蒸し器の正しい使い方!基本の蒸し方から調理別のやり方、注意点まで

ブロッコリーを蒸し器で蒸している様子

みなさんは蒸し器を使って調理したことはありますか?最近はレンジで調理など便利になってきたので、蒸し器を使っていないという方も多いのではないでしょうか?しかし、蒸し器を使って調理すると蒸し料理がふっくら仕上がってより美味しく調理することができます。今回は、ステンレス製とせいろを使った蒸し方や料理別の蒸し方、お手入れ方法まで細かく紹介します。ぜひ参考にして蒸し料理にチャレンジしてみてください。

蒸し器の使い方

ステンレス製の場合

ステンレス製の蒸し器

ここからはステンレス製の蒸し器の使い方を紹介します。蒸す前の準備から注意点まで説明しますので、ステンレス製の蒸し器を使う場合はぜひ参考にしてくださいね。

フタに布巾や手ぬぐいを巻く

まずはフタに手ぬぐいを巻きつけましょう。蒸し器は水蒸気で調理する道具です。

そのため、フタだけで蒸してしまうと水滴が蒸している食材に滴り落ちてしまいます。ベチャベチャで水分量の多い仕上がりになってしまうので、必ずフタに手ぬぐい等を巻いて使用するようにしましょう。

また、ただフタと本体の間に布を挟むだけの方もいますが、それはやめましょう。垂れた手ぬぐいにコンロの火が引火してしまい火災事故になる可能性もあります。手ぬぐいは外側にはみ出さないよう、必ずフタの持ち手の部分で縛るようにしてください。

正しいお湯の量と火加減

蒸し器に入れる正しいお湯の量は鍋の5〜7割と言われています。多いと沸騰した際に蒸している食材にお湯がかかってしまい、少ないと空焚きしやすくなってしまいます。

お湯の量は5〜7割を守るようにしてください。また、火加減は沸騰するまでは強火。蒸気がしっかり上がって蒸し始めてからは中強火くらいの火加減にしましょう。

気をつける点

注意点は3つあります。

  • 空焚きしないようにする
  • フタを開けるときは蒸気を逃がす
  • 火通りの確認をする

空焚きをすると具材に火が通らず、なおかつ蒸し器を壊してしまう原因になります。また、蒸し時間が長いとお湯がなくなるので、途中でお湯を足すなどの対策をするといいでしょう。

具材を蒸している間はかなりの蒸気が上がっています。そのため、いつもの鍋料理と同じ要領でフタを開けてしまうと手首などをヤケドしてしまう可能性があります。フタを開けるときは必ず奥側に蒸気を逃してから開けるようにしてください。

火どおりの確認は必ずするようにしましょう。食材の大きさや硬さによって火の通り具合には違いがあります。時間になったらそのまま上げるのではなく、必ず竹串等で具材別に火通りを確認するようにしてください。

せいろの場合

せいろで蒸されたシュウマイ

蒸し器の2種類目はせいろです。家にずっとあったけれど、せいろの使い方がいまいち分からず、しまったままになっている家庭も多いのではないでしょうか。ぜひ参考にしてせいろを上手に使えるようになりましょう。

  1. せいろを水で濡らす
  2. 鍋に湯を沸かす
  3. 具材をせいろに並べる
  4. せいろを鍋に乗せて重ねてフタをする
  5. 蒸す

せいろを使用するときは必ず水で濡らすようにしましょう。水で濡らすことによって食材ににおいが染みつくのと、鍋の熱による焦げつきを防ぐことができます。せいろは鍋に重ねて使用するので、事前に鍋のお湯を沸騰させておくようにしましょう。

せいろと鍋を重ねるときは、ヤケドに気をつけてください。慣れないうちは、火を止めてからひとつずつ重ねると安全に積み上げることができますよ。

料理別の蒸し器の使い方

茶碗蒸し

ここからは、料理別の蒸し方を紹介します。料理によって火加減なども違うので気をつけて調理するようにしましょう。

蒸しプリンや茶碗蒸し

蒸しプリンや茶碗蒸しを蒸すときは、高温で調理をすると失敗してしまいます。高温で調理してしまうと「す」が入ってしまうからです。「す」とは、茶碗蒸しや蒸しプリンの中にできてしまう空洞のことです。

