鬼灯(ホオズキ)の花言葉とその由来、食べて得られる効能とは

鬼灯

愛らしい姿の鬼灯の花言葉には相反するふたつの意味があるってご存知ですか?甘酸っぱくて美味しい鬼灯を食べるのは、季節を感じさせてくれる風物詩ですが、平安時代から薬のような役割をもっていました。食用から観賞用まで幅広く栽培され、たくさんの人に愛されてきた鬼灯の花言葉とその由来、特徴や食べて得られる効能などについて解説していきます。

鬼灯(ホオズキ)の花言葉とその由来

ホオズキ

鬼灯(ホオズキ)の花言葉

鬼灯の花言葉は、

  • 「偽り」
  • 「欺瞞」
  • 「ごまかし」

そして

  • 「心の平安」
  • 「自然美」
  • 「不思議」
  • 「私を誘惑して」

など、両極端の意味を持つ花言葉があります。

「偽り」「ごまかし」「欺瞞」など、疑心暗鬼のような花言葉は、鬼灯の実の姿が由来となっているようです。

初夏に白くて可愛い花を咲かせる鬼灯は、7~9月にかけてオレンジ色の袋を作ってその中に実をつけます。この袋状になっている額は、大きく膨らんでいますから、とても大きな実が入っているように想像してしまうのですが、実際の実は、見た目の鬼灯の赤い袋に対してかなり小さめなのです。

この見た目との違いから、「偽り」「欺瞞」「ごまかし」という不安に陥りそうな怖い花言葉が付けられました。

その一方で、「心の平安」「不思議」「自然美」という花言葉の由来となっているのは、食用の鬼灯を食べたあとの気持ちを表現したもののようです。

海外では「ストロベリートマト」と呼ばれる程、甘ずっぱくておいしいと評価が高い鬼灯の栄養素は抜群で、甘さだけでなくビタミンや葉酸が摂取でき、食べることによって、心の平安を感じることができるというのが由来になっています。

また、「私を誘惑して」といった恋愛に関係するような花言葉は、花名の由来でもある、「ホホ」という虫や、カナブンやカメムシなどが寄り付くことから付けられたものです。

西洋での鬼灯(ホオズキ)の花言葉

西洋で鬼灯は、「Winter Cherry冬のサクランボ」または「Ground Cherry地面のサクランボ」と呼ばれていますが、西洋(英語)の花言葉は、ごまかしという意味の「deception」です。これもあまりいい言葉ではありませんよね。

《 ポイント 》

  • 鬼灯は両極端の意味を持つ花言葉がある。
  • 鬼灯の花言葉は見た目のギャップから「偽り」「欺瞞」「ごまかし」。
  • 鬼灯の花言葉は「心の平安」「自然美」「不思議」「私を誘惑して」。
  • 鬼灯を食べた後の気持ちを表した花言葉は「心の平安」「不思議」「自然美」。
  • 鬼灯はホホという虫が付きやすいことからできた花言葉は「私を誘惑して」。
  • 西洋(英語)の鬼灯の花言葉は、ごまかしという意味の「deception」。

鬼灯(ホオズキ)とは

ほおずき 鬼灯

開花時期

鬼灯の花の見頃は、6~8月で、白近い淡いクリーム色の小さな花を咲かせ、結実する9月頃まで季節をまたいで私たちを楽しませてくれます。

緑色だった袋が、次第に真っ赤に色づいていく姿を見ていると季節の移り変わりを感じて楽しみになってきます。

旬の時期

食用の鬼灯は8月中旬頃から10月にかけてが、最も美味しい旬の時期になります。

名前

和名はいくつもあり、鬼灯(ホオズキ)の他にも、地域によって、

  • 奴加豆支(ヌカヅキ)
  • 輝血(カガチ)
  • 酸漿(サンショウ)
  • 鬼橙(ホオズキ)
  • 赤輝血(アカカガチ)

などの別名で呼ばれているものもあります。「血」や「鬼」の漢字が使われているのは、鬼灯に含まれている毒によって付けられたものなんです。

原産国

ナス科ホオズキ属の植物は、ヨーロッパから日本、北アメリカと北半球の広い範囲に自生していますが、中でもヨウシュホオズキからの変種である鬼灯の原産地は、正確にはわかってないようで、東アジア原産とするのが一般的です。

