目次
こたつ布団を自宅で洗濯する準備
こたつ布団は自宅で洗濯する事ができます。洗濯機にこたつ布団を洗濯する容量があれば洗濯機で洗い、容量が無ければ浴槽で洗濯します。
こたつ布団の洗濯前の準備3つ
こたつ布団の洗濯を始める前準備として確認することや、やるべきことがあります。この準備はクリーニング店に依頼する場合以外は必ずやりましょう。
①洗濯表示を確認
こたつ布団の洗濯表示タグを確認しましょう。洗濯機マークがあれば自宅の洗濯機で洗えます。手洗いマークがあれば洗濯機を使うことができませんが手洗いでこたつ布団を洗濯することができます。水洗い不可の表示やドライマークの表示になっていましたら自宅での洗濯はトラブルの原因になってしまうのでクリーニング店に依頼しましょう。
②ホコリや食べかすを取る
こたつ布団を洗濯する前に、こたつ布団に付いたホコリや食べかすを取っておきます。布団を干す時のように物干しにこたつ布団を掛けて布団たたきを使いホコリや食べかすを落とします。その後掃除機をかければ完璧です。布団たたきで叩くだけで終わりにしてしまうとホコリを拡散させて再度こたつ布団に付いてしまうので掃除機を全体的にかけてホコリやダニを吸い取ってしまいましょう。
③シミがある場合は先に処理
こたつ布団に食べこぼしや飲み物をこぼしたシミがあれば、おしゃれ着用の洗剤の原液をシミの部分につけて軽く叩いておきましょう。
こたつ布団を洗濯機で洗う方法
準備するもの
- 洗濯用ネット
- おしゃれ着用洗剤
- 柔軟剤
- 酸素系漂白剤
洗濯の手順
- こたつ布団を丸めてネットに入れる
汚れている面が下になるようにこたつ布団を置いて、細長い長方形になるように2つ折り、さらに4つ折りにします。長方形になったこたつ布団をくるくると丸めてネットに入れます。 - 洗剤、柔軟剤、酸素系漂白剤を入れる
洗剤はおしゃれ着用の洗剤を容器に書かれている適量を入れます。柔軟剤を入れるとふんわりとしたやわらかな仕上がりになります。酸素系漂白剤を入れるとシミや汚れの色素を分解し除菌除臭にも効果があります。 - 洗濯コースを選ぶ
こたつ布団の洗濯は大物洗いコースか毛布洗いコースを選んで設定します。大物洗いコースか毛布洗いコースが無い洗濯機は手洗いコースで代用します。 - 洗濯機を稼動
洗濯をスタートさせて洗い終わりを待って、洗濯が終わったらすぐ干しましょう。
こたつ布団をお風呂の浴槽で洗う方法
ご自宅の洗濯機に入らない場合や洗濯表示が手洗いマークの場合はお風呂の浴槽で洗濯することができます。
準備するもの
- おしゃれ着用洗剤
- 柔軟剤
- 酸素系漂白剤
洗濯の手順
- こたつ布団をたたむ
汚れている面が下になるようにこたつ布団を置いて、細長い長方形になるように2つ折り、さらに4つ折りにします。さらに、浴槽に合うサイズに真ん中で2つ折りか3つ折りにします。汚れやシミがある部分が外側になるようにたたみましょう。 - 浴槽に洗浄液を作る
たたんだこたつ布団が浸かる高さまでぬるま湯をためて、洗濯1回分の量のおしゃれ着用洗剤を入れて溶かします。酸素系漂白剤もこのタイミングで入れましょう。 - こたつ布団を浸して踏む
浴槽内に作った洗浄液にこたつ布団を浸してその上に乗って足踏みをして押し洗いをします。手で洗うよりも体重を掛けて押し洗いをすると効率よく洗うことができます。入念にキレイに洗濯したい場合はお湯を入れ替えて洗浄液を再度作って繰り返してください。 - すすぐ
洗い終えたら浴槽の栓を抜き洗浄液を流してキレイな水に取替えて、浴槽の中のこたつ布団に乗って足踏みをしてすすぎます。すすぎは2~3回水を取り替えて足踏みしましょう。柔軟剤は最後の水の入れ替え時に入れて溶かしてすすぎます。 - 脱水
すすいだ水を浴槽の栓を抜いて流したら、こたつ布団をさらに踏んで脱水します。できるだけ踏んで脱水した後、浴槽の縁に掛けて1時間くらい自然に水が切れるのを待ちます。
自宅の洗濯機がこたつ布団が入らないサイズの場合、浴槽を使って踏み洗いすることは可能です。ただし問題となってくるのは乾燥させること。何度足で踏んで脱水の代わりをしても大きなこたつ布団は水分を大量に含んでいます。これを数日かけて天日干ししようとすると、長時間湿っている間に雑菌が繁殖してかえって衛生的にもおすすめできない状況になります。
諦めてクリーニングに出すか、乾燥だけでもコインランドリーで完璧に乾かすことをおすすめします。
こたつ布団を干すコツ
こたつ布団は厚さがあるので完全に乾くまでかなりの時間が必要になります。表面が乾いているようでも中がまだまだ湿っている場合があるので、2日ほど干す必要があります。
M字干しで乾かす
少しでも乾きやすくなるようにこたつ布団の表と裏の両面に風が通るようにM字干しをします。M字干しは物干し竿を2本平行にしてその上にこたつ布団を掛けます。横から見たときにM字型になるように干します。こうすることによって風の通る面積と当たる面積が増えるので乾くまでの時間を短くすることができます。
乾燥機で乾かす
