油揚げの冷凍保存は簡単!油抜きもしなくて大丈夫

並べた油揚げ

きつねうどんのトッピングや、おいなりさんの皮に使われる「油揚げ」。ほのかな甘さが楽しめる上に、大豆の栄養がたっぷり含まれたヘルシー食品です。しかし、豆腐を使っているため傷みが早く、大体5日間しか持ちません。味噌汁や炒め物のトッピングとして使い勝手の良い食品なので、どうにかストックして使いたいですよね。そこで今回は、油揚げの冷凍保存の方法を紹介します!

油揚げを「切らずにそのまま」冷凍保存する

ねた油揚げ
油揚げの冷凍方法その1。カットをしないでそのまま冷凍する方法です。

冷凍方法

買ってきた油揚げを、切らずにそのまま冷凍する方法を、「未開封時」と「開封後」の2パターンで見ていきましょう。

「未開封」の油揚げの冷凍方法

スーパーで購入したパッケージされた油揚げを、開封せずにそのまま冷凍する方法です。

買ったばかりの油揚げは内部に空気が含まれており、酸化の原因になります。

始めに、パッケージごと軽く手で押しつぶしてください。パッケージに入った状態で、保存袋に入れ、袋の中の空気を抜き、なるべく真空状態を保ったまま袋の口を閉じます。

「一度開封した」油揚げの冷凍方法

購入してきた油揚げを一度でも空気にさらした場合、または解凍時に小分けして使いたい場合は、1枚ずつラップで覆ってください。

ラップで覆った後は、1枚の保存袋に小分けした油揚げを入れます。

《 ポイント 》

  • 油揚げを冷凍する際は、袋の中の空気を抜くこと
  • 未開封なら重ねて保存しても良いが、開封後は重ならないように小分けして保存するのがベスト

解凍方法

冷凍した油揚げの解凍方法を3つご紹介します。

冷蔵庫で自然解凍させる

冷凍した油揚げを冷蔵庫にうつし、保存袋は取って自然解凍させます。水分がでてびしょびしょにならないように、キッチンペーパーで包むと良いでしょう。

お湯をかけて解凍する

袋から取り出した油揚げを、トレイやボウルなどの容器に移します。容器をシンクに置いて、沸騰させたお湯をそのままぶっかけます。油抜きと解凍が同時に行えるので一石二鳥の方法です。

電子レンジで解凍する

冷凍庫から取り出した油揚げを保存袋からだします。キッチンペーパーを敷いたお皿に移し、電子レンジに入れて500Wで30秒程加熱してください。電子レンジの熱は油揚げが焦げやすいので、注意しましょう。また、電子レンジでも油抜きされるので調理が楽になります。

《 ポイント 》

  • 解凍する際は、水分で濡れないようにペーパーで拭き取る
  • 電子レンジで加熱するなら焦げないようにチェックしよう

保存期間

油揚げをカットせずに冷凍した場合の保存期間は、3週間から4週間ほどです。ですが、購入して時間がたっていたり、空気に長い時間さらした場合は、念のため2週間以内に使い切ることを心がけましょう。

油揚げを「切ってから」冷凍保存する

カットされた油揚げ
続いて、油揚げをカットしてからの保存方法です。カットした場合は、解凍後にお料理にすぐ使えるので便利です。

冷凍方法

  1. 購入した油揚げを、使いやすい大きさにカットします。
    (※5㎜くらいの幅なら、そのまま食べる時も、他の料理に加える時も扱いやすいです)
  2. カットした油揚げを保存袋に入れる
    油揚げ同士が重ならないように、並べてください。重なると解凍時に時間がかかるだけでなく、袋が膨らんで余計なスペースを使ってしまいます。
  3. 空気を逃し冷凍する
    油揚げが潰れないよう慎重に手で押して空気を抜きましょう。
  4. 半冷凍状態になったら一度取り出して袋の底部分から揉む
    揉むことで、空気が抜けると同時に重なった油揚げが均等に並び、解凍時に中から取り出しやすくなります

解凍方法

油揚げをカットした状態で冷凍した場合は、凍ったまま炒め物や味噌汁などに加えて、加熱料理しましょう。調理時の熱で解凍されます。

カットした油揚げを、そのまま食べたいのであれば熱湯解凍もありです。ボウルにザルを重ねて、ボウルから溢れるほどの熱湯をかけてください。熱湯をかけたらサッとザルで油揚げをすくい上げれば解凍完了です。油抜きもされます。

《 ポイント 》

  • カットして保存すれば料理にすぐ使える
  • 熱湯を使って油抜きをしながら解凍すると時短になる

保存期間

冷凍カット油揚げの保存できる期限は、2週間から3週間です。包丁を入れているため、目安よりも早く劣化する可能性があります。カット後は速やかに冷凍し、ふせんで冷凍日を記しておくとよいでしょう。

