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れんこんを冷凍保存する方法
れんこんをカットした後に冷凍しても、シャキシャキとした食感が失われることはありません。れんこんは、野菜の中でも冷凍向きの野菜であるといえます。では、れんこんの冷凍保存のやり方をみていきましょう。
生れんこんの場合
1.料理に使いやすいようにカットする
- スライス
- 輪切り
- 半月切り
- 乱切り
何種類かの切り方でカットし、小分けにして保存すれば、調理するときに便利です。れんこんの皮は、剥いても剥かなくてもOK。黒い部分が気になる場合は、そこだけこそぎ落としておきましょう。
2.酢を少量入れた水に浸してアク抜きする
酢の量は小さじ3分の1~1杯程度でOK。目安としては、水400cc(2カップ)に対して酢小さじ1杯です。 約5分間浸けておきましょう。あく抜きをしておくことで、シャキシャキの食感を維持でき、白いきれいな色のまま保存することが可能になります。
3.れんこんをザルにあげて水気をよく拭き取る
ザルにあげた後に、キッチンペーパーで余計な水分をしっかり拭き取っておくのがポイントです。ここで水気をきちんと拭き取っておかなければ、解凍したときにベチャッとしてしまうので、注意しましょう。
4.ジッパー付きの食品パックに入れて冷凍庫に入れる
れんこんを食品パックに入れるときには、空気を抜きながらピタッと密着させましょう。空気が入ってしまうと、酸化の原因になります。鮮度とおいしさを保つためには、なるべく空気に触れないようにしてください。
下茹した場合
あらかじめ下茹でをしてから冷凍すると、食感を残したまま保存できます。サラダやきんぴらなどを調理するときに、調理時間を短縮できるのでおすすめです。茹で時間を短くし、硬めに仕上げるのがポイントです。
手順
- れんこんをカットする
- 酢水に浸けてアク抜きする
- ざるにあげて沸騰したお湯に入れる
- 2分程度茹でる
- ザルにあげて冷ます
れんこんが完全に冷めたら、キッチンペーパーなどで水気をしっかり拭き取ってからジップ付きの食品パックに入れます。空気が入らないように注意してくださいね。なるべく平らにして、冷凍庫に入れましょう。
電子レンジで加熱した場合
下茹でする代わりに、お皿にのせてレンジでチンする方法もあります。茹でるよりも手軽なので、おすすめです。
手順
- カット→アク抜きしたれんこんをお皿に並べる
- 600Wで約3分間加熱する
- 電子レンジから出したら、お皿にのせたまましっかり冷ます
れんこんがしっかり冷めてから、ジップ付きの食品パックに入れて冷凍庫で保存してください。
調理した場合
あらかじめ調理し、そのまま食品パックに入れて冷凍する方法もあります。お弁当のおかず用のシリコンカップに入れて冷凍すれば、凍ったままお弁当箱に入れるだけでいいのでとても便利です。忙しくて料理ができないときにも重宝しますよ。
おすすめのれんこん料理
- きんぴら
- はさみ焼き
- はさみ揚げ
- 煮物
- れんこん餅
- れんこんの天ぷら
すりおろしたれんこんを冷凍しておくのもおすすめです。れんこん餅を作るときに、調理時間をかなり短縮できます。
味付けをせずに、スライスや薄切り、みじん切りのれんこんを水煮にしてから冷凍しておくのもいいでしょう。煮込み料理に、凍ったまま「ポン」と鍋に入れるだけで済むので楽ちんです。
れんこんの解凍方法と使い方
れんこんの解凍の仕方は、解凍後の調理方法によって異なります。自然解凍をさせてから調理するれんこん料理と、凍ったままの調理ができるれんこん料理の2通りをご紹介します。
冷蔵庫内で自然解凍後の料理
- 酢漬け
- マリネ
- サラダ
れんこんを酢漬けやマリネ・サラダなどに使う場合は、自然解凍をした方が歯ごたえを活かすことができます。火を使わないれんこん料理は、冷蔵庫に入れてじっくり自然解凍しましょう。
凍ったまま調理できる料理
- きんぴら
- 炒め物
- 煮物
- 煮込み料理
火を通すれんこん料理は、凍ったままのれんこんをそのままフライパンや鍋に入れて調理することができます。適度に歯ごたえを残したまま、もちっとした食感を楽しめます。薄めのスライスやちょっと厚めの輪切り、乱切りなど、色々なカットをして小分けにし、冷凍保存しておきましょう。
