エアコンの選び方のポイントと各メーカーの特徴

壁掛けのエアコン

みなさんはエアコンを選ぶときに何を基準に選んでいますか?「特に気にしていない…」「家電販売員さんに全部おまかせしている…」という方も実は多いのではないでしょうか。エアコンは買う前にきちんと知識を持っておかないと、購入してから不都合が生じる場合もあります。今回はエアコンの選び方や設置する部屋、エアコンメーカーごとの特徴を解説します。ぜひ参考にしてエアコンを買い換えてみてください。

エアコンの選び方のポイント

床置きタイプのエアコン

エアコンを選ぶときに着目する点が3つあります。買い換えるときはこちらのポイントをきちんと頭に入れてから選ぶようにしましょう。

エアコンのタイプは3つ

エアコンのタイプは3種類

エアコンと言ったら壁にかけるタイプを想像する方が多いと思いますが、実は、他にもタイプがあります。3種類ご紹介するので自分に合ったものを選びましょう。

壁掛けタイプ

壁掛けエアコン

壁掛けタイプは最もポピュラーなものです。室内機と室外機がセットで付いていて、壁の配管を通じて、それぞれの機器をつないで使用します。設置費用や本体価格は高いですが、電気代は安く、夏場・冬場関係なく使えるのがポイントです。

窓用タイプ

窓用エアコン出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B07MDBHVP9/

コロナ 窓用エアコン CORONA CWH-A1819-WS

窓用タイプは窓に設置するタイプのエアコンを言います。壁掛けタイプと違い、室外機がいらないのが特徴です。低価格な商品が多く、自分で設置も可能。ひとり暮らし用もあるのでとにかく低予算で収めたい方にはおすすめです。しかし、電気代は壁掛け用と比べると高くなるので注意しましょう。

床置きタイプ

床置きエアコン

室内機を床に設置して使うタイプです。空気を出す場所が他のタイプと比べると低くなっているので、素早く空気を循環させる事ができます。キャスター付きのエアコンもあるので家中どこでも使用できます。

性能・機能で選ぶ

エアコンの機能は必ずチェック

1年中使用するエアコン。性能や機能は十分に知っておく必要があります。

  • 自動洗浄機能
  • 省エネ性能
  • 気流制御

自動洗浄機能をチェック!

まずおすすめの機能が自動洗浄機能。エアコンは高い位置にあるので、女性や年配の方は掃除するのが大変ですよね。自動洗浄機能が付いたエアコンを購入すれば、自分で掃除しなくてもエアコンが自動で掃除してくれるので楽ですよ。

省エネ性能も見ておくべき

また、省エネ性能が良いものを選ぶことも大切です。省エネ性能が高ければ高いほど電気代が安くなります。省エネ性能が高いと除湿機能や暖房能力が高くなったりと電気代以外にもメリットが多くなります。迷ったら省エネ性能が高いものを購入しましょう。

気流制御機能で快適に

気流制御機能もあると便利です。従来のエアコンでは、顔に風が集中的にあたってしまったり、なかなか部屋中が温まらなかったりと少し不便なこともありました。しかし、現在では気流制御機能を搭載したことにより、エアコンが自ら人や物を感知して冷気・暖気を自動で調節して風を送り出します。購入する際は気流制御機能が備わっているものにしましょう。

「畳数」の目安も重要

エアコンは取り付ける部屋の広さで選びます。部屋の広さに対して小さいサイズを取り付けてしまうと、快適な温度になるのに時間がかかってしまい結局電気代が高くなってしまいます。部屋に合ったものを選ぶようにしてください。

ちなみに畳数の目安は木造住宅と鉄筋住宅で違います。適応畳数の目安が11〜14畳だった場合は木造住宅の場合は11畳。鉄筋住宅の場合は14畳となります。みなさんがお住まいのお宅がどんな構造なのか確認してから購入しましょう。

