目次
フローリングに黒ずみができる原因
フローリングに黒ずみができてしまう原因としては以下の4つが挙げられます。1つずつ紹介するので参考にしてみてください。
皮脂汚れ
まず原因として上げられるのは皮脂汚れです。素足でフローリングを歩く際に足裏の汗がフローリングに付着して、時間の経過とともに黒ずみに変化していきます。
油汚れ
キッチンの黒ずみは油汚れが原因の場合が多いです。調理中に油がはねてそれを放っておくと黒ずみに変化します。
カビ
窓の近くの床や布団の下の床はカビが原因で黒ずむことが多いです。窓は結露ができ、周りに湿気が溜まることによってカビてしまいます。布団下は寝汗が原因のケースが多いです。
ワックスの劣化
最後はワックスの劣化です。ワックスは歩くたびに劣化し、劣化した部分から黒ずみが始まります。そのまま放置すると黒ずみが広がっていくという仕組みです。
フローリングの黒ずみを落とすときのポイント
原因がわかったところで、ここからは落とすときのポイントを紹介します。ポイントを把握しておくと一気に落としやすくなるのでぜひ覚えてください。
最初に床のホコリを掃除する
作業のステップとして必ず最初にフローリングのホコリを掃除しましょう。ホコリを掃除しないと、黒ずみを落とそうと水ぶきしたときに、ホコリが水を含み汚くなる原因になります。
手順としては、ドライシートを付けたフローリングワイパーで床を拭いてその後掃除機をかけるだけです。これで細かいホコリまでキャッチできます。
《 ポイント 》
- ホコリを掃除しないと水を含んで汚くなる
- ドライシートと掃除機を使って掃除する
継ぎ目の汚れは歯ブラシや楊枝を使う
継ぎ目に詰まってしまった細かいゴミがどうしても取れないときってありますよね。そんなときは歯ブラシや爪楊枝を使って取るようにしましょう。
掃除するときには、薄めた中性洗剤を歯ブラシや爪楊枝の先に付けて、擦っていきます。このときに強く擦ってしまうとフローリングを傷つける原因になるので、キズが付かない程度の力で擦っていきましょう。
《 ポイント 》
- 薄めた中性洗剤と歯ブラシや爪楊枝を使って落とす
- キズが付かないように気をつける
洗剤を使った後は水拭きを忘れない
洗剤で床の汚れを落とした後は必ず雑巾で水拭きしましょう。水拭きをしないで洗剤をそのままにしておくとペットや小さい子どもがフローリングに寝転んだときにとても危険です。
洗剤を落とす意味でも水拭きをおすすめします。また、最後に乾拭きすると洗剤を取り除くことができ、床もカラッとします。
《 ポイント 》
- ペットや小さい子どもがいる家庭は水拭きをする
- 最後に乾拭きをすると洗剤も完全に除去できる
スチームクリーナーを活用する
ペットや子どもがいるためなるべく洗剤を使いたくない方もいると思います。そんなときはスチームクリーナーを活用するのがおすすめです。スチームクリーナーは100℃の蒸気を使って汚れを取ることができるので、洗剤を使わずに効果的に黒ずみを取ることができます。
1点注意することは、フローリングの種類によっては使えないものもあるということです。自分の家の床がスチームクリーナーに対応しているかしっかり確認したうえで導入しましょう。
《 ポイント 》
- 洗剤を使わずに黒ずみを落とせる
- 床によってはスチームクリーナーが使えない場合もある
フローリングの黒ずみの落とし方
黒ずみの落とし方です。汚れ別に紹介するので、自分の家の汚れの原因に合った落とし方を活用してみてください。
リビングなど皮脂汚れによる黒ずみ
リビングなどのフローリングの皮脂汚れの落とし方です。
- 水拭きをする
- 台所用の中性洗剤を水で薄める
- 雑巾をすすいで固く絞る
- 絞った雑巾で拭く
- 汚れが落ちたら水拭きをする
- 最後に乾拭きしたら完了
台所用の中性洗剤以外に専用の洗剤も売っているので、場所別に洗剤を使い分けたいという方はそちらを購入して使ってもいいでしょう。
表記してある使い方を守るようにしてください。台所用の中性洗剤を薄める割合は水2Lに対して小さじ1〜2杯程度で大丈夫です。
《 ポイント 》
- 中性洗剤は薄めて使う
- 専用の洗剤も売っているので好きな方を使う
カビによる黒ずみ
続いて、カビによる黒ずみの落とし方です。2種類あるので使いやすい方で落としてみてください。
アルコール
- カビの表面を乾拭きする
