目次
セスキ炭酸ソーダとは
セスキ炭酸ソーダとは、今話題の環境に優しい無機化合物です。別名セスキ炭酸ナトリウムとも呼ばれています。環境に優しい秘密は、合成界面活性剤を一切使っていないこと。重曹と炭酸ナトリウムが主な成分の白い粉です。
ナチュラルクリーニングができるセスキ炭酸ソーダですが、人体への影響がないわけではありません。弱アルカリ性の成分なので、誤飲してしまったり肌に触れたりすると、体に悪影響がある場合があります。
小さい子どもやペットが誤飲しないように、保管場所に注意したり、使用時は手袋をつけたりするようにしてください。
《 ポイント 》
- 環境に優しい無機化合物
- 素手で触らず、手袋をつけて使用しましょう
- 誤飲しないように、保管場所に注意
フローリングの掃除にセスキ炭酸ソーダは使える?
フローリングの掃除にセスキ炭酸ソーダは使うことができます。しかし、素材やワックスによっては、使うと状態が悪くなってしまうものも。
自分の家のフローリングに使用できるか事前にチェックしておきましょう。
無垢材や白木は使ってはダメ
木材がそのまま使用されている無垢材や白木のフローリングにセスキ炭酸ソーダを使ってはいけません。なぜならば、木材にセスキ炭酸ソーダが浸透して傷み、黒ずみの原因になるからです。別の方法でキレイにすることを検討しましょう。
ワックスの種類によっては溶けてしまう
使われているワックスによっては、セスキ炭酸ソーダで掃除をすると、剥がれることがあるので注意しましょう。樹脂ワックスであれば、セスキ炭酸ソーダを使って掃除しても問題ありません。
それ以外のワックスの場合には目立たない場所でテスト使用してから掃除するようにしてください。テストはただ拭くだけではなく、時間経過による劣化も調べるようにしましょう。
《 ポイント 》
- フローリングに使われているワックスが樹脂ワックスならば、セスキ炭酸ソーダを使っても問題ない
- 上記のワックス以外は目立たない場所でテストしてから掃除する
専用洗剤や食器用中性洗剤のほうが安心
フローリングの素材を守りたい場合には、無理にセスキ炭酸ソーダを使わずに、中性洗剤を使うようにしましょう。中性洗剤を使うことで、ワックスを剥がすことなくキレイに黒ずみを落とすことができます。
中性洗剤を使うときは薄めてから使うようにしてください。
《 ポイント 》
- 無理にセスキ炭酸ソーダを使わなくても、専用洗剤や薄めた中性洗剤でもOK
フローリングをセスキ炭酸ソーダで掃除する
ここからは、フローリングをセスキ炭酸ソーダで掃除する方法について紹介します。セスキ水の作り方も合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
用意するもの
まずは以下のものを準備しましょう。
- セスキ炭酸ソーダ
- 水
- スプレーボトル
- 雑巾
- ゴム手袋
セスキ炭酸ソーダと水の割合は1:40で準備するようにしてください。
セスキ水の作り方
続いて、セスキ水の作り方です。とても簡単なので、みなさんもぜひ作ってみてください。
- 水とセスキ炭酸ソーダを量って準備する
- スプレーボトルに1を入れる
- よく混ぜて完了
セスキ水を作るときは使う量だけ作るようにしてください。たくさん作って余った場合に、長時間おいておくことはできません。水が腐ってしまうので、セスキ水にも菌が沸いた状態になり腐ってしまいます。長期保存はしないようにしましょう。
また、濃度が高いセスキ水を使うとフローリングが傷んでしまったり、拭いた後が白く残ってしまったりします。分量を間違えて濃くなってしまった場合は必ず薄めて使うことを忘れずに。濃度を守って作るように気をつけましょう。
《 ポイント 》
- 使う分だけ作り、作り置きはしない
- 濃度を守って使う
掃除の手順
続いては、フローリングを掃除するときの手順について紹介します。
- 雑巾を湿らせる
- 汚れにスプレーして、1ですぐ拭き取る
- 水拭きする
- 乾拭きして完了
セスキ炭酸ソーダを使った後そのまま放置しておくのは良くありません。すぐに拭き取って、水拭きと乾拭きをするようにしましょう。
小さい子どもやペットのそばで掃除するときは、誤飲などに注意してください。
《 ポイント 》
- すぐに拭き取って、水拭きと乾拭きをする
- 子どもやペットのそばで使うときは注意
フローリング以外の掃除にもセスキ水を使おう!
