きゅうりの旬は夏!美味しく食べる切り方と食べ方

きゅうりとザル

夏野菜の定番野菜といえばきゅうりですよね?一年中簡単に手に入れることができますが、最もおいしい時期は夏、中でも夏まっ盛りの時期です。この時期の露地栽培のきゅうりは他の時期に比べて2倍以上のビタミンCを含み、みずみずしい独特な香りと食感を楽しめます。また繊維に対して平行に切るか、直角に切るかによって、味わいが変わってくるので、料理に合わせた切り方を覚えて一味違った食感を楽しんでみましょう!

きゅうりの旬と産地

実るきゅうり

美味しい季節は夏

きゅうりは通年、店頭に並んでいて簡単に手に入る野菜ですが、本来の旬は6月頃から9月頃までの夏の時期です。

もっと詳しく言うと、露地栽培は7月頃から10月頃までが旬を迎え、一年をとおして栽培可能なハウス栽培でも5月頃から6月頃に旬を迎え、価格も一気に下がります。

太陽の光をたっぷり浴びた露地栽培のきゅうりは、ハウス栽培と比べて2倍ものビタミンCを含んでいるので、7月から8月までの露地栽培された夏真まっ盛りのきゅうりが一番お美味しく感じるでしょう。

全国で栽培されている

きゅうりは全国で栽培されていますが、生産量が一番多い県は「宮崎県」で、年間の生産量はおよそ6万t。冬から春に収穫されるものが9割以上で、温暖な気候と日照時間が多いことから、きゅうりにつやがあり、ビタミン類が豊富なのが特徴です。

次いで年間を通して栽培が行われている群馬県。そして、夏秋きゅうりの生産量が8割を超える福島県と続きます。群馬県、福島県共に年間の生産量は4万tを超えています。

技術の向上により、現在ではハウス栽培によって育てられたおいしいきゅうりを年中食べることができるようになりました。

《 ポイント 》

  • きゅうりの旬の時期は6月頃から9月頃。
  • 中でも特に美味しいのは7月から8月で、ビタミンCを2倍含んでいる。
  • 生産量が一番多い県は、温暖な気候と日照時間が多い宮崎県。

旬のきゅうりの選び方

きゅうり

皮に張りがありイボがピンととがってチクチクするくらいのものが新鮮なきゅうりです。

ただし、イボなしきゅうりには最初からイボがありません。また、皮が濃い緑色で持ったときに重みがあり、太さがなるべく均一のものを選ぶようにします。

曲がっていても味は変わりません。時々、果実が大きく曲がったきゅうりが安く売られていますが、味は全くかわりませんので大いに活用しましょう。

《 きゅうり選びのポイント 》

  • 皮に張りがあるものを選ぶ。
  • イボがととがっているものを選ぶ。
  • 濃い緑色の皮をしているものを選ぶ。
  • 大きく曲がっていても味に違いはない。

旬のきゅうりの保存方法

きゅうり酢の物

冷やしすぎに注意

冷蔵庫で保存する場合は、ラップやビニール袋に入れてから冷蔵庫の野菜室に入れます。

きゅうりは水気に弱いので、水気をふき取ったあと、ビニール袋の口を密封せず、ヘタを上にして立てて置くようにします。だからと言って、冷やし過ぎるとかえって傷みやすくなるので、冬場であれば新聞紙などに包んで保存するのもよいでしょう

きゅうりはあまり日持ちのしない野菜なので、2~3日中に食べきるようにしましょう。

冷凍保存をする場合

どうしても長期間保存したい場合は、薄くスライスしたきゅうりを塩もみし、軽く絞ってから冷凍します。

そして解凍は冷蔵庫に移して自然解凍しますが、食感が損なわれているのでサラダではなく、和え物などに利用するようにしてくださいね。

《 ポイント 》

  • ビニール袋の口を密封せず、ヘタを上にして立てた状態で冷蔵庫の野菜室で保存する。
  • 冬場であれば新聞紙などに包んで冷やし過ぎないようにする。
  • 冷凍もできるが、本来の食感が損なわれる。