- アルコールをカビに吹きかける
- 雑巾で拭き取って完了
フローリングによってはアルコールを付けてしまうと白く変色してしまう場合があるので、目立たないところで変色しないか試してから、使うようにしましょう。
クエン酸またはお酢
- クエン酸またはお酢を雑巾に染み込ませる
- 黒くなったところを拭く
- 水拭きをする
クエン酸またはお酢を使う場合は変色などのリスクはありません。人に有害な成分ではないのでペットや子どもがいる家庭でも安心して使えます。
《 ポイント 》
- アルコールは変色する場合があるので注意する
- クエン酸またはお酢は変色などのリスクがない
キッチンなど油汚れによる黒ずみ
最後にキッチンの黒ずみ汚れの落とし方を紹介します。
- 台所用アルカリ性洗剤を雑巾に付ける
- 黒ずんでいるところを拭く
- 水拭きして完了
油汚れには洗剤を使うのがおすすめです。しかし、台所用アルカリ性洗剤を使うとフローリングの油汚れを溶かしてしまうので、掃除した後は必ずワックスがけをするようにしましょう。
汚れがこびり付いていない場合には洗剤を水に薄めて使うのもいいです。また、オレンジ洗剤も効果があります。
《 ポイント 》
- 油汚れには洗剤を使うのがおすすめ
- アルカリ性の洗剤はワックスを溶かしてしまうので、最後にワックスがけをする
フローリングの黒ずみ掃除に使わないほうがよいアイテム
ここからはフローリングに使うのにおすすめできないアイテムを紹介します。
特に賃貸に住んでいる人はフローリングを変色させると退去時にお金を払わなければいけないといったことにもなりかねないので、以下のものは使わないようにしましょう。
カビ取り用洗剤
お風呂用のカビ取り洗剤をフローリングに使うのは止めましょう。フローリングに使用してしまうと、洗浄力が強すぎてしまい色が変色します。素材を傷める原因にもなるので避けるようにしてください。
メラミンスポンジ
メラミンスポンジも使うことができません。フローリングの材質に傷を付けてしまったり、ワックスが削れて色落ちしてきます。汚れを削り取ろうとするのは止めましょう。
重曹やセスキ炭酸ソーダにも注意
重曹やセスキ炭酸ソーダは家中掃除できるとして有名ですが、フローリングには使用しないようにしましょう。重曹やセスキ炭酸ソーダには研磨する効果があります。ワックスが剥がれることがあり、変色の原因にもなるので避けましょう。
《 ポイント 》
- フローリングにカビ取り洗剤は使わない
- 傷や色落ちの原因になるのでメラミンスポンジは使わない
- 重曹やセスキ炭酸ソーダは研磨する効果があるので使わない
フローリングに関するQ&A
ここからは、フローリングの黒ずみに関するよくある質問を紹介します。参考にしてみてください。
A.5年ごとに剥離剤を使用して塗り替えましょう。
A.ワックスやフロアコーティングを自分で行うことは可能です。ただし、時間と手間はかかってしまいます。
A.プロに頼んだ場合は種類にもよりますが、10〜20万円ほどかかります。
《 ポイント 》
- ワックスは5年ごとに塗り替える
- ワックスやフロアコーティングは自分で行うことは可能
- プロにフロアコーティングを依頼する場合は10〜20万円かかる
フローリングの広範囲・頑固な黒ずみは業者に頼む
擦っても落とすことのできないフローリングの汚れは無理に落とそうとせずに、業者に頼むようにしましょう。業者に頼むことで業務用の洗剤を使って、高い技術で即座に落としてくれます。頼む場合は資格を持った業者か確認してください。
また、2〜3社ほど見積もりをもらって意見を聞くと悪徳業者に騙されずに済みます。黒ずみは放置するとどんどん広がっていくので、落ちないとわかったときにはすぐに依頼するようにしましょう。
最後に
今回はフローリングの黒ずみの落とし方について紹介しました。黒ずみができる原因はいくつかあります。汚れの原因によっても落とし方は変わってくるので注意しましょう。
子どもやペットがいる家庭は洗剤成分を床に残しておくと危険なので、必ず掃除後に水拭きをするようにしてください。フローリングにカビ取り剤やメラミンスポンジを使うのは止めましょう。傷や色落ちを招いてしまいます。どうしても取れない黒ずみはプロに頼むと良いです。
この記事を参考に家のフローリングをキレイにして家中をピカピカにしましょう!