ホーロー鍋の焦げつきを落とす方法とコツ!お手入れで寿命が寿命を伸ばす

様々なホーロー鍋

煮物やスープ・鍋・炒め物・揚げ物といった万能に料理を手助けしてくれるホーロー鍋。最近ではお洒落なデザインの物や子供でも持てる軽量な物、保温性の高いストーブタイプの物まで様々なホーロー鍋がありますね。そんな進化を遂げてきたホーロー鍋でもつい油断してしまうと、料理が焦げて大失敗なんてことも多々あるのではないでしょうか。そこで今回はホーロー鍋についてしまった焦げついてこびりついた頑固な汚れの正しい落とし方や注意点、焦げ付かないためのコツなどをご紹介します。

ホーロー鍋の内側の焦げ付きの落とし方

重曹とスポンジ
ホーロー鍋には焦げ付きにくいよう加工された物もありますが、カレーやポタージュスープといったトロミがある料理は特に焦げやすい!気をつけていても、ホーロー鍋の底が当たってしまったり焦げ付く事があると思います。

ついてしまった焦げ付きをなかなか落とせないからと言って力任せにスカッチブライト等の研磨力が強いもので強く擦ったりなど強引な落とし方をしていませんか?

実はその行動があなたのホーロー鍋の寿命をどんどん短くしまってるかも知れないのです。ホーロー鍋にこびりついてしまった焦げ付きや汚れを、負担をかけずに落とす方法をいくつかご紹介していきたいと思います。

重曹を使った焦げ付きの落とし方

  1. ホーロー鍋に焦げ付き部分が隠れるほどの水を入れる
    鍋の焦げ部分にいきわたるまでお水を入れます。
  2. 適量の重曹を入れ火にかける
    重曹によって適量が異なるため、お使いの重曹の容器に記載されている分量の目安にお入れください。
  3. 5分沸騰させて、10分放置する
    弱火にし5分ほどコトコト煮た後、火を止め10分~15分ほど放置してください。
  4. 汚れを落とす
    ホーロー鍋のお湯を流し、柔らかいスポンジなどで力を入れすぎないように擦り汚れを落とします。

焦げ付きの状態にもよりますが、1~4を2回から3回繰り返す事で大体の汚れは落とせます。
重曹は鍋洗いだけでなく、掃除に万能な物。家にあると重宝すると思いますので、主婦の皆さんは是非常備していただきたいです。

クエン酸を使った焦げ付きの落とし方

  1. 焦げ部分が浸るまで、鍋に水を入れる
    ホーロー鍋に焦げ付き部分がしっかり浸る程の水をいれてください
  2. クエン酸を入れる
    そこにコップ1杯の水に対して大さじ1程度のクエン酸を入れ、火にかける
  3. 沸騰させて10分キープする
    水が沸騰したら弱火で10分程煮た後火を止め、お湯が冷めるのを待つ
  4. 汚れを落とす
    冷めたら水を流し、スポンジなどの柔らかいもので焦げ付きを優しく擦る

要領は重曹を使用するときと同じです。もしクエン酸がない場合は、どの家庭にもあるお酢やレモン汁でも対応可能です。

酸素系漂白剤(オキシクリーン)を使った焦げ付きの落とし方

重曹やクエン酸でもなかなか落とせない焦げ付きは、酸素系漂白剤(オキシクリーン)を使う事をオススメします。酸素系漂白剤は熱を加えると汚れを強力に分解する力を持った酸素の泡が発生します。その泡を利用し、焦げ付きを落としていきましょう。

  1. 焦げ部分が浸るまで、鍋に水を入れる
    ホーロー鍋に焦げ付き部分が隠れる程の水を入れる
  2. 酸素系漂白剤を入れる
    水にスプーン3杯程の酸素系漂白剤をいれ、かき混ぜてしっかりとかす
  3. 沸騰させて10分キープする
    火にかけ水が沸騰したら弱火にし10分程煮て火を止める
  4. 汚れを落とす
    お湯が冷めるのを待ち、冷めたら水を捨てスポンジなどの柔らかい物で優しく擦る

酸素系漂白剤は、重曹よりも強力なアルカリ性を持っているので効果が期待できます。酸素系漂白剤と同様にセスキ炭酸ソーダを使用した場合も同じ様な効果がでます。しかし、上記で紹介した方法でも取れない焦げ付きは割りばしや木べらなどを使い優しく擦るようにして取り除きましょう。

ホーロー鍋の外側の焦げ付きの落とし方

大きい鍋の中に小さい鍋
耐熱温度が200℃近くあるほど丈夫に出来ているホーロー鍋だからこそ料理の際、直火はもちろんオーブンにそのまま入れて使う人もたくさんいらっしゃると思います。

そういう時についてしまうのが外側の焦げ付きですね。外側についてしまった焦げは、内側と違って一工夫必要になってきます。基本的に重曹やクエン酸など使用するものは同じですが、水を張るにしても外側なので沸騰した際に水が溢れてしまいうまくいかない時があります。そんな時は、ホーロー鍋がすっぽり入る一回り大きな鍋を使いましょう。

