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はまぐりとは?
食用として有名な貝類のひとつである「はまぐり」ですが、その名前の由来や特徴、種類はご存知ですか。この記事では、はまぐりの基礎知識から・はまぐりの旬・はまぐりの産地・はまぐりのおいしい焼き方・はまぐりのおいしいレシピをご紹介します。この記事を読めば、はまぐりの知識や旬、おいしい食べ方、レシピがわかります。
はまぐりの名前の由来
はまぐりの名前の由来には説が2つあり、1つは浜辺に生息し形が栗に似ていることから「浜の栗」と呼ばれたという説、もう1つは浜にある礫(石)の意で「浜礫」と呼ばれたという説です。また古くから一般的な二枚貝類の総称として「はまぐり」が使われており、後述しますが「はまぐり」以外にも「○○ハマグリ」という複数の種類の貝があります。
はまぐりの特徴
はまぐりは、丸みのある三角形の貝殻で大きいものだと10cm以上になることもあります。色は褐色で幅の広い帯が八の字型に入っているものが多く、貝殻は丸く膨らんで厚みがあります。淡水の影響のある内湾の潮間帯から水深12m程度の浅瀬や砂泥地に生息している二枚貝です。食材としては、旨味成分のコハク酸を豊富に含むため焼いて食べたり、ラーメンや潮汁、クリームシチューなどでもおいしく食べられます。
はまぐりの種類
はまぐりには種類が複数あり、主に以下のようなものがあります。ハマグリ(本はまぐり)・チョウセンハマグリ・シナハマグリ「本ハマグリ」は、干拓や埋め立て、海岸の護岸工事などによって生息地の奪われたため、ほとんどの産地で絶滅状態になっています。今現在、一般に流通している「はまぐり」はほとんどは「チョウセンハマグリ」です。
はまぐりの旬はいつなのか?
一般的に、はまぐりの旬は産卵に向け栄養をたっぷりと貯める春先の2月~4月といわれています。しかし産卵期が5月~10月と幅があり、産地によっても産卵期が違うことから旬の時期も変わってきます。時期をすぎると、産卵が終わってしまいはまぐりの身が細くなり味が落ちてしまいますので注意が必要です。
産地別!はまぐりの旬
はまぐりの主な産地は、・千葉県(九十九里浜)・茨城県(鹿島灘)・三重県(桑名)・熊本県です。繰り返しになりますが、はまぐりは産卵を終えてしまうと身が細くなってしまい味が落ちますので旬の時期を狙うなら産卵シーズンまでです。
しかし、はまぐりは産地ごとに産卵期が違うため旬の時期が変わります。そのため、しっかり旬の時期を把握しておいしいはまぐりを見つけるようにしましょう。ここからは各産地別のはまぐりの旬をご紹介します。
千葉県(九十九里浜)のはまぐりの旬
はまぐりの産地の1つめは、千葉県の九十九里町です。九十九里町は、はまぐりの水揚げ量が多い日本有数の産地となっています。九十九里町のはまぐりの旬は1月~3月上旬です。
九十九里町では、11月から翌年8月迄までの長い間、漁をすることができるのが特徴ですが、資源保護のため5cm以下のはまぐりは採集してはいけないというルールがありますので注意が必要です。
茨城県(鹿島灘)のはまぐりの旬
茨城県(鹿島灘)のはまぐりは、平成7年から「鹿島灘はまぐり」としてブランド化されており、茨城県の「旬のさかな」に選ばれています。茨城県(鹿島灘)のはまぐりの旬は、6~8月です。
10cmを超えるはまぐりが獲れることもありますが、7~8cmのはまぐりがもっともおいしいといわれています。
三重県(桑名)のはまぐりの旬
三重県(桑名)のはまぐりは有名で特産品として江戸時代には将軍家への献上品としてはまぐりが使われていました。また「その手は食わない」という言い回しをもじった「その手は桑名の焼きはまぐり」という言葉があるほど三重県では愛されています。
三重県(桑名)のはまぐりの旬は、5月~8月です。大きなサイズのはまぐりが取れることも多く、焼きはまぐりよりも酒蒸しの方が美味しく食べられます。
熊本県のはまぐりの旬
熊本県のはまぐりは、有明海や八代海に広大な干潟で育つ「本はまぐり」です。穏やかで温暖な海のおかげで全国でも有数の貝類の産地となっています。熊本県のはまぐりの旬は、6月~7月です。
熊本件のはまぐりの生産地は、菊池川河口域・白川河口域・緑川河口域・八代海湾奥東部・球磨川河口域の5つがあり、もっとも漁獲量が多いのは緑川河口域です。
旬のはまぐりのおいしい焼き方3つ