特徴

鬼灯は、多年草植物に分類され、その草丈は、約60~80cm程度まで成長し、赤いちょうちんがぶら下がっているような袋は、鬼灯の萼にあたります。3月頃に地下茎から芽を伸ばし始め、5~6月頃になると小さな花を咲かせます。

花が受粉すると果実だけではなく、萼も非常に大きく成長し、緑色だったものが8月頃には朱赤に色づきます。そして秋になると地上部が枯れはじめ、冬は地下茎となって冬越しします。

花名の由来

鬼灯の旧かなづかいは、「ほほづき」なのですが、花言葉とは別に、名前の由来にはふたつのエピソードがあります。

真っ赤に膨らんだ鬼灯の実が、頬を膨らませて鳴らして遊ぶ子供たちの「頬突き」からきた説と、「ホホ」という虫がつきやすい植物だったため、「ホホ付き」と呼ばれたという説です。

誕生花

鬼灯を誕生花にしているのは、

  • 7月8日
  • 8月12日
  • 12月29日

です。魅力的で美しい方の誕生日に、花言葉に合った、鬼灯の花を贈ってみてはいかがでしょうか。

《 ポイント 》

  • 鬼灯の花の見頃は、6~8月。
  • 鬼灯は8月中旬~10月にかけて最も美味しい旬の時期。
  • 鬼灯の名前の由来にはふたつのエピソードがある。

鬼灯(ホオズキ)の種類

ほおずき

種類が豊富な鬼灯は、ホオズキ属に分類される種だけでも約80~100種あり、実の大きさや形や花言葉もそれぞれで、用途によって実を「食用」に出来る品種と、食用には向いておらず、最初から「観賞用」として栽培される品種の2つに分類されています。

観賞用の鬼灯

ヨウラクホオズキ(ナギナタホオズキ)、タンバホオズキ、サンズンホオズキ、センナリホオズキは、観賞用として栽培されている鬼灯なので、間違って食べないように気をつけましょう。

ヨウラクホオズキ(ナギナタホオズキ)

江戸時代に日本で生み出された観賞用の品種です。きれいな三日月形の実を下に向けて垂れ下げる姿を、瓔珞(ようらく)という仏の首にかける飾りのように見立てている仏花向きの鬼灯です。

タンバホオズキ

切り花に向いている人気の品種で、草丈が1メートルと高く、大きな実をつけます。

サンズンホオズキ

名前の通り草丈が15~20cmと小さめの品種で、鉢植えとして人気があります。大鉢で栽培すると、小さい実をたくさんつけます。

センナリホオズキ

熱帯アメリカが原産の一年草の品種で、熟しても赤くならず、淡い黄色をしています。たくさんの実をつけることから「センナリ」という名前がつけられました。

実を食用とする鬼灯

シマホオズキ(ゴールデンベリーホオズキ)、ショクヨウホオズキ(ストロベリートマト)、オオブドウホオズキ(トマティーヨ)は、食用として栽培されている鬼灯です。

シマホオズキ(ゴールデンベリーホオズキ)

草丈が90~120cmにもなるペルー原産の品種でします。淡い黄色の実をしていて独特の甘酸っぱさがあり、美容によいフルーツとして人気があります。

ショクヨウホオズキ(ストロベリートマト)

北アメリカから熱帯アメリカにかけてが原産の品種です。実が熟すと淡い褐色になり、中にある黄色い果肉は2cmほどでベリー類に似た濃厚な味わいが特徴的です。

オオブドウホオズキ(トマティーヨ)

南米原産の品種でメキシコ料理には欠かせない鬼灯です。3~5cmほどの緑色をした実はトマトの風味に似ています。

《 ポイント 》

  • 観賞用として栽培されている鬼灯は、ヨウラクホオズキ(ナギナタホオズキ)、タンバホオズキ、サンズンホオズキ、センナリホオズキ。
  • 観賞用鬼灯は食べないように気をつける。
  • 食用として栽培されている鬼灯は、シマホオズキ(ゴールデンベリーホオズキ)、ショクヨウホオズキ(ストロベリートマト)、オオブドウホオズキ(トマティーヨ)。

