目次
パプリカを切る前にヘタと種を取る
パプリカはさまざまな切り方をする前にまずはへたを種を取り除く必要があります。
ヘタと種の取り方
パプリカの切り方として、まずはパプリカを縦半分に切り、へたのある部分を手で持って外側に向けて折り、中のワタや種も手で取り除きます。包丁を使うよりも手で取り除いたほうが簡単にできる上に無駄になる部分がでません。
輪切りやカップにする場合
パプリカを輪切りやカップにする場合の切り方は、パプリカ上部のへたのある部分を1cm程度切り落とし、そこから手を使って種を取り除きます。
指を入れてかき出すようにパプリカの中に残った種をきれいに取り除き、輪切りにする場合は、パプリカをつぶさないようにやさしく押さえて切ります。
《 ポイント 》
パプリカはピーマン同様色々な切り方をする前にへたと種とワタを取り除く必要があります。
パプリカの切り方
パプリカの切り方には角切り、細切り、みじん切り、乱切りなどがあるので、それぞれの切り方を解説します。
角切り
角切りは基本となるヘタと種とワタを取り除いたら、縦に希望する大きさに切ります。(1cm幅の角切りなら1cm、2cm幅の角切りなら2cm)
横に向きを変えて先程と同じ幅で切ります。次に縦向きに同じ幅で切ります。角切りの場合細さや細かさまで求められてはいないので、大きさを揃えることに注意しましょう。
包丁をまっすぐ動かすことを意識するときれいに切れます。食べ方として角切りはサラダやスープなど幅広く料理に使用できます。
細切り・薄切り
細切りは基本となるヘタと種とワタを取り除いたら、縦に置いて繊維に沿って3mm程度の幅で細く切ります。もしくは横向きに置いて繊維を断ち切るように3mm程度の幅で細く切ります。
縦向きで細切りした場合はシャキっとした食感になり、横向きで細切りした場合は柔らかくなります。食べ方として細切り・薄切りはマリネなどで活用します。
みじん切り
みじん切りは、まず細切りをしてから向きを変えて細切りと同じ幅で切ります。
細切りの幅を狭くすることでパプリカ特有の食感が少なくなり他の具材とも馴染みやすくなります。食べ方としてみじん切りはピラフやひき肉と混ぜてハンバーグなどで活用できます。
乱切り
乱切りは基本となるヘタと種とワタを取り除いたら、種が入っていた面を上に向けて包丁を斜めに入れて不規則に切ります。
一口大のサイズにすると食べやすくなります。食べ方として乱切りは炒め物などで多く用いられる切り方です。
《 ポイント 》
パプリカは作る料理に合わせて切り方が異なります。それぞれの切り方をマスターしておくと色々な料理に応用が利きます。
パプリカの皮のむき方
パプリカの表面には薄い膜のような皮が付いています。この薄い皮をむくことで下処理がしやすくなります。パプリカを包丁で切るときに切りやすくなります。
皮をむく方法(電子レンジ)
- パプリカを切る
- 耐熱性のある皿にのせて2分間レンジで温める
- 温めたパプリカは指でさわってやや暖かく感じる程度まで冷ます
- 皮をむく
- 電子レンジで加熱するだけで簡単に皮をむくことができます
この方法は簡単に皮をむけますが、熱の入り方にムラが出てきれいに皮が取れないこともあるので注意してください。
皮をむく方法(オーブントースター)
- パプリカを切る
- オーブントースターで皮に焼き目がつくまで焼く
- 焼き目が付いたパプリカを少し置いて蒸らす
- 指でさわってやや暖かく感じる程度まで冷ますと皮がするっときれいにむけます
レンジを使う方法よりも手間は掛かりますが、オーブントースターを使用すると火が通り過ぎてしまうことが無くきれいに皮をむくことが出来ます。
《 ポイント 》
パプリカには表面に薄い膜のような皮があります。農薬を気にしたり下ごしらえのやりやすさから皮をむく人が多いですが、皮にも栄養があると考えてむかずに食べる人もいます。
パプリカの選び方と保存方法
新鮮なパプリカの選び方と保存の方法を紹介します。参考にして新鮮で美味しいパプリカを選べるようになりましょう。