油揚げを「いなり寿司用に煮て」冷凍保存する

いなり寿司
いつでもサッと「いなり寿司」を作れると便利ですよね。いなり寿司用に味付けをした油揚げの冷凍方法と解凍方法をご覧ください。

冷凍方法

  1. 袋状にカットする
    油揚げを横から半分にカットして、お米を入れるポケットを作ってください。
  2. 甘たれで煮込む
    鍋にカットした油揚げと、いなり寿司用の甘たれを入れて火にかけてください。落し蓋をして、たれが蒸発しきるまで弱火で煮込みます。
  3. 鍋の中で冷ます
    火を止めて、鍋の中に入れたまま冷ましてください。鍋の中に残った汁を吸収し、味の深みがアップします。
  4. 汁気を切る
    冷めたら油揚げを優しく握り、汁気を切ります。
  5. ラップで包む
    2枚から3枚ずつ、ラップで包みます。
  6. 保存袋に入れて冷凍庫へ
    保存袋に入れて、袋内の空気を抜き、冷凍庫に入れます。

以上の方法で、いなり寿司用の油揚げを冷凍します。続いて、解凍方法です。

解凍方法

時間に余裕がある時は冷蔵庫で「自然解凍」がおすすめです。冷凍した油揚げを袋から取り出し、ラップを外します。1枚ずつキッチンペーパーで包み、お皿に広げてください。夜に入れて、翌日の朝には解凍完了します。

急いでいる時は「流水解凍」が良いでしょう。その際は、袋とラップを取らずにトレイに移して解凍してください。電子レンジでの解凍も早いですが、一度加熱しているため、熱が入りすぎて焦げやすいのであまりおすすめしません。

《 ポイント 》

  • 冷蔵庫での解凍は一日かかるけれど、美味しく食べられる
  • 流水解凍なら素早く解凍できる

保存期間

味付けした油揚げの保存できる期間は、2週間くらいです。味の風味が落ちてしまうため、早めに使うことをおすすめします。

油揚げを冷凍する場合の油抜き

ザルに乗せた油揚げ
「油揚げは食べる前に油抜きをするべき!」というのがセオリーでした。では、冷凍する時は油抜きは先にやる?それとも後にやる?そもそもやる意味はあるの?油抜きをやる意味や効果を踏まえて見ていきましょう。

油抜きはしなくても良い

結論から言うと油抜きはしなくても良いです。そもそも油抜きは「古い油を抜く」のが目的です。

昔は古い油で油揚げを作っていました。古い油は酸化しており、摂取すると肝臓に負担を与えるといわれます。そのため、昔は古い油を綺麗な油で流しすために「油抜き」をしていたのです。

現在、市場に出ている油揚げは、綺麗な新しい油で揚げているため、油抜きの必要はありません。

《 ポイント 》

  • 現在の油揚げは、油抜きの必要がない

油抜きの効果

「しなくても良い」と説明しましたが、油揚げに味付けをするなら、油抜きをすると良いでしょう。

油抜きは古い油を取り払うだけが目的だけでなく、「表面にコーティングされた油」を落とす働きがあります。コーティングを剥がすことで、調味料が油揚げにしみやすくなるのです。

また、コーティングされた油が流れることでカロリーダウンにも繋がります。約10Kcalですが、血圧の関係などでカロリーが気になる方はおすすめです。

冷凍前に油抜きをするデメリット

冷凍前と後、どちらに油抜きをするべきでしょうか?油抜きのタイミングは、保存する期間の長さで選ぶと良いです。

冷凍前に油抜きをしないと、油分が多くて酸化しやすくなるという欠点があります。なので、長期間の保存を目指すなら「冷凍前の油抜き」です。

油抜きを行った場合は最大で2ヶ月保存できます。しかし、あまりに保存期間が長すぎると冷凍焼けを起こすかもしれないので注意しましょう。

しかし、デメリットもあります。冷凍前に油抜きをすると「水分がでて味が薄くなる」ので注意してください。油抜きをして冷凍するなら、ペーパーで水分をしっかり吸い取ってから冷凍しましょう。

《 ポイント 》

  • 冷凍前の油抜きは保存期間を長くする効果がある
  • 冷凍前の油抜きは水分が出やすくなるので注意しよう

最後に

きつねうどん
油揚げは冷凍保存に適した食材です。空気が含まれないように注意すれば、カットしてもしなくても、油抜きをしてもしなくても保存できます。解凍方法も多様で、油抜きのタイミングも選べるので冷凍したいと思い立ったらすぐ行動に移しましょう。

油揚げはお料理のトッピングに使いやすいので、ストックしておけばかなり便利!お料理の時短にもなるはずです。ただ、元々は傷みの早い食材。冷凍しているとはいえ、使う前に必ずチェックしてから食べるとよいでしょう。

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