高温で乾燥させることによってこたつ布団の内部に潜むダニを退治することもできるのでおすすめなのですが、温度によって布団にもダメージを与えてしまうので、30分おきに乾き具合を確認しながら乾燥させましょう。
こたつ布団をコインランドリーで洗濯する方法
こたつ布団の洗濯表示に洗濯機マークがあればコインランドリーで洗濯することができます。洗濯前の事前準備を済ませたら、こたつ布団を細長い長方形にたたんで端からくるくる丸めて洗濯ネットに入れ、コインランドリーに持って行きます。
コインランドリーで洗濯する場合は洗濯機と乾燥機の大きさに注意しましょう。ピッタリの大きさや小さめの洗濯機に無理に入れてもきれいになりません。洗濯機は布団を入れて少し余裕がある大きさの物を選び、乾燥機は大き目の乾燥機を選びましょう。布団用の洗濯機がある場合はそちらを使用してください。
洗濯の手順
- 洗濯機に入れる
ネットに入れて持参したこたつ布団を洗濯機に入れ、表示された料金を入れてスタート。洗剤などはほとんどの場合自動なのでスタートすればそのまま終わるまで放置でOKです。 - 取り出す
洗濯が終わったら洗濯ネットからこたつ布団を取り出します。 - 乾燥機に入れる
こたつ布団を乾燥機に移して60分間乾燥機にかけます。 - 乾き具合の確認
60分経って乾燥が終わったら乾き具合を確認します。完全に乾いていない場合は追加で乾燥機にかけます。完全に乾いていない状態で放置してしまうと布団の内部にカビが発生してしまう事もあるのでしっかり乾かしましょう。
こたつ布団をコインランドリーで洗濯した場合に掛かる費用は約1500円。洗濯で400円~500円くらい、乾燥で800円~1000円くらいです。店舗によって値段も変わりますが、ほとんどの店舗でこのくらいの費用で洗濯できます。
こたつ布団をクリーニング店に依頼する
こたつ布団の洗濯表示が洗濯不可の場合やドライマークの場合はクリーニング店に依頼しましょう。費用は掛かってしまいますが確実にキレイになるだけではなく保障もあります。自分で洗濯して失敗してしまった場合は何の保障もありません。
クリーニングに出す際は、こたつ布団の縫い目にほつれや破損が無いか確認して、汚れやシミがある場所を店員さんに伝えておきましょう。クリーニング後に布団が戻ったら、1度ビニール袋から出して数時間広げておきましょう。ビニール内での蒸れを乾かします。収納する前にしっかり乾燥させておかないと内部にカビが発生してしまう事があるので予防です。
こたつ布団の洗濯をクリーニング店に依頼した場合掛かる費用は2,000円~3,000円。近くにクリーニング店が無い場合やクリーニング店が空いている時間に持っていけない時は、宅配クリーニングを利用することができますが、4,000円~8,000円と幅があるので依頼する場合は口コミなどで評判を確認してみましょう。
こたつ布団を洗濯をする時の注意点
こたつ布団の洗濯を自宅で行う場合は大量の洗剤を使い、大量の水を使い、干すときも水を含んでかなりの重さになって運ぶのにも苦労し、完全に乾くまで晴天続きでも数日かかってしまう。ということを理解しておきましょう。
コインランドリーでの洗濯は乾燥まで合わせると2時間位掛かってしまいます。混雑状況によってはさらに時間が掛かってしまう事があるので時間的に余裕があるときに洗濯しましょう。
こたつ布団の洗濯は汚れたまま収納すると次に使う時に汚れや臭いが染み付いてしまう事もあるので、こたつをしまうシーズンオフになるときにきれいに洗濯して保管しておきましょう。
まとめ
こたつ布団の洗濯は自宅でも布団によって可能ですが、布団などの大物は自宅で洗濯するには大変な苦労と時間が必要になります。乾燥までに時間が掛かるので生乾き臭がしてしまうこともあります。クリーニング店におまかせするのが理想ですが高額になってしまうため、コインランドリーでしっかりと乾燥までやるのがお財布にもやさしいのでオススメです。
前述のとおりこたつ布団を自宅で洗濯する際の難関は乾燥です。自宅の洗濯機に乾燥機がついているようであれば問題ありませんが、ついていないのであれば何日もかけて自宅で乾燥させることは衛生面であまりおすすめできません。
クリーニングに出すことやコインランドリーで全行程をやることはお金がかかるので節約したいという場合は、洗うところまでを自宅でやって、乾燥だけでもコインランドリーを利用しましょう。
ただしその場合も水を含んだ重たいこたつ布団を運ぶことになるのは避けられませんので注意しましょう。
家事アドバイザー・節約アドバイザーとしてテレビ・講演・コラム連載などで活動。頭を使って賢くスマートに、時間とお金をバランスよく使う暮らし方を提唱。著書に「シンプルライフの節約リスト」(講談社)などがある。
洗濯表示を確認して水洗いができるものであれば自宅で洗濯することができます。洗濯機で「ドライコース」や「布団コース」などがあるのが理想的。洗剤はオシャレ着洗いの洗剤を使うことで洗浄しすぎを避けることができます。
こたつ布団の自宅クリーニングで大変なのは洗うことよりも乾燥させることです。そのため洗濯機の脱水が利用できないサイズの場合は自宅での洗濯は諦めたほうが無難です。