らっきょうを栽培してみよう!初心者でも簡単に育てられる野菜

カゴの中のらっきょう

らっきょうは手軽に栽培することができます。独特の風味とピリッとした辛さが魅力のらっきょうを家庭で栽培する時のコツはいくつかあります。らっきょうはやせた土地でも丈夫に育ち、肥料も多くは必要としないため、家庭菜園でらっきょうを栽培してみたいと思っている方にとって挑戦しやすい野菜の一つです。今回は土の作り方や植え付けなどの栽培方法や、増やし方や食べ方などを紹介します。

らっきょう栽培を始める前に

カゴの中のらっきょう

らっきょうは家庭菜園で手軽に栽培することができます。らっきょうの栽培が簡単な理由は、らっきょうの特徴や栽培時期などを知ると理解できると思います。

らっきょうの特徴

らっきょうは中国原産のユリ科ネギ属の野菜で、辛みのある代表的な野菜「ネギ」「ニンニク」「ノビル」「ニラ」「らっきょう」の五つを合わせて「五辛(ごしん)」と言います。

普段私たちが食べているのは根元の部分で、シャキシャキとした歯ごたえが特徴です。表面にツヤとハリがあり、ふっくらとした丸みがあるもの・中心から芽が伸びてきていないものが美味しいとされています。

非常に丈夫で、病害虫の発生もわりと少なく、土壌の適応性も広いため栽培が楽で家庭菜園でも手軽に育てられる野菜です。また、寒さにも強く球根を植えさえすれば、やせた土地でもほとんど手をかけることなく収穫期を迎えることができるので、全国各地で栽培されています。

秋に芽吹き分球しながら生育し、越冬後は再び春に分球しながら株を大きく生長させます。らっきょうは花を咲かせますが、種子は作らずに鱗茎の状態で夏の休眠期を過ごします。

また、らっきょうの栽培の特徴として1年目に収穫せず、そのまま畑に残して2年目以降に収穫すると、上質な小粒のらっきょうをたくさん収穫することができます。

栽培カレンダー

らっきょうの栽培や栽培時期は品種や地域によって異なりますが、7月下旬~8月上旬にかけて土作りを行い、8月上旬~9月中旬頃が植え付けの適期となります。

らっきょうは秋に成長し、翌年の5~7月頃に収穫時期を迎え、6月頃が出荷の最盛期になります。

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土作り
植付け
収穫

植えつけから1年目に収穫せず、2~3年目に掘り起こすと、球根は小さくなりますが、数が増えますので、それを「花らっきょう」として利用します。

また、3~4月の葉が青いうちに早めに収穫したものは、「エシャレット」として利用されます。エシャレットは一般的ならっきょうと比べて、香りやクセが強くなく、生のままで食べることができます。

《 ポイント 》

  • 食べているのはらっきょうの根元の部分
  • らっきょうは家庭菜園でも手軽に育てることができる
  • らっきょうは2年目以降に収穫すると数多く収穫できる
  • 8月上旬~9月中旬頃がらっきょうの植え付けの適期
  • 翌年の5~7月頃がらっきょうの収穫の時期
  • 若取りしたエシャレットは生のままで食べることができる

らっきょう栽培で用意するもの

らっきょう

球根の選び方

8月頃には、ホームセンターや種苗店でらっきょうの球根が販売されます。らっきょうの栽培が成功するかどうかは球根にかかっていますので、表面に傷がなく、しっかりしたものを選んで購入しましょう。

用土、土づくり

プランターで栽培する場合は、野菜用の培養土を使って育てます。

らっきょうは日当たりがよく、水はけのよい土地を好みますので、早めに石灰をまいて耕しておく必要があります。よって、畑で栽培する場合は植え付けの14~20日前に、石灰を入れて耕し、土壌を中和させておきます。

