タッパーで冷凍保存する時の注意点と種類で使い分けるコツ

食材を冷凍するときに役立ってくれるのが、さまざまなタイプのタッパーです。市販されているタッパーは、デザインや素材も千差万別。食材の風味を損なわないためにも、タッパーは上手に使い分けをしたいところです。今回は、タッパーで冷凍保存する際の注意点やタッパーの種類別の特徴などを取り上げて、使い分けのコツを紹介していきます。

タッパーで冷凍保存する時の注意点

タッパーを使って冷凍保存をする場合、まず見ておきたいのがタッパーの品質表示です。市販されているタッパーは、表面に貼り付けされているシールや外袋などに品質表示欄がある場合が多いです。

品質表示欄に記載されているのが、「ポリプロピレン」などの素材の種類や、耐熱・耐冷温度など。冷凍保存に使うときは、冷凍をしても問題がない素材かどうかを確認しておかなければなりません。

家庭用の冷蔵庫の冷凍室の温度は、だいたい-18℃から-20℃前後です。耐冷温度が記載されているときは、-18℃を下回るものを選ぶようにすると失敗が少なくなります。

冷凍した食材をタッパーのままレンジなどで温めたい場合は、耐熱温度もチェックしておく必要があります。電子レンジにかける予定があるときは、耐熱温度が140℃前後のものを選ぶのがポイントです。品質表示欄に耐冷温度と耐熱温度が両方記載されていれば、電子レンジが使えるかどうかすぐにチェックができるでしょう。

また、タッパーの大きさも注意しておきたいポイントです。箱型のタッパーの場合は、冷凍室のなかに収納できるかどうかを考えて選ぶ必要がでてきます。何個か重ねてすっきりと収納できるタイプなら、作り置きのおかずをまとめて保存したいときにも便利ですよね。

冷凍室が狭いときなどは、場所をとらない袋状のタイプを選んだほうがよいかもしれません。保存したい食品の種類や量などは、タッパーを選ぶときにとくに注意しておきたい点です。

タッパーのタイプで使い分ける

スライド式ジッパー

タッパーは、100円均一のショップなどでも手に入るようになっており、市販されている商品のバリエーションは豊富です。上手に使い分けるには、まずどんな商品があるかを知っておきましょう。

フラットジッパータイプ

フラットジッパータイプは、マチのない袋状のタッパーです。このタイプは、食材を平らな状態にして保存できるのが特徴です。カットした野菜はもちろんですが、しっかりと密閉をすればホワイトソースなどの少し汁気があるものも保存ができます。

食材を素早く冷凍できるのが、このようなタイプのよいところ。凍るスピードが速いと、食材の組織を壊さずに済みます。省スペースで保存しやすいのも、このフラットジッパータイプのメリットです。

マチ付きジッパータイプ

マチ付きのジッパータイプは、マチがある袋状のタイプです。このタイプは、肉や魚の下味冷凍や水分が多い料理の冷凍などに重宝します。肉や魚に下味をつけて冷凍をしておくと、すぐに調理ができますよね。野菜と一緒に下味をつけるときは、食材のかさが増えます。このような場合は、適度なマチがあったほうが便利です。

閉じ口が密閉しやすいジッパータイプ

真空バルブなどがついているジッパータイプのタッパーは、空気を抜きやすく、しっかりと密閉できるのがメリットです。内部の空気を抜くことで食材と空気が触れる部分が少なくなり、風味が落ちるのを防げます。汁気のあるものでも比較的液漏れしにくく、保存しやすいのもこのタイプの便利な点です。

閉じ口が開閉しやすいスライド式タイプ

閉じ口がスライド式になっているタイプは開閉がしやすく、食材を少し多めに入れてもしっかりと密閉できます。袋状のタッパーは、食材を多く詰め込みすぎると開閉しにくくなることがあります。スライド式のタイプを選べば、楽に開け閉めができるでしょう。

タッパーの素材別の特徴

ガラス製タッパー

箱型のタッパーは、素材の種類によってそれぞれ特徴があります。素材別の特徴を押さえておけば、冷凍保存をするときにも使い分けがしやすくなります。

プラスチック製

プラスチック製のタッパーは、概してリーズナブル。種類も豊富で、いろいろなタイプやサイズをそろえやすいのがメリットです。プラスチック製のタッパーの場合、軽量で衝撃などに強いのが特徴。取り扱いがしやすく、家庭の冷凍保存でも大いに活躍してくれます。

耐冷温度や耐熱温度に問題がなければ、冷凍した食材を容器に入れたまま電子レンジで加熱することが可能。透明のタイプであれば、中になにが入っているかがひと目でわかるため、食材を取り出すときにも戸惑わずに済みます。

ただ、プラスチックはニオイが残りやすいのが難点。香りが強い食材を入れるときは、少し注意が必要です。

ホーロー製

ホーロー製のタッパーのメリットは、容器に食材のニオイがつきにくいことです。また、熱伝導率が高く冷えやすいため、冷凍に余り時間がかからないのも特徴です。鍋などにも用いられているホーローは、直火にかけられるのも便利な点です。タッパーのデザインによっては、冷凍庫から取り出してそのままコンロなどで加熱ができるでしょう。

耐熱ガラス製

耐熱ガラス製のタッパーの場合も、ホーロー製のタッパーと同様にニオイがつきにくいのが特徴に挙げられます。耐冷、耐熱のタイプなら、ふたを外して電子レンジやオーブンで温めることもできるでしょう。ガラス製のタッパーは、外から中身がわかりやすいのもメリットです。

冷凍保存に適したラップ素材

サランラップ

冷凍保存の際には、ラップも活躍してくれます。市販されているラップで冷凍保存に適しているのが、ここで紹介する2つの素材です。冷凍保存を上手に行ううえでは、ラップの使い分けもぜひマスターしておきましょう。

ポリ塩化ビニリデン

器や容器にピタッと密着しやすいのが、ポリ塩化ビニリデンのラップです。このラップは酸素を通しにくいのが特徴で、冷蔵庫のなかでニオイ移りが起こりにくいのがメリットと言えます。また、耐熱温度が高く、包んで冷凍した食材をそのまま電子レンジに入れて解凍や加熱ができます。1つずつ包んで保存したおにぎりなどを温めるときには、このようなラップが適しているでしょう。

ポリエチレン

ポリエチレンのラップは、器や容器に密着しにくいのが難点です。ただ、この素材のラップは価格が安く、手に入りやすいのがメリットと言えます。ポリエチレンのラップは、酸素を通しやすいのが特徴です。

このようなタイプは、酸化することで色が変わる食材の保存には余り向きませんが、呼吸をする野菜や果物の冷蔵保存には適しています。

数種類のタッパーをそろえておけばすぐに使い分けができる!

色々なタッパー

この記事を読んで、タッパーのバリエーションの豊富さにあらためて気づいた人もいるかもしれません。同じように見えても、タッパーにはいろいろな種類があります。上手に使い分けをして、ぜひ冷凍保存のテクニックをマスターしてみてください。

数種類のタッパーを常備しておけば、用途に合わせてすぐに使い分けができるでしょう。

冷凍庫