目次
ヒソップの効能と効果
ヒソップの効能はたくさんあります。「浄化のハーブ」と言われるヒソップの効果を見ていきましょう。
- 1.風邪の諸症状・呼吸器系に効く
- 2.冷え性や低血圧対策になる
- 3.リウマチや関節の痛みに効く
- 4.腸の動きを整える効果あり
- 5.筋肉痛や打ち身の回復に効果あり
- 6.ストレスや緊張の緩和に効果あり
1.風邪の諸症状・呼吸器系に効く
ヒソップが持つ抗炎症作用・抗菌作用は、特に呼吸器系に効果があるとされ、気管支や喉の炎症を抑え、風邪による鼻づまりや咳などの症状を鎮めてくれます。ヒソップの強い殺菌効果がウィルス性の風邪に働きかけて、咳や鼻づまりなどを鎮めて発汗作用により発熱にも効果があるとされているので、風邪やインフルエンザの予防にも役立つと考えられています。
2.冷え性や低血圧対策になる
ヒソップには血液の流れを促進させる作用や血圧の低下を防ぐ作用があります。
※血圧を上げる作用があるので高血圧の方の使用はやめましょう。
3.リウマチや関節の痛みに効く
ヒソップには筋肉や関節の痛み・こわばりを和らげ、尿酸を減らす効能があるのでリウマチを緩和すると言われています。
4.腸の動きを整える効果あり
ヒソップは消化吸収機能を向上させる働きも持っています。脂肪分の消化吸収を促進する働きに優れています。腸の動きを正常化させて腸内に溜まったガスの排出促進や便秘の解消など効果を期待することが出来ます。
5.筋肉痛や打ち身の回復に効果あり
ヒソップには筋肉の緊張を和らげる作用があるので、筋肉痛や打撲、打ち身などに外用で使われています。
6.ストレスや緊張の緩和に効果あり
ヒソップはアロマとしての利用もできます。鎮静作用があり、ストレス、不安、緊張、神経性疲労などの緩和に効能があります。イライラや興奮・ヒステリーを落ち着かせ、冷静さを取り戻すことに役立ちます。
また、ヒソップの爽やかな香りには呼吸器のトラブルも緩和する働きがあるといわれているので、喉の痛みや咳鼻炎などの症状を緩和する効果があり、風邪や気管支炎などのケアにも役立つとされています。
ヒソップはさまざまな効果をもたらすメディカルハーブなのです!
ヒソップの使い方
ヒソップの使い方ですが、やはりハーブティーにして飲むことが基本になります。ヒソップティーの香りは、ハッカを思わせる爽やかで清々しい香りです。味は少々苦みがありますが、口当たりや後味はサッパリとしています。
ヒソップをハーブティーにする作り方
また、ヒソップと違うハーブをブレンドして期待できる効果と効能を増やすのも良いです。
ヒソップと「フェンネル」や「ペパーミント」をブレンド
ヒソップと「オレガノ」や「キャットニップ」をブレンド
ヒソップと「ローズマリー」をブレンド
ヒソップのハーブティーを自分で淹れる手間を省きたい方や食事にひとさしなどの方法で利用もできるチンキを有効活用してみるのも良いです。チンキとはハーブの成分をエタノール、またはエタノールと精製水の混合液に浸すことで作られる液状の製剤です。チンキ剤の使い方は 1日に1回~5回、1回20滴をそのまま、またはぬるま湯に加えてお飲みください。
手軽な市販のハーブティーやチンキをご紹介します。
その他のヒソップの使い方
精油(エッセンシャルオイル)を用いたアロマテラピーでの使用も効果を感じることができます。
ハーバルバスとしてヒソップをお風呂に浮かべ、リラックス効果や呼吸器系への良い影響を受けるのも良いとされています。
また、ヒソップの若葉はサラダにドライリーフはスパイスに、開花前の花穂のついた枝葉はリキュールやビネガーの香りづけとして利用されます。
ヒソップの使用上の注意点
ヒソップ精油の内服や外用での使用は、筋肉の収れんを促してんかん発作を引き起こすという事例もあります。特に幼児は、けいれんやひきつけをもたらす危険があるとも指摘されています。高血圧・妊娠中・幼児・癲癇の方は使用を避けてください。
ヒソップの育て方
ヒソップは夏に青紫色の花を咲かせます。桃色、白色の花を咲かせるものもあります。半低木状多年草なので冬を越えて開花の時期になるとキレイな花を咲かせます。暑さ・寒さに強く、丈夫で比較的育てやすい植物です。
ヒソップ栽培のポイント以下の3つです。
2.剪定(せんてい)や刈り込みで、風通し良くする
3.ヒソップの花の収穫は「開花直前」に行う
では、ヒソップの育て方を種まきから収穫まで詳しく見ていきましょう。
種まき
ヒソップの種まきは、3月中旬~5月中旬が適しています。ポットなどに種をまき土を被せずにすると発芽が早くなります。発芽までは土を乾かさないように気をつけて水やりをしましょう。発芽したら間引きながら状態のよい芽を残して育てていくのが簡単な方法です。
植え付け
ヒソップは4月中旬~6月中旬、草丈10cm以上になったら植え付けます。ポットの底に根が回ったら花壇やプランターなどに定植します。酸性土壌を嫌いますので、植え付けの2週間前には苦土石灰を土に混ぜ込んでおきます。さらに1週間前に堆肥を施しておきます。根鉢を崩さないように植え付けたら、たっぷり水やりをします。多湿を嫌う性質ため株間は20~30cmあけておきます。
置き場所
日当たりと水はけの良いところに置きます。梅雨の時期の数日間雨が降り続きそうなときは雨の当たらないところにヒソップを移しておきます。
肥料
ヒソップは生育期に液肥を週2回程度与える程度で、それ以外の時期は特に与える必要はありません。
剪定(せんてい)
ヒソップは夏場に蒸れることが多くなるので、伸びすぎた茎や重なった茎を剪定し風通しを良くしてあげます。
病気・害虫
特にありませんが、イモムシやケムシがつく場合があります。
ヒソップを収穫する
ヒソップの葉は3月~10月に必要な量だけ摘みます。
ヒソップの花は5月~9月の開花直前に枝ごと切り取ります。
ヒソップの種は9月~10月の収穫となります。
ヒソップの基本情報
ヒソップは、高さが50 cmほどのシソ科の多年草です。ハンガリーが原産でおもな産地はフランス、ドイツ、イタリアです。香りが強いことから、基本的にハーブとして扱われていますが、かわいい小さな花が穂状に咲くので、花を楽しむためにも利用されます。
通称 | ヒソップ |
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別名 | ヤナギハッカ |
学名 | Hyssopus officinalis |
分類 | シソ科ヤナギハッカ属 |
主要成分 | 精油(1,8シネオール、ケトン類)、フラボノイド類、苦味質(マルビイン)、タンニン、ピネン、カンファー |
使用部位 | 葉・茎・花 |
代表的な効果 | 抗ウィルス、抗菌、去痰、健胃、鎮痙、鎮静、強壮、循環刺激、末梢血管拡張、発汗、利尿 |
最後に
ヒソップの効果や効能、いかがでしたでしょうか。
カラダとココロに様々な効能をもたらすヒソップは、花言葉の「浄化、清潔、清浄」のとおり効果の高いメディカルハーブなのですが、その反面効果の高いハーブなので副作用が起こる可能性もあります。過剰摂取にならぬよう1日1~2杯で健康に役立ててください。