スナップエンドウの旬は春!正しい下処理と美味しい茹で方

スナップエンドウの収穫

ポリポリとした食感と鮮やかな彩りが特徴のスナップエンドウ。スーパーでは一年を通して見かける野菜ですが、旬の美味しい時期があります。新鮮なスナップエンドウは柔らかく甘味も増しているのでとても美味しく食べることができます。スナップエンドウの旬の時期や美味しく茹でるコツなどをご紹介します。

スナップエンドウの旬の時期と特徴

収穫間際のスナップエンドウ

旬の時期は4~5月

スナップエンドウと絹さやはどちらも「えんどう」で、収穫初期の若い「えんどう」を早採りして、さやごと食べれるものが「絹さや」「さやえんどう」と呼ばれています。絹さやの旬の時期は3~6月、スナップエンドウは4、5月が美味しい時期を言われています。

春から夏にかけて、青い豆が美味しくなる時期ですが、輸入品やハウス栽培もあるため1年を通して手に入ります。主な産地は鹿児島県と和歌山県で、次いで愛知県、福島県となっています。

甘みが特徴

旬のスナップエンドウは、サヤが肉厚で歯ごたえがよいです。そして一番の特徴はほんのりとした甘さです。おやつにも最適であるということから、「スナックエンドウ」とも呼ばれているとも言われています。

スナップエンドウの旬の美味しさを逃さない茹で方

スナップエンドウのスジ取り

下処理

絹さやよりも筋が太いスナップエンドウは両側の筋を取る必要があるあります。どちらもヘタ側からスタートするとしっかりと筋を取ることができます。

  1. ヘタが付いていないほうの先端を、爪を立てて折り曲げます。
  2. そのままスーッと引っ張り短いほうの筋を取ります。
  3. ヘタのあるほうも同じように折り曲げながら、ゆっくりと引っ張り長いほうの筋も取っていきます。

茹で方

  1. 口の広い鍋かフライパンときっちりと閉まる蓋を用意します。
  2. 底が深さ3、4ミリくらい隠れるくらいまで水を入れて沸騰させます。
  3. 沸騰したら塩を一つまみ入れます。
  4. 下処理したスナップエンドウを重ならないように入れます。
  5. 蓋をして1分半、中火で茹でます。
  6. 水にさらさないで、ザルにあけてそのまま冷まして完成です。

スナップエンドウを茹でるときのポイントは、塩加減と短時間でゆでることです。適度な塩気を付けることで、スナップエンドウの味わいが引き立ち甘みを引き出してくれます。

また、この茹で方は茹でるというより「蒸し煮」という感じです。ポイントは少ない水の量ときっちりしまる蓋を使うことです。

蒸し煮でなく普通に茹でる場合は、たっぷりの沸騰した塩を入れたお湯の中にスナップエンドウを入れて、2分程度茹でましょう。10本くらいで2分程度が目安です。

ザルにあけたら、できるだけスナップエンドウの間隔をあけながら並べて冷ましましょう。

ツヤツヤ感を出したいときは

茹でるときに小さじ1杯程度の油を入れて茹でると、ツヤツヤとした見た目も鮮やかなスナップエンドウとなります。

油はオリーブオイルでもサラダ油でもよいです。油を入れることで沸騰したお湯の温度も下がらないため、茹で時間も30~40秒程度と短い時間で茹でることができます。

美味しい食べ方と主な料理方法

下茹でしたスナップエンドウはサラダやあえ物に使ったり、炒め物や煮物、スープの具材として使います。

シンプルに塩やマヨネーズだけをつけてポリポリとした食感とほんのりとした甘みを味わうのも美味しい食べ方です。また、鰹節などと和えておくと副菜やお弁当にも便利に使えます。

