食事をする際の正しいマナーとは?和食・洋食・中華の食事マナー3つ

レストランで食事する男女

この記事では、和洋中の食事のマナーについて詳しくまとめました。食事のマナーといえば、知っておきたいけど具体的に何をすれば良いか分からないマナーの一つといえます。食事のマナーを守ることで、大切な食事会でのシーンでよりあなたを魅力的に演出することができます。

基本的な食事のマナー12選

レストランで食事する男女

基本的な押さえるべき食事のマナーについて12選を紹介します。

基本的な内容になっていますので、両親から躾として教わった方も多くいるでしょう。そういった事も思い出しながら、今一度基本的なマナーいついて確認しましょう。

親しい人との食事や新しく仲良くなった人との食事でも、基本的なマナーを押さえておくことで、より楽しい食事会を楽しむことができるでしょう。

基本マナー1:姿勢に気をつける

食事の姿勢に気をつけることがマナーとして大切です。

食事をしている見栄え的にも、姿勢に気をつけることで食事をより美味しそうに見せることもできますし、お料理をあなたが引き立たせることができます。

猫背で食事をしたり、お皿に顔を近づけたりして食事をすると、見栄えも汚くなってしまいますし、お料理も台無しになってしまいます。食事マナーの初歩として、姿勢に気を配りましょう。

基本マナー2:正しい持ち方で食べる

食器を正しい持ち方で扱って食事をすることがマナーです。

食器の持ち方もマナーとして大切なことですし、食器の持ち方は苦手な方も多くいるでしょう。正しい持ち方を知り、間違った持ち方を訂正しておくことが大切です。

お箸の持ち方は幼い頃に両親に教わった方も多いと思いますが、自己流のまま身についてしまっ人もいることでしょう。正しいお箸の持ち方をすることで、食事もしやすく美味しく楽しむことができます。

基本マナー3:音を立てない

食事のマナーとして、無闇に音を立てないようにしましょう。食事において、音を鳴らすことは良くありません。

口に入れる時や咀嚼の音、フォークなどをお皿におくときなど、食事中には気をつけないと音が鳴ってしまう場面が多々あります。食事をより楽しむためにも、音を立てないように丁寧に食事をしましょう。

綺麗なレストランでの食事の場がうるさいイメージはありませんし、店内に流れている音楽も静かなことが多いでしょう。食事を美味しく楽しむためには、音を立てずに静かに食べることが大切です。

基本マナー4:頬杖をつかない

基本のマナー1で「姿勢に気をつける」ことを説明しましたが、頬杖をつきながら食事をすることは代表的な「悪い姿勢」でマナー違反です。

頬杖をつきながら食事をすると、姿勢が悪くなります。口から食べかすが溢れる事もありますのであなたの魅力が台無しになってしまう恐れがあります。

なお、頬杖をつくということはテーブルに肘をつけている状態です。頬杖は当然として、食事中はテーブルに肘をつけることもマナー違反ですので、併せて覚えておきましょう。

基本マナー5:お皿に当たらない

スプーンやフォークなどカトラリーは、お皿に当たらないようにすることが食事のマナーです。音をカチャカチャ鳴らさないように、静かに使うようにしましょう。

ステーキなどを切る際にナイフを思いっきりお皿に当ててしまってお皿が割れてしまったら、食事が台無しになるだけではなく怪我の原因にもなります。静かにゆっくりと、お皿に当たらないように使用しましょう。

基本マナー6:手皿に注意

手皿とは、口元に添えた手を「受け皿」のかわりにする行為です。

柔らかいお豆腐などでついつい無意識にしてしまいがちですが、手皿は食事のマナーとして良くありません。手皿をすればテーブルに食べ物をこぼさないようにできるので、むしろマナーを守ってるようにも感じられます。

ですが、例えば和食であれば手の平にのるようなお皿であれば、手で持ち上げて食べるのが正しいマナーです。テレビなどで芸能人や食事レポーターが手皿をしている姿を目にすることも多く、間違ったマナーとして捉えられている現状があります。

