麦茶がマズくなる間違った作り方8選…味も香りも損なうNGポイント

麦茶を家で作ると、なぜかマズく感じることはありませんか?実はその原因は、よくある作り方の間違いにあります。この記事では、麦茶が美味しくなくなる原因を徹底的に解説します。

家で作る麦茶がなぜかマズい…

自宅で麦茶を作っている人は多いと思います。香ばしくてスッキリとした味わいは、季節を問わず人気の飲み物ですよね。しかし、自分で作った麦茶を飲んでみると、「なんか味が変…」「いつもより美味しくない」と感じることがあります。

麦茶がマズく感じる原因は、麦茶パックや水の質、作り方などさまざまです。日常で何気なくやってしまっているちょっとした間違いが、麦茶本来の美味しさを壊してしまっていることも少なくありません。

この記事では、特に多くの人がやってしまいがちな、麦茶がマズくなる間違った作り方を詳しく解説します。

麦茶がマズくなる間違った作り方8つ

自宅で麦茶が美味しく作れない理由は、細かな作り方のミスに隠れています。ここでは、麦茶の味を台無しにしてしまう具体的な間違いを順番に見ていきます。

① 麦茶パックをずっと入れっぱなしにしている

麦茶を作った後、パックを容器に入れたまま長時間放置していませんか?

麦茶パックを入れっぱなしにしてしまうと、麦茶の成分が必要以上に溶け出してしまい、苦味やえぐみが出てきます。

また、パックにはでんぷん質などが含まれているため、放置すると雑菌が繁殖しやすくなります。すると、酸っぱい味や不快な臭いが生じて、麦茶がさらにマズくなってしまいます。

美味しく飲むためには、麦茶パックは指定時間で必ず取り出しましょう。

② 水道水をそのまま使っている

水道から直接出した水をそのまま使って麦茶を作ると、塩素(カルキ)の臭いが麦茶に残ります。カルキのツンとした嫌な臭いは、麦茶本来の香ばしさを消してしまい、味を台無しにしてしまいます。

麦茶の風味を損なわないためには、一度沸騰させる、市販のミネラルウォーターを使用する、または浄水器を通した水を使うのがおすすめです。

麦茶の風味を損なわないためには、一度沸騰させるか、浄水器を通した水を使いましょう。

③ 煮出した後、冷めるまで放置している

煮出した麦茶をそのまま常温でゆっくり冷ましていませんか?

麦茶が熱いまま常温でゆっくり冷めると、その間に麦茶が空気に触れて酸化が進み、味が落ちてしまいます。また、室温が高いと雑菌が繁殖しやすくなり、味や臭いが急激に悪化します。

特に雑菌が繁殖した麦茶は酸味が出たり、表面がぬるっとしたりして、非常に飲みにくくなります。

煮出した麦茶は、氷水で容器ごと急速に冷やしてから冷蔵庫に入れましょう。

④ 麦茶パックの抽出温度を間違えている

麦茶パックには「水出し専用」「煮出し専用」「両用」の3タイプがあります。このタイプを間違えて使用すると、麦茶がマズくなります。

例えば、水出し専用パックを熱湯で抽出すると、香ばしさを超えて焦げたような不快な味になります。一方、煮出し専用パックを水出しすると、十分な風味が抽出されず、水っぽく薄い麦茶になってしまいます。

パックに書いてある抽出方法を必ず確認して使用しましょう。

⑤ やかんや容器の汚れが落としきれていない

麦茶を作る際に使うやかんや容器は、見た目が綺麗に見えても、細かな部分に汚れや茶渋が残りやすいものです。この残った汚れが麦茶に溶け出し、味や香りに悪影響を及ぼします。

特に、やかんの注ぎ口や容器のパッキン部分には汚れが溜まりやすく、ここで雑菌が繁殖してしまうと、麦茶が不快な臭いや酸味を帯びる原因になります。また、容器自体がプラスチック製の場合、傷がつきやすく、その傷に汚れや雑菌が蓄積する可能性があります。

容器ややかんは、使用後に丁寧に洗浄し、定期的に漂白や熱湯消毒を行うことが大切です。

⑥ 開封した麦茶パックを適当に保存している

麦茶パックの保存方法が不適切だと、時間が経つにつれて風味が大きく落ちてしまいます。パックを開封したあと、空気に触れたり湿気を吸ったりすると、茶葉が酸化して、麦茶が酸っぱくなったり、古い油のような嫌な香りになったりします。

特に袋を輪ゴムで止めただけ、あるいはパッケージを開けっ放しの状態で放置すると、湿気だけでなくダニなども入り込み、衛生的にも問題があります。

麦茶パックは開封後、必ず密閉容器やジップ付きの保存袋に移して、湿気のない冷暗所で保存することを心がけましょう。

⑦ 麦茶パックの量が少なすぎる

麦茶を作るときに、パックの量が少なすぎると、十分に麦の風味が抽出されません。その結果、麦茶が水っぽく、薄く感じられ、「美味しくない」と感じることがよくあります。

特に容器が大きい場合、無意識にパックの数をケチってしまいがちですが、指定量より少なくすると、ただの薄い水のような味わいになってしまいます。逆に、正しい分量を守ることで、しっかりした香ばしさや麦の甘みを感じることができます。

麦茶パックの使用量は、必ずパッケージの表示通りにしましょう。

⑧ 容器に直接口をつけて飲んでいる

麦茶の容器に直接口をつけて飲むのは手軽ですが、実は雑菌が入り込む原因になります。口の中には多くの雑菌が存在し、直接飲むことで容器の中にそれが移り、麦茶が急速に傷んでしまいます。

雑菌が繁殖した麦茶は、わずか数時間で酸っぱくなったり異臭を放