エアコンの選び方と設置する部屋

リビングに設置されている壁掛けのエアコン

選び方と設置する部屋についてご紹介します。

同じ適用畳数でも本体価格が異なる

同じ適用畳数でも本体価格は異なります。その理由は備わっている機能が違うためです。空気をキレイにしたり、花粉を除去したりする機能が付いているエアコンもあります。自分が必要だと思う機能が付いている物を選びましょう。

暖房と冷房の適応畳数の違い

適応畳数の表記は冷房を基準に記載されています。なぜならば、暖房能力は冷房能力に対して3割程度パワーアップするからです。北海道のような寒冷地にお住まいの方は、暖房の記載に注目して選ぶようにしましょう。

南向きは2畳広めがおすすめ

すべての部屋が数値通りにあたたまるわけではありません。部屋の向きなどによって違いがあります。南向きの部屋は日当たりはいいですが、夏は冷えにくくなってしまいます。なので2畳広めの適応畳数のものを選びましょう。

キッチンは4畳広め向けを

キッチンはリビングとの境目もなく普通の部屋よりも広かったり、日が入りにくかったりするので通常よりもパワーが必要になります。例えば、キッチンとリビングが8畳だった場合は12畳の適応畳数のエアコンを購入すれば大丈夫です。

リビングには省エネ性能が高いモデル

リビングには省エネ性能が高いモデルがおすすめです。リビングは家族が集う場所。自然とエアコンが活躍する時間が増えます。省エネ性能は電気代が低くなるだけでなく、たくさんのメリットがあります。性能が高いモデルを選んで長く使いましょう。

寝室には自動清掃付きがよい

寝室はいつでもクリーンでリラックスできる空間にしたいですよね。自動清掃機能が付いているエアコンを購入すれば自分できれいにしなくていいので楽です。自動清掃機能付きエアコンを購入して快適な睡眠を得ましょう。

エアコンを選ぶ前に確認しておくこと

窓を測っている男性

エアコンを買う前に自宅でチェックすることが3つあります。必ず購入前に確認するようにしてください。

スペース

まずはエアコンが付けられるスペースがあるか確認しましょう。室内機は側面30cm、天井から50cmのスペースが必要です。カーテンや家具に干渉しないかも確認しておいてください。

また、エアコンのサイズがアップするとその分スペースの確保も必要になるので、設置予定の場所を測ってから購入するようにしましょう。

室外機

室外機は壁掛けのエアコンを設置するときに必要になります。また、新しく設置するときは配管を確保するための工事が必要なのでその分の費用も考えなければなりません。設置予定場所のめぼしを付けてから購入を検討しましょう。

コンセントの形状

エアコンは、メーカーによってコンセントプラグの種類が違うのをご存知でしょうか?コンセントが合わない場合付け替え工事が必要になるので、きちんと確認しておく必要があります。

エアコンメーカーの特徴とおすすめ製品

ここからはエアコンメーカー7社の特徴とおすすめ商品をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

日立

日立 【エアコン】ステンレス・クリーン 白くまくん 8畳用 RAS-X25J-W出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B07KXCJ3PS/

日立【エアコン】ステンレス・クリーン 白くまくん RAS-X25J-W

他のメーカーはセンサーで感知していますが、日立のエアコンは3Dカメラを使用して映像で人や物を感知しています。また、エネルギー効率が高いのも嬉しいポイント。おすすめの製品である「白くまくん」は機能面においてバリエーションが豊富なのがポイントの1つ。

また、ステンレス・クリーンシステムで室内機の中身をきれいに掃除してくれます。寝室にぜひ設置してほしいエアコンの1つです。

シャープ

シャープ 【エアコン】 高濃度プラズマクラスターNEXT搭載 8畳用 JXシリーズ  AY-J25X-W出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B07JJJX599/

シャープ【エアコン】高濃度プラズマクラスターNEXT搭載 JXシリーズ  AY-J25X-W

シャープのエアコンは自動洗浄機能が付いているのはもちろんのこと、プラズマクラスターパトロールという機能でエアコンの内部と室内の空気を清潔に保つことができます。カビを予防できるのも特徴です。