旬のきゅうりの美味しい食べ方と切り方

きゅうり切る

主な食べ方

きゅうりは塩、味噌、醤油、酢など調味料との相性がよく、生のままサラダにする他、

  • 酢の物
  • 和え物
  • ピクルス
  • 薄くスライスして塩もみ

などいろんな食べ方ができます。

みずみずしくパリッとした歯ごたえと独特の風味が魅力なので、漬物やもろ味噌で食べるもろきゅうなどは定番中の定番ですね。

下処理の方法

【先端を1センチほど切る】

両端の先には苦味成分が含まれているので、調理する時に先端を1cmほど切り捨て、付け根部分の皮も厚めに剥き取りましょう。

【色を保つ「板ずり」】

「板ずり」と言って、塩を撒いたまな板の上でごろごろと手で押さえながら転がすことで、色留めと青臭さを抑えられ、鮮やかな色を保つことができます。

【漬け物や酢の物にする時は「塩水につける」】

他にも、漬け物や酢の物にする場合には、調理する前に薄い塩水につけておくことで、水分が抜けて味をしみこみやすくします。

切り方によって食感が変わる

独特のみずみずしくしゃきしゃきとした食感を生かした料理が多いきゅうりは、どのカットでもそれぞれの食感が楽しめるのが特徴です。

繊維に対して直角に切ると噛み切りやすくなり、平行に切ると食感にバラつきが出て弾力性が残り歯ごたえを感じられます。また、斜めに切ることで食感良く仕上げられます。

切り方と向いている食べ方

【輪切り】

火の通りや味のしみ込みを均一にするため、繊維を断つように直角に同じ厚さで切ります。サラダ、和え物などにむいています。

【斜め薄切り】

角度をつけて斜めに薄く切ると食感がなめらかになるので、繊維の平行方向よりやや斜めに切ります。サラダ、炒め物などにむいています。

【千切り】

斜め薄切りにしたものをずらしながら重ね、端から細く切ります。サラダなどにむいています。

【乱切り】

包丁を斜めに入れて、手前に90度回しながら切っていく方法です。炒め物などにむいています。

【蛇腹切り(じゃばらぎり)】

2本の割り箸で挟むようにきゅうりを置いて安定させ、繊維に対して直角に、端から割り箸にあたるまで1㎜間隔の切り込みを包丁で細かく入れていきます。最後に上から手で押して蛇腹に開きます。酢の物や飾りなどにむいています。

たたき“きゅうり”もおすすめ

きゅうりをすりこ木でたたくことで味のなじみが良くなり、ポリポリとした食感と中までしっかりと染み込んだ味がやみつきになる、お酒のお供にぴったりの調理方法です。

手順

  1. まな板の上できゅうりを少しずつ回転させながら、すりこ木で叩きます。
  2. きゅうりのヘタをとり、3cm幅に切ります。
  3. きゅうりが飛び散らない程度の力で、全体に割れ目が入るまで潰していきます。

味を馴染ませるために、しばらく冷蔵庫においてから召し上がってくださいね。

《 ポイント 》

  • 下処理として板ずりや塩水に浸けておく。
  • 輪切り、斜め切り、千切り、乱切り、蛇腹切りなど、料理に合った切り方で食感が変わってくる。
  • しっかりと味を染み込ませたい場合はたたききゅうりがおすすめ。

旬のきゅうりに関するQ&A

きゅうりを持つ手

Q.きゅうりの栄養素はどのようなものでしょうか?

A.驚くことにギネスブックには「世界一栄養がない果実」の1位にきゅうりが挙げられているんです。とはいうものの、きゅうりにはカリウム200mg、βカロテン330mcgがしっかり含まれていますので、特に栄養が低いというほどではありません。

Q.きゅうりの期待できる健康効果はどのようなものでしょうか?

A.利尿効果の高いカリウムを含んでおり、むくみをとる作用があります。そして真夏が旬な野菜だけに、熱くほてった身体を冷ます効果もあり、薬膳料理でも用いられています。

Q.きゅうりを食べすぎることで何か体に影響はありますか?