しかし基本的なマナーを守り、正しい姿勢で口元に運べばこぼれませんので、手皿をしなくても大丈夫です。

基本マナー7:食事をしながら別のことをする

食事をしながら別のことをするのはマナーとして良くありません。食事を楽しんでいるようにも見えません。何よりもせっかくの料理なのに味にも集中できません。

例えば髪の毛をいじりながら食事をするのは、一緒に食事をしてる相手にも失礼ですし衛生的にも良くありませんので控えましょう。

特に注意したいのがスマホです。何度も通知音が鳴ったり、スマホを操作しながら食事していると、相手ばかりでなく周りの雰囲気そのものを壊しかねません。

食事の際には、他のことよりも食事を楽しみましょう。

基本マナー8:器は重ねない

食べ終えた食器は重ねないことが食事のマナーです。

親切心でついつい器を重ねてまとめてしまう方もいますが、マナーとしては良くありません。重ねてしまうと食器の底に汚れがついてしまいますし、場合によっては器が傷ついてしまうこともあります。

セルフサービスのお店や食べ放題のチェーン店では器や食器を重ねて返却することもありますが、レストランなどそれなりのお店ではNG行為と考えておきましょう。

基本マナー9:蓋の置き方

お椀で汁物が一品料理として出された際には、蓋を裏を上に向けてお椀より奥に起きましょう。

また、食器を傷つけないためにも、汁物を食べ終えたら蓋は元のようにお椀に被せましょう。汁物とご飯物のお椀どちらにも蓋がついてきた場合はどうすればいいでしょうか。

この場合には汁物のお椀の蓋は右側に、ご飯物のお椀の蓋は左側に置くようにしましょう。これらも食事のマナーの一つです。

基本マナー10:髪はまとめておく

長い髪はまとめておきましょう。

食事の際に、髪の毛が口についてしまったりお料理の中に入ってしまっては、衛生面でも悪影響ですし、何よりもあなたの折角の髪の毛で食事の場を汚してしまうことになります。

「それほど長くないはずなのに食事の時に髪が気になる」という方は、姿勢を見直してみてください。ほとんどの場合、食事中の姿勢が前かがみになってことに気づくでしょう。

基本マナー11:食事をしながら喋らない

食事をしながら喋ることはマナーとしてよろしくありません。食事の際には、喋る時には食事を中断して喋るようにしましょう。

口に食べ物を含みながら喋れば見た目も汚いですし、何より口の中のものが出てきてしまったら食事の場を汚して台無しにしてしまいます。マナーとは、食事を楽しむためのものと捉えて守るようにしましょう。

基本マナー12:食べ物を残さない

食べ物を残してしまうのも、食事のマナー違反です。

特にお米はお椀に残っているのは良くないと、幼い頃にしつけられた記憶のある方も多いと思います。一緒に食事をする相手が料理を綺麗に残さず食べたら、お料理を作った人でなくても気持ちが良いでしょう。

その場の空気も綺麗にするために、食事のマナーを守り、「飛ぶ鳥跡を濁さず」の言葉の通りに最後まで食事を楽しみましょう。体調不良などであまり食べられないことがわかっているのであれば、食べ切れる量だけ出してもらうように相談することも気配りの一つです。

和食の食事マナー3つ

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和食の食事マナーを3つ、お料理別に紹介します。

和食は、日本に住んでいるならば大切な食事会などでも定番の一つといえます。和食のマナーを守り、和の風情とお料理の味を楽しみましょう。

日常的に家庭で食べている和食だからこそ、きちんとした場での和食マナーをそれほど意識することがないという方も多くいらっしゃいさいます。

うっかりマナー違反になってしまわないよう、普段から意識して食べてみると良いでしょう。

食事マナー1:焼き魚

焼き魚の食事マナーとして、左側(頭側)から尾に向けて上身を食べていきます。半身を食べ終えたら、中骨を箸で摘んで外し魚の奥へ置きましょう。

お頭つきの場合は、きちんと手で頭を押さえながら骨を取り外します。骨を外したら、上身と同様に左側から残りを食べ進めます。余った骨や皮などは、綺麗にお皿の端の方にひとまとめにしておきましょう。

骨が箸で外しにくい場合は、懐紙を使用して外したり、左手を使って外しても構いません。半身を食べ終えて魚をひっくり返してしまうのは和食の食事マナー違反になってしまうので、気をつけましょう。

