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やかんの焦げは油の焦げ付き?
やかんの外側に付く黒い汚れの原因は、フライパンで炒め物などをするときに飛び散った油汚れです。いつもやかんをコンロの上に置いている場合は、とくに焦げ付きやすくなります。
汚れたままのやかんでお湯を沸かすことで、付着した油が加熱され、さらに黒く焦げた状態になってしまうのです。
やかんの焦げ付きを重曹でキレイにする
やかんの焦げは、重曹を使えばピカピカになります。重曹には油を分解する作用と研磨作用があるので、こびり付いた汚れもすっきり。わざわざ強い洗剤を使う必要はありません。
重曹でやかんの焦げを落とす方法は、2通りあります。
重曹ペーストで磨く
重曹をペースト状にして使うことで、焦げた部分に重曹が密着し、頑固な焦げや汚れをこそげ落とすことができます。
用意するもの
- 重曹
- 水
重曹ペーストの作り方
- 容器に重曹を大さじ4~5杯ほど入れる
- 1に水大さじ2~2.5杯入れて、混ぜる
ほどよくペースト状になったら、やかんの焦げに重曹ペーストをたっぷり塗り、スポンジを使ってこすります。黒い焦げ付きがきれいに落ちたら、水でよく流しましょう。
《 ポイント 》
- やかんの焦げた部分に重曹ペーストを多めに塗って、スポンジでしっかりこする!
重曹とお湯で煮る
こびりついた油汚れや焦げがなかなか落ちない場合は、重曹を溶かした熱湯でやかんを煮込むといいでしょう。
用意するもの
- 重曹
- 水
- やかんが浸かる大きめの鍋
重曹のお湯でやかんを煮る方法
- 鍋にやかんを入れる
- 1にやかんが浸かるように、たっぷり水を入れる
- 2に重曹を大さじ4~10杯入れて溶かす
- 強火にかけて、沸騰させる
- 沸騰後、弱火でおよそ30分煮る ※鍋のお湯が無くならないように、こまめにチェックしてください
- 火を止めてやかんを取り出し、スポンジで焦げた部分を磨く
- 水でよく流す
火を止めた後そのまましばらくつけ置きすると、さらに汚れが落ちやすくなります。
スポンジで焦げ付きが落とせない場合は、小さく丸めたアルミホイルでこすってみましょう。アルミホイルの研磨作用で、焦げ付きがすっきり落ちるはずです。
《 ポイント 》
- 重曹を溶かしたお湯でやかんを煮る→そのままつけ置くと、焦げが落ちやすくなる
- 頑固な焦げは、丸めたアルミホイルでこすると落ちる!
やかんの焦げにはセスキ炭酸ソーダも効果的
やかんの焦げには、重曹だけでなくセスキ炭酸ソーダも活用できます。セスキ炭酸ソーダについて、詳しく見ていきましょう。
セスキ炭酸ソーダとは
セスキ炭酸ソーダとは、重曹よりもアルカリ度数の高いサラサラとした白い粉のこと。セスキ炭酸ナトリウムが主原料で水に溶けやすく、洗浄力の高さが特徴です。
血液や皮脂汚れなどがきれいに落ちるので、洗濯洗剤としても利用できます。
人体や環境にやさしく、ナチュラル志向の方にはお馴染み。やかんに付いた頑固な油汚れもしっかり分解します。
《 ポイント 》
- セスキ炭酸ソーダは重曹よりもアルカリ度数&洗浄力が高い
- セスキ炭酸ソーダは油汚れを分解する
セスキ炭酸ソーダを使った落とし方
セスキ炭酸ソーダでやかんの焦げを落としたい場合は、セスキ炭酸ソーダスプレーを使った以下の方法がおすすめです。
用意するもの
- セスキ炭酸ソーダ
- 水
- スプレー容器
- スポンジ
手順
- スプレー容器に、セスキ炭酸ソーダ(小さじ1杯程度)と水(500ml)を入れてよく振る
- やかんの焦げた部分に1を吹き付ける
- スポンジで焦げた部分を磨く
- 水でよく流す
焦げ付きがひどい場合は、鍋にやかんとお湯、セスキ炭酸ソーダを入れて数時間つけ置いてからメラミンスポンジでこすれば、ピカピカになります。
メラミンスポンジは、目の細かいやすりのような構造になっているので、こびりついた焦げをきれいに削り落とす効果があります。
《 ポイント 》
- セスキ炭酸ソーダスプレーをやかんに吹き付けてスポンジでこすると焦げが落ちる
- 焦げ付きや汚れがひどいやかんは、セスキ炭酸ソーダを入れたお湯につけ置いてからメラミンスポンジで磨く!
