目次
バジルの栽培を始める前に
まずはバジルを育てる前に知っておいてほしいことをいくつか紹介します。参考にしてみてください。
バジルの栽培カレンダー
まずはバジルの栽培カレンダーです。植え付けや収穫に適した時期を紹介します。
- 種まき・植え付け:4〜6月
- 剪定・肥料:5〜9月
- 開花:6〜9月
- 収穫:5〜10月
1 月 |
2 月 |
3 月 |
4 月 |
5 月 |
6 月 |
7 月 |
8 月 |
9 月 |
10 月 |
11 月 |
12 月 |
|
種まき・植付け | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||||
剪定・肥料 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||
開花 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||||
収穫 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
上記のリストを参考に栽培すると次の行動の目安がつくので、育てやすくなります。バジルは収穫時期が長いことが特徴です。冬は育てるのに向いていないので注意しましょう。
《 ポイント 》
- リストを見ながら栽培すると良い
- 収穫時期が長い
バジルの苗の選び方
バジルの苗は、植え付け時期に合わせて春頃販売されます。そのときには以下の点に注意して選んでみましょう。
- 葉の色が鮮やかな緑色のもの
- 茎が太く、節が詰まっているもの
- 根が白いもの
上記の3点にできるだけ当てはまるものを選んでください。
苗はまれに葉っぱが黄色いものや根っこが茶色いものが混ざっています。水の与えすぎによって傷んでいる証拠です。自分で育てても良いバジルは育たないので避けるようにしてください。
《 ポイント 》
- 選び方のポイントは3つ
- 傷んでいるものは避ける
用意するもの
バジルを育てる場合、地植え・鉢植え共通で用意するものと鉢植えのみ追加で用意しなければいけないものがあります。それぞれ紹介するのでよく見て準備しましょう。
地植え・鉢植え共通
- 苗または種
- スコップ
- ジョウロ
- ラベル
鉢植えの追加分
- 鉢またはプランター
- 培養土
- 鉢底ネット
- 鉢底石
いざ植えようと思ったときにないと大変です。前もって準備しましょう。
《 ポイント 》
- 地植え・鉢植え共通で用意するものと鉢植えのみ追加で用意するものがある
- 前もって準備しておく
バジル栽培を「種まき」から行う場合
ここからは種まきから始めるバジルの栽培方法を紹介します。ぜひ参考にしてください。
種まきの時期
バジル種まきの時期は冒頭の栽培カレンダーでもお伝えしましたが、4月下旬〜5月ぐらいが適しています。間に合うように準備しましょう。
ポットで育ててから植え替える
まずはバジルの種をポットで育ててから植え替えをする方法です。
- ポットに種まき用の土を入れる
- 種が重ならないように2cm間隔でくぼみを付ける
- 種を2に入れる
- 土を薄く乗せてく
- 水を入れた鉢皿の上に置く
- 発芽したら間引く
- 本葉が10枚くらいになったら植え替えOK
ポットに土を入れるときは9分目くらいにしておきましょう。また、発芽は2〜3日と早めなので毎日様子を見てください。
ちなみに間引きとは成長の遅い芽を取り除くことをいいます。芽が混み合っているところを見つけて間引いてあげましょう。
プランターや地植えに直接種をまく
次はプランターや地植えに直接種をまいていく方法です。
- 鉢底石と鉢底ネットを敷く
- プランターに培養土を8分目まで入れる
- 種が重ならないように2cm間隔でくぼみを付ける
- 種を2に入れる
- 土を薄く乗せてく
- 発芽したら間引く
ほとんどポットの育て方と一緒ですが、間引きの手順が違います。
間引く場合は本葉が2〜3枚生えたときと本葉が8〜10枚くらいになったときに間引くようにしてください。
本葉が2〜3枚のときは葉っぱ同士が触れ合わないように。本場が8〜10枚のときは株間が20〜30cm離れるようにしましょう。周囲の芽も一緒に抜いてしまいそうなときはハサミで切ってもOKです。
《 ポイント 》
- 種まきの時期でイチオシは、4月下旬〜5月ぐらい
- 発芽したら成長が遅い芽を間引く
- 2回間引くタイミングがある
- 周囲の芽も一緒に抜いてしまいそうなときはハサミを使う
バジルの栽培方法
種が発芽し、ようやくバジルらしくなってきたものや、苗で買ってきたものを、プランターや地面に植え替えて大きく成長させましょう。
ここでは、苗植えの手順や生育中の置き場所、水やり方法を紹介します。とても重要なステップになるのでしっかり読みましょう。
苗植えの手順