セスキ炭酸ソーダはフローリング以外の場所の掃除にも活躍します。ひとつで家中を掃除することが可能です。
以下では使える場所を紹介します。
キッチンの汚れ
まずはキッチン汚れです。換気扇やコンロなどオールマイティに使えるのでぜひ参考にしてみてください。
- 油汚れにセスキ水をかける
- スポンジを使ってこする
- 水拭きする
- 乾拭きして完了
セスキ水を使って洗うときは素材を確認しましょう。アルミ素材には使用することができません。気になる方は目立たないところでテストしてみてください。
また、セスキ炭酸ソーダを使って三角コーナーを洗うと、ぬめりと嫌な臭いを取ることができます。
《 ポイント 》
- 換気扇やコンロなどオールマイティに使える
- 三角コーナーに使うと、ぬめりと臭いを取ることが可能
壁紙やドアノブの汚れ
壁紙やドアノブも実は汚れやすいところです。手あかや皮脂がついて黒ずみになりやすいので、定期的に掃除しましょう。
- 雑巾にセスキ水を吹きかける
- 拭き掃除をする
- 水拭きして完了
子どもの手の届くところは、水拭きだけでなく乾拭きもしておくとより衛生的です。家電が近くにない場合は、手すりや壁紙に直接スプレーしても問題ありません。
《 ポイント 》
- 汚れやすいので、定期的に掃除する
- 家電がないところには直接スプレーしてOK
浴室の汚れ
お風呂も汚れた体をキレイにする場所なので、汚れがつきやすい場所です。セスキ水を使えば、汚れの防止もすることができるのでぜひ試してみてください。
- 汚れているところにセスキ水を吹きかける
- しばらくおいておく
- スポンジで擦る
- 水ですすいで完了
セスキ水は浴槽だけでなく、排水溝にも使うことができます。落ちにくいときは数回に分けて掃除してみましょう。
《 ポイント 》
- 汚れの防止にもなる
- 浴槽や排水口にも使える
フローリングの掃除の頻度
フローリングは汚れが少しずつ蓄積する場所です。そのため定期的に掃除しなければいけません。掃除頻度は1〜3ヶ月に1回くらいを目安に行いましょう。
掃除をするときはよく晴れた日にしてください。雨の日に掃除をしてしまうと、拭いたところが乾燥せずに長時間放置されてしまいます。最悪の場合カビが生えてしまうこともあるので、雨の日は避けるようにしてください。
《 ポイント 》
- 掃除頻度は1〜3ヶ月に1回
- 雨の日は避ける
セスキ炭酸ソーダに関するQ&A
ここからは、セスキ炭酸ソーダに関するよくある質問にお答えします。重曹との違いなどについての質問にも答えているので、見分けがつかない方はぜひ参考にしてみてください。
A.重曹との違いは、アルカリ度・水に溶けやすいか・研磨機能があるかです。
- アルカリ度:よりアルカリ度が高いのがセスキ炭酸ソーダ
- 水に溶けやすいか:セスキ炭酸ソーダのほうが水に溶けやすい
- 研磨機能:重曹には研磨機能がある
重曹はセスキ炭酸ソーダと一緒で、油汚れに強いです。なので、研磨機能が欲しいときに使ってみてください。
A.クエン酸との違いは、液性・水に溶けやすいかです。
- 液性:クエン酸は酸性、セスキ炭酸ソーダはアルカリ性
- 水に溶けやすいか:セスキ炭酸ソーダのほうが水に溶けやすい
クエン酸はアンモニア汚れに強いです。
《 ポイント 》
- 重曹との違いは、アルカリ度・水に溶けやすいか・研磨機能があるか
- クエン酸との違いは、液性・水に溶けやすいか
さいごに
今回はセスキ炭酸ソーダを使った、フローリングの掃除について紹介しました。
セスキ炭酸ソーダを使うことができるかは、フローリングの素材やワックスの種類で決まります。掃除する前に事前にテストしておきましょう。
セスキ炭酸ソーダはフローリング以外にも使うことができます。家中を一気にキレイにできるので、大掃除のときなどに使ってみてください。
この記事を参考に、家中をピカピカにしましょう!