「す」が立ってしまうのを防ぐには、まずは弱火に。そして本体とフタの間に箸を挟むと蒸し器内が高温になりにくくなります。じっくりと弱火で蒸していくことが大切です。

蒸し野菜

蒸し野菜をつくるときは野菜の大きさに注意しましょう。野菜はひとつひとつ火の通り方から大きさまで違います。火の通りにくいものは小さめに、火の通りやすいものは大きめに切っておくと火の通りにムラが無くなるのでおすすめです。また、火の通りを均一にするには、先に硬いものから蒸すと上手に蒸すことができます。

火の通りにくいじゃがいもやかぼちゃ、人参などを先に5分くらい蒸して柔らかくなったら、火が通りやすいきのこや葉っぱ系の野菜を入れましょう。このときに一緒に鶏肉を蒸すのもおすすめです。主菜級の美味しいおかずを作ることができます。蒸し方は硬い野菜と同じタイミングで蒸せば大丈夫です。

肉まんやシュウマイ

肉まんやシュウマイ、他には小籠包などを蒸すときは、蒸気の上がった蒸し器で10分程度蒸すのがおすすめです。

皮が蒸し器にくっついて剥がれやすくなるのを防ぐため、蒸す際はクッキングシートを忘れないようにしてください。強火にするとひび割れの原因となります。中火をキープし、竹串を刺して火が通ったことが確認できたらOKです。

蒸し器の種類とお手入れ方法

せいろを手で持っている様子

ここからは、蒸し器別にお手入れ方法をご紹介していきます。

ステンレス製の蒸し器の場合

ステンレス製の蒸し器は基本的に他の調理器具と同じように洗剤で洗っても大丈夫です。プレートタイプも同様に洗剤で洗いましょう。洗うときはスポンジの柔らかい部分で洗うと蒸し器が傷つくことがないのでおすすめです。

せいろの場合

せいろに洗剤を使うのはNGです。洗剤を使ってしまうとにおいが残ってしまい、次に蒸すものにそのにおいが移ってしまいます。たわしを使って水洗いをして、風通しのいいところで十分に乾かしましょう。おいしく食べるためにも水洗いを徹底してください。

蒸し器を使うおすすめレシピ

さつまいもの蒸しパン

ここからは蒸し器を使ったレシピをご紹介します。シュウマイや茶碗蒸しでマンネリ化してしまった方もぜひ参考にしてみてください。

さつまいもの蒸しパン

材料

  • ホットケーキミックス
  • さつまいも
  • 砂糖
  • 牛乳

作り方

  1. さつまいもを1cmくらいに切る
  2. ホットケーキミックスを混ぜておく
  3. 2に砂糖・卵を加えて混ぜる
  4. 牛乳を少しずつ加えながら混ぜる
  5. 4に1のさつまいもを入れて混ぜる
  6. 型に入れて蒸し器に入れる
  7. 10〜15分蒸して、竹串を刺してホットケーキミックスがくっついていなかったら完成!

こちらは蒸し器を使った蒸しパンです。パンといってもとても軽いので、お菓子として出すとお子さんも喜んで食べてくれること間違いなしです!お菓子が無いときはぜひ試してみてくださいね。

豆腐の生姜蒸し

材料

  • 豆腐
  • 干しエビ
  • ザーサイ
  • しょうが
  • 赤ピーマン
  • 醤油
  • ごま油

作り方

  1. 豆腐は重しを乗せて水切りする
  2. 水切りした豆腐を食べやすい大きさに切って蒸し器に対応している器に入れる
  3. ザーサイ・干しエビはみじん切りにする
  4. しょうがと赤ピーマンは千切りにする
  5. ボウルに調味料と3を入れて混ぜる
  6. 2に4・3をのせる。蒸し器に入れて強火で10〜15分蒸して完成!

簡単な豆腐を使ったレシピです。おかずがもう1品ほしいときなどに、さっと作ることができて便利ですよ。ぜひ試してみてください。

最後に

たくさんの蒸し料理

今回は、蒸し器の使い方についてご紹介しました。蒸し器はステンレス製とせいろで蒸し方が少し違います。間違った使い方をすると火災事故やヤケドの危険もあるので使い方には十分に注意しましょう。

また、料理別でも火加減や蒸し時間に違いがあります。火加減が強いと失敗の原因にもなるので気をつけてください。蒸し器やせいろのお手入れ方法も違います。特に、せいろは洗剤で洗ってしまうと次の調理時ににおいが移ってしまう可能性があります。必ず水洗いしてください。

さらに、蒸し器を使ったレシピもご紹介しました。使えるレシピばかりですのでぜひ参考にしてください。蒸し器を使って料理の幅をもっと広げましょう。

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