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腐っている食材を口にすると食中毒症状のリスクも

食材には「消費期限」と「賞味期限」があり、消費期限は安全に食べられる期間を保障するもので、賞味期限は食材本来の味や風味を保てる期間の目安を示しています。
消費期限を過ぎた食材は食べずに廃棄すべきと喚起されることが多い一方で、賞味期限を過ぎた食材は味が徐々に劣化していくだけなので、賞味期限を少し過ぎていても問題はありません。
しかし、食材は少しずつ品質が劣化していきます。賞味期限を過ぎた食材は多少時間が経過しても食べられるとはいえ、いつかは腐ってしまうものです。腐った食材を口にしてしまうと、食中毒症状を引き起こし、腹痛や下痢、嘔吐などを発症してしまうので気をつけましょう。
『今すぐに捨てるべき食材』5選

もしも冷蔵庫などで保管している食材に下記のサインが現れたときは、腐っている可能性が高いです。無理に食べずに処分しましょう。
1.明らかな変色
食材本来の色とは明らかに異なる色へと変化している食材は、すでに時間が経過し、傷みが進行している可能性があります。
黒やグレーにくすんでしまったり、黄ばんでしまうといった変化がよく見られるので、残っている食材が黒ずんだり黄ばんだりしているときは、無理に調理せずに処分することをお勧めします。
2.本来の香りとは違う異臭
食材の匂いを嗅いだとき、「あれ?なんだか酸っぱい臭いがする」「生臭い臭いがする」と違和感を覚えることはありませんか。本来の香りとは違う異臭を放っている食材も危険信号です。
食材は時間が経過して傷んでしまうと、本来の良さが損なわれ、徐々に口にすることが憚られるような異変が生じます。生臭い臭いや酸っぱい臭い、鼻にツンとくるような臭いを放っている食材は、すでに傷みが進行して腐っている可能性が高いでの処分してください。
3.ぬめり気や粘り気が出ている
食材を持ったとき、ぬるっとしたぬめり気を感じたり、糸を引くような粘り気が出ている食材は危険です。表面は問題なくとも、包丁で切ると糸を引く食材も同様です。
これは、食材が腐敗して細菌が繁殖している可能性が疑われます。口にすると、腹痛や下痢といった食中毒症状を引き起こす恐れがあるので気をつけてください。
4.柔らかくなり触ると変形する
本来、硬い食材なのに、触るとブヨブヨと原型をとどめないほど柔らかくなっていることはありませんか。これは、時間が経過して傷みが進行しているために、食材の水分が漏れ出ている状態です。
すでに食感も悪く、食べられる状態にはないため、食べずに捨てるのが正解でしょう。
5.食材から液体が漏れ出ている
冷蔵庫などで食材を保管していると、食材から水分が漏れ出ていることはありませんか。野菜やお肉などから水分が漏れている場合、すでに腐敗しているサインかもしれません。
特に、お肉からピンク色の液体(ドリップ)が大量に漏れ出ている場合は要注意です。傷みが進行しているため、食べてしまうと食中毒症状を引き起こし、重篤な症状へと発展する危険もあります。
賞味期限が過ぎている食品はいつまで食べられる?

食品に記載されている賞味期限は、食材によって大きく異なります。
- 葉物野菜:3〜7日
- 果菜類:3〜7日
- 根菜類:2週間〜1ヶ月
- 缶詰:2〜5年
- 米:1〜2ヶ月
- 乾燥パスタ:3年(開封済みの場合は1〜2ヶ月)
上記はあくまで大まかな目安です。食品のパッケージなどに記載されている場合は、そちらを優先的に目安として確認してください。
もしも賞味期限を過ぎてしまっても、食材の状態に異常がみられない場合は問題なく食べられることが大半です。ただし、賞味期限を過ぎると、少しずつ品質が劣化していくので、大幅に超えている場合は見た目や臭い、触った感覚など状態をよく観察し、安全性を確認した上で使いましょう。
賞味期限を過ぎた食材は異常がないかチェックして
食材は、賞味期限を過ぎても基本的には問題なく食べられます。しかし、大幅に賞味期限を過ぎている場合は、念のため状態をよく観察し、異常がないかチェックした上で料理に使いましょう。









