目次
カーテンは再利用できる
カーテンを買い替えてみたものの、今まで使っていたカーテンをそのまま捨てるのは勿体ないですよね。
カーテンに使われている布地は丈夫なものが多く、しかもサイズが大きいので、アイディア次第でいろんなものにリ再利用できます。
カーテンに幅や丈を足して、再利用する以外にも、カーテンの布を活用していろいろな小物に再利用することで、全く新しいものに生まれ変わり、お部屋の雰囲気も変化し気分転換が楽しめます。一見、きれいに見えるカーテンですが、実はホコリや花粉などが付着して意外と汚れているものです。
再利用の準備
再利用する前に、まずはカーテンをきれいに洗濯しましょう。生地の表示ラベルをチェックして、洗濯できる素材かどうかをしっかり確認してください。
カーテン生地を無駄にないように使いたいときは、四方の縫い目をあらかじめ解いておくと、その分がプラスされたくさんの生地が使えるようになります。
もしもカーテンの上部や裾がすり減っていたり、汚れなどで生地が傷んでいる場合は、その部分を切り落としてしまいましょう。生地の傷んだ部分を切り取ったり、縫い目をほどいたりしてから洗濯をすると、折りシワや繊維クズを落とせるので、そのような手順で進めていきましょう。
《 ポイント 》
- カーテンはアイディア次第でいろいろな小物に再利用できる。
- カーテンの四方の縫い目をあらかじめ解いておくと生地を無駄なく再利用できる。
カーテンを生活雑貨で再利用するアイディア8選!
マルチカバーに再利用する
カーテン生地のサイズを活かして、マルチカバーを作ってみましょう。
好みのサイズにカットして、切れ端を三つ折りにして平縫いする他にも、あえて生地の端を縫わずに切りっぱなしにしておくのも面白いアイディアです。
マルチカバーは、最も手軽にできる再利用方法のひとつで、ベッドカバーやテーブルクロスにしたり、こたつカバーや棚の目隠しやホコリよけ、敷物やひざ掛けなど、あらゆる場面で重宝します。
テーブルクロスにする場合は、天板と同じサイズの厚めのガラスをガラス屋さんに作ってもらい、天板の上に敷いて、その上にガラスをのせれば、汚れも防げますしおしゃれ感も演出できるでしょう。
ソファカバーに再利用する
大きな窓用のカーテンで、柔からで触り心地がよい天然素材のコットン(綿)生地でしたら、直接肌に触れるソファカバーなどにしてみてはいかがでしょうか?
コットンは肌に優しいだけでなく、丈夫で吸収性にも優れているというメリットがあります。
カーテンのヒダ部分をカットするか、縫い目をほどいて1枚の大きな布に広げます。ソファをちょうど覆い隠せるぐらいのサイズに裁断し、四方を三つ折りにしてミシンをかけますが、座った時にズレ落ちてしまわないように、四隅にヒモをしっかり縫い付け、ソファの足にくくりつけるようにします。
余った布でお揃いのクッションカバーを再利用すると、素敵な雰囲気の空間を作り出すことができるでしょう。
オリジナルバックに再利用する
生地の素材感を活かしてバッグや巾着を作ってみてもよいでしょう。初心者の方でも、エコバッグのようなシンプルなデザインであれば意外と簡単にできます。
また、ドレープカーテン用の厚手で丈夫なしっかりとした生地なら、トートバッグを、薄めで柔らかい生地でしたら巾着や、たくさん入れられるエコバッグなどにむいているようです。
携帯やお財布用のポケットを付けると、さらに使い勝手がよくなります。
インテリア小物に再利用する
コースターや花瓶敷などの小物類も手軽に作れるアイテムです。レースやボタン、リボンを縫いつけたりすると、ハンドメイド満載の小物に仕上がります。
また、カーテンの一部を違う生地と合わせてパッチワークにするとアクセントになって、新鮮な印象を与えることでしょう。
レースカーテンを使ってバスマットに再利用する
普段使いのバスタオルを、お好みのサイズによって2つ折か3つ折にします。それよりも小さめのサイズになるように、レースカーテンを折り、ずれないように糸で縫いつけます。
