目次
まな板の選び方
まずはまな板選びの基準を見ていきましょう。選ぶ基準は「素材・大きさ・抗菌加工の有無・食洗器対応の可否」です。
素材
まな板は素材によって用途が変わります。ご自身のライフスタイルにはどの素材のまな板がマッチしているかで選びましょう。
木製
木製のまな板はゴム製やプラスチック製と比べて重量があります。包丁を当てた時にまな板がずれにくく、常に安定した状態で食材をカットできます。また、他の素材のまな板に比べて「柔らかい」ので、包丁が刃こぼれを起こしにくいです。
頻繁に自炊する人や、人数の多い家庭におすすめします。ただし、お手入れをしないとすぐにカビや黒ずみができてしまうので使用したら熱湯をかけて殺菌し自然乾燥させなければなりません。漂白剤が使えない物も多く、お手入れにはちょっと苦労します。
プラスチック製
プラスチック製のまな板は1人暮らしの人や、あまり自炊しない人にはおすすめのまな板です。安価で手に入りやすく、軽くて薄いので収納スペースに困りません。しかしその分、プラスチック製は他2つのまな板と比べて食材をカットする時の性能はやや劣っています。
軽くて薄いので安定感に欠けてカットした時にすぐズレるし、表面がやや硬いので刃こぼれを起こしやすいです。表面が硬いまな板は手首に負担がかかるため長時間の調理には向きません。
ゴム製
ゴム製のまな板は木製とプラスチック製のいいとこ取りをしたまな板です。「木製は調理しやすいけれど手入れが面倒…」「プラスチック製は手入れしやすいけれど使い勝手が悪い…」そんなデメリットを見事に解決してくれます。
ゴム製まな板の特徴
- 安定している
- 包丁が刃こぼれを起こしにくい
- 水切れがいい
- 漂白剤が使える物が多い
以上のように、木製とプラスチック製のメリットを揃えています。手入れがしやすく使い勝手のよいゴム製まな板はプロでも満足するので、レストランなどの調理現場でも主にゴム製が使用されています。デメリットといえば、「少し重い」事と「熱に弱い」の2点です。
サイズ
まな板のサイズを選ぶ時は何に配慮して選べばよいのでしょうか?ご自宅に合ったまな板サイズの基準を挙げていきます。
洗いやすさ
調理や収納も大事ですが、最も大事なのは「流し台で洗いやすいかどうか」だと思います。なので、流し台に入るサイズのまな板を選びましょう。洗いやすければ常に衛生的な状態に保てるはずです。
収納のしやすさ
キッチンのスペースは無駄なく使いたいですよね?そのためには、スッキリと収納できるサイズと厚みのまな板を選びましょう。
食材がカットしやすいか
まな板があまりに小さすぎると食材がポロポロ落ちてしまうし、そもそも食材がまな板からはみ出てしまいます。そうするとなかなかお料理が進まずイライラ…。でも逆に大きすぎるまな板だと、細かい作業をしたい時にいちいち取り出すのが面倒…。
ちょうど良いサイズって選ぶのが難しいですね。取り出しが楽で食材も安定してカットできるまな板のサイズとして「B3用紙」か「A4用紙」と同じサイズのまな板を選ぶと良いでしょう。
抗菌加工
抗菌加工が施されたまな板は、菌の繁殖を抑えることができるのでおすすめです。素材の特性上、ゴム製とプラスチック製はほとんどの商品に抗菌加工が施されています。
木製のまな板はたまに天然の抗菌剤が練り込まれたタイプがありますが、抗菌加工されていない商品も多いのでしっかり確認しましょう。抗菌加工されているからといって「お手入れしなくてもいい」というわけではありません。
あくまで「菌の繁殖を抑える効果」があるだけで、食材(特に生物)をカットしたあと洗わず放置すると高い確率で菌が繁殖します。
食洗機対応
食器洗浄機はまな板の洗浄にうってつけです。高温の水と強力な洗剤を使用しているので、殺菌効果が高いです。食洗器の設定によっては80℃の熱湯で30分以上洗ってくれます。とても手洗いではできない芸当ですね。
まな板の使用後、軽く水洗いして食器洗浄機に通せばあとは乾燥させるだけでいいので非常に楽!しかし、食洗器に対応しているまな板とそうでないまな板があります。対応していないまな板に食器洗浄機を使用すると、高熱でまな板が歪んだり溶けてしまうので注意してください。
まな板のおすすめ12選!