そして植え付け1週間前迄に、1㎡当り化成肥料70~100gを施し、良くかき混ぜて土になじませておきましょう。

《 ポイント 》

  • 表面に傷がなく、しっかりした球根を選ぶ。
  • らっきょうの植え付け前に石灰を入れて耕し、土壌を中和させておく。

らっきょうの栽培方法

泥付きらっきょう

植え付け方法

らっきょうの栽培は、種球を子球に分け、芽の出る方を上にして、1箇所に1~2球ずつ植えますが、2~3球ずつ植えると収穫できる球が小さくなります。株間は地植えで10~15cm、プランターで10cm間隔、深さは3~5cm位の所に植え付け覆土します。

この時、深く植えると分球が少ない大粒のものを収穫でき、浅く植えると分球が多くなって、小粒のものをたくさん収穫することができます。

置き場所

らっきょうの生育適温は18~22℃で、日当たりと風通しの良い場所を好みます。

水やり

らっきょうの栽培は、植え付けたときにたっぷり水やりをしたら、後は基本的に不要です。日常的に降る雨水で充分ですが、乾燥がひどい時だけたっぷりと水やりをしましょう。

追肥と土寄せ

らっきょうは基本的に肥料はなくても大丈夫なのですが、植付け1ヵ月後の芽が出た時と、翌年2月ごろの計2回、1m²あたり化成肥料1つかみ(約50g)をばらまいて施します。実が地表に出ていると青い球になってしまいますので追肥のつど軽く土寄せします。

そして、草丈が10cm位に育ってきた3~4月に、青皮や丸球が増え品質が低下しないように土寄せを行います。基本的な栽培は追肥は必要としませんが、発芽後、葉の色が悪いようであれば土寄せと同時に少量を施してください。

《 ポイント 》

  • らっきょうは芽の出る方を上にして1箇所に1~2球ずつ植える。
  • らっきょうは日当たりと風通しの良い場所を好む。
  • らっきょうの生育適温は18~22℃。
  • 水やりは基本的に不要。
  • 肥料はなくても大丈夫。
  • らっきょうの草丈が10cm位に育ってきた3~4月に土寄せをする。

らっきょうの栽培で気を付ける病害虫

らっきょう畑

らっきょうに寄生する主な害虫として、体長1.8〜2mmで黒色のネギアブラムシが吸汁加害します。

病気は、5月上旬頃にオレンジ色の斑点が出るさび病や、葉に黄緑色の筋状斑点や黄緑色のモザイク症状が現れるウイルス病に注意してください。

らっきょうの栽培の注意点としてネギアブラムシは、ウイルスを媒介する厄介な虫なので、病斑が出た葉にアブラムシが付いていたら、直ぐに葉を切り取って処分するようにしましょう。

《 ポイント 》

  • ネギアブラムシが吸汁加害する。
  • 5月上旬頃にはウイルス病に注意する。
  • 病虫害の葉は、直ぐに切り取って処分する。

らっきょうに関するQ&A

箸で摘んだらっきょう

Q.おすすめのらっきょうの食べ方を教えて下さい。

A.意外と簡単に作ることができる「酢漬け」や「甘酢漬け」にしておくと長期間楽しめます。また、甘酢漬けの他にも、塩漬けにしたらっきょうは冷たい麺類の上に刻んで載せるなど、料理のトッピングなどで使うと一風変わった味わいを楽しむことができます。

Q.らっきょうの栄養と効果を教えて下さい。

A.らっきょうは小粒ながらも栄養が豊富に含まれています。特に、食物繊維はゴボウの約4倍に相当し、整腸作用やコレステロールの吸収を抑える働きがあります。また、らっきょう特有の匂いであるアリシンは、ビタミンB1の吸収をよくするため、疲労回復に効果を発揮します。

Q.エシャレットについて教えてください。

A.日本でエシャレットと呼ばれているものは、らっきょうを土寄せして茎部を軟白栽培したのち、柔らかい葉がついている状態の若いうちに収穫したものです。通常のらっきょうと比べて、香りやクセが少ないのが特徴です。

普段私たちが「エシャロット」と呼んで口にしている若取りしたらっきょうは、「エシャロット」ではなく正確には「エシャレット」というのが本当の呼び名です。フランスの香味野菜「エシャロット」と混同されることから、日本のものを「エシャレット」と使い分けるようにしたのですが、未だに「エシャロット」で通用しています

Q.らっきょうは生でも食べられるのですか?

