あさりは冷凍保存がおすすめ!正しいやり方と解凍時の注意点

夏になるとご家族で潮干狩りに行く方も増えてきますよね。大量に家に持ち帰ってくることも多いのではないでしょうか?しかし、そのときに困るのがあさりの保存方法です。あさりは生物なので傷みやすくそのまま保存すると長持ちしません。じつは傷みやすいあさりも冷凍保存すれば長持ちすることを皆さんご存知でしょうか?ちょっとしたポイントを押さえるだけで長くあさりを楽しむことができます。今回はあさりの冷凍保存の方法や保存するといい理由などをご紹介していきます。ぜひ参考にしてあさりを長く美味しく楽しめるようになりましょう。

あさりは冷凍保存するのが良い理由

冷凍したあさりアサリ

冷凍保存することでお得になることがたくさんあります。

  • 料理に使いやすくなる
  • 保存期間が長くなる
  • 旨味が出やすくなる

冷凍すると料理に使いやすくなります。採れたては砂抜きなど待っている時間とやることが多いので食べるのにとても時間がかかってしまいますよね。

冷凍した場合はもう冷凍前には砂抜きを終えている状態なのでそのまま料理に使うことができます。急いでいるときでもサッと料理に入れて食べられるので嬉しいですよね。

冷凍保存することで保存期間も長くなります。通常生のままだと冷蔵保存でも1日程度しか日持ちしません。しかし、冷凍することで最長3ヶ月程度もたせることができます。

冷凍すれば早く消費しなきゃと焦ることもないですし、料理のマンネリ化も避けることができます。長期的に楽しめるのは嬉しいポイントですよね。

また、あさりには旨味がたっぷり閉じ込められています。その旨味は細胞の中に閉じ込められていて生のままだと外に出てくることはありません。

1度冷凍をすることで細胞が壊れて旨みエキスが出てきやすくなるので、料理にあさりのダシが染み出していつもよりも美味しい料理を食べることができますよ。あさりを冷凍すれば、良いことがたくさん。以下の冷凍方法を参考にして上手に冷凍保存してみましょう。

あさりの正しい冷凍方法

真空パックされたあさり

正しい冷凍方法として下準備と2種類の冷凍方法をご紹介します。下準備からお伝えするので下準備から知りたい方もこれを見れば上手にできるようになりますよ。

下処理

  1. あさりの殻をこすり合わせて洗う
  2. 濃度3%の食塩水を作る
  3. バットに重ならないように並べる
  4. 上から新聞紙をかぶせる
  5. 3時間〜一晩置く

まずはあさりの表面を洗います。表面に砂や汚れがこびりついていることが多いので強めに丁寧にこすり合わせるようにしましょう。ある程度きれいになったらOKです。

次にバットに濃度3%の食塩水を作ります。1リットルに対して30gの塩を入れると3%になります。だいたいでいいので量って入れるようにしましょう。

バットにあさりを重ならないように敷き詰めます。重なっているとあさりが浸らずにうまく砂抜きができなくなってしまいます。きちんと砂を抜くためにも必ずすべてのあさりが浸かるように平たく入れるようにしてください。

その後新聞紙をかぶせて3時間〜一晩置きます。新聞紙をかぶせることであさりが海水を吐き出しても水が飛び散ることがなくなります。周りがびたびたになると掃除も大変になるので新聞紙をかぶせるのはとてもおすすめです。

3時間〜一晩置くときは冷蔵庫に入れましょう。

そのまま冷凍する方法

  1. 下準備が終わったあさりをキッチンペーパーで拭く
  2. 冷凍用の保存袋にあさりを入れる
  3. 金属トレイに入れて冷蔵庫で冷凍したら完了

下準備が終わったあさりの水気をキッチンペーパーなどで拭き取ります。水分が付着していると冷気が伝わりにくくなってしまいます。きちんと拭いてから次の工程に移りましょう。

次に冷凍用の保存袋にあさりを入れます。入れるときは平たく入れるようにしてください。またチャックを閉めるときは、空気を抜いて閉めるようにしてください。

平たく入れて空気を抜く理由は冷気をはやく届けるためです。急速冷凍しないと殻が開いてしまい、中の身が乾燥していきます。それを防ぐためにもきちんと空気を抜いて平たくして保存するようにしましょう。

