電気圧力鍋でやってはいけないNG行為12選…安全に使うための“やらないリスト”

電気圧力鍋は火を使わず簡単に料理ができる便利な家電ですが、使い方を間違えると事故や故障につながります。安心して料理するために、絶対に避けるべき行動をわかりやすく解説します。

電気圧力鍋は「正しく使えば便利」でも油断は禁物

黒い電気圧力鍋

電気圧力鍋は、火を使わず料理ができる便利な家電です。料理初心者や忙しい家庭でも、安全に使える調理器具として人気があります。

しかし、電気だからといって必ず安全とは限りません。使い方を間違えると、思わぬ事故や大きな怪我につながることもあります。安全においしい料理を作るためにも、絶対にやってはいけないNG行為を確認しておきましょう。

電気圧力鍋でやってはいけないNG行為

電気圧力鍋を使うとき、以下の行為は絶対にやめましょう。なぜいけないのか、理由を詳しく解説します。

1. 食材を入れすぎる

電気圧力鍋には「最大容量ライン」が記されています。これを超えて食材を入れると、加熱時に食材が膨らんで蒸気口を塞いでしまいます。

蒸気の逃げ場がなくなると圧力が過剰になり、吹きこぼれや噴き出しなどの事故が起こり、やけどや故障につながります。目安として、内鍋の3分の2以下に食材を抑えることを厳守しましょう。

2. カレーやシチューのルーを最初から入れる

電気圧力鍋で調理するとき、カレールーやシチューのルーを最初から入れてはいけません。

ルーは粘り気が強く、加熱すると蒸気口に詰まりやすいため、圧力調整が効かなくなります。事故のリスクを防ぐためにも、調理後、圧力が完全に下がった後にルーを加えるようにしましょう。

3. ふたをしっかり閉めずに使う

電気圧力鍋のふたが完全にロックされていないまま調理を始めると、圧力が正常にかかりません。

圧力が漏れて調理が中途半端になったり、突然ふたが外れて中の熱い料理が飛び散ったりする可能性があります。ふたを閉めるときは、必ず「カチッ」と音がするまで完全に閉めることが重要です。

4. 調理後すぐにふたを開ける

電気圧力鍋は調理が終わった直後でも内部に高い圧力が残っています。すぐにふたを開けると、中の熱い料理が勢いよく吹き出し、大やけどにつながります。

圧力が完全に下がったことを示す「圧力表示ピン」が下がるのを必ず確認してからゆっくりと開けましょう。

5. 蒸気口やふたのパッキンを掃除しない

毎回使った後に蒸気口やふたのパッキンをきちんと掃除しないと、食材のカスが詰まり、蒸気の逃げ道を塞いでしまいます。

蒸気口が塞がれると、正常な圧力調整ができなくなり、事故や故障につながります。使用後は必ず、蒸気口とパッキンをきれいに洗って乾燥させることを習慣にしましょう。

6. 空焚きしてしまう

電気圧力鍋に食材を入れずに加熱すると、内鍋が過熱して焦げ付き、内部のセンサーや電気系統が故障する原因になります。

また最悪の場合、火災の原因にもなりかねません。必ず最低でも200ml程度の水分を入れて調理しましょう。

7. 油を大量に使う料理をする

電気圧力鍋は揚げ物の調理に対応していません。揚げ物など大量の油を使った調理をすると、内部が高温になり油が異常に膨張します。

その結果、油が蒸気口から噴出したり、やけどや発火事故につながる恐れがあります。調理は必ず煮物や蒸し料理など、説明書に書かれた調理方法に従って行うことが大切です。

8. コンセントの近くで使う

調理中、蒸気がコンセントやコードに直接当たる位置で使用すると、漏電や感電の危険性が生じます。

また、蒸気による湿気が電源コードを腐食させる可能性もあり、予想外の事故につながる場合があります。電気圧力鍋は必ずコンセントやコードから離れた、安定した場所で使用しましょう。

9. 調理中にふたの上に物を置く

調理中の電気圧力鍋のふたに、布巾やタオルなどを乗せるのは絶対にやめましょう。

蒸気口がふさがれることで圧力が逃げられず異常な圧力が発生し、内部の圧力バランスが崩れて噴出事故や機器の破損につながります。蒸気口やふたの上には物を乗せないことを徹底してください。

10. 蒸気口を手や顔でふさぐ

調理中や減圧中は、蒸気口から高温の蒸気が勢いよく噴き出します。好奇心で手や顔を近づけたり、ふざけて塞いだりすると、大やけどの原因になります。

特に子どもがいる家庭では注意が必要です。蒸気口の近くには手や顔を近づけず、周囲にも注意を呼びかけましょう。

11. 本体を丸洗いする

電気圧力鍋は電気部品が内部に組み込まれているため、丸洗いは厳禁です。本体を水で洗ったり、水に浸けたりすると内部の配線がショートして感電や故障を引き起こします。

掃除するときは本体を固く絞った布で拭き、取り外し可能なパーツだけを洗剤で洗い、水分を完全に乾燥させてから再装着しましょう。

12. 圧力調理に向いていない食材を使う(おでんの練り物や餅など)

電気圧力鍋には圧力調理に適さない食材があります。特に餅、練り物(ちくわやはんぺん)、麺類など膨らみやすい食材は調理中に膨張し、蒸気口を塞いで圧力調整ができなくなる危険性があります。

おでんを作る場合は、大根や牛すじなど火が通りにくい具材だけを圧力調理し、練り物や餅は減圧後に入れて仕上げましょう。

まとめ

電気圧力鍋で調理する様子

電気圧力鍋を安全に使うには、やってはいけないことを守るだけでは不十分です。日常的なチェックも欠かせません。特に見落としがちなのが、ふたのパッキンの状態確認。パッキンは消耗品なので、約1年を目安に交換しましょう。

また、電気圧力鍋は設置場所も大切です。子どもが触れないよう高い位置に置くか、調理中は目を離さないように気をつけましょう。安全に使うための工夫を日々意識すれば、料理がさらに楽しく、快適になりますよ。

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