A.通常のらっきょうを生で食べると生のタマネギをかなり強烈にした感じの辛みがありますので、調理したものを食べるのが一般的です。沖縄県の「島らっきょう」であれば生で食べられます。

一方、エシャレット(上記を参照に正しくはエシャレット)のほとんどは、生食用に栽培されているので、生でおいしく食べられます。程よい辛みがあり、シャキシャキとした歯ごたえが特徴です。エシャレットそのものはさっぱりとした味なので、濃いめの調味料との相性がよく、味噌やマヨネーズにつけて食べると、お酒のおつまみとして何個でも食べてしまいそうです。

らっきょうが苦手な方でも、エシャレットをサラダにすると美味しく戴くことができるでしょう。食べた時に薄皮が口の中に残るのが気になる方は、エシャレットを水に浸けてから、その中で軽くこするときれいに剥くことができます。

この時、エシャレットに直接触れるとか指が痒くなる人もいますので、ゴム手袋をはめるとよいでしょう。ちなみに辛味が気になる場合は、水にさらすことで、より食べやすくなりますので試してみてください。

《 ポイント 》

  • らっきょうは「酢漬け」や「甘酢漬け」にしておくと長期間楽しめる。
  • らっきょうの食物繊維はゴボウの約4倍。
  • エシャレットは葉がついている若いうちに収穫したもの。
  • 「エシャロット」ではなく「エシャレット」。
  • 沖縄の「島らっきょう」とエシャレットなら生でも食べられる。
  • エシャレットは濃いめの調味料と相性がよい。

らっきょうの収穫と増やし方

皿に入ったらっきょう

栽培したらっきょうの収穫方法

6~7月頃、地上部のらっきょうの葉が7~8割ほど枯れてきた時が収穫する時期です。

栽培したらっきょう収穫方法は、スコップを使って株を掘りおこし、1つの株から8~12個程度のらっきょうを収穫したら、天気の良い日に風通しの良い場所で乾燥させます。

エシャレットの場合は、葉が枯れてしまう前の3~4月頃に早めに収穫します。らっきょうには「1年掘り」と「2年掘り」があり、1年掘りの場合は大粒のものが収穫でき、さらに1年経過して分球させたものが2年掘りとなり、1年堀りの2~3倍の量にあたる質の良いものができあがります。

「1年掘り」と「2年掘り」の違い

栽培方法の違いとして、6~7月に収穫する「1年堀り」は、1個が5~10gの種球が7~10個に分球。次年度の6~7月に収穫する「2年堀り」は、1個が3~4gの種球が30~50個に分球。

らっきょうを増やす栽培方法

らっきょうは11月ごろに薄紫の花を咲かせますが、種子は作らずに鱗茎で繁殖していきます。

花芽をそのままにしておいても収穫できますが、栄養が取られて球が少なくなってしまうので、蕾のうちに摘んでおいたほうがよいでしょう。

栽培の注意点としてらっきょうを1年目に収穫しないで、そのままにしておくことで分球が促進し、小玉のらっきょうが結構な量に増えます。この場合、植え替えをせずに追肥を施しておきましょう。

《 ポイント 》

  • 6~7月頃の葉が枯れてきた時が収穫時期。
  • 2年掘りは1年掘りの2~3倍の量。
  • 花芽は蕾のうちに摘んでおく。
  • 1年目に収穫しないでおくと分球が促進する。

最後に

泥付きらっきょう

らっきょうの栽培は土質を選ばないため、初心者でも簡単に収穫できるということが、おわかりいただけたと思います。

肥料も多くは必要としないため、日当たりと水はけに気を配りさえすれば、初心者の方でも家庭菜園の入門編として栽培と収穫を楽しむことができます。

収穫後は酢漬けや甘酢漬けにして、自作のらっきょうを家族で味わうことができますので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

カゴの中のらっきょう

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