ブロッコリーの選び方!紫がかった色は甘くておすすめ

でたブロッコリー

ブロッコリーはサラダや炒め物、お弁当にも使いやすい野菜ですね。野菜の中でもほんのりとした甘みを含んでいるので、野菜は苦手だけどブロッコリーなら食べられる人も多いでしょう。そんなブロッコリーですが、普通に保存しているとすぐに変色してしまいます。黄色や紫と、変色パターンもさまざまで食べていいのかどうか迷うところ。そこで、美味しいブロッコリーの選び方や、保存の方法、ブロッコリーがいかに健康的野菜であるかについて紹介します。

ブロッコリーの選び方

ブロッコリー
甘みをたっぷり含んだ、美味しいブロッコリーの選び方を紹介します。

選び方のポイントは、

  • 葉っぱ

の4つです。

「濃い緑色」か「紫色」をしている

スーパーなどでブロッコリーを選ぶ際は、色で見分けます。緑か紫、どちらかのブロッコリーを選びましょう。

つぼみの色がムラがない濃い緑色で、つぼみが中心に集まっているものは鮮度が高い状態です。また、紫色になっているものは栄養価が高い状態になっています。

紫色のブロッコリーって食べても大丈夫?
紫のつぼみと聞くと「体に悪そう…」と感じるかもしれませんが、これはアントシアニンと呼ばれるポリフェノールの一種が集まったことにより、紫色をまとっているのです。
黄色~茶色の場合は注意
ブロッコリーは収穫後も開花させようと栄養をつぼみ部分に集中させるために、黄色の変色を起こします。黄色に変色しても食べられますが、茶色に変わった場合はキツイ臭いを放ち、鮮度も落ちているので食べられません。

《 ポイント 》

  • 濃い緑色のブロッコリーは新鮮な証
  • 紫色のブロッコリーは栄養素が集まっている証
  • 黄色く変色したブロッコリーを食べることができるが、茶色は鮮度が落ちているので食べられない

大ぶりでこんもりとした形

ブロッコリーの新鮮さや美味しさは、形にもあらわれます。

  • つぼみの形がこんもりと盛り上がっている
  • 房と房の間に隙間がない状態
  • 中心部分につぼみが密集している

これらの条件が当てはまれば新鮮な証です。

また、つぼみは小さいものより大きいものを選びましょう。大ぶりなブロッコリーほど、栄養度が高く、深い甘みを楽しめます。

《 ポイント 》

  • 新鮮なブロッコリーは、つぼみが密集して上向きに盛り上がっている

茎は太く、切り口はみずみずしい

ブロッコリーは、寒くなると自分の身を守るため、栄養を蓄えます。そうしたブロッコリーは茎が大きく太く育ちます。なので、茎の太さもチェックしましょう。茎は太くて大きなものがおすすめで、500円玉サイズだとかなり大きく育った証です。

また、水分量と中が空洞かどうかも判断の材料になります。切り口の断面がみずみずしく、黒ずんだ色をしていない、またスキマ(空洞)がないブロッコリーは新鮮で栄養が豊富な状態です。

