目次
カリフラワーは冷凍できる
カリフラワーは冷凍保存をすることができますが、カリフラワーを冷凍する時のポイントをご紹介します。
カリフラワーは鮮度が良いものであれば生のままでも食べられますが、通常は下茹でしたものを使いますよね。その下茹でしたカリフラワーを長持ちさせるために、冷凍して保存する方法があります。
茹でたカリフラワーは冷凍保存しても大丈夫
生のカリフラワーの場合は、解凍する必要もなく、すぐに調理ができる冷蔵保存がおすすめなのですが、茹でた状態のカリフラワーであれば、冷凍保存をしても問題はありません。
生のカリフラワーは冷凍保存に向かない
生のカリフラワーを冷凍保存すると解凍した時に変色してしまい、見た目が悪くなってしまうので、下茹でしたカリフラワーを冷凍庫に入れて保存する方がよいでしょう。
下茹でする場合は「固めに」茹でる
下茹では固めにするのがポイント。この時に、水分をしっかり切っておかないと、解凍したときにふにゃふにゃになり食感が悪くなります。
《 ポイント 》
- カリフラワーは固めに下茹でしてから冷凍保存する。
- カリフラワーを生のまま冷凍したものは解凍した時に変色する。
カリフラワーを冷凍保存方法と保存期間
下茹でをしてから冷凍する
カリフラワーを冷凍保存する場合は、生のままではなく、まずはカリフラワーを小さく切り分けて下茹でしてしまいます。花蕾がぽろぽろと崩れるまで茹でてしまうと、水分を多く含みすぎてしまい、解凍した後の食感が悪くなってしまいますので、固めに茹でるようにします。
火を通す方法は、熱湯で茹でる以外に、蒸したり電子レンジでもOKです。
お湯で茹でる場合
- 鍋にお湯をわかし、2%の塩(水1Lに対して塩20g)を熱湯に入れます。
- カリフラワーをさっと1分間茹でます。
- 茹でたカリフラワーをざるにあけ、粗熱と水気をしっかり取ります。
茹で上がった後に冷水にさらす方もいるようですが、そうすると水っぽくなってしまいますので、冷水に落とさず、ザルに揚げたまま冷ます方がよいでしょう。
そうすることで、余熱で更に火が通ります。また、レモン汁や酢を湯の中に少々加えることで酸化を抑え、白くきれいに茹であがります。
崩れないように茹で上げるには、花蕾をバラバラにカットせず、塊のまま茹でるやり方もあり、この方が火の通りが均一に入るようです。
蒸す場合
蒸す時間は2分程度ですが、様子を見ながら加減しましょう。カリフラワーは茹でるよりも蒸す方がより美味しくなるだけでなく、水溶性の栄養成分が流れてしまうことを防ぐことができます。
電子レンジの場合
- カリフラワーを水洗いし、水気をよく切ってから容器に入れます。
- 蒸気が抜けるように隙間を開けてラップを被せます。
- 電子レンジで加熱します。
カリフラワーを電子レンジで加熱する時は、分量や電子レンジのワット数によって時間が変わってきます。こまめに様子を見ましょう。 - 2分~4分程度で出来上がります。
保存方法
カリフラワーを固茹で状態のうちにザルにあげ、粗熱を取ってからラップを敷いた金属トレー(金属バット)にカリフラワーを広げて並べ、金属トレーごと冷凍庫に入れましょう。
茹であがったカリフラワーを初めから保存袋に入れて、すぐに冷凍庫に入れてしてしまうと、凍るまでに時間がかかってしまい、その結果、解凍したときの食感が悪くなってしまいます。
ポイントは、金属トレーに並べてから一気に凍らせ、その後は、密閉できる袋に移しかえて引き続き冷凍保存をすることで、食感の劣化を抑えることができます。
保存期間
冷凍保存をしたカリフラワーは1ヶ月程度もちますが、それでも時間が経過するにつれて食感や風味が落ちてしまいますので、できるだけ早く調理をして食べるようにしてください。
《 ポイント 》
- カリフラワーは、茹でる、蒸す、電子レンジを使用する3つの方法がある。
- カリフラワーを金属トレーに並べてから冷凍庫に入れ、一気に凍らせる。
- カリフラワーの冷凍保存期間は1ヶ月
冷凍したカリフラワーの使い方
解凍方法
- 電子レンジ
- 自然解凍
- 加熱調理
冷凍したカリフラワーを使う時は自然解凍、もしくは電子レンジを使って解凍しますが、煮物や汁物などの加熱調理には凍ったままの状態で使っても大丈夫です。
美味しく調理するポイント
固めに下茹でをしたカリフラワーを解凍したものは、多少固さが残っていますので、柔らかくなるまでよく加熱する必要があります。
例えば、カリフラワーをさらに茹でて温野菜サラダにしたり、他の野菜や肉と一緒に炒め物にしたり、さまざまな料理で応用してみましょう。
また、シチューやポトフに加えたり、パスタの具としても美味しく食べられます。軸の固い部分は、捨てずに薄くスライスして炒め物などに使うといいですよ。
《 ポイント 》
- 冷凍カリフラワーの解凍は、自然解凍と電子レンジを使って解凍する。