鬼灯(ホオズキ)の効能

ほおずき

花言葉とは別に、昔は薬草として使われてきた鬼灯ですが、その効能は、赤ちゃんの夜泣き、ひきつけ、大人の腹痛、胸やけ、胸痛の痛みを和らげる効果が期待できると言われています。

中国発祥の漢方薬として使われている鬼灯の根は、酸漿(サンショウ)と呼ばれ、東洋医学では咳止や解熱の際に用いられています。

また、食用鬼灯をフルーツとして食べているヨーロッパでは、ビタミンBの一種であるイノシトールを豊富に含み、体内に脂肪を溜め込まない働きがあるとされています。

《 ポイント 》

  • 鬼灯は昔、薬草として使われていた。
  • 鬼灯は赤ちゃんの夜泣き、ひきつけ、大人の腹痛、胸やけ、胸痛の痛みを和らげる。
  • 東洋医学では鬼灯の根を咳止めや解熱に用いる。

鬼灯(ホオズキ)の食べ方

食用ホオズキ

鬼灯の額をあけて、中の実をきれいに水洗いをしてからそのまま食べることができます。

柔らかくて傷みやすい鬼灯の実を保存するときには、水気が付かないようにジップロック袋などに入れて冷蔵庫の野菜室に入れるようにしましょう。

そのまま食べる他にも、アイスクリームのトッピングにしていたり、ジャムにしたりと、いろんなアレンジで楽しみ方もいろいろです。

ただし、鬼灯には毒がありますので、気を付けなければいけません。毒がある部分は根の部分で、根に含まれるアルカロイドという成分は、子宮を収縮させるため、流産してしまう危険性があるのです。

根の部分を敢えて食べることはないと思いますが、花言葉以外に記憶にとどめて気を付けるようにしてくださいね。

《 ポイント 》

  • 鬼灯の額をあけて、中の実をそのまま食べることができる。
  • 鬼灯の根の部分に毒があるので注意する。

ほおずき市とは

ほおずき市

東京都台東区にある浅草寺では、毎年7月上旬になると、夏の風物詩のひとつである「ほおずき市」が開催されます。これは200年前から開催されている伝統的な行事で、120件を超える鬼灯の露天が賑わい、たくさんの観光客が全国各地から訪れます。

規模が大きく有名なのは浅草寺ですが、発祥の地は港区の「愛宕神社」で、鬼灯が病気に効くという触れ込みで、愛宕神社の「四万六千日(しまんろくせんにち)」と呼ばれる縁日の日に売られたのが始まりのようです。愛宕神社と同じように、観音様を祀り四万六千日の縁日を開催していた浅草寺が、便乗して始めたという説もあります。

厄除けや無病息災を願う縁起物である「ほおずき市」では、日中とは違った幻想的な雰囲気の中、風鈴の音を聴きながら、真っ赤に色づいた鬼灯を見ながら歩きます。

浅草寺の「ほおずき市」は7月9~10日で、他の神社でも6~8月の間に開催されます。

2日間にわたり、夜遅くまで開催されますので、赤い実の縁起物の御利益にあやかったり、好きな花言葉の鬼灯探しにぜひ一度訪れてみてくださいね。

《 ポイント 》

  • 浅草寺の「ほおずき市」は7月9~10日の2日間。
  • 200年前から開催されている伝統的な行事。
  • 発祥の地は港区の「愛宕神社」。
  • 他の神社でも6~8月の間に開催される。

最後に

鬼灯の実

鬼灯の花言葉や種類、食べて得られる効能や毒についてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?夏の時期になると、どんどん真っ赤に膨らんでくる鬼灯が、見る人を楽しませてくれますよね。

歴史を感じさせてくれる鬼灯の魅力は、今の時代にも色濃く反映されていますので、今年こそは「ほおずき市」に行って、いろんな鬼灯を鑑賞しながら、花言葉を思いめぐらせてみてはいかがでしょうか。

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