木製
ダイワ産業 まな板 木製 ひのき 食洗機対応
木造建築にも使用される人気の木材「ひのき」を使用した木製まな板です。木製ですが食洗器に対応しているのでお手入れは非常に楽。また、抗菌加工も施されています。ウレタン樹脂塗装が施されているので速乾性に優れており、カビや黒ずみの発生を防止。
しかも内部にまで塗装されているのでまな板表面が傷ついても抗菌作用は続きます。使用しているとだんだん表面がヌルヌルすることがあるようですが、これはひのき特有の「ヤニ成分」ですので特に心配はいりません。
エピキュリアン まな板 カッティングボード 木製
非常にシンプルでおしゃれなカッティングボード。厚みはないですが、包丁のあたりが良いのが特長です。扱いやすく、それでいて木製のいいポイントを維持していますね。
木製ですが、表面は滑らかで穴の少ない「非多孔性」。なので、水分や雑菌がまな板の内部に侵入しにくく衛生的に保つことができます。また、食器洗浄機に対応しているのでお手入れもしやすいまな板です。
土佐龍 まな板 土佐きよら 一枚板
こちらも「ひのき」を使用したまな板です。まな板や包丁の作成を手掛ける「土佐龍」の職人がこしらえたまな板で、最高級の刃あたり・水切れの良さが期待できます。また、使用するひのき自体に油分とヤニが多く含まれており、それによって香り高くて防菌効果も高いのが特徴です。
KEVNHAUN ケヴンハウン カッティングボード
表面にまな板・裏面にプレート、料理する時と食事する時の両方に使用できるリバーシブルのまな板です。滑らかな触り心地とナチュラルな色味が美しいアカシアを使用しています。軽量で扱いやすく、耐久性に優れているので長く使用できるでしょう。しかし、残念ながら食洗器には非対応です。
プラスチック製
ベストコ ネオフラム 抗菌カッティングボード
銀イオンで抗菌加工されたプラスチック製まな板。このまな板は、衛生的に使用するのに優れたまな板です。まず、表面と裏面どちらも使用できるリバーシブル設計になっています。表は野菜・裏は肉と分けて使用するといいでしょう。
また、まな板の端っこに食材からでてくる汁や血を受け止める溝が付いています。まな板の周りを汚さずに料理できますね。そしてプラスチック製といえば「安定性」に欠けているのがデメリットですが、このまな板には滑り止めが付いているのでまな板の下に滑り止めを敷く必要がありません。
Joseph Joseph インデックス付まな板
まるで「おしゃれなインデックスファイル」の様なまな板ですね。4枚のカラフルなまな板がひとまとめにされたこのまな板ケースは、使用する食材によって使い分けすることができます。
まな板はそれぞれ縦15センチ・横21センチとコンパクトサイズ。「用途別でまな板を使い分けたいけど、収納スペースが気になる」という人にはぴったりの商品です。
トンボ NEW ラバー付 耐熱 抗菌 まな板
まな板の上下を覆うように滑り止めが付いています。固いお野菜をカットする時もびくともしないようです。
またプラスチック製のホワイトカラーですが、サッと水洗いするだけで色の沈着も防げるし汚れも落としやすいと評判!サイズが5種類から選べるのでご自宅のキッチンに合わせて細かく選ぶことができます。
ゴム製・合成樹脂製
合成ゴムまな板 アサヒ クッキンカット
「木製と比べても見劣りしない使い勝手」と高評価を得ているゴム製のまな板です。包丁を当てた時に手首への負担はほとんどなく、トントンとスムーズにカットできます。
また汚れや食材のにおいが付きにくく、水洗いするだけで十分清潔に保てます。ですが、重量が1.3kgとちょっぴり重いので持ち運びは大変かもしれません。
ビタクラフト 抗菌 まな板 日本製 薄型
「性能が高くて衛生面に優れたまな板が欲しい」特にまな板のお手入れなどがおろそかになりがちな初心者さんにおすすめしたいのがこのまな板。縦24センチ・幅37センチとなかなか使いやすいサイズ。ゴム製ですが厚み0.6㎝しかないのでとても軽量です。
このまな板はSIAA(抗菌製品の業界団体)から認められた抗菌加工が施されており、様々な食中毒菌からまな板をガードしてくれます。しかもその抗菌効果は簡単には落ちません。「半永久的」に続くと言われる安心の製品です。
ヨシカワ 栗原はるみ まな板 日本製 丸型
可愛らしい丸型のゴム製まな板です。丸型のまな板は、カット済みの食材を別の容器を使わずに寄せておく使い方ができます。まるで中華テーブルの様に、カットするごとにまな板を回転させればスムーズに次の食材のカットに移れます。とても効率的かつ場所を有効活用できるのです。
その他
カットバリア 新素材TPU(熱可塑性ポリウレタン)
柔らかくて弾力のあるプラスチック「TPU素材」を使用したまな板です。シリコンの様にグニャっと曲げることができます。カットした食材をそのままフライパンに移す時などとても便利です。
自由自在に形が変わりますが耐熱性や耐久性は強く、食器洗浄機にも対応できるし包丁による切り傷も付きにくい優れものです。重量も軽く洗いやすいのでアウトドアでも使いやすいと評判です。
まな板 抗菌まな板 こぼれにくいフチ付き
珍しい形状のまな板です。まな板が奥に向かって斜面になっており、カットした食材がコロコロと流れていく仕様になっています。まな板の外側は全てフチになっているので、カットした食材がまな板からはみでる心配はありません。
サイズは縦横ともに22cmと非常にコンパクトサイズ。「ちょっとサラダに何か加えたいな」と思った時などにササッと調理できる使い勝手さが魅力です。
最後に
以上が、ご自宅に合うまな板の選び方と、素材別のおすすめまな板12選でした。まな板は素材によって特徴やお手入れの方法が違います。木製は本格的にお料理する人に向いていますが、その分お手入れは大変です。
プラスチック製は軽量でコンパクト、扱いやすくお手入れも楽ですが、大きな食材や大量の食材をカットするのには向いていません。ゴム製なら木製とプラスチック製の良い点を揃えていますが、重くて価格も高めです。
まな板それぞれのサイズや抗菌加工が施されているかどうか、食器洗浄に対応できるかどうかもチェックが必要です。
例えば「本格的に料理したいけれど、お手入れに時間をかけたくない」という人は木製の抗菌加工が施されていて食器洗浄にも対応している物、「たまにしか料理しないから安価な物でいい」という人にはプラスチック製で抗菌加工や食器洗浄対応を気にせずとにかく金額が安い物、などが理想のまな板だと思います。
紹介した商品を参考に、自分にとってベストのまな板を見つけてください。