最後に金属トレイに入れて完了です。金属は熱伝導率が高く、冷気をすぐに届けてくれます。あさりを入れた保存袋を上においておくことで、素早く冷気が浸透します。冷凍ムラがなくなるので美味しいあさりを食べることができますよ。

水に浸けて冷凍する方法

  1. 冷凍用の保存袋にあさりを入れる
  2. ひたひたになるくらい水を入れる
  3. バットの上において冷凍する

下準備したあさりをまずは冷凍用の保存袋に入れます。このときに予め1回で使う分ごとに入れておくとあとの調理で再冷凍する手間が省けるので便利でおすすめです。

次にひたひたになるまで水を入れます。イメージ的には隙間を埋める感じで入れると良いでしょう。また、このときに氷も一緒に入れておくと冷凍するときに素早く冷凍できるのでおすすめです。チャックをしっかり閉めたあとはバットの上に乗っけて冷凍保存しましょう。

あさりの冷凍保存を身と出汁に分けてする方法

ダシ汁

冷凍保存法として身とダシに分ける方法があります。あさりの良いところを最大限に生かした方法なので気になった方はぜひ試してみてください。

用意するもの

  • あさり…1kg
  • 水…4リットル
  • 酒…90cc
  • 塩…小さじ2.5

手順

  1. 鍋にあさりを入れ、水をたっぷり入れる
  2. 塩と酒を入れ、沸騰するまで強火にする
  3. アクを取りながら弱火で5分間煮る
  4. 茹で上がったら煮汁と身に分ける
  5. 身とダシ汁は冷凍用の保存袋に入れて冷凍庫に入れて完了

鍋にあさりを入れます。水はあさりの2倍くらいの量を入れるようにしてください。そのあと酒と塩を入れます。沸騰するまで強火で煮ていきましょう。煮立ったら弱火にしてコトコト煮込みます。煮込むことによってダシが出やすくなり、汁に旨味成分がたっぷり染み出します。

5分煮たらザルとボウルを使って、身とダシに分けてください。この時熱いので火傷には充分注意しましょう。身とダシを分けたら冷凍用の保存袋に入れます。

熱いまま入れると袋が変形してしまい、穴が空いてしまうことがあります。冷めてから入れるようにしましょう。また、身の方は平たく入れると早く冷凍ができるので美味しさを逃さずに食べることができますよ。

冷凍したあさりの解凍方法

解凍されたあさり

冷凍したあさりの解凍のコツをお伝えします。

  • 冷凍のまま使う
  • 調理は一気に加熱する

殻付きの冷凍したあさりは基本的には冷凍したまま使います。自然解凍をしてしまうとあさりの殻がうまく開きません。開かないとダシが出なかったり、身を食べることが難しくなってしまうので、冷凍のまま使うことをおすすめします。

また、調理は一気に加熱するようにしましょう。じっくり加熱する場合もあさりがうまく開きません。一気に加熱すればあさりの殻がしっかり開いて身がふっくらするのでおすすめです。

あさりの冷凍できる期間

皿にもられたあさり

あさりを冷凍保存できる期間は1〜2ヶ月程度です。煮たりしていないあさりは乾燥が進みやすくなっています。できるだけ早めに消費するようにしましょう。

また、身とダシ汁を分けたものは3ヶ月と比較的長く楽しむことができます。消費するのに長い時間が掛かりそうな方は先に身とダシ汁を分ける方法で冷凍しておくと便利ですよ。

最後に

冷やされたアサリ

今回はあさりの冷凍方法についてご紹介しました。最後におさらいしましょう。冷凍することで旨味が出やすくなります。長持ちもするのでぜひ実践してみてください。また、あさりは下準備をきちんとしてから冷凍するようにしてください。

下準備をしないまま冷凍してしまうとあさりが死んでしまいます。砂が残ったままになるので食べたときにジャリジャリして食感が悪くなります。下準備をしてから冷凍しましょう。

また、身とダシを分けて保存する方法もあります。手間はかかりますが、美味しく長く食べられるのでこちらもおすすめの方法です。冷凍したあさりを解凍するコツは以下のとおりです。

  • 冷凍のまま使う
  • 調理は一気に加熱する

解凍するときは気を付けましょう。また、冷凍方法によっても保存期間は変わってきます。自分に合った方法を試してみましょう。この記事を参考にしてあさりを美味しく長く楽しんでください。

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