食事マナー2:天ぷら

天ぷらの食事マナーで注意する点は2つあります。1つ目は食べ順です。

盛り合わせの場合は淡白な味のものが手前に、濃い味のものが奥側になるように盛り付けられています。盛り付けられたとおり、手前から順に食べていきましょう。

2つ目は、一度箸をつけた天ぷらは器に戻さないことです。とはいえ、天ぷらは一口サイズに分けにくいものが多いですよね。天つゆやお塩をつけて、一口ずつ複数回に分けながら食べましょう。

食事マナー3:刺身

お刺身を食べる際には、左から順もしくは白身から赤身といった順に食べ進めていきましょう。

お刺身の盛り付けとして、基本的には白身魚のような淡白なものは左側に配置されているので、淡白なものから濃いものへといった順序で食べ進めると良いでしょう。

また、醤油やわさびの付け方は、わさびは少量ずつお刺身に乗せて、身で挟むようにお刺身を二つ折りにして小皿のお醤油をつけて食べるのがマナーです。

ツマは飾りで食べるものではないと考えている人もいますが、口直しに一緒に食べてしまっても構いません。

洋食の食事マナー3つ

真鯛のポワレ

日常的にも、グローバル交流でも欠かせない洋食の食事マナーについて、3つのお料理をあげて紹介します。

洋食の食事のマナーは、詳しく分からない方も多くいるでしょう。また、イメージでなんとなくマナーを理解している方もいるでしょう。

慣れないマナーに気を取られて、せっかくの美味し料理を楽しめないようなことになっては本末転倒です。いまのうちにマナーを再確認して、より洋食を楽しめるようになりましょう。

食事マナー1:ライス・パン

ライスはナイフを使ってフォークの腹の部分に乗せて食べます。

少し前までフォークの背にライスを乗せて食べることがマナーと捉えられていましたが、現代のマナーに従ってフォークの腹に乗せて食べましょう。

パンは、一口サイズに手でちぎって食べましょう。ちぎった部分は自分に向けて食べるようにすることが、食事のマナーです。

フォークでライスを食べる際にはフォークを舐めるのはやめましょう。また、パンもかぶりつくように食べるのも食事マナーとしてNGなので一口サイズにちぎって食べましょう。

食事マナー2:スープ

スープの食事マナーは、手前から奥に向かってスプーンですくって音を立てずに食べます。

スープの残りが少なくなってきたら、左手前を少し持ち上げて右奥側にスープが溜まるようにしてスプーンですくいましょう。スープは音が立ちやすい料理の一つなので、食事マナーとして音が立たないように気をつけましょう。

また、洋食は取っ手のついた食器以外は持ち上げる行為は基本的にNGとされています。和食に慣れた日本人には戸惑う習慣とも言えますが、食器を持ち上げないように食事をしましょう。

食事マナー3:ワイン

ワインをオーダーするとテイスティングをすることもありますが、「テイスティング」の目的をきちんと理解しましょう。

テイスティングはオーダーしたワインに問題がないかを確認するものであって、自分の口に合うかを確認するためのものではありません。「口に合わない」という理由で交換を求めることはマナー違反と映るので注意しましょう。

自分にはどんなワインが合うのか、食事にどんなワインがあるのか分からない方も多くいるでしょう。その際には、ソムリエやワインのプロフェッショナルにワインについて尋ねてみるのもおすすめです。

中華の食事マナー3つ

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大勢の人との会食の際に選ばれる機会の多いのが中華料理です。中華料理3つを例として、中華料理を楽しむための食事マナーを知っていきましょう。

中華料理は最近気軽に入りやすいお店も増えてきているので、そういったお店でちゃんと食事を楽しむためにもマナーを心得ておきましょう。

食事マナー1:殻の付いた海老

殻付きの海老の食事マナーとして、なるべく殻付きのまま口に運びましょう。

殻をそのまま食べることはできないので、頭と尻尾を抑え海老を折り曲げるようにして殻を向いて行くことで食べやすくなります。海老は殻と身の間に旨味が詰まっているので、そういった部分を楽しむことをおすすめします。

