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とうもろこしの冷凍保存
冷凍食品のとうもろこしを食べたことがあっても、自分でとうもろこしを冷凍したことがない、という人は多いかもしれません。まずは、とうもろこしを冷凍保存するコツを見てみましょう。
早めに冷凍保存するのがおすすめ
とうもろこしは、収穫後たった1日で甘みや栄養が落ちるので、できればその日のうちに食べ切りたいもの。
どうしても食べ切れない場合は、早めに冷凍してください。とうもろこしを冷凍することで、新鮮な状態を維持したまま、長期保存できます。
《 ポイント 》
- とうもろこしは収穫後1日経つだけで甘み&栄養が落ちてしまう
冷凍は生でも茹でてからでもOK
とうもろこしは、生のままでも鮮度を維持したまま冷凍保存できます。皮つきのままでもOKです。軽く茹でたとうもろこしをそのまま冷凍したり、輪切りにしたり粒だけ外したりして冷凍することもできます。
《 ポイント 》
- とうもろこしは、皮がついたままの生の状態で冷凍できる
- 茹でたら輪切りor粒を外してから冷凍すると調理しやすい
保存期間
とうもろこしの保存期間は、保存方法により異なります。それぞれの保存目安は、以下のとおりです。
冷凍保存:生のとうもろこし
- 保存期間:約1ヵ月
- 保存方法:1本ずつラップで包み、フリーザーパックに入れて冷凍庫で保存
冷凍保存:加熱したとうもろこし
- 保存期間:約1ヵ月
- 保存方法:加熱したとうもろこしを1本ずつラップで包み、フリーザーパックに入れて冷凍庫で保存
冷蔵保存:生のとうもろこし
- 保存期間:2~3日
- 保存方法:1本ずつキッチンぺーパーで包み、フリーザーパックに入れて野菜室で保存
冷蔵保存:加熱したとうもろこし
- 保存期間:2~3日
- 保存方法:加熱したとうもろこしを1本ずつラップで包み、冷蔵庫で保存
冷凍庫に入れておけば、とうもろこしの風味をそこまで落とさずに長期間保存できます。
《 ポイント 》
- とうもろこしを生のまま冷凍すれば、約1ヵ月もつ
- 加熱後のとうもろこしも、冷凍すれば約1ヵ月もつ
とうもろこしは皮つきのまま冷凍保存をする
とうもろこしを冷凍する時、わざわざ皮をむかなくてもOKです。ここで、下処理せずに冷凍する場合と加熱後に冷凍する場合の、2通りの冷凍保存の方法を紹介します。
下処理なしでそのまま冷凍
生のとうもろこしを下処理なしで冷凍する方法と、解凍する方法を紹介します。
生のまま冷凍する方法
- 皮の表面の汚れを拭き取る
- ひげと皮がついたまま、1本ずつラップで包む ※空気が入らないように注意!
- 2をフリーザーパックに入れる
- 冷凍庫に入れる
解凍方法
- ラップをはがさずに、600Wの電子レンジで6~8分温める
- ラップから出して茹でるか焼く。
とうもろこしのひげを取ってから冷凍した場合、凍ったとうもろこしをお米&塩少々と一緒に炊き込めば、美味しいとうもろこしご飯が完成します。
炊き上がったら、とうもろこしをバラしてご飯と混ぜてくださいね。とうもろこしご飯は、冷凍とうもろこしのおすすめの食べ方です。
《 ポイント 》
- 生のまま冷凍する場合は、皮つきのまま空気が入らないように1個ずつラップをする
- 解凍するときは、ラップに包んだまま電子レンジで温めれば楽ちん!
皮ごとレンジで加熱してから冷凍
加熱してから冷凍する場合、電子レンジを使えば時間がかからず簡単です。
レンジで加熱後に冷凍する方法
- とうもろこしの皮の表面の汚れを拭き取る
- ヒゲの先っぽだけ切り落とし、耐熱皿にのせラップをかける
- 600Wの電子レンジで4~5分温める ※2本なら8~10分温める
- ラップを取らずに粗熱をとる
- とうもろこしが冷めたら、キッチンペーパーなどで水分をしっかり拭く
- 1本ずつラップで包む ※空気が入らないように注意!
- 6をフリーザーパックに入れる
- 冷凍庫に入れる
解凍方法
ラップをはがさず耐熱皿にのせて、600Wの電子レンジで3~4分温めます。解凍した後のとうもろこしの皮をむき、焼きとうもろこしにすると美味しいですよ。
《 ポイント 》
- 冷凍前に加熱したい時、電子レンジを使えばスピーディー!
とうもろこしを茹でてから冷凍保存する
とうもろこしを、あらかじめ茹でてから冷凍する方法を紹介します。
茹で方
とうもろこしは、うまみを逃さないために水から茹でます。茹で時間は、沸騰後およそ5分程度。以下の手順に従って茹でてください。
手順
- とうもろこしがしっかり浸る大きさの鍋に、皮つきのままのとうもろこしと水を入れる
- 1を火にかける
- 沸騰したら弱火にして、およそ5分間茹でる
- 火を止めて、とうもろこしをザルにあげる
火を止めた後、少量の塩をお湯に加えて3分程度おくと、とうもろこしの甘みが際立ちます。
《 ポイント 》
- とうもろこしは水から茹でる!