れんこんを常温保存する方法
一節まるごとの泥付きれんこんは、比較的長持ちします。れんこんに付いた泥は洗わずに、そのまま新聞紙で包みビニール袋に入れて、風通しのいい冷暗所に置きましょう。
れんこんは、切り口が空気に触れると傷みやすくなります。カットしたれんこんは、常温ではなく必ず冷蔵庫か冷凍庫に入れて保存してください。
れんこんを冷蔵保存する方法
れんこんの処理の仕方によって、保存方法が異なります。れんこんの処理の仕方別に、冷蔵保存のやり方を紹介します。
カットした場合
カットしたれんこんを冷蔵庫で保存する場合には、以下の2通りの方法があります。
- ひたひたになる位の水に浸けて冷蔵庫に入れる
- 切り口をラップでピタッと覆って包み、ビニール袋に入れて冷蔵庫に入れる
水に浸ける場合は、毎日水を取り替えてください。夏の暑い季節には特に傷みやすいので、早めに食べきりましょう。
一節まるごとの場合
カットする前のれんこんを冷蔵庫で保存したい場合は、軽く濡らした新聞紙でれんこんを包み、ビニール袋に入れてから冷蔵庫に入れてください。
れんこんの保存期間
れんこんは水の中で育つので、空気に触れると傷みやすくなります。また、保存方法により多少保存期間のリミットが異なります。保存方法ごとの保存期間を見てみましょう。
常温の保存期間
常温で保存する場合は、2~3日の間に調理して食べるか、カットして冷蔵または冷凍保存しておきましょう。常温のれんこんは長持ちしないので、注意してくださいね。
冷蔵庫に入れた場合の保存期間
冷蔵庫に入れたれんこんは、カットしてアク抜きをし、水気をしっかり拭き取ってラップに包んだ状態で、1週間以内に調理してください。
水に浸した場合は、必ず水を毎日取り替えましょう。丸のままのれんこんは、濡れた新聞に包んでビニール袋に入れて、1週間以内には使いきるようにしましょう。
冷凍庫に入れた場合の保存期間
れんこんを冷凍した場合、約1ヵ月間保存できます。たくさんれんこんが手に入ったら、半分以上はその日のうちに適切な処理をして、冷凍しておくといいでしょう。
そうすることで、新鮮なまま保存できます。冷凍庫に入れたとしても、1ヵ月を目安に使いきることをおすすめします。1ヵ月以上冷凍してしまうと、少しずつれんこんの風味は落ちていきます。
美味しいれんこんの選び方と傷んだれんこんの見分け方
購入した直後にも関わらず、穴の中が黒いれんこんってありますよね。そのようなれんこんは、カットしてから時間が経っている可能性が高く、鮮度がいいとはいえません。
また、切り口が変色しているれんこんも、なるべく避けましょう。皮にキズがなくハリツヤがあり、全体的にきれいな白い色で、穴の中の色も明るめのものを選びましょう。
食べない方がいいれんこんの特徴
以下のようなれんこんを食べるのは、おすすめできません。
- カビが生えている
- 変なにおいがする
- 切り口だけでなく全体が茶色や黒に変色している
れんこんが上記の状態の場合、傷んでいる可能性が高いので、食べずに処分してください。
変色していても食べられるれんこんの特徴
れんこんが変色している場合、食べていいものかどうか迷ってしまいますよね。れんこんが以下のような状態であれば、安心して食べられます。
- 黒シブ:茎が倒れた際にできた傷やあざのようなものなので問題ない
- 赤シブ:赤シブはれんこんは生きている証なので問題ない ※赤シブの付いていないれこんは収穫前に「シブ抜き」されている
- 手ズレ:水の圧力や、収穫時に手があたって擦れた跡なので問題ない
- 皮点:ただ単に品種の特徴である、または育った土質の関係で出た点なので問題ない
れんこんを購入して、変色が気になった場合は、上記を参考にしてください。
最後に
健康野菜であるれんこんは、冷凍してもシャキシャキの食感のまま。冷凍することで、保存期間も常温や冷蔵と比べて約4倍も長持ちさせることができます。れんこんを一節購入しても、なかなか一度の調理では使いきれるものではありません。
余ってしまうようなら、その日のうちに冷凍保存しましょう。そうすることで、れんこん料理を調理する時間も短縮でき、鮮度を保ったままおいしく食べることができますよ!