目次
マーシュマロウの効能と効果
マーシュマロウが健康に与える効果や効能がすごいんです!
- 体内のあらゆる粘膜を保護・修復
- 喉の痛み・咳・痰がからむなどの諸症状の改善
- 胃のムカムカや吐き気の改善
- デトックス効果
- 便秘の解消
- 血糖値のコントロール
- 打ち身・やけど・切り傷の治療
①体内の粘膜を保護・修復!
マーシュマロウの粘液にはペクチン、タンニン、アスパラギン酸などが含まれています。これらには体の粘膜を保護・修復してくれる粘膜保護作用や抗炎症作用があるため、口内炎、気管支炎、尿道炎などの炎症を和らげる作用があります。
マーシュマロウは炎症を抑える働きがあるので、胃炎、消化性潰瘍、口内炎、腸炎、大腸炎などの症状改善に有効です。また、下痢や消化不良、胃食道逆流症の症状改善にも利用されています。
②風邪による喉の痛み・咳・痰がからむなどの諸症状に!
マーシュマロウには、鎮咳作用や去痰作用によって風邪などの症状の「喉が痛い」「咳が出る」「痰がからむ」といった状態を改善してくれます。
③胃のムカムカや吐き気に!
食べ過ぎや飲み過ぎで胃のムカムカが取れない時にも、マーシュマロウには食べ過ぎた胃を落ち着かせてくれる効果や吐き気を抑えてくれる効能があります。
④デトックス効果!
マーシュマロウに含まれるアスパラギン酸には、利尿作用があるためデトックス効果が期待できます。体内で不要な水分が溜ると健康や美容(手、足のむくみ)にも悪影響が起こるのでしっかり排出しましょう。
⑤便秘の解消に!
マーシュマロウの粘質成分が便の通りを良くしてくれる腸内環境改善作用で便秘の解消にも効果を発揮します。緩下作用が効きすぎてしまう可能性があるので摂り過ぎには注意してください。
⑥血糖値をコントロール!
マーシュマロウの粘液成分が糖分を包み込むことで糖分の吸収をゆっくりとさせ、食事後の血糖値の急上昇を抑えてくれます。
⑦打ち身・やけど・切り傷に!
マーシュマロウはカラダの内面だけではなく、外傷に対しても効果があるといわれています。捻挫や打撲などの打ち身にも、湿布の代わりに貼ることで良くなります。また、やけどや切り傷などの皮膚の損傷にも効果があります。治療するだけではなく粘膜で保護して肌を修復し健康に保つ効果があります。
マーシュマロウの使い方
ハーブティーにして飲む
マーシュマロウは花・葉・根が含んでいる粘液質が粘膜を覆って外部からの刺激を守ってくれる働きをします。若葉をサラダなどで生食するほか、花や根の部分を乾燥させてハーブティーにして飲みます。
マーシュマロウを長く煮出すととろみが強く出てきます。生葉を清潔な布にのせて湿布の代わりとして利用することもできます。湿布と比べて冷たくはありませんが、成分によって痛みが緩和します。
《 ハーブティーの作り方のポイント 》
- 沸騰したての熱湯を使うこと
- 蒸らし時間は長めに5分位とること
- ジンジャー・シナモンとのブレンドがオススメ
軟膏として使うことも可能
マーシュマロウの根は煮詰めたり、乾燥させ粉末にしたりすることで成分を抽出してそれ軟膏にします。よく煮てから練ってペースト状にして、患部に貼り付け湿布のとして使用できます。葉と比べて粘質性の根は、傷口ややけどを保護し治癒を早めてくれます。
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かつてお菓子のマシュマロの原材料として使用されていたハーブ。
お湯を注ぐと、やや粘り気が出るのが特徴。
原産国 アメリカ 学名 Althaea officinalis使用部位/形状 根/カット。
マーシュマロウの使用上の注意点
マーシュマロウは他の医薬品の吸収を遅延させることがあるので、薬の服用前後2時間は使用を避けるようにしてください。
《 ポイント 》
- 薬を飲んだら1時間以上あけてお茶を飲む
- お茶を飲んだら2時間以上あけて薬を飲む
マーシュマロウの育て方
- 種まき:4月上旬~5月下旬
- 開花:7月上旬~8月下旬
- 収穫:7月上旬~11月下旬
※マーシュマロウは花、葉、根と部位収穫時期が違います。(花:7~8月頃、葉:5~9月頃、根:7~11月ごろ)
マーシュマロウをハーブティーなどの原料にする際は注意してください。一般的に必要な部分を切り取るのが普通ですが、すべての部位使用できますので株ごと掘り出してもいいでしょう。
栽培する際は、よく日のあたる場所で栄養豊富な湿り気のある土を使用しましょう。マーシュマロウは寒さに強く丈夫なので、栽培には手間がかかりませんが大きく成長するので、株間は広めに取りましょう。
《 育て方のポイント 》
- 水はけが良く、湿り気のある土を好む
- 日当たりと風通しの良い場所を好む
- 苗の植え付けは春か秋に行う
- 元肥に緩効性化成肥料を使用する
- 成長期に緩効性肥料を置き肥、または液体肥料を足す
- 庭植えの場合、水やりはほとんど必要なし、植えっぱなしが良い
- ハマキムシ、アブラムシ、ワタノメイガなどの害虫は早めに見つけて駆除する
- 開花期の過ぎた秋頃に根を掘り出して収穫する
マーシュマロウの基本情報
通称 | マーシュマロウ(Marsh mallow) |
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別名 | 薄紅立葵(ウスベニタチアオイ)、天鵞絨葵(ビロードアオイ)、ホワイトマロー |
学名 | Althaea officinalis |
科名/種類 | アオイ科タチアオイ属/多年草 |
花言葉 | 恩恵、慈善、優しさ |
代表成分 | 粘液質、ペクチン、フラボノイド類(クエルシトリン、ケンフェロールなど)、精油(クマリンなど)、タンニン、フェノール酸 |
使用部位 | 花・葉・根 |
代表的効能 | 粘膜保護、鎮痛、創傷治癒、消毒、抗炎症、去痰、鎮咳、利尿、便通促進 |
まとめ
マーシュマロウが持つカラダの粘膜を保護し修復してくれる効能は、風邪をひいた時の喉の痛みから気管支炎、そして胃のムカムカから整腸作用まで、私達のカラダに花言葉どおり素晴らしい「恩恵」を与えてくれます。
メディカルハーブと呼ぶのに相応しい効能があることがわかりました。体調を崩しやすい方は日々の水分補給をする際にマーシュマロウティーを取り入れてみてはいかがでしょうか?