また、シャープのエアコンは湿度も調節可能。冬場はエアコンによる乾燥に悩む方も多いと思いますが、シャープのエアコンを使えば解決できます。

おすすめは「プラズマクラスター」。快適性が段違いで、臭いまでも予防できます。

ダイキン

うるさら7 RXシリーズ出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B07KQW1TTY/

DAIKIN S25WTRXS-W うるさら7 RXシリーズ エアコン

ダイキンは世界売上1位のエアコンメーカーです。確かな技術と性能の高さでは群を抜いています。外気温に関係なく冷暖房しっかり機能してくれます。室外機が頑丈なのもポイントです。おすすめの製品は「うるさら」

エアコンの気流を天井に沿うように排出し、下から空気を吸い込むことによって空気を循環させるサーキュレーション気流により、早く快適温度にすることができます。また、プレミアム冷房機能もあり、加湿することも可能。

2019年発売のうるさら7にはAI快適運転も搭載されています。リビングや広いお部屋にはもってこいの商品です。

パナソニック

エオリア 10畳用  GXシリーズ  CS-GX289C-W出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B07N574FWP/

パナソニック【エアコン】エオリア GXシリーズ  CS-GX289C-W

パナソニックのエアコンは低価格なのが大きな特徴と言えるでしょう。ナノイーやフィルターお掃除ロボットを搭載して清潔感を追求しています。センサーで人を感知し、人を見分けて風の送り方を自動で調節してくれます。

パナソニックでおすすめのエアコンは「エオリア」。ナノイーX・エアコン内部オートクリーンシステム・空気清浄機能が付いた快適性にこだわった商品です。

三菱電機

霧ヶ峰 8畳用 Zシリーズ MSZ-ZW2519-W出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B07L23XCDX/

三菱【エアコン】霧ヶ峰 Zシリーズ MSZ-ZW2519-W

三菱のエアコンはムーブアイでおなじみ。どのエアコンにも標準搭載されており、自分で細かい設定をしなくても常に快適な温度に保ってくれます。また、スマホやスマートスピーカーとの連動も可能。外出先のようにエアコンの近くにいなくても操作することができます。

三菱おすすめのエアコンは「霧ヶ峰」。省エネ機能が高く、人を感知して自動で送風してくれるのが特徴です。

富士通

nocria(ノクリア) Xシリーズ出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B081F6H3M9/

富士通ゼネラル DUAL BLASTER&ノクリアクリーンシステム nocria Xシリーズ

冷暖房ともに室内温度を一定に保つことをポリシーとしているのが富士通のエアコンです。一定に保てる理由の1つとしてハイブリッド気流があります。

暖気は上に上がり、冷気は下に下がる性質があります。そのため室内にムラができやすくなってしまうのですが、ハイブリッド気流は速さと温度の違う2種類の気流を使い、部屋の温度を一定にします。

おすすめは「nocria」。お部屋のどこにいても心地よく、エアコンの中も自動できれいにしてくれる優れものです。

東芝

東芝 【エアコン】 大清快 8畳用 F-DXシリーズ RAS-F251DX-W出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B07R7JVMJH/

東芝【エアコン】大清快 F-DXシリーズ RAS-F251DX-W

東芝は他のメーカーと比較するとシリーズが少ないのがデメリットですが、しっかりとした空気清浄機能が搭載されており、きれいな空間にすることができます。

全シリーズに搭載されているプラズマ空清はプラズマ放電で汚れを帯電させて熱交換器に吸着させる電気集じん方式でフィルターが不要なのが特徴です。

おすすめは「大清快」PM2.5よりも小さいPM0.1の除去や楽ダストボックス機能でお掃除も楽にできます。

最後に

エアコンの下で寝転がっている女性

今回はエアコンの選び方をご紹介しました。エアコンは一度買えば10年近く使える家電です。購入する前にはきちんと選び方を覚えて、正しい知識を持って選びましょう。

また、部屋や住宅のタイプによって適用畳数の見方が違うので間違えないようにしてください。購入する前には選び方のポイントをしっかり確認して、必要であれば測ったり写真を撮っておいたりするといいでしょう。

エアコンに迷ってしまったときはぜひこの記事を参考にして選んでみてください。

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