まずは苗植えの手順です。ポットで種まきしたときと、店頭で苗を購入したときに必要になります。
- 鉢底石とネットを敷き詰める
- 培養土を8分目くらい入れる
- 苗ポットが入るくらいの穴をあける
- ジョウロで水やりをして土を湿らす
- ポットの苗を土ごと出して4に入れる
- 土をかぶせる
- 表面に水があふれるくらい水をあげる
ポットから苗を出すときは逆さまにして出すようにしてください。無理に引っ張ってしまうと芽が傷ついたり、土から抜けてしまったりします。
ちなみに部屋で育てることも可能です。その場合は室内温度を15〜30℃で保ちましょう。
置き場所
バジルは暑さに強い植物です。しかし、直射日光に当たりすぎると葉焼けを起こしてしまいよく育てることができません。日光が強く当たる午後は日陰になるような場所で育てるようにしてください。
水やり
バジルは乾燥がとても苦手な植物です。そのため、土の表面が乾いていたらすぐに水をたっぷりあげるようにしましょう。鉢やプランターの場合は水切れを起こしやすいので、こまめに様子を見るようにしてください。
肥料・追肥
バジルは肥料切れを起こしやすい植物です。生長期である6〜10月は特に必要とします。肥料の種類によって与える頻度が違うので注意しましょう。
- 固形タイプ:月に1度
- 液体タイプ:週に1度
葉っぱが黄色くなっていたり、枯れ始めたりすると肥料切れを起こしている合図です。よく観察するようにしてください。
《 ポイント 》
- 苗をポットから出すときは逆さにして出す
- バジルは半日陰で育てる。水はたっぷり与える
- 肥料はタイプによって与える頻度が違う
- 葉っぱが黄色くなっていたり、枯れ始めたりしたら肥料を与える
バジル栽培を成功させるコツ
バジルの栽培方法が分かったところで、ここからは成功させるコツを紹介します。
コツを押さえておくともっと育てやすくなりますよ。農家の方もやっている方法なのでぜひ試してみてください。
摘芯
摘芯とは地面から数えて2〜3節目の少し上をハサミまたは手で摘み取ることをいいます。こうすることで脇芽の生育を促し、元気なバジルを育てることができます。
摘芯のタイミングはバジルの草丈が20〜30cmになったぐらいで大丈夫です。やり方をきちんと守るようにしましょう。
《 ポイント 》
- 地面から数えて2〜3節目の少し上をハサミまたは手で摘み取る
- タイミングはバジルの草丈が20〜30cmになったぐらい
収穫
バジルの収穫時期は6〜10月位を目安にしてください。
やり方は20〜30cmまで成長したら、下の方にある葉っぱを4枚くらい残して、ハサミで切って摘み取ります。収穫期間中は切った後でもまた葉っぱが成長してくるので、どんどん収穫しましょう!
《 ポイント 》
- 収穫時期は6〜10月
- 下の方にある葉っぱを4枚くらい残して、ハサミで切って摘み取る
バジルの栽培に関するQ&A
ここからはバジルの栽培に関するよくある質問に回答します。ぜひ読んでみてください。
A.トマトと一緒に寄せ植えをするといいです。
A.ジェノベーゼはもちろん、バジルペーストやマリネなどがおすすめです。
A.様々な健康効果があります。主に食欲・消化促進効果、通経作用、老化防止などです。
《 ポイント 》
- トマトと一緒に寄せ植えするといい
- ジェノベーゼはもちろん、バジルペーストやマリネなどがおすすめ
- 食欲・消化促進効果、通経作用、老化防止などの健康効果がある
バジルの栽培で気を付ける病害虫
バジルを育てるうえで注意しなければいけないのが病害虫です。以下の2点には特に注意しましょう。
アブラムシ、ハダニ
アブラムシやハダニは樹液を吸ってしまい、バジルの成長の邪魔をしてしまいます。見つけたらすぐに処理しましょう。対策としては付いている虫の数が少ない場合はブラシで払い落とせばOKです。
大量に付いている場合は、牛乳と水を1:1で割ったものを吹きかけて乾いたら水で流します。マダニだけだったら水を吹きかけるだけでOKです。
軟腐病
バジルは病気に強いと言われていますが、軟腐病には気をつけましょう。野菜内で菌が繁殖してしまい、葉っぱに栄養を届けられなくなります。
対策としては高温多湿を避けること。病気になってしまったものは取り除いて病気が広がるのを防ぎましょう。
最後に
今回はバジルの栽培について紹介しました。
バジルは病気にも強く初心者でも手順を守れば育てやすい植物です。育てる場合は、栽培カレンダーをよく見て事前にしっかり準備してから育てるようにしましょう。
また、種から育てても苗から育ててもどちらでも上手に育てることができますが、苗から育てる方が難易度は下がりますので、うまく育てられるか不安な方は苗から育ててみてください。
摘芯や収穫もタイミングを見計らって行いましょう。病害虫対策も忘れないようにしてください。
この記事を参考に美味しいバジルを育てましょう。