煮物やスープで使う場合は、色が抜けたり食感が失われないよう、仕上げに投入するのがコツです。天ぷらとして使う場合、下茹では不要です。

旬のスナップエンドウの選び方

茹でスナップえんどう

スナップエンドウは豆が熟してもサヤは柔らかく、豆も硬くならないのが特徴です。そのため、豆は端から端まで詰まっているものを選びましょう。

全体的にふっくらとして鮮やかな緑色をしているものが新鮮で、茶色に変色していたり、表面に傷がついているものは選ばないほうがよいでしょう。ガクの部分も鮮やかな緑色でいきいきとハリがあるものが新鮮です。

絹さやは逆に中の豆が膨らんでいるものは、育ちすぎて硬くなっているものです。スナップエンドウはふっくらとして豆が育っているものを選びますが、絹さやは中の豆が育ちすぎていないものを選んだほうが良いので、混同しないように覚えておくとよいですね。

旬のスナップエンドウの保存方法

スナップエンドウ

基本は野菜室

スナップエンドウは乾燥に弱いためあまり日持ちはしません。できるだけ早く使い切るのおすすめです。時間とともに乾燥により食感や甘味が落ちてしまいますので、2~3日以内に食べきりましょう。

保存方法は、乾燥を防ぐため保存袋に入れて空気に触れないようにして、野菜室で冷蔵保存します。鮮度を保ちたい場合は、軽く湿らせてキッチンペーパーで包み保存袋に入れるとよいでしょう。

茹でてから冷凍保存する

2~3日で使いきる予定がないときは、冷凍保存する方法もあります。

生のまま冷凍するのではなく、少し硬めに下茹でしてから冷凍保存しましょう。下処理の時の塩加減より少し多めに塩を入れると、解凍後に水っぽくなるのが抑えられ保存性も高まります。

また、茹で時間も下処理の茹で時間よりも短く2、30秒ほどサッと湯通ししたらザルにあげ粗熱を取ります。粗熱が取れたスナップエンドウはキッチンペーパーでよく水気をふきとってください。

この時に水が残っていると解凍したときに水っぽくなるため、丁寧に水気を抑えるようにするのが美味しく冷凍できるポイントです。使う分ずつ小分けにして、できるだけ重ならにように広げて冷凍用の保存袋に入れて保存しましょう。

ひと手間かけて、バットなどの上で広げて冷凍した凍らせた状態で保存袋に入れると、使う時に必要な分だけ取り出しやすくなります。

冷凍したスナップエンドウの使い方

冷凍したスナップエンドウを使う時は、炒め物や煮物に使うことができます。ですが、冷凍のまま使うと他の材料の熱が下がってしまうのが気になる場合は、自然解凍や電子レンジで解凍してください。

生で食べることもできますが、食感は変わってしまいますので、冷凍したスナップエンドウは加熱料理のほうがむているでしょう。下処理をして茹でて冷凍することで、使う時の料理が時短になるので便利です。

スナップエンドウの栄養

スナップえんどう 茹でたて

緑黄色野菜であるスナップエンドウにはさまざまな栄養素が含まれています。

β-カロテンやビタミンCが豊富に含まれているため、美肌効果などが期待できる抗酸化作用が強いと言われています。

特にβ-カロテンは油と一緒に摂取することで吸収がよくなるそうなので、栄養面でもスナップエンドウは炒め物に向いています。

また、体内の塩分濃度を調整してむくみ予防によいと言われているカリウムも豊富です。塩分濃度が調整されるので、高血圧予防にも効果的かもしれません。

さらに、便秘解消によい食物繊維も含まれているため、女性にとってはうれしい栄養をがたくさん含まれています。

最後に

サラダ

グリーンピースとスナップエンドウは混同されやすいのですが、グリーンピースは豆を食べることを目的としているものです。

一方、同じように豆を食べることを目的にもしていますがスナップエンドウはサヤごと食べることができる点が特徴です。

このように同じく豆を食べるグリーンピースとスナップエンドウですが、食べる部分が異なっているのです。さやも実も食べれるのが「すなっぷえんどう」「さやえんどう」「絹さや」で、実だけを食べるものは「グリーンピース」と呼ばれています。

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