また、マナー違反として口に入った殻を皿に直接吐き出すのは辞めましょう。大きな海老はあらかじめ殻を剥いても構いません。

食事マナー2:北京ダック

北京ダックの食事マナーとしまして、北京ダックにはセットで具材や調味料、そして蓮の葉を連想した餅が用意されているのでそれを使用して食べます。

餅に味噌を塗り、用意された野菜を少量ずつ乗せて北京ダックの皮を乗せます。そして、餅の円形を手前に折ってから左右を折って綺麗に食べましょう。北京ダックの食べ方は大変ですが、食べながら慣れることがポイントです。

食事マナー3:中華麺

中華麺の食事マナーとして、レンゲを左手に持ち、右手に箸を持ってレンゲに麺を乗せて食べます。レンゲを直接口に運ぶのはマナー違反になるので、レンゲに移した麺を箸で持ち上げて食べましょう。

また、普段のラーメンと同じように器を持ち上げて食べることは、中華の食事マナーとしてはNGです。スープは専用のちりれんげに箸から持ち替えて、箸を置いてからスープを楽しみましょう。

スープの飲み方は洋食のマナーと似ていますね。

食事をする際の左手の置き場所は?

Multi-ethnic group of people raising glasses sitting at beautiful dinner table celebrating Christmas with friends and family, copy space

食事をする際の左手の置き場所をどうすれば良いかについて、食事マナーとして各料理別に紹介していきます。

食器やカトラリーを掴んでいる時はともかく、原則として各料理共通でテーブルに静かに乗せておくと良いでしょう。左手を各料理においてどのように使うのかも知っておくことで、より食事マナーについても理解が深まるでしょう。

和食

和食の食事マナーとして、大皿以外の料理は器を持ち上げて食べるのが原則です。その際に器を持ち上げるのは左手です。

ご飯を食べる際にも左手で器を持ち上げることになりますし、お味噌汁も器を左手で持ち上げることになります。お刺身などのお皿は持ち上げることがないので、その際はテーブルに静かに乗せておきましょう。

洋食

洋食では「食器を持ち上げる」という行為はいったん忘れましょう。

取っ手のついたカップ以外は持ち上げることは、洋食においてはマナー違反になります。ですので、左手はフォークを持つ以外ではテーブルに静かに乗せておきましょう。

洋食ではナイフとフォークを使うことがあり、両手を使う機会も多くなります。ナイフは右手で左手はフォークということを覚えておきましょう。器を左手で支えることも食事マナー違反になってしまいます。和食と異なる文化ですが、洋食の場では器を支えるのもやめましょう。

中華

中華の食事マナーとして、基本的には右手で箸を持ち食事を多くすることが多いですが、左手はレンゲを持つために使うことがあります。中華でも、基本的にはお皿は置いたまま食事をするので左手は使わないときには静かにテーブルの上に乗せておきましょう。

また、左手のレンゲで熱いものをすくって冷ますために息を吹きかけると汁が飛び散る場合があるので、マナーとして控えましょう。

正しい食事のマナーを覚えて美しく食べよう!

Happy senior couple having breakfast with their grandchildren at home

正しい食事のマナーを覚えることで、あなたの魅力を引き立たせることができます。

正しい食事マナーを覚えることができれば、目上の方との食事も楽しむことができます。変に緊張しなくてすむので、よりお料理の味を楽しむことができるでしょう。

また、テーブルの上を汚すこともないので、マナーを覚えることで日常においても大きく役立つ知識にもなります。食事マナーを心得て、より食事を楽しみ美しく食べることであなたを彩りましょう。

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よくある質問

  • 和食の並べ方は?

    ご飯の並べ方は「一汁三菜」が置かれる位置が基本です。配置は、左手前が主食のご飯、右手前が汁物(味噌汁など)、右奥が主菜、左奥が副菜、中央が副菜となっています。一汁三菜の置き方を覚えたら、これをベースに他のおかずを追加して、きれいに配置することができます。

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  • お寿司の最初に食べるネタは?

    まずは淡色で味の薄いものから食べ始め、味の濃いものや甘いものは食事の後半に注文することをおすすめします。ざっくり言うと、「身(タイ・ヒラメ・イカ・酢締め)→赤身(マグロ・トロ)→光物(アジ・コハダ)→こってり(ウニ・いくら・アナゴ・玉子)→巻きもの」です。

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