に買い置きせず、その都度購入するようにしましょう。
下敷きの硬さに気をつける
薄い紙に書いたり、下敷きがやわらかすぎたりするとペン先を受け止めきれずに沈み、滲んでしまうので、ボールペンで書くときの下敷きの硬さもポイントです。
ビニールやレザー、プラスチックなど様々な素材でボールペン用の下敷きが発売されているので、使っているボールペンや、自分の好みの書き味と相性のいい下敷きを使いましょう。
古いインクを使わない
先述したように、製造から年数の経過しているインクは劣化している場合があります。長期間経過すると溶剤が蒸発して書きにくくなってしまうので、製造3年を目安にできるだけ新しいものを使うようにしましょう。
ジェットストリームがかすれる原因5つ
ここまで紹介したボールペンのかすれる原因の他にも、ジェットストリームがかすれる原因がさらに5つあります。
ボールペンの不調ではなく、使い方の悪さがかすれる原因になることもあるので、あわせてチェックしましょう。
原因1:紙の繊維が詰まる
ジェットストリームに限らず、ボールペンはペン先の小さなボールを回転させて筆記します。ペン先に紙の繊維が詰まってしまうとボールの裏側に巻き込んでしまい、インクが流れる溝が塞がれてインクがかすれる原因になります。
原因2:紙のコーティング剤が詰まる
ペン先に紙のコーティング剤が詰まるのも、紙の繊維が詰まるのと同様に、インクが流れる溝を塞いでしまうためインクがかすれる原因になります。インクジェット紙のコーティング剤や、紙の白さや平滑性を出す材料のような細かいゴミはかすれる原因になりやすいです。
原因3:ペンの先端が傷ついている
先述した通り、ボールペンのペン先はとてもデリケートな部品です。例えば金属製の定規を使って線を引いたり、ペン先を下にして床に落としたりするだけでもペンの先端に傷が付いてしまいます。ペン先に傷が付くことでボールが均一に回転しなくなるため、インクがかすれやすいです。
原因4:ペン先を上に向けて書く
壁に貼ったカレンダーに書き込んだり、手に持った紙や手帳に書き込んだりするとき、ペン先を水平以上の上向きにして書くと、ペン先から空気が入りやすくなります。
通常はインクの自重でペン先に落ちますが、ペン先に空気が入ってしまうとそこからペン先とインクの距離が離れて逆流し、インクがかすれたり書けなくなったりします。
原因5:ペンを水平にしている
ペンを紙に対して水平にして寝かせるように書くと、ペン先のボールが正常に回転せず、ペン先を上向きにして書くときと同様にインクが逆流してしまうなど、インクがかすれる原因になります。
場合によってはペン先で紙面を削ってしまい、紙の細かい繊維などが詰まってペン先のボールが回転しなくなったり、ペン先が摩耗してしまいインク漏れを起こすことにも繋がります。
ジェットストリームがかすれるときに確認するポイント4つ
ジェットストリームがかすれてしまうとき、ここまで紹介してきた原因で書けなくなっていることがほとんどです。
ペンを捨ててしまう前に、次の4つのポイントを確認してみましょう。
ポイント1:インク切れではないか
うっかり見逃してしまいがちですが、インク切れが原因でかすれていることがあります。
ジェットストリームのシリーズは様々なボール径のリフィルで展開されています。0.5mmだけでなく0.8mm、0.2mmなどボール径に気を付けて替芯を準備しましょう。
ジェットストリームは本体によって替芯の互換性が異なるため、事前に互換表で確認してから新しいリフィルを購入してください。
ポイント2:インクが固まっていないか
インク切れではないのにインクがかすれる、もしくはインクが出ない場合、芯の中でインクが乾燥して固まっている可能性もあります。
固まってしまったインクを手やお湯で温めることで柔らかくすることで復活する場合もあるので、試してみてもいいかもしれません。
ただし、現在発売されている製品のほとんどはペンの乾燥を防ぐ工夫がされているので、乾燥が原因で書けなくなるケースは減少しています。
ポイント3:インクに空気が入っていないか
空気が入ることによりインクとペン先に隙間ができてしまい、インクが出なくなる場合があります。
芯を取り出してみて空気が入っていた場合、ペンの後ろからペン先へ向けてインクが噴き出すような強い圧力をかける必要があるため、自力でインクを復活させることは難しいです。
しかし、インク漏れに注意しながら、ペンを縦に振ったり、輪ゴムや扇風機の遠心力を使って空気を抜く方法を試してみることも対処法のひとつです。
ポイント4:ペン先のボールが動くか
ボールペンはペン先のボールが回転しないとインクが出てきません。ペン先に傷がある、紙に対してペンを寝かせて書いてしまったり、紙とペン先の設置面積が小さくなりうまく回転しないなど、ボールの動きに不具合が起こることでインクがかすれたり出なかったりすることがあります。
ティッシュの上でペンを動かし、ボールが固まっている場合にはペン先を温めることや、掃除してボールの回転を滑らかにするという方法もあります。
ジェットストリームがかすれる原因と対処法を知ろう
ここまで、ジェットストリームのインクがかすれる原因と、その際チェックするポイントを紹介しました。筆記するときに気をつけていれば対処できるものばかりなので、書いていてかすれが気になったら今回紹介した対処法を試してみてください。