やかんの焦げ落としにあると便利なアイテム
ここで、やかんの焦げを落としたいときに重宝する、おすすめアイテムを5点紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
忙しママの焦げ洗剤
塗ってそのまま置くだけで、やかんの焦げ付きをきれいに落とすことができる便利なアイテムです。研磨剤不使用なので、やかんを傷つけることなく焦げを溶かします。
家事の時間を少しでも減らしたい…という方におすすめです。ステンレス、アルミ、ホーローのやかんすべてに使用できます。
コモライフ 水だけで落ちるこげとりクロス キッチン
水さえあれば、やかんの焦げもすっきり落とせる便利なクロスです。酸化アルミニウムを含ませたマイクロファイバー製で、頑固な焦げ付きも簡単に落ちます。
1回分ずつの使い捨てなので、後処理も簡単。ホーローのやかんに使用すると傷を付けてしまうので、注意してくださいね。
アズマ コゲ落とし研磨材
ロール状で1回分ずつ切り込みが入っている、使い捨てタイプのお掃除シートです。シートには研磨剤が含まれているので、水で濡らしてやかんをこするだけでOK。
やかんの焦げはもちろん、魚焼きグリルや五徳などにも使用できます。研磨作用が強いので、傷を付けたくないものには使わないようにしましょう。
アルカリウォッシュ
アルカリウォッシュは、セスキ炭酸ソーダ100%の商品です。水で薄めたアルカリウォッシュ(セスキ炭酸ソーダ)をスプレー容器に入れておけば、やかんの焦げ以外にもキッチンまわりの油汚れにサッとスプレーし、手軽にお掃除できます。
肌にやさしい洗濯洗剤としても活用できるので、1パックあると重宝します。
オキシクリーン
落としにくいやかんの焦げは、オキシクリーンと水(またはお湯)を入れた大鍋につけて置けば、すっきりきれいになります。
オキシクリーンは酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)なので、自然分解によって焦げ付きや汚れを見違えるほどきれいにします。衣類の漂白やお風呂掃除など、あらゆるお掃除に使用でき、利用者からの評判の高い漂白洗剤です。
《 ポイント 》
- 使い捨てのシートがあれば、水だけでやかんの焦げが落ちる
- アルカリウォッシュ=セスキ炭酸ソーダのこと
- オキシクリーンはお掃除全般に使える!
やかんの焦げを落とす時に気を付けること
やかんの掃除のやり方を間違うと、素材によっては表面を傷つけてしまったり、変色させてしまったりする可能性があります。
あらかじめやかんの素材を確認し、以下の点に注意してください。
- 重曹をアルミ製のやかんに使用しない
- セスキ炭酸ソーダをアルミ製のやかんに使用しない
- 金タワシでステンレスやホーローのやかんを強くこすらない
重曹とセスキ炭酸ソーダは、加熱することでアルミと化学反応を起こし、アルミを黒く変色させてしまいます。また、金タワシは研磨作用が強いので焦げを落としやすいですが、やかんの表面に傷を付けることがあります。ステンレスやホーローのやかんには、金タワシを使わないようにしましょう。
《 ポイント 》
- アルミ製のやかんに重曹とセスキ炭酸ソーダを使うのはNG!
- 金タワシはやかんを傷つけるので、なるべく使わない
やかんに関するQ&A
やかんの汚れや捨て方に関する疑問にお答えします。
A.やかんの錆びには、ケチャップが有効です。錆びた部分にケチャップを塗り、小さくたたんだアルミホイルでこすってみてください。
ケチャップに含まれる有機酸とアルミホイルの研磨作用で、やかんについた錆びを落とすことができます。
A.自治体のルールに従い、指定された袋にやかんを入れて、不燃ゴミの日にクリーンステーションに出すことができます。自治体によってゴミの出し方のルールが異なるので、念のため自分の住む市町村に問い合わせてみるといいでしょう。
A.やかんはサイズが小さく重量も軽いので、ほとんどの場合無料で引き取ってもらえるはずです。自治体によっては、引取手数料として数百円かかることがあるので、事前に確認しておきましょう。
《 ポイント 》
- やかんの錆びにケチャップを塗ってアルミホイルでこするときれいになる
- 不要になったやかんは不燃ゴミの日に捨てる
- やかんは粗大ゴミとして無料で処分できる可能性が高い
やかんの内側の汚れの落とし方
やかんを毎日使っていると、外側だけでなく内側にも汚れが付きます。見逃しがちなやかんの内側に付いた汚れについて、詳しく紹介します。
汚れの原因
やかんの内側の汚れは、焦げ付きではなく水垢です。水道水に含まれるミネラル分(マグネシウム、カルシウムなど)が結晶化して、こびり付いたもの。
まるで石のように固まっているので、こすっただけでは簡単には落とせません。
クエン酸でキレイになる
水垢はアルカリ性なので、酸性のクエン酸を使うと簡単に落とすことができます。クエン酸がなければ、お酢でも代用可能です。
やかん内側の水垢を落とす手順
- やかんに水をたっぷり入れる
- クエン酸を大さじ1杯程度入れて溶かす
- やかんを火にかけて沸騰させる
- 沸騰したら火を止めて、お湯をいれたまましばらく置く ※お湯が冷めるまで
- やかんの水を捨てる
内側に汚れが残っている場合は、メラミンスポンジで軽くこすってみてください。見違えるようにきれいになるはずです。
《 ポイント 》
- やかんの内側の汚れの原因は水垢!
- ミネラル成分が結晶化されているので、簡単に落ちない
- やかんの内側の水垢汚れはクエン酸を使えばきれいになる!
最後に
やかんをガスコンロの近くに置いておくと、飛び散った油が焦げて黒い汚れが付いてしまいます。しかし重曹やセスキ炭酸ソーダを使えば、意外と簡単に焦げを落とすことができます。
なるべくやかんが焦げないように、やかんを使わないときはコンロから離れた位置に置くようにしましょうね。