A.きゅうりに含まれる「アスコルビナーゼ」という成分は、ビタミンCを破壊する酵素で、細かく刻んだりすり下ろすと細胞が壊れて活性化してしまいます。そうならない為には、酢を使うかもしくは加熱することで防げます。

《 ポイント 》

  • きゅうりにはカリウム200mg、βカロテン330mcgが含まれている。
  • むくみをとる作用と熱くほてった身体を冷ます効果がある。
  • ビタミンCを破壊する酵素があるので酢の物か加熱料理により防ぐことができる。

きゅうりの種類と特徴

きゅうり

きゅうりには日本国内だけでも数多くの種類がありますが、形や色の違いだけでなく、それぞれ味や風味も少しずつ異なります。今回はそのなかで代表的な7種類のきゅうりについて見てみましょう。

四川きゅうり

一般的なきゅうりに比べて表面のイボが多く、とげとげしく見えるものの皮が薄く、ちりめん状になっているのが特徴です。

中国の四葉(すうよう)という品種を改良したもので、果皮の色は濃緑で果肉がしっかりしているので味がしみこみやすく、主に漬けに用いられます。

ミニきゅうり

一般のきゅうりを早い時期に収穫したものや、小型専用品種として栽培された8~12cmほどの小さいきゅうりをまとめてミニきゅうりと呼んでいます。

若い状態の時に収穫するので青臭さが少なく、皮が薄くて柔らかい食感を活かして、もろみ味噌を付けて丸かじりするもろきゅうに使われることが多いようです。小型専用品種では、「ミニQ」や「白石もろきゅうり」、そしてイボイボのない「ラリーノ」、イタリア種の「ピッコロ」などが有名です。

白イボきゅうり

年間を通して最も市場に出回っている品種で、店頭に並ぶキュウリの9割を占めています。

濃い緑色の皮全体に小さな白いイボを持ち、やわらかく歯切れも良好で風味のクセも強くありません。収穫しないで放っておくと、30~40cmほどに育ってしまいますので、20cmくらいの大きになったら収穫します。

イボなしきゅうり

イボがなく表面がつるつるとしたきゅうりの総称が「イボなしきゅうり」です。歯切れがよく特有の青臭さが少ないため、きゅうりが苦手な方におすすめなのがこれです。

中でも長さが17~20cmのフリーダムという品種は、つるっとして洗いやすく、パリッと歯切れがよいので、加工用としての需要が年々高まってきています。

加賀太(かがふと)きゅうり

石川県の特産品として加賀野菜にも認定されている瓜のような形が特徴のきゅうりです。

イボはほとんどありませんが、食べ方は他のきゅうりとは異なり、調理前に予めかたい皮をむき、種を取り出し、生食よりも煮物や炒め物、スープなどの加熱調理に適しています。

直径が6~10cm、長さは20~25cm、重さは350~700g程度と寸胴のような太さです。

大和三尺

約35cmまで成長する品種で歯切れが良く、食味に優れていて種子も少ないことから、奈良漬にも使われます。

その長さが仇となって曲がりやすかったため、見た目を重要視ようになった昨今の市場では、あまり見かけなくなりました。

白きゅうり(半白きゅうり)

皮が白みがかった淡い黄緑色のきゅうりです。全体が白っぽいものと、2/3くらいが白い「半白きゅうり」がありますが、どちらも歯切れのよい食感なので、生食はもちろん漬け物としても重宝するようです。

最後に

きゅうりカット

旬のきゅうりの魅力はなんといってもみずみずしくパリッとした歯ごたえと独特の風味でしょう。塩、味噌、醤油、酢など日本の調味料との相性がよく、繊維に対して平行に切るか、直角に切るかだけでも食感が異なってきます。

生で食べるサラダの場合、炒め物など火を通す場合、そして酢の物や漬物など、料理に合わせた切り方を覚えて、様々な料理に活用しましょう。食感の違いがわかれば、調理もより一層楽しくなること間違いなしです!

きゅうりとザル

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