- とうもろこしの茹で時間は、沸騰後約5分
輪切りにして冷凍
とうもろこしを輪切りにして冷凍したい場合でも、茹でる時は皮つきのままでOKです。
手順
- 茹で上がったとうもろこしについた水気を、キッチンペーパーなどで拭き取る
- 3、4cmの輪切りにする
- 粗熱が取れたら、フリーザーパックに入れる ※なるべく空気が入らないようにする
- アルミのバットに3をのせて、急速冷凍する
解凍方法
- 凍ったまま調理する
- 電子レンジで軽く温める(600Wで3分程度)
《 ポイント 》
- 輪切りにして冷凍する場合でも、茹でるときは皮つきでOK
- 空気が入らないようにフリーザーパックに入れ、急速冷凍する
粒を外して冷凍
とうもろこしを茹でた後、粒をバラしてから冷凍しておくと、いろいろな料理にサッと使えて便利です。
手順
- 茹で上がったとうもろこしについた水気を、キッチンペーパーなどで拭き取る
- とうもろこしの粒を指先を使って芯から外す
- とうもろこしの粒を、フリーザーパックに入れて平らにする ※なるべく空気が入らないようにする
- アルミのバットに3をのせて、急速冷凍する
粒を外すときは、包丁を使うよりも指を使ったほうがきれいに取れます。
解凍方法
- 凍ったまま調理する
- 冷蔵庫に入れて自然解凍する
《 ポイント 》
- とうもろこしの粒の外し方は、指先を使うのがベスト
とうもろこしをペースト状で冷凍保存する
とうもろこしをあらかじめ茹でて、ペースト状にしてから冷凍保存しておけば、簡単にコーンポタージュが作れます。
手順
- とうもろこしを、水から10分ほど茹でる ※沸騰後10分程度
- キッチンペーパーなどで水分をしっかり拭く
- 粒を芯からはずす
- フードプロセッサーで、とうもろこしの粒をペースト状にする
- ペースト状のとうもろこしを、薄くのばしてフリーザーパックに入れる ※空気が入らないように注意!
- 平らにしたままアルミのバットにのせて、急速冷凍する
解凍方法
- 凍ったまま調理する
- 自然解凍する
- 流水解凍する
あらかじめ指や箸などで1回分の量ずつ溝を作っておくと、使う時簡単に割ることができます。
《 ポイント 》
- とうもろこしをペースト状にして冷凍しておけば、コーンポタージュを作る際に凍ったまま調理できる
とうもろこしに関するQ&A
とうもろこしに関する質問にお答えします。
A.粒のすべてが黄色いとうもろこしを総称して「黄粒種(ゴールデンコーン)」とよびます。甘みが強いのが特徴で、もっともポピュラーなスイートコーンです。主な品種に、ゴールドラッシュ、味来、みわくのコーンなどがあります。
A.粒が白い「白粒種(シルバーコーン)」の特徴は、粒のやわらかさと糖度の高さです。黄粒種よりも粒が小さめです。白粒種の主な品種は、ピュアホワイト、雪の妖精、バニラッシュなどです。
A.ヤングコーンとは、とうもろこしが成熟する前の若い実のこと。成熟したとうもろこしよりも早い時期が旬なので、5~6月頃に店頭に並びます。ヤングコーンは、やさしい甘さと独特の食感が魅力です。内側についた薄皮やヒゲと一緒に食べると、非常に美味しいです。
ヤングコーンを見かけたら、ぜひヒゲと一緒に食べてみてください。
とうもろこしの選び方
皮がついていないとうもろこしを選ぶ時には、以下の点をチェックしてください。
- 粒の並びが揃っている
- 実がギュッと詰まっている
- 粒が大きくハリがある
皮がついたままのとうもろこしを購入する際には、以下の点に注意しましょう。
- 皮の色が濃い緑色
- ヒゲの先端が濃い茶色(あまりにも黒すぎるのはNG)
- ヒゲがたくさんついている
「とうもろこしのヒゲの量=実の数である」といわれています。ヒゲが多ければ多いほど、実も詰まっている、ということです。また、ヒゲが緑色のものより茶色のほうが熟しており、甘みが強いです。
《 ポイント 》
- 粒が詰まっていてハリのあるとうもろこしは美味しい
- 皮が緑でヒゲが多く、ヒゲの先端が茶色いとうもろこしは甘い
最後に
とうもろこしは甘みがたっぷりで、茹でても焼いても美味しいですよね。
しかし収穫後は鮮度が落ちるのが早く、甘みもどんどん減ってしまいます。新鮮なとうもろこしの味が落ちてしまうともったいないですよね。
今回紹介した方法でとうもろこしを冷凍保存すれば、甘さや鮮度を保ったまま長期保存ができます。あらかじめ、とうもろこしの粒をバラしてから冷凍しておくと、調理の際にパッと使えて便利ですよ!