《 ポイント 》

  • 栄養を蓄えたブロッコリーの茎は太く大きくなる
  • 茎の断面がみずみずしく、中に空洞が無ければより新鮮である

外葉がしおれていない

最後の鮮度チェックポイントは「外葉」。

外葉とは、ブロッコリーの枝に生えている小さな葉っぱのことです。外葉の状態は鮮度を表します。外葉がしおれていれば、そのブロッコリーは鮮度が悪く、味わいも悪いです。

新鮮なブロッコリーを選ぶ際は、外葉がみずみずしくハリがあり、力強く生えているものをチョイスしましょう。

《 ポイント 》

  • 外葉がしおれていると、ブロッコリーの鮮度が落ちている証拠
  • 外葉はハリがあり、みずみずしいものを選ぶ

ブロッコリーの下処理方法

カットしたブロッコリー

いかに新鮮な野菜であっても、美味しく食べるためには、正しい下処理をする必要があります。下処理の善し悪しで味が決まるでしょう。

ブロッコリーの下処理にはいくつかのポイントがあるので、ここで紹介します。

洗い方

ブロッコリーは切る前に房部分を洗いましょう。

水を入れたボウルに、ブロッコリーの房を浸すことで、効率よく房の中の汚れを落とせます。茎を持ってブロッコリーを左右に振ると、房の中の汚れや小さな虫が落とせます。

また、切ってから洗うことも可能です。房を細かくカットした場合、ザルに入れて水を流してください。カットした房をひとつずつ丁寧に洗い、汚れを落としましょう。

《 ポイント 》

  • カットする前のブロッコリーは、ボウルに房を浸し、左右に揺らして汚れを落とす
  • カットした後のブロッコリーは、ザルに入れて流水で汚れを落とす

切り方

ブロッコリーを洗い終えたら、次にカットです。カットは2工程で終わります。

  1. 茎部分を切り落とす
    ブロッコリーの房の根元に包丁を入れて、茎をカットします。
  2. 小房を切り分ける
    小房の根元に包丁を差し込み、房を1つずつ切り分けます。

茹で方

ブロッコリーを切り分けたら、最後に茹でます。茹で方は、鍋と電子レンジの2通りあるので、お好みの方法で試してください。

鍋で茹でる方法

  1. 鍋に水を入れて沸かす
    ブロッコリーが完全に水の中に浸るほどの水を入れましょう。
  2. 沸かしたお湯に塩を加える
    塩を約小さじ1杯加えます。ブロッコリーの味に深みがでて、仕上がりの色もつややかになります。
  3. ザルで水気を切る
    茹であげたブロッコリーをザルに取り出し、水気を切りましょう。

電子レンジで茹でる方法

  1. 皿にブロッコリーを広げる
    カットしたブロッコリーを、電子レンジに入れても大丈夫な耐熱性のある皿に広げます。
  2. 皿に入れたブロッコリーに水を加える
    電子レンジに入れる前に、大さじ1杯か2杯の水をブロッコリーにかけてください。水が加わることで、全体を蒸すことができます。
  3. ラップをかけて加熱する
    皿にラップをかけて、加熱します。目安は、600wで1分半ほどです。

《 ポイント 》

  • 鍋で茹でる場合は、水に塩を加えて下味をつける
  • 電子レンジで加熱する場合は、ブロッコリーに水を加えて蒸す

ブロッコリーの茎の使い方

茎部分をカットしたブロッコリー
ブロッコリーの茎部分をカット後にポイっと捨てていませんか?

茎部分は、ブロッコリーの房に比べてあっさりとした味わいなので、サラダやスープ、炒め物に合わせやすい部分です。カットしても捨てずに、活用しましょう。

ですが、茎はそのまま食べようとするとちょっと硬いので、細かく切る必要があります。茎部分を美味しく食べるための切り方は以下です。

  1. 細い茎と太い茎を切り分ける
    根元の太い茎と、そこから枝分かれした茎を切り分けます。
  2. 太い茎の皮をむく
    太い茎の皮は硬くて食べにくいので、硬い部分はすべて包丁でむいてください。
  3. 太い茎と細い茎を、それぞれ小さくカットする
    どちらの茎も、同じ厚さになるようスライスします。厚さが近ければ、加熱した際、ムラなく火を通せます。