旬のはまぐりのおいしい焼き方を3つご紹介します。せっかく旬のはまぐりを手に入れても、おいしい焼き方を知らなければもったいないのでぜひ焼き方を知って旬のはまぐりをおいしく食べましょう。
汁はこぼさない
はまぐりは、焼いている途中で蓋が勢いよく開き汁がこぼれることがよくあります。せっかくのおいしい汁がこぼれてしまうと勿体ないので、なるべくこぼれないようにしましょう。
はまぐりの汁がこぼれないようにするにはあらかじめ、蝶番と呼ばれるはまぐりのお尻の方にある黒い小さなでっぱりを切り落としておきましょう。そうすると貝が勢いよく開かなくなるため汁がこぼれる心配がなくなります。
汁は別にする
はまぐりには、表と裏を見分ける方法がなく、焼いている面と反対に身が付いていたということも多々あります。身がついている方を下にするために裏返えそうとすると汁がこぼれてしまいます。特に旬のはまぐりは身が大きいため汁もこぼれやすいです。
そんな時はいったん器に汁を移してからはまぐりを裏返すようにしましょう。そうすればせっかくのおいしい汁をこぼさずにすみます。
汁を戻す
汁を器にとり、はまぐりをすべて裏返せたら今度は汁を戻しましょう。戻してから汁がふつふつするまで焼けば食べごろです。焼きすぎると身が固くなって美味しくなくなるので気をつけましょう。
旬のはまぐりがおいしいレシピ4選
ここからは旬のはまぐりを使ったおいしいレシピを4つご紹介します。普通に焼くだけでも十分おいしい旬のはまぐりですが、これらのレシピで料理すればさらにおいしく食べられますので、ぜひ作ってみてください。
お家であっさりはまぐりラーメン
出典:https://www.kurashiru.com/recipes/228ac66c-0e1a-4483-9587-5698323460e3
はまぐりのだしが効いた、あっさりラーメンです。市販のしょうゆラーメンを使用しており、材料も少ないため手間もかからず簡単に作れます。はまぐりの砂抜きだけは忘れずに行うようにしましょう。
お家であっさりはまぐりラーメン 作り方・レシピ | クラシル
https://www.kurashiru.com/recipes/228ac66c-0e1a-4483-9587-5698323460e3
はまぐりの潮汁
出典:https://www.sirogohan.com/recipe/hamaguri/
潮汁(うしおじる)とは、鮮度のよい魚貝類の味をいかしたお吸い物のことです。汁物なので、はまぐりから出るダシを余すことなく味わえるためおすすめのレシピです。だしを取る必要がないので、汁物の中でも一番手間がかかりません。必要な材料も少ないので、はまぐりの砂抜きさえあらかじめ行っておけば、すぐに作れます。
はまぐりのお吸い物のレシピ/作り方:白ごはん.com
https://www.sirogohan.com/recipe/hamaguri/
万能♪生姜味噌
旬の焼いたはまぐりには、しょうゆが定番ですが生姜味噌をつけて食べるのもおすすめです。生姜味噌は東北地方の郷土料理で、おでんやおにぎりに付けて食べられています。味噌の風味としょうがの辛味が焼きはまぐりにぴったりなのでぜひ作ってみてください。
万能 生姜味噌 – 楽天レシピ – 楽天市場
https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1360000482
ハマグリのクリームシチュー
クリームシチューは、潮汁と同じく汁物なのではまぐりのダシを余すこと無く味わえるためおすすめです。クリームシチューには、はまぐりのほかにもにんじんやじゃがいも、たまねぎも入っており健康にも良いです。作るときのコツは、はまぐりは火を加えすぎると固くなるため、シチューに加えてひと煮立ちさせたらすぐに火を止めることです。
ハマグリのクリームシチュー 楽天レシピ
https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1240041911
はまぐりの旬の時期を知っておいしく食べよう
この記事では、はまぐりの基礎知識から産地別の旬の時期、はまぐりのおいしい焼き方、レシピをご紹介しました。旬のはまぐりは産卵前でたまごをたくさん蓄えて大きくなっているため、ぷりぷりとした食感と芳醇な味わいが楽しめます。
焼き方もご紹介した方法で焼いていただければ、汁をこぼさず味わうことができます。焼く以外にもラーメンや潮汁にするのもおいしいので、ぜひこの機会に旬のはまぐりを食べてみてください。