目次
扇風機を掃除する前に行うこと
扇風機を掃除する前に、必ず守ってほしい準備があります。
扇風機の分解
扇風機を洗うには分解しなければなりませんが、その正しい手順と準備を見てみましょう。
準備するもの
- 新聞紙
- マスキングテープ(ガムテープでもOK)
- 固定具をまとめる容器(必要であれば)
手順
- コンセントを抜く
作業中、万が一スイッチを入れてしまうと剥き出しのプロペラが回り出すので非常に危険です。分解作業を始める前に、必ずコンセントを外してください。 - 新聞紙を広げ、テープで固定する
分解する時にホコリが床に落ちてしまうので、新聞紙を広げておきましょう。 - 扇風機のカバー(前面)を剥がす
扇風機のプロペラを保護するカバーには、固定のための引っ掛けが上下左右の4カ所についているので、下→左右→上の順番で剥がしてください。
また、取り外した際は、固定のためのパーツを無くさないように注意しましょう。 - プロペラを外す
プロペラの中心に、プロペラを固定するためのキャップが付いています。まずはこのキャップを外してください。キャップを外したら、プロペラを落としたりぶつけて傷つけないようにゆっくり手前に外します。 - 扇風機のカバー(背面)を剥がす
プロペラを剥がしたら、背面カバーを固定するネジ型の固定具を取り外してから、背面カバーをゆっくり取り外してください。 - 固定パーツはまとめておく
扇風機のカバーを止める固定具、プロペラを固定するキャップ、背面カバーのネジ型固定具、これらは取り付けの際に必要です。無くさないように、取り外したらすぐ容器に入れてまとめておいてください。
汚れの種類を確認
扇風機についている汚れの種類によって、洗い方や対処方法が変わります。分解したら、カバーやプロペラが「何で汚れているのか?」をチェックしましょう。
汚れの種類は以下の3つに分けられます。
ホコリ
ホコリを放置したまま使用するとホコリが部屋に流れてしまうので必ず落としましょう!掃除しようと扇風機を動かすとホコリが舞ってしまうので、掃除を始める前に必ず新聞紙を敷いて作業してください。
油汚れ
キッチンの近くで使用した扇風機は、調理の際に回りに飛び散った油が付着してしまうことがあります。油が付いた扇風機は触るとベタベタするだけでなく、見た目もギトギトでとても不衛生です。また、油の吸着力で他の汚れをくっつけてしまうので放っておくわけにはいきません。
たばこのヤニ汚れ
喫煙する部屋に置いてある扇風機は、たばこの煙が付着してヤニ汚れに繋がります。ヤニが付くと、扇風機の変色したり触るとベタベタしてしまいます。
軽く汚れていた場合
扇風機に着いた汚れが少ない状態なら、軽い拭き掃除だけで対処できます!
準備する物
扇風機の汚れをさっと掃除するには、以下の3つだけで十分です!
- 新聞紙&マスキングテープ
- ハンディ型掃除機(ブラシノズルも必要)
- 雑巾
手順
- コンセントを抜く
ケガを未然に防ぐため、必ずコンセントは抜いてください! - 新聞紙を敷きマスキングテープで固定
作業スペースを汚さないように、新聞紙を床の上に敷きます。 - 扇風機を分解する
前面カバー・プロペラ・背面カバーを外し、固定具はまとめてください。 - パーツごとに、掃除機で汚れを吸い取る
カバーやプロペラの表と裏についているホコリやゴミを念入りに吸い取ります。隙間に入ったゴミを吸い取る時は、掃除機の先端をブラシに変えるといいでしょう。 - 湿らせた雑巾で拭き上げる
軽く湿らせた雑巾でプロペラとカバーを、汚れが残らないように拭き上げてください。 - 元の形に組み立てる
取り外したのと逆の順番で、扇風機のパーツを組み立ててください。
ホコリと油汚れの落とし方
扇風機に付着した大量のホコリや頑固な油汚れの落とし方を紹介します。ぬるま湯を使って汚れを落とすので、「お風呂場」での作業がおすすめです。
準備する物
以下のものを準備してください。
- ぬるま湯
- スポンジ(柔らかい素材が良い)
- 食器用中性洗剤(重曹スプレーでもOK)
- 拭き上げ用の布巾
- 新聞紙
手順
- 扇風機を分解する
扇風機の前面カバー・プロペラ・背面カバーを分解します。固定具やキャップも洗うので近くにまとめておいてください。 - ぬるま湯をかけながら手で汚れを落とす
パーツにぬるま湯をかけて汚れを落としましょう。手で直接こするだけで大体の汚れが落とせます。 - 洗剤で泡立てたスポンジでパーツを磨く
柔らかいスポンジに洗剤をかけて泡立たせます。カバー・プロペラ・固定具やキャップについた汚れをこすり落としてください。洗剤を切らしている場合は、セスキソーダなどのスプレーに入った重曹を使いましょう。重曹はアルカリ性なので、汚れ落としに効果的です。重曹スプレーをパーツに噴射し、その上からスポンジで磨けば汚れを落とせます。 - ぬるま湯をかけて洗剤と汚れを落とす