バスタオルの中にレースカーテンを挟み込み、四辺にミシンをかけ、ずれを防ぐためにミシンを斜めに×型になるようにかけます。
中にレースカーテンを入れることにより、お風呂上がりの 水分を吸っても乾きが早く、使いやすいバスマットが出来上がります。
食器洗い用に再利用する
カットしたカーテンを4つ折りにして厚みを持たせ、使いやすい大きさに形を整えます。あとは四辺をミシンで縫うだけで完成です。泡立ちが良く、隅々までとどくので食器を綺麗に洗えます。
ひと回り大きめのサイズに作ったものは、お風呂の掃除用としても活用できるなど、1枚のカーテンからたくさん作れるので、汚れたら惜しみなく捨てられますね。
押し入れ通気用に再利用する
結露が発生しやすい住宅では、押し入れがカビ臭くなることを防ぐために、通気用カーテンにしてみましょう。
押入れの中が丸見えにならない程度のサイズに直したカーテンを、つっぱり棒を使って固定するだけで、ホコリよけにもなります。ふすまを全部外して、 ポールカーテンのようにリングを付けたカーテンを下げておくと、お客様にみられても安心です。
おもちゃ入れに再利用する
不要になったカーテンで大きめの袋を作り、小さいお子様が自由におもちゃを出しれできる入れ物を作ってみてはいかがでしょうか。
まだ整理整頓が上手にできないお子様でも、遊び終わったら片づけるという習慣を持たせることができます。
《 ポイント 》
- マルチカバーは、最も手軽にできる再利用方法のひとつ。
- 柔からで触り心地がよい天然素材のコットンを使ったソファカバーへ再利用。
- 厚手で丈夫なカーテン生地ならトートバッグ、薄めで柔らかい生地なら巾着やエコバッグなどに再利用。
- レースやボタン、リボンをつけて、ハンドメイド満載の小物に再利用。
- レースカーテンとバスタオルで通気性のよいバスマットに再利用。
- 食器やお風呂の掃除用に再利用すると、泡立ちが良く隅々までとどく。
- カーテンを吊るして押入れの通気性をよくする。
- お子様のおもちゃ入れにして片付けの習慣をつける。
カーテンをリサイズ(お直し)して再利用する
自分で再利用することが難しい時には、専門業者に依頼してカーテンの「丈直し」や「幅直し」をしてリサイズしてもらう方法もあります。
大きくわけると、
- カーテンのリフォーム専門業者
- 洋服のリフォーム店
- お直しサービズのあるクリーニング店
などがあります。
カーテンの簡単な丈詰めはもちろん、一度ヒダ山を解体してから裁断する本格的なリフォームまで、リサイズする内容はいろいろあります。
また、カーテンの裾直しや幅直しサービスは短く詰めるだけでなく、丈足し、幅足しも可能です。丈を長くする場合だと、折り返しで調整する他にも、違う生地を足すなど、依頼者の希望に近づけるいくつかのアイディアを提案してくれるでしょう。
例えば、専門業者には次のような希望を伝えます。
- 窓のサイズに合うように、丈直しや幅直しを再利用したい。
- 2枚のカーテンを継いで、1枚のカーテンに再利用したい。
- 1枚のカーテンを2枚に分け再利用したい。
- プリーツカーテンをフラットカーテンに再利用したい。
- カーテンをシェードに直し再利用したい。
- カーテンをテーブルクロスやクッションなどに再利用したい。
オーダーカーテンと同じように、希望するデザインと窓に合わせたサイズを正確に伝えることも大切です。
平均的な料金
丈や幅を詰める場合
解体なしは、約1,500円/1mあたり (丈・幅を直した実m数)解体ありは、約4,000円/1m2あたり (仕上がったカーテンの面積)
丈・幅足し(裾や上部に生地を足す)場合
解体なしは、約2,000円/1mあたり (足した実m数)+生地代解体ありは、約4,500円/m2あたり (仕上がったカーテンの面積)+生地代ただし、裏付きや、ベルベット、シルクのような素材の場合には料金が加算されます。