やり方は簡単です。焦げ付いたホーロー鍋を一回り大きい鍋に入れ、水を焦げ付きが隠れるぐらいまで入れてください。あとは内側の焦げ付きを落とす方法と同じ要領でやるだけです。
これで外側の焦げ付きに臆することなく料理ができますね。

ホーロー鍋の焦げ付きを落とすときの注意点

注意の標識

研磨力のあるスポンジを使わない

ホーロー鍋を長持ちさせるコツは普段使うときはもちろん焦げ付いたからといって金たわしやメラミンスポンジ、クレンザーといった『強い研磨力のあるもので洗わない事』が重要です。せっかくのお気に入り鍋に傷がついてしまいます。

また、掃除道具としてお馴染みの「激落ちくん」なども同じような事が言えます。激落ちくんは軽くて優しい素材に見えますが、実は研磨力が強い素材です。鍋が傷つきやすいので注意してください。

柔らかいスポンジでも強くこするのはNG

だからといって、柔らかいスポンジでゴシゴシと強く擦るのも厳禁です。ホーロー鍋は金属の表面にガラス質の加工釉薬を焼き付けてコーティングされた構造になっていいます。このコーティングは例え柔らかいスポンジでも強くこすれば落ちてしまい、余計に焦げやすくなってしまうのです。ホーロー鍋を洗う際は柔らかい素材のスポンジで優しく擦り洗いするよう心がけましょう。

急に冷やすと割れる

ホーロー鍋を料理で使った後や焦げ落としのために水を沸騰させた際に、冷水をかけるのはNGです。ホーロー鍋は非常にデリケート!熱い状態から一気に冷ますとパリッと割れてしまいます。ホーロー鍋を熱した後は、自然に冷えてから洗うようにしましょう。

ホーロー鍋を焦げつかせないための使い方

ホーロー鍋を使って料理
ホーロー鍋を焦げ付かせないためのポイントはズバリ『火加減』です!ホーロー鍋は高い温度でも耐えられるように作られていますが、急激な温度変化にはとても弱いという性質を持っています。ホーロー鍋に限らずホーロー製のやかん・ミルクパン・フライパンなど全てに言えることですが、急激な温度変化を与えないよう注意が必要といえます。

また、ホーロー鍋は強い火力での料理には向いていません。弱火か中火でじっくり煮込んだりする料理を作る際に、ホーロー鍋をチョイスしましょう。正しい火加減で調理をしないとホーロー鍋にヒビが入り、そのヒビが焦げ付く原因になってしまうかもしれません。調理中の火加減に気をつけてホーロー鍋を大事に使っていきましょう。

最後に

ホーロー鍋を持った笑顔の主婦
ホーロー鍋の扱い方、そして焦げ付きの落とし方について紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?

気をつけているつもりでも、ホーロー鍋の頑固な汚れや焦げ付きはいつの間にかついてしまってる事があります。そんな時は汚れや焦げ付きが落ちないといって強く擦る事はせず、今回紹介した方法を駆使して焦げ付きや汚れを落としてみて下さい。きっと汚れや焦げ付きが簡単に落とせる事でしょう。

ホーロー鍋の洗い方や焦げ付いた際の落とし方を改めて見直し、長くそして綺麗にお気に入りのホーロー鍋の寿命を少しでも伸ばすよう心がけてみてはいかがでしょうか。

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よくある質問

  • 内側の焦げ付きを落とす方法は?

    焦げが完全に隠れるまで水を入れ、水1カップに対して重曹大さじ1を溶かし、弱火で10分ほど沸騰させます。10分後、火を止めて半日ほど放置し、柔らかいスポンジでこすり洗いします。(焦げの度合いにもよるが、1回で落ちない場合は、もう一度同じ作業を繰り返す)なお、野菜などのアルカリ性食品を焦がしたときは、酢やクエン酸が効果的です。

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  • 外側の焦げ付きの落とし方は?

    小麦粉と水を3対1の割合で混ぜた小麦粉ペーストを、焦げが目立つ部分に塗り、そのまま乾燥させます。その後、乾いたスポンジでペーストをこすると、焦げ付きも一緒に落ちます。この方法は、アルミ鍋や銅鍋でも効果があります。

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  • 焦げを落とす時に気を付けることは?

    ・重曹をアルミ鍋やフライパンに使用しない
    ・セスキ炭酸ソーダをアルミ鍋やフライパン使用しない
    ・金タワシでステンレスやホーロー鍋を強くこすらない
    重曹やセスキ炭酸ソーダは、加熱するとアルミニウムと化学反応を起こし、黒く変色します。また、金たわしには研磨効果があり、焦げを簡単に落とすことができますが、表面に傷がつくことがあるので、ステンレスやホーロー鍋には金たわしを使わないようにしましょう。

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