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里帰り出産のお礼は必要?
里帰り出産のお礼は、ルールとして存在するのでしょうか。
実際に里帰り出産をした女性のなかには、お礼をした方もいれば、とくにお礼をしなかったという方もいるようです。里帰り出産をする前に、あらかじめどんな方法でお礼をすべきか考えておくといいでしょう。
それでは、里帰り出産のお礼の仕方と、里帰りすることで実家にどのような負担がかかるのか、詳しく見ていきましょう。
感謝の気持ちをお礼で表す
大切なのはお礼の内容ではなく、里帰り出産でお世話になった「感謝の気持ち」を実家の両親に伝えることなので、お礼の仕方は何通りもあります。
里帰り出産のお礼は、古くからある「しきたり」でも、やらなければならないものでもありません。ご両親の考え方によっては、受け取ってもらえない可能性もあります。
《 ポイント 》
- 里帰り出産のお礼は決まり事ではないので、受け取ってもらえない可能性も!
現金でも品物でもいい
里帰り出産した際の、実家に対するお礼のルールはとくにありません。そのため、実家のライフスタイルに合わせて、柔軟にお礼の品を考えるのがベスト。
お礼をしたいけど物を選んだり購入したりする暇がない場合は、現金を渡すのもOKです。
《 ポイント 》
- 里帰り出産のお礼に決まったルールはない!
里帰りすることで実家にかかる負担
里帰りしたら、実家にかかる負担は想像以上に大きいもの。お金の面では以下の生活費がかかります。
- 光熱費
- 食費
- 日用雑貨代
さらに料理や洗濯、掃除などの家事全般もお世話になるので、労力的な負担もかけてしまうでしょう。いくら可愛い子どものためとはいえ、実際に金銭面や体力面などすべての面において、ご両親に大きな負担がかかります。
里帰り出産ができることを当たり前と思わずに、ご両親にしっかりと感謝の気持ちを伝えることが何よりも大切です。
《 ポイント 》
- 里帰り出産で実家が負担する生活費は意外と多い
「受け取らない」と言われていたら
お礼を渡そうとしても「お礼なんていらない」と、受け取りを拒否されてしまうケースもあります。また、里帰り出産の初日にお礼を渡されることで、プレッシャーを感じてしまう親御さんもいるかもしれません。
その場合は出産後しばらくたったときに、改めてお礼を渡すのもおすすめ。里帰り出産が終わり自宅に戻ってから、家に招待してお宮参りの写真と一緒にお礼を渡すのもいいでしょう。
《 ポイント 》
- 里帰りの初日にお礼を渡すことでプレッシャーを感じてしまう親御さんもいる
里帰り出産のお礼の相場
里帰り出産のお礼金の相場は、だいたい1ヵ月あたり2~3万円が目安。2人目の出産で上の子も一緒に里帰りする場合は、金額を少し増やしたほうがいいかもしれません。
ご主人も一緒なら、実家にかかる負担も増えます。実家にお世話になる人数が増えるごとに、金額も増やしましょう。
2ヵ月、3ヵ月と滞在日数が増える場合は、金額を倍にして渡してくださいね。
里帰り出産のお礼を品物にする場合
お礼に現金を渡すことに抵抗があるなら、商品券や旅行券がおすすめ。
また、形ある物を渡したいけれど品物の選び方がわからない、という方もいるでしょう。その場合は、カタログギフトをプレゼントしましょう。
カタログギフトには、ふだんなかなか食べられないような高級な食べ物から家電製品まで揃っているので、きっと喜んでもらえますよ。
里帰り出産のお礼の渡し方
里帰り出産のお礼が準備できたけど、渡すタイミングがいまいちわからない、という方のために、里帰り出産のお礼の渡し方を紹介します。
出産後は予想以上にバタバタするもの。前もってシミュレーションしておけば、いざというときに慌てずにお礼をできます。
渡すタイミング
出産前後のママは大忙し。できれば里帰りしてすぐの滞在初日に、ご主人と一緒に渡すのがベストです。「主人からのお礼」という言葉を添えると、親御さんも受け取りやすくなります。
初日に渡すのはなんだか気恥ずかしい…と思う方は、里帰りが終わり帰宅する時に、さりげなく渡すといいでしょう。机などに手紙と一緒に置いておいてもいいでしょう。
《 ポイント 》
- 初日に渡せない場合は、里帰り最終日にさりげなく渡すのがおすすめ!
のし袋やのしについて
お礼をするといっても親と子の親しい関係なので、あまりに堅苦しすぎるのはお互いに抵抗を感じるかもしれません。お礼金を封筒型のカジュアルなのし袋に入れて渡しても、とくに問題ありません。
のし袋やのしが無くてもよいのですが、きっちり渡したい方は紅白の蝶結びを選びましょう。表書きには「御礼」や「感謝」と記し、ご主人と自分の名前を記入してくださいね。
《 ポイント 》
- お礼金や贈り物の品にのし袋やのしがなくても問題はない
- のし袋を使う場合、表書きには「御礼」「感謝」と書く
里帰りのお礼に関するQ&A
里帰り出産に関する疑問についてお答えします。
A.出産後の女性の体は、想像以上にダメージを受けています。体のいたる部分がふだんとは異なり、ホルモンの乱れにより精神面も不安定。
産後1ヵ月は産褥期(さんじょくき)といわれ、家事などをおこなわずに体を休めなければなりません。里帰りをすれば、赤ちゃんのお世話以外は両親が代わりにやってくれます。
産褥期をゆっくり過ごすことで、体の回復も早くなるのです。
A.実家とはいえ、約1ヵ月もお世話になるのは気を使うもの。産後は精神面も不安定になりがちなので、両親と衝突することもあるかもしれません。
また、家事をしないことで太りやすくなります。一番のデメリットは、旦那さんと会えないことでしょう。
こまめに連絡を取り合い、旦那さんとのコミュニケーションを大切にしてください。
《 ポイント 》
- 里帰り出産をすれば産褥期にゆっくり休める!
- 産後は精神状態が不安定になりがち!両親と衝突する可能性もある
里帰り出産の時の挨拶や手紙の書き方
里帰り出産のはじめか終わりに、お礼と一緒にご両親への感謝の気持ちを手紙にして伝えましょう。きっと喜んでくれるでしょう。
たとえば、以下のような簡単な文章でもOKです。
里帰り出産の期間中、いろいろとお世話になります。お礼の気持ちを受け取ってください。ご迷惑をおかけすると思いますが、しばらくの間よろしくお願いします。
里帰り出産の間、大変お世話になりました。おかげでゆっくり体を休めることができました。とても感謝しています。これから子育てを頑張っていきますので、見守っていてくださいね。少ないですが、私たち夫婦のお礼の気持ちです。受け取ってください。本当にありがとう。〇〇のためにも、これからもずっと元気でいてね。
文章のはじめには、「お父さん、お母さんへ」と記入し、最後に「○○より」と、自分の名前を書いておきましょう。
さいごに
里帰り出産をすると、産褥期にゆっくり休めるので体の回復も早くなります。食事や家事などをサポートしてもらえるため、ご両親には感謝してもしきれないですよね。
お礼を渡そうとしても、親子の親しい間柄なので「お礼なんていらない」と言う親御さんもいるかもしれません。しかし、丁寧にお礼をすることで、ご主人の立場も良くなります。
出産直前にバタバタしないように、今回紹介したポイントをおさえて、里帰り出産のお礼について、ご主人と話し合ってみましょう。