完成するまでの期間
一般的には、1~3週間ですが、事前に自宅でクリーニングしてあるものと、クリーニングも含めて依頼するかによって、納期が異なってきます。まずは料金も含め、必ず見積もりをとるようにしてください。
《 ポイント 》
- カーテン丈詰め、幅詰めに留まらず、丈足し、幅足しも可能。
- 希望するデザインと窓に合わせたサイズを正確に伝えることが大切。
- 裏付き、ベルベット、シルクのような素材の場合には料金が加算される。
- 料金も含め、必ず見積もりをとるようにする。
カーテンをリサイクルで再利用してもらう
リサイクルショップ
カーテンを再利用せずリサイクルショップで買い取ってもらうことも一つの方法です。
UVカットや断熱加工、遮熱加工などが施されているなどの機能性の高いものや人気ブランドのカーテンだと高価買取につながりやすいようです。
また、カーテンをできるだけ高い金額で売りたいという方は、同じデザインのレースカーテンと組み合わせたものをセット売りにして持ち込むようにしましょう。
オークションに出す
業者での買い取り価格が、希望の金額に達しない場合は、オークションに出す再利用方法もいいでしょう。
オークションに出すときはクリーニングしたきれいな状態で写真を撮影し、正確なサイズと色、機能性などを出来るだけ詳しく表記して出品します。売れたとしても、自分で梱包や発送までする手間がかかってしまいます。
《 ポイント 》
- 機能性の高さや人気ブランドのカーテンは高価買取につながる。
- 同じデザインのレースカーテンとセット売りにする。
- オークションで落札された場合は梱包や発送する手間がかかってしまう。
カーテンを寄付する
カーテンを再利用や、買い取りしてもらうだけでなく、発展途上国に寄付するなど、無駄にせずに済ます方法があります。発展途上国では、たとえ中古のカーテンだとしても、布製品としての需要が高く、貴重な物資のようです。
カーテンとして使用するだけでなく縫い物の生地として再利用されていますので、国内の支援団体を通じてこうした国へ寄付することで簡単に社会貢献ができます。
まずは、支援団体へ問い合わせて流れを把握した上で、汚れや傷みのないものを洗濯してから寄付するようにしましょう。
https://world–gift.com/sutekata/curtain-1.html
http://mottainai-japan.com/support/
https://kizuna-npo.org/item/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%86%E3%83%B3/
カーテンに関するQ&A
A.「 粗大ごみ」としても処分することができますが、50cm四方以下に小さくカットすれば「可燃ごみ」として捨てることもできます。
A.カーテンの種類や素材にもよりますが、適した大きさにカットして雑巾替わりにすることもできます。カーテンは大きな布ですので、トイレの床掃除や、洗濯機周りの掃除に使用したら、気兼ねなく使い捨てできるので助かります。
《 ポイント 》
- 小さくカットすれば可燃ごみとして捨てられる。
- 雑巾替わりにすると気兼ねなく使い捨てができる。
最後に
窓のサイズに合わないカーテンを再利用する使う方法を紹介しましたが、いかがでしたか?
もともとカーテンは大きな布ですから、アイディア次第でいろんなものに再利用できますので、今まで使っていたカーテンが、全く新しい物に生まれ変わることでしょう。
カーテンは色や柄、素材の種類が豊富なので、使わなくなったものでも、工夫次第で雰囲気ががらりと変わり、お部屋の素敵なインテリアになります。
このように不要になったカーテンでも、さまざまな用途があるため、いろんなものに再利用して、ぜひ、暮らしの中に取り入れて楽しんでみてくださいね。