選び方
良いパプリカの選び方は、
- 肉厚のもの
- 発色が良いもの
- 色鮮やかでツヤがあるもの
を選びましょう。
へたの部分に張りがあって切り口にみずみずしさが感じられるものがより新鮮です。手に持ってみた場合同じ大きさでも重いもののほうが新鮮です。
変色していたり、表面の皮にシワがあるものは鮮度が落ちている状態なので避けるようにしましょう。
保存方法
パプリカの保存は10~14℃の温度が適温になるので季節によっては常温での保存も可能ですが、冷蔵庫の野菜室での保存が最適になります。
常温保存
パプリカは水分がついている状態ですと傷みやすいので、キッチンペーパーなどで水気を取ります。
1個ずつキッチンペーパーなどで包んでポリ袋に入れて密封状態にならないように軽く閉じて蔵庫の野菜室に入れます。この方法で10日~14日間ほど保存することが出来ます。
冷凍保存
また、冷凍保存をする場合は、料理で使いやすい形にカットします。小分けにしてラップで包んだ後、保存袋に入れて冷凍庫で保存します。冷凍したパプリカは解凍せずにそのまま料理に使うことが出来ます。この方法で1ヶ月ほど保存することが出来ます。
乾燥保存
パプリカは干し野菜にして保存することも出来ます。種とワタを取って細切りにしてざるなどの上に重ならないように並べて2日間ほど天日干しをすると冷蔵でも1ヶ月ほど保存ができます。干したパプリカはスープや煮物で使用するのがおすすめになります。
《 ポイント 》
新鮮で良いパプリカは、発色が良く色鮮やかでツヤがあるもので、表面にしわが無いものです。
パプリカに関するQ&A
A.パプリカとピーマンはどちらもナス科のトウガラシ属の植物なので明確に定義されている違いはありませんが、実の厚みや形や味に違いがあります。
ピーマンは、実が小さめでパプリカに比べると細長い形をしています。濃い緑色が特徴になり、味は青臭さと苦みがあります。パプリカはピーマンよりも大きくふっくらとした形で肉厚で甘みがあるのが特徴になり、赤・オレンジ・黄色でピーマンと比較すると栄養価も高くなります。
A.6月~9月頃の夏が旬の時期になります。
A.パプリカは約8割が輸入されているもので、ほとんどが韓国産になります。国産では宮城県が一番多く次いで茨城県、熊本県となります。
パプリカの色による特徴と栄養
パプリカの色による違いとその栄養に関して紹介します。パプリカは色によってその栄養分に違いがあります。
赤パプリカ
赤パプリカの赤い色はカプサイシンの色です。カプサイシンは唐辛子に多く含まれていますが、辛みを感じることはありません。
カプサイシンはβ-カロテンを超える高い抗酸化作用があるので、体内に蓄積されたコレステロールの排出を促してくれるので、心筋梗塞や動脈硬化などの生活習慣病の予防の効果があります。
また、身体の代謝を促進させるこうかがあるので、疲労回復や冷え性の改善やダイエットにも効果があるとされています。
黄パプリカ
鮮やかな黄色の黄パプリカは、同じ黄色のレモンと同様にビタミンCが豊富です。またお肌の老化を予防してくれるルテインも多く含まれています。
ビタミンCによる美肌効果でしみやそばかすを予防し、ルテインの効果でアンチエイジングという美肌のために必要な栄養素をまとめて摂ることができます。
橙パプリカ
橙パプリカは、オレンジ色でオレンジ色は赤と黄色を混ぜ合わせた色になるので、赤パプリカと黄パプリカの両方の栄養素を含んでいます。味は甘さが強く食べやすいので小さな子供にも人気の野菜になります。
《 ポイント 》
パプリカは色によって栄養価が違います。料理の彩りを考える際には栄養価も含めて考えると良いでしょう。
最後に
今回は料理に彩りを与えたいときに便利な野菜のパプリカの切り方と栄養に関して紹介しました。
ピーマンと同じナス科のトウガラシ属になりますが、その栄養価はピーマンと比較にならないほど豊富です。ピーマンが苦手な方は甘くて栄養も高いパプリカで代用してみると美味しく食べられます。試してみてください。