- 冷凍カリフラワーは加熱調理の場合、凍った状態で利用できる。
美味しいカリフラワーの選び方
美味しいカリフラワーを選ぶポイントとして、まずは花蕾が固く、しっかりと締まりがあるものを選ぶことです。
そして持った時にずっしりと重みを感じるものが良く、葉の緑色が鮮やかどうか、軸の切り口がみずみずしいかどうか、変色していないか、スが入ったように空洞ができていないかなどを確認しましょう。
白い品種の場合は、純白だと品質がよく、黒や茶色のシミがついているもの、つぼみが開きかけているものは鮮度が落ちていると思って間違いないでしょう。
《 ポイント 》
- カリフラワーを選ぶ時は、花蕾が固く、ずっしりと重みがあり、みずみずしく変色がないものをを選ぶ。
カリフラワー冷凍のQ&A
A.カリフラワーは幅広い地域で生産されているため、通年出回っていますが、特に美味しいのは、旬の時期の11~3月、寒い時期です。
A.あります。
- カリフラワー(スノークラウン、寒月など)
- 常に店頭に並べられている白色またはクリーム色のカリフラワーは、約10〜15cmのサイズで、つぼみが集まった花蕾がぎっしりとつまっています。
- オレンジカリフラワー(オレンジブーケ、オレンジ美星など)
- 花蕾が濃い黄色もしくは淡いオレンジ色の品種で、食感は普通の白いカリフラワーと変わりません。ほんのり感じる甘味と色の鮮やかさは、サラダなどにすると食卓の彩りを豊かにしてくれます。
- 紫カリフラワー(パープルフラワー、バイオレットクインなど)
- 同じ紫色でも、バイオレットクインは茹でると紫色が緑色になりますが、パープルフラワーは紫色がそのまま残ります。また、普通のカリフラワーと同じ食感のパープルフラワーに対して、バイオレットクインの食感はブロッコリーに似ています。
- ロマネスコ(サンゴ礁、うずまき、カリッコリー、カリブロ、やりがい君など)
- イタリア原産で、黄緑色の円錐の花蕾は独特な形をしています。歯ごたえがよく、ブロッコリーに似た味や食感が好まれ、最近は店頭でよく見かけるようになりました。
A.カリフラワー4種に共通して、旬は11~3月のかけての冬の時期で、ビタミンCを初めカリウム・カルシウム・鉄分・カロテン・食物繊維が豊富に含まれています。中でも紫色のカリフラワーにはアントシアニンが、オレンジ色のものにはβカロテンが多く含まれます。どちらも活性酸素を除去する働きがあるとされるので、生活習慣病の予防に期待ができます。
《 ポイント 》
- カリフラワーは品種に関わらず旬の時期は11~3月。
- 紫色のカリフラワーにはアントシアニン、オレンジ色にはβカロテンが豊富に含まれている。
- カリフラワーは品種の栄養素に大きな違いはない。
冷凍カリフラワーライスの使い方
セレブの間では4~5年前からじわじわと話題になっている、「お米のかわりに食べるカリフラワー」とは、お米サイズに細かく刻んだカリフラワーをご飯がわりにするという糖質オフ食品です。
また、カリフラワーライスの最大のポイントは、まとめ買いして冷凍しておけるということ。
冷凍したカリフラワーライスのベストな食べ方をご紹介します。冷凍カリフラワーをライスとして美味しく食べることができますのでぜひ試してくださいね。
カリフラワーライスの炒飯
ご飯でつくるものより美味しいと評判のチャーハンは、卵と調味料だけでもできますが、ひき肉や刻んだベーコンなどを加えると満足感倍増です
カリフラワーライスのカレー
レトルトのカレーを使うと時間短縮も可能です。カレーだけでなく、エスニック系の味付けとも相性抜群ですよ。
卵かけカリフラワーライス
日本人なら誰でも知っているアツアツの卵かけごはん、美味しいですよね。カリフラワーライスは、見た目も味も不思議と「卵かけごはん」そのものです。
《 ポイント 》
- カリフラワーライスは糖質オフ食品。
- まとめ買いして冷凍保存できるので便利。
- 炒飯やカレー、エスニック料理などいろいろなメニューに。
最後に
冬に旬を迎えるカリフラワーですが、冷蔵保存だけでなく、冷凍の保存も可能だとおわかりいただけましたか?
カリフラワーを冷凍保存する場合、生のままではなく、固めに下茹でしてから小分けした状態にして冷凍庫に入れるというコツさえ掴んでおくと、いつでも手軽に料理に活用できます。
早々に食べきれそうな時は冷蔵保存、大量に余った時や下茹でしたカリフラワーをいつでも使えるようにしておきたい時は冷凍保存というように、その時の状況に合わせて保存方法を変えるといいかもしれませんね。
ちなみに、色鮮やかなカリフラワーは冷蔵保存や冷凍保存だけでなく、生のままピクルスにしておくと、保存しながら見た目も楽しめます。瓶の中のピクルス液に漬けておくことで、冷蔵保存でも2週間ほど日持ちするので、興味のある方はぜひ試してみてくださいね。