《 ポイント 》

  • 茎の味はあっさりしているので、料理の付け合わせにピッタリ
  • 細い茎と太い茎、どちらも近い厚さにスライスする

ブロッコリーの保存方法

袋に入れたブロッコリー
ブロッコリーの保存方法を、下茹で前・下茹で後の2つ紹介します。

そのまま保存する

下茹でする前の新鮮なブロッコリーは、ラップに包んで野菜室に立てて保存してください。この場合の保存期間は3日から4日ほどです。

下茹で後に保存する

下茹でした後のブロッコリーは、保存する前にキッチンペーパーで水気をしっかり拭き取ってください。

その後、キッチンペーパーを敷いたタッパーなどにブロッコリーを入れて、こちらも野菜室に保存します。この場合の保存期間も3日から4日ほど。

冷凍保存も出来る

冷凍すれば長期での保存が可能です。下茹でしカットしたブロッコリーを保存袋に入れて、重ならないように広げ、冷凍保存してください。冷凍なら1ヶ月は持ちます。

《 ポイント 》

  • ブロッコリーを野菜室で保存すると3日から4日保存できる
  • 冷凍なら1ヶ月保存できる

ブロッコリーに関するQ&A

ザルに入ったブロッコリー

ブロッコリーの収穫の時期・産地・品種を紹介します!

これらを覚えておくことで、買い物の際に美味しいブロッコリーを手に入れることができるので、ぜひ参考にしてください。

Q.ブロッコリーの旬の時期はいつでしょうか?

A.ブロッコリーは地域によって旬の時期が異なります。

埼玉県・愛知県・群馬県では、11月から3月にかけて。
長野県では6月から10月にかけて。
北海道では7月から10月にかけて。

以上のように、夏から秋にかけて旬を迎える地域と、晩秋から春前にかけて旬を迎える地域で分かれます。

Q.ブロッコリーの主な産地はどこでしょうか?

A.主な産地は、埼玉県・愛知県・北海道の3つの地域です。この中でもっとも収穫量が多いのは埼玉県で、全国の収穫量の15%を占めています。

Q.ブロッコリーには品種はありますか?

A.ブロッコリーの品種は主に3つです。

①ブロッコリー
一般的な、房が大きく育つ品種です。甘みを多く含んでいます。
②ブロッコリースプラウト
ブロッコリーの芽が発芽して成長した、カイワレ大根にそっくりな品種。辛みが少なく、栄養価が高いのが特徴です。
③スティックセニョール
アスパラガスのように、細長く成長したブロッコリー。近年、市場に出回り始めた新しい品種です。ポリポリとした柔らかい食感に、豊富な甘みを含んでいます。

《 ポイント 》

  • ブロッコリーは地域によって旬の時期が違う
  • 主な産地は埼玉県・愛知県・北海道
  • ブロッコリーには3つの品種がある

ブロッコリーの栄養価と効能

食卓に出されたブロッコリー

ブロッコリーの栄養価は野菜の中でもトップクラス!それでは、ブロッコリーにはどんな栄養が含まれているのでしょうか?

ビタミンCが豊富

ブロッコリーに含まれる、数ある栄養素の中でも特に豊富なものが「ビタミンC」です。ビタミンCは美容効果による肌質の改善や、風邪予防などさまざまな効果が期待できるでしょう。

ブロッコリーを100g食べるだけで、一日に必要なビタミンCを摂取できるほど豊富に含まれているので、積極的に食べることをおすすめします。

葉酸やカリウムが含まれている

それだけではありません。ブロッコリーに含まれる栄養素には、体の発育を助ける葉酸血圧を下げるカリウムなども含まれています。まさに、あらゆる健康効果を得られる野菜といっても過言ではないでしょう。

《 ポイント 》

  • ブロッコリーを100g食べるだけで、一日に必要なビタミンCを満たすことができる
  • ビタミンC以外に、カリウムや葉酸なども含んでいる

最後に

ブロッコリーとマヨネーズ
ブロッコリーは通年買い求められる野菜ですが、地域によって旬の時期が違います。

なので、旬の地域のブロッコリーを把握しておけば、甘くて美味しいブロッコリーを手に入れることができるでしょう。また、旬の野菜は栄養素をたっぷりと蓄えます。元々栄養豊富なうえに、旬の時期のものは味も健康効果への期待値もさらに高くなるはずです。

しかし、ブロッコリーは変色を起こしやすい野菜。せっかく旬のブロッコリーを購入しても、ストックできなければ扱いづらいですよね。

今回の記事をぜひ参考にして、美味しくて栄養豊富な旬のブロッコリーをいつでも献立に加えられるように、正しい保存方法でストックしておきましょう!

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