目次
らっきょうの効果と効能4つ
- 頑固な便秘を解消
- ガンの予防と抑制
- 血液さらさら!疲労回復
- コレステロール値を下げる!糖尿病予防
1.頑固な便秘を解消!らっきょうの「食物繊維」
100gあたりの植物繊維の総量
らっきょうに含まれる「食物繊維」の含有量は野菜の中でトップクラスです。例えば、「ごぼう」「にんじん」「キャベツ」の食物繊維総量(※)を比較すると、ごぼうの約4倍、キャベツの約11倍以上もの食物繊維がらっきょうに含まれています。
※水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の総量
2.ガンを予防・抑制する「ジアリルスルフィド」の効能!
らっきょうのジアリルスルフィドには、ガンの発症を予防する酵素の働きを助ける作用があります。また胃ガン発生のリスクを高めるヘリコバクターピロリ菌を減少させる効果もあります。
3.血液さらさら!疲労回復!らっきょうのニオイ成分「硫化アリル(アリシン)」
らっきょうに含まれる硫化アリルは、血液が固まるのを防いで血流をさらさらにする効果がありますので、動脈硬化や心臓病予防に効果があります。また、疲労回復のビタミンと言われる「ビタミンB1」が体内に吸収されるのを助けるので疲労回復に効果があります。
4.コレステロール値を下げる!糖尿病を予防する!「フルクタン」の働き
らっきょうのフルクタンは、コレステロールを腸内に吸着して排出させる働きをします。また血糖値の上昇を抑える効能もありますので糖尿病の予防に効果があります。
らっきょうの効果的な食べ方
栄養を逃がさない食べ方は「加熱」か「生」です!らっきょうといえば酢漬けがポピュラーですが、少々残念なことに酢漬けではらっきょうの栄養を全て摂取できないんです。
らっきょうに含まれる豊富な水溶性食物繊維は、水に溶けやすい性質をもっていますので酢の中に溶けてしまいます。漬け酢を全て飲めばいいのですがすっぱいので飲み干すのは辛いと思います。
加熱か生でしたら栄養を逃さず食べることができますし、らっきょうを加熱することによって、らっきょうに含まれる「フルクタン」が甘さをアップしてとても美味しくなります。
加熱する食べ方は、「焼きらっきょう」や「てんぷら」などがあり、生らっきょうの食べ方は、「味噌をつけて食べる」や「薬味や和え物にする」などが一般的です。
黒らっきょうの効果はもっとすごい!
- 血液をさらさらにする「シクロアリイン」の含有量が通常のらっきょうの約2倍に増加
- 生活習慣病予防に効果がある抗酸化作用が通常のらっきょうの約20倍に増加
- 糖度が30度以上になり甘くて食べやすい
黒らっきょうは、通常のらっきょうに比べ栄養価がパワーアップし、健康成分が増加することで美容効果にも優れています。
黒らっきょう100gあたりの栄養成分
成分 | 黒らっきょう |
---|---|
カロリー | 53kcal |
水分 | 86.9g |
たんぱく質 | 0.4g |
炭水化物 | 12.3g |
ナトリウム | 55mg |
ポリフェノール | 280mg |
らっきょうの食べ過ぎに注意
食べすぎるとどうなるの?
「胃もたれ」「腹痛」「下痢」などをおこす可能性があります。らっきょうに含まれる成分「硫化アリル」は殺菌効果が強いので、たくさん食べ過ぎると胃に負担がかかり胃の粘膜を荒らす可能性がありますので食べ過ぎにはくれぐれも注意してくださいね。
一日何粒食べていいの?
らっきょうは、一日4粒を目安に食べてください。食べれば食べるほど効果効能も増える気がしてぱくぱく食べてしまいがちですが、3粒程度でも便秘改善に効果が出るようですので4粒食べれば十分な効果が得られると思います。何事も「ほどほど」が調度良いということですよね。
まとめ
らっきょうの効果効能はいかがでしたか?らっきょうが「畑の薬」と呼ばれるワケがお分かりになりましたでしょうか。あんなに小さな粒にぎっしり入っている栄養成分が、ガン、糖尿病、動脈硬化、心臓病などを予防する効果があるとは驚きです!
らっきょうはビタミンB1の吸収を高めますので、豚肉などのビタミB1の多い食材の食べ合わせが効果的です。ということは、ポークカレーに最適ですね。
豊富な栄養素を逃さず全部食べるためにも生らっきょうや焼きらっきょうをぜひ食べてみてくださいね。栄養価が倍増する黒らっきょうも美味しいですよ!
管理栄養士取得後、病院で1000人以上の食事サポート、栄養・給食管理を経験。現在は「食の力で、心身ともに”健幸”になり、彩り豊かな人生を自己実現できる社会を作りたい!」思いから独立しセミナーや個別サポートを行っている。その他、事業立ち上げ、商品開発、記事監修、特定保健指導、講師活動などを行っている。