目次
除草剤の選び方
除草剤の種類
除草剤は雑草などを枯らすための薬剤です。種類によって使い方も異なり、大きく分けると次の2つに分類されています。
粒剤(土壌処理型)
粒剤はこれから雑草が生えることを予防するのに効果的です。
パラパラと土壌に撒き、雑草の根が成分を吸収することで除草効果があらわれます。長期間にわたって効果が持続する点や、枯らしたい部分に直接接触させる必要もなく散布しやすい点も特徴です。
一方で、すでに生えている雑草には効果が薄めであることと、乾燥した土壌では成分の浸透が悪く効果が劣る弱点もあります。そのため、粒剤タイプは雨の降ったあとの地面が湿っている状態や、ホースなどで水を撒いてから使うようにしましょう。
液剤(茎葉処理型)
液剤タイプは即効性が高く素早く処理できるのが特徴です。
雑草の茎葉全体にかかるように散布すると、茎や葉かから成分が吸収され枯らしますので、ある程度生えた状態で使うのが効果的です。
雨が降ると効果が薄れるため、天候が良い日が続くような時期に散布するのがおすすめです。
ハイブリッドタイプ(土壌処理+茎葉処理型)
根と茎葉の両方で除草剤を吸収させるタイプもあります。双方の効果を持ち合わせているため、即効性と持続性ともに期待できます。
除草剤を使う場所
除草剤の活用場所は家庭の芝庭や農耕地、道路わきなどさまざまです。家庭の芝庭などでは雑草だけに作用する「選択性」のタイプを選ぶと、大切な木や芝を守り雑草だけを枯らすことができます。
また、小さなお子さんやペットがいるご家庭では食品添加物などの天然成分のみで作られている安全性の高い除草剤がおすすめです。また、雑草は農作物の生育も阻害するため農耕地でも使われます。
農耕地には農林水産省で作物登録されている「農耕地用」の除草剤を使わなくてはいけません。「非農耕地用」の除草剤を農耕地に使うと、法令違反となるため気を付けて下さい。
除草剤おすすめ5選
日本芝と西洋芝に使える除草剤
シバキープPro顆粒水和剤
一度散布すると約3カ月間も効果が持続します。日本芝と西洋芝のどちらにも使え、一年生・多年性広葉雑草に効果があり、枯れにくいと言われているヒメクグやハマスゲにも効果があります。
水に溶かして使うため天気の良い日に散布することと、雑草が大きくなりすぎていると効果が弱まるため生え始めに使うのがポイントです。
ゴルフ場などでも活用されているため、自宅の庭で使えばプロの効果を実感できる除草剤です。
駐車場などコンクリートの隙間にも効果的な除草剤
ネコソギロングシャワー
薄めずそのまま使える液体シャワータイプです。粒剤では届きにくいコンクリートの隙間にも届き、草丈30㎝程の大き目の雑草にも使用できます。そのため、駐車場や空き地、運動場などに向いています。
雑草を枯らしながら、約1カ月以上にわたり雑草の発生を抑える効果も期待できます。花壇や樹木など枯らしたくない植物の周りや傾斜になっている土地での使用はできません。
食品成分生まれの優しい除草剤
アースガーデン みんなにやさしい除草剤 おうちの草コロリ
とうもろこし茶や柑橘、ホップなどに含まれる食品成分ペラルゴン酸使用のため、小さなお子さんやペットのいるご家庭でも安心して使えます。
土壌の中で分解されるため、環境に及ぼす影響も少なく、薬剤をかけた場所だけの雑草を枯らしながら約1カ月間雑草の繁殖を抑えてくれます。お庭周りやお墓などにおすすめです。
菜園や花壇用の除草剤
おうちの草コロリ 菜園・花だん用
かけた場所の雑草だけ枯らす、オリジナルブレンドのお酢100%の除草剤です。野菜、花、庭木など枯らしたくない植物もある菜園や花壇に使うのに最適です。散布してから1週間程度で植え付けができるようになります。
農耕地にも使える除草剤
サンフーロン
農耕地でも使用できる農林水産省登録されている除草剤です。登録作物も豊富で、価格もリーズナブルのため幅広く使われています。
雑草が生えている状態に、水で希釈してから散布するため、雨が降らず風が強くない、穏やかな天候の日に散布するのがおすすめです。農業用水路の水の使用は控えましょう。散布後は数日したら草の色が変わり、徐々に効果が出始めます。
雑草別!除草剤おすすめ4選
スギナも枯らせる人気の除草剤
シャワータイプ ラウンドアップマックスロードAL
しつこい雑草の「スギナ」も枯らせる除草剤です。葉から入り根まで枯らせ、薬液が葉全体にかからなくても枯らすことができます。キャップを開ければそのまま使えるシャワータイプのため、希釈する手間もありません。
効果は散布を2~7日程度と効果完成まで日数を要するので誤って再散布しないようにしましょう。また、ペットのいるご家庭では散布当日はペットが散布した場所に入らないよう注意してください。
コケを枯らせる自然由来成分の除草剤
コケそうじスプレー
コケは通常の植物と違うため、雑草に用いる除草剤では効果がありません。また、コケの種類によっては繁殖力がとても強く、ワンシーズンでも大群落を形成することもあります。
こちらのコケ用の除草剤は中性のため、コケを枯らしても下地を痛める恐れはほとんどありません。
コンクリート、タイル、サイディング剤、石材と幅広い場所でも使えます。また、グレープフルーツ種子抽出物食品添加物として認められているため、環境にも優しいため安心です。
クローバーなど一年生広葉雑草も枯らせる除草剤
芝生用除草剤 MCPP液剤
繁殖力が高くあらゆる土壌に適応し、密集して成長しながら何年も枯れずに花を咲かせるクローバー。そんな広葉雑草にも優れた効果が期待できるのがこちらの液剤タイプの除草剤です。
処理適期幅が広く、使いやすいのも特徴です。イネ科の植物への影響はほとんどないため、芝生のある場所にも使いやすいです。
笹・ススキ・ヨモギにも効果絶大の除草剤
カダン 除草剤 粒タイプ オールキラー
しつこい笹・ヨモギ・ススキ、スギナなどに色々な雑草に効果的です。また、根までも枯らすため1年に1回の散布でも効果を持続、発揮できます。強力な雑草には、秋から早春の発生前に予防として散布できます。空き地や駐車場など日常的に手入れがやりにくい場所に適しています。
さいごに
除草剤を使う際は、周辺環境などに気を付け、散布材の用途を守って使用しましょう。また、除草剤を使った後は、手洗いとうがいをして、顔や足にも薬剤が付いている可能性がある場合は顔や足も洗ってください。
使った服や靴にも除草剤が付着していないか確認してから保管するようにしましょう。