洗剤や重曹で浮かせた汚れが残らないように、ぬるま湯をかけてしっかり落としましょう。パーツによっては小さな隙間に浮いた汚れや洗剤が入り込んでいるので、念入りに流してください。 - 布巾で乾拭きする
汚れや洗剤を洗い流したら、軽く水を切って、乾いた布巾で水気を拭き取りましょう。 - 新聞紙の上で陰干しする
部屋に新聞紙を敷いて、その上で洗ったパーツを並べて水気が無くなるまで陰干ししてください。拭き切れない水気は放っておくと錆の原因になるので、必ず乾燥させましょう。
本体部分の掃除方法
扇風機のスイッチ部分や後ろの持ち手、首振りスイッチ付近など、本体部分は頻繁に触るため、皮脂汚れや油汚れが付きやすい場所です。
準備する物
以下のものを準備してください。重曹スプレーは、市販の「セスキ炭酸ソーダ」でもOKです
- 重曹スプレー(油汚れがひどい場合は中性洗剤)
- スポンジ
- 濡れた布巾
- 乾いた布巾
手順
- 重曹スプレーを本体に噴きかける
本体の汚れが気になる場所に重曹スプレーを噴きかけてください。かける際は、本体の「モーター内部に入り込む場所」へ噴きかけると故障の原因になるのでご注意! - スポンジで汚れを落とす
重曹をかけたら、スポンジで本体に付着した皮脂汚れや油汚れを落としていきます。本体を傷つけないように優しくこすってください。 - 濡れた布巾で水拭きする
本体に水をかけられないので、濡れた布巾で汚れを拭き取ってください。 - 乾いた付近で拭き上げる
最後に、乾いた付近で水気を拭き取れば完了です!
タワー型扇風機の場合
タワー型扇風機とは、いわゆる「プロペラのついていない扇風機」。このタイプは内部にプロペラがついているため、洗えるのは本体表面と汚れを吸い取るフィルターの2点のみです。
準備する物
タワー型扇風機を洗う時の道具は以下です。
- 重曹スプレー
- ハンディ型掃除機
- 濡れた布巾
- 乾いた布巾
手順
- 吸気口のホコリを掃除機で吸い取る
タワー型扇風機の「風が出る場所」についたホコリやゴミを、ハンディ型掃除機で吸い取ってください。 - フィルターを外して水洗いする
フィルターを取り外し、シンクで水を流しながらホコリや油を落とします。洗ったら取り付けず、清掃が終わるまでの間、陰干しておきましょう。 - 扇風機の表面に重曹スプレーを噴きかける
扇風機内部に入り込まないよう注意しながら、重曹スプレーを噴きかけてください。 - 濡れた布巾で拭き上げる
重曹スプレーで浮いた汚れを、濡れた布巾でしっかり拭き取ります。 - 乾いた布巾で拭き上げる
最後に、乾いた布巾で全体についた水気を拭き取ります。
扇風機にホコリを付けないコツ
「あれ、風量が弱くなった気がする…」プロペラに張り付いて風量を弱くしてしまう厄介なホコリ。実は、扇風機に「柔軟剤」を噴きかけておくだけで、ホコリがほとんど付かなくなります。
扇風機にホコリが溜まってします理由は、「静電気」なんです。電化製品は静電気を起こしやすい物であり、そしてホコリは静電気によって引き寄せられる性質があります。
扇風機に限らず、テレビの裏や久々に使う電化製品にホコリがかかっていることが多いのもそのためです。
そこで活躍するのが「柔軟剤」です。柔軟剤には静電気を起こしにくく「陽イオン系界面活性剤」という成分が含まれています。柔軟剤を少し含ませた布巾で、扇風機全体を軽く拭き上げてください。それだけで、静電気を抑えられます。
掃除する頻度
扇風機は年中使う家電ではありません。なので、使用する前月から片づける時期の約半年間を、月1回のペースで洗うと良いでしょう。
5月または6月、本格的に暑くなる前に押入れから出す時期です。長い間押入れの中だったので、大量のホコリがついているはず。念入りに洗った方がいいでしょう。
7月から9月は、常に扇風機を使用する時期です。出しっぱなしなので、ホコリは付かないかと思いますが、触ることは多いので油汚れ落としを中心に行うのがおすすめ。
10月から11月には夏で溜まった汚れをしっかり落として、ホコリ対策として柔軟剤を噴きかけてからしまうといいでしょう。
最後に
扇風機は夏の暑い時期に欠かせないアイテムです。しかし、使わない時期も長いため使い始めとしまう前は念入りに洗いましょう。
掃除の方法は主にホコリと油落としの2種類で分かれます。使い始めはホコリ、使う時期は油や皮脂汚れが目立つので、それぞれにあった掃除方法を行ってください。
ピカピカにした扇風機が送る風は最高に心地よくて涼しい!「こんなに気持ちの良い風があびれるなんて、暑い夏もいいものだ!」そんなひと夏はいかがでしょうか?