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アボカドの旬の時期
輸入アボカドはいつも流通している
私たちが普段食べているアボカドのほとんどの多くはメキシコ産の輸入アボカドです。メキシコでは通年収穫されているため、特に旬の時期は無いと考えても良いでしょう。
アボカドは夏の季節に白い花をつけ、秋に果実が実り収穫となります。生産地のメキシコで育つアボカドの樹は、年に4回ほど自然に花をつけ収穫が期待できるため、通年を通して収穫できるそうです。
メキシコの他にも、ニュージーランド産やチリ産、カリフォルニア産などが日本では売られています。
アボカドが美味しい時期
メキシコ産のアボカドは通年収穫できますが、中でも美味しい時期と言われている季節はあります。油分が高いアボカドは4~6月の春先の季節です。そして8~11月は油分が少なくあっさりとした小ぶりのアボカドが多く見られます。
ニュージーランド産は年に1回、10~1月ごろにかけて出回ることが多いです。
国産アボカドはごく一部
国内で大規模にアボカドを生産している農園はないため、和歌山県や愛媛県のごく一部だけで栽培がおこなわれています。国産アボカドは11~1月位にかけて収穫されますが、出荷量はかなり少ないため一般に入手するのは困難でしょう。
アボカドの選び方
生で食べるなら熟したもの
アボカドは熟していない青いままで収穫され、追熟させることで美味しくなります。
そのまま生で食べる場合は、ちょうど良く熟した状態でないと硬く美味しく食べることができませんので、必ず熟したものを選びましょう。
加熱調理に使う場合は、あえて熟していない青く硬いものを使うこともあります。
皮の張りと色をチェック
アボカドは熟すと青い色から濃い茶色や黒っぽい色になります。食べごろは黒に近い深緑色です。お店で買った時には緑色の状態のアボカドであれば、家で食べごろになるまで追熟するのがおすすめです。
また、深緑色を通り越し黒くなりすぎた色は、食べごろから時間が経過している場合もあります。熟し過ぎたアボカドの皮は、ツヤやハリがなくなって凹凸が出てきます。皮はしわしわではなくツルンとしてツヤのある状態のものを選びましょう。
ヘタ部分にも注目する
アボカドは熟成されることで、水分が飛び脂肪分が増してクリーミーな味わいが楽しめます。
この状態を見分けるには、ヘタの周りを軽く押してみたときに少しへこむのが食べごろです。ヘタの周りが柔らかいと熟し過ぎて傷んでいる可能性もあります。
また、ヘタが取れていて無い場合はヘタのとれた穴の部分も確認しましょう。緑色であればよいですが、黒くなりすぎていると中が傷んでいることもありますので、避けたほうが良いでしょう。
アボカドを食べごろにする方法
真夏以外は室温で追熟させる
濃いグリーンの硬いアボカドは生で食べても美味しく食べることが出来ません。このような場合は、自宅で追熟させて食べごろにします。
追熟の方法は、アボカドの熟成を促すのに必要なエチレンガスを逃がさないようにするため、穴があいていたり破けていない紙袋を用意します。その中にバナナやリンゴなど果物を一緒に入れて常温でおいておきます。
果物を一緒に入れることで、果物からエチレンガスが発生され、アボカドの熟成の速度が速くなります。袋は必ず閉じて、直射日光の当たらない室内の保管が適しています。室温は18~24℃くらいがよいので、真夏以外は室温が適しているでしょう。
果物を入れずにこの方法で追熟させることもできますが、果物を一緒に入れると1~3日ほどで食べごろになるところ、果物なしだと2~5日ほどかかります。
切ったアボカドの追熟方法
まだ熟成されていないアボカドを切ってしまった場合、すぐに食べないとアボカドの切り口が空気に触れて茶色っぽく色が変わっていきます。
この変色を防ぐために、レモンを切り口にぬって2つに分かれたアボカドを1つに合わせラップで密閉します。そのまま冷蔵庫で保管をしておくと、熟成具合によりますが、柔らかくなります。
電子レンジを活用
切ったアボカドをラップで密閉しての追熟できますが、手っ取り早く熟成させたい場合は電子レンジを使うのがおうすすめです。
手順
- アボカドを半分にカットして耐熱皿にのせます。
- 水で濡らしたクッキングペーパーを軽く絞り、アボカドの上に乗せます。
- その上から、ふんわりとラップをかけます。(完全に密閉しません)
- 600Wで1分程度加熱します。固い場合は30秒追加しながら様子を見ましょう。
- 皮が簡単にむけるくらい柔らかくなったら完成です。
すぐ食べられないアボカドの使い方
油で揚げたり煮る
硬いアボカドは硬さに応じで加熱をしていくと食べやすくなります。加熱調理の方法はいくつかあります。
- 焼く
- 炒める
- 揚げる
- 煮る
特に硬いアボカドは、油で揚げたり煮たり、オーブンなどでじっくりと加熱することがおすすめです。表面は柔らかくても切った時に芯があるという場合は、さっと火を通す焼いたり、炒めるなどの料理がおすすめです。
また、天ぷらやフライにするのもよいでしょう。加熱したアボカドは生のアボカドとは多少風味や食感が変わります。加熱したアボカドの風味が苦手な場合は、スパイスやハーブを取り入れて加熱すると食べやすくなります。
食べごろを過ぎたアボカドの食べ方
逆に食べごろを過ぎて柔らかくなりすぎたり黒くなってしまったアボカドは、ディップにしたり和え物に使うと美味しく食べれます。アボカドをつぶして塩コショウで調えるだけで、簡単にディップは完成します。
また、生クリームとの相性も良いため、ピューレにしたアボカドに生クリームを合わせたムースに仕上げると豪華な前菜も作れます。エビとの組み合わせも人気があるので、オリーブオイルやエビと潰したアボカドを和えたりするのも美味しいです。
アボカドのタルタルグラタン
材料
- アボカド:1個
- ブラックタイガー:2~4尾
- ゆで卵:1~2個
- 玉ねぎ:1/2個
- マヨネーズ:大さじ4
- パセリ:少々
- 粉チーズ:適量
作り方
- アボカドとエビを1㎝角に切ります。
- みじん切りにした玉ねぎを塩もみして水にさらします。
- ゆで卵の黄身をボウルに入れ、みじん切りにした白身と混ぜておきます。
- 1~3の材料を全て合わせ、マヨネーズとパセリを加えよく混ぜ合わせます。
- 容器に詰めて粉ぎーずをかけグリルで焦げ目が付くまで焼いたら完成です。
容器は切りぬいたアボカドの皮を使うのがおすすめです。
アボカドとクリームチーズのディップ
材料
- アボカド:1個
- クリームチーズ:大さじ3
- レモン汁:大さじ3
- マヨネーズ:大さじ1
- 塩コショウ:少々
作り方
- アボカドは半分に切って皮をむき、半量のレモン汁をアボカドにまんべんなくかけます。
- ボウルにアボカド、クリームチーズ、マヨネーズ、レモン汁を入れます。
- スプーンなどを使いよく潰し、塩コショウを加え味を整えたら完成です。
完全にペースト状にならなくても、ざっくりと潰すだけでも美味しいディップになります。
最後に
熟成したあとのアボカドは、常温保存では傷むため冷蔵庫で保存します。数日はもちますが、だんだんと風味が失われていきますので、熟成したアボカドは早目に食べるようにしましょう。
黒い点や筋ができているものもありますが、アボカドの果肉が黄緑色であれば食べることができます。