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ゴーヤの旬と産地
ゴーヤの旬は夏です。ゴーヤは通年出回っている野菜で、一年中買うことができますので、ゴーヤの旬を意識したことはないかもしれませんね。
ゴーヤの原産地は熱帯のアジアでにがうりと言われるとおり苦味が強い瓜になります。日本では江戸時代に伝わり九州や沖縄で栽培されるようになりました。
ゴーヤの旬は夏
ゴーヤの旬といわれる時期は、梅雨明けの6月から8月が旬の時期とされています。きゅうりなどと同じ夏野菜なので、夏の時期がいちばん美味しいとされていて、栄養価も高く価格が安定する時期になります。
夏の時期には、ゴーヤを家の軒先に植えて葉の茂る蔓で緑のカーテンを作ってエコな日よけにしつつ、実を収穫する家庭が増えています。
産地は沖縄地方
ゴーヤの主な産地は沖縄県で全体の約3割を生産しています。次いで宮崎県や鹿児島県や熊本県の九州地方で九州地方全体では、沖縄県を凌ぐ約4割のゴーヤを生産しています。ちなみに沖縄県と九州地方を抜くと群馬県が全体の5%を生産しています。
《 ポイント 》
- ゴーヤはきゅうりなどと同じ夏野菜
- 旬は梅雨明けの「6月~8月」がいちばん美味しく、栄養価も高くなる
ゴーヤの旬の美味しい食べ方
旬のゴーヤを美味しく食べるために基本的な調理方法を紹介します。
下処理方法
- カットする
ゴーヤは固い両端を切り落として、縦半分にカットします。 - 種とワタを取る
半分にカットしたゴーヤのワタの下にスプーンを挿し、こそげとるように種とワタを取り除きます。※ワタの部分に苦味があるのできれいに取り除くことで苦味を抑えることができます。 - 薄切りする
端の方から適当な厚さの薄切りにします。※ゴーヤの苦味が苦手な場合、より薄く切ることで苦味を少し抑えることができます。
苦味を和らげる下茹で方法
- 塩もみ
- 下茹で
旬のゴーヤだけでなく、ゴーヤの苦味を和らげる方法は塩もみをしてからさっと下茹でをすると苦味を和らげることができます。
茹でる前にすること
「塩」または「砂糖+塩」を使ってよくもみます。
- 「塩」を使う方法
- ゴーヤ1本に対して小さじ1の塩を合わせてからよくもんでから10分間放置します。すると塩の効果で野菜から水分が引き出されるのと同時に苦味も取り除くことができます。
- 「砂糖+塩」を使う方法
- また、砂糖にも塩と同様の効果があるので、ゴーヤ1本に対して塩小さじ1/2と砂糖小さじ2を合わせよくもんで10分間放置するとより苦味を和らげてくれます。
茹でる方法
塩もみしたゴーヤは、鍋に湯を沸かして10秒下茹ですると、色鮮やかになるだけではなく青草さも取り除くことができます。
ゴーヤを使った人気の料理
旬のゴーヤを使った人気の料理には、
- 定番のゴーヤチャンプルー
- おつまみに最適なゴーヤチップス
- おかかと梅や玉ねぎで和え物
- おひたし
炒める、揚げる、和えるなど、ゴーヤはさまざまな調理方法で、おかずの主役になったり、脇役になったり人気の料理を作ることができます。
苦味が気にならない食べ方
ゴーヤの独特の苦味が気にならなくなる食べ方があります。
- 甘味噌などを使った濃い味付けの調理方法
- 油でコーティングするような炒め方をする調理方法
調理方法を工夫することで苦味が抑えられるので食べやすくなります。
ゴーヤの天ぷらのレシピ
ここでは、特におすすめの旬のゴーヤを使ったレシピ「ゴーヤの天ぷら」の作り方をご紹介します。
材料
- ゴーヤ:3本
- 天ぷら粉:100g
- 水:160cc
作り方
- ゴーヤは半分にカットし、中のワタをスプーンで取り除きます。
- ゴーヤの端の方からお好きな厚さの薄切りにします。薄いほど苦味を抑えることができます。
- 天ぷら粉(100g)を水(160cc)で溶いて、ゴーヤに絡めます。
- 油を180度に熱し、ゴーヤを3分くらい揚げます。
- ゴーヤがカラッと揚がれば完成です。
お塩やポン酢で食べるとサッパりした口当たりで美味しくいただけます。
旬のゴーヤの選び方と保存方法
新鮮で美味しい旬のゴーヤの選び方と美味しく保存する方法を紹介します。
新鮮な旬のゴーヤの特徴
- 色が濃い鮮やかな緑色をしている
- 表面のイボが隙間なくぎっしりと詰まっている
- ほど良い弾力がある
- みずみずしい
新鮮なゴーヤは旬に限らず、色が濃い鮮やかな緑色をしたものが良いとされ、大きいものよりも小ぶりなサイズで、張りがあってずっしりと重みを感じるものが良品となります。
選んではいけないゴーヤの特徴
- 表面のイボがつぶれてしまっている
- 先端が枯れてしまっている
- 傷がある
このようなゴーヤは避けてください。
ゴーヤは表面のイボが小さく、緑色が濃いと比較的苦味が強くなると言われています。苦味が苦手な方は表面のイボが大きめで薄い緑色のものを選んでください。
ゴーヤの保存方法
【常温の場合】
ゴーヤは乾燥を避けるため、濡らした新聞紙に包んで冷暗所にて保存します。保存期間は3日ほどなので、それまでに使い切るようにしましょう。
【冷蔵保存する場合】
ビニール袋などに入れてから冷蔵庫の野菜室にて保存してください。保存期間は3日ほどなので、それまでに使い切るようにしましょう。
ゴーヤは種の部分から傷んでいくので、カットして種とワタを取り除いて冷蔵庫の野菜室で保存しておくと日持ちが良くなります。
茹でて保存すれば冷凍もできる
ゴーヤはカットして中の種とワタを抜いて、さっと茹でてから小分けして冷凍しておくことで長期保存が可能になります。保存期間は1ヶ月程度です。
《 ポイント 》
新鮮なゴーヤを選ぶときは、表面の「イボが隙間無くぎっしり詰まって」「色鮮やかな濃い緑色」のもので、「張りがあってずっしり重い」ものを選びましょう。
ゴーヤの旬に関するQ&A
A.ゴーヤにはどんぐりのような形で横方向に太く縦方向に短いアバシゴーヤ、30cm以上の長さになるレイシゴーヤ、苦味が苦手な人におすすめの白ゴーヤ、表面のイボがないサラダゴーヤなどの種類があります。どのゴーヤも旬は同じです。
A.白ゴーヤは苦味のないゴーヤです。そのような種類のゴーヤもあるので、ゴーヤの特徴の苦味はゴーヤの種類によって異なります。
A.ホームセンターなどの園芸コーナーで販売されている種のゴーヤはどれも家庭菜園向けの種類になっています。長ゴーヤ、中長ゴーヤ、アバシゴーヤ、太レイシなどさまざまな種類が販売されています。
ゴーヤの栄養と効能
苦味成分のモモルデシン
ゴーヤを食べたときに感じる独特の苦味成分のモモルデシンは、胃腸の粘膜を保護してくれたり、食欲を増進させる効能があります。さらに神経にも働きかけて気分をシャッキっとさせてくれる効能もあるので、夏の暑さでバテてしまった際に旬のゴーヤを食べると効果的です。
ビタミンCがとても多い
ゴーヤは旬に限らず、含まれるビタミンCの量は100gあたり76mgとされ、きゅうりは14mg、トマトは15mgとなるので、非常に多く含まれています。
また、通常は加熱してしまうとビタミンCは壊れやすくなってしまうのですが、ゴーヤのビタミンCは加熱しても壊れにくいとされています。ビタミンCは風邪予防、疲労回復、肌荒れの改善などに効果があります。
鉄分と食物繊維も豊富
ゴーヤは鉄分と食物繊維も豊富なので貧血予防にも役立ちますし、食物繊維はセロリの14倍と言われています。整腸作用があり腸内環境を改善してくれる働きもあるので、便秘や肥満の予防になります。
《 ポイント 》
ゴーヤの栄養素の苦味成分モモルデシンは、夏バテの諸症状に効果があります。暑い夏にはゴーヤを積極的に取り入れてみましょう。
最後に
一年を通して購入ができるゴーヤにも旬があります。梅雨明けから夏の時期が出荷量も増えて旬の時期になります。
独特な苦味が苦手な方も多いかと思いますが、苦味は下ごしらえをしっかりすることで和らげることが可能です。夏バテに効く夏野菜なので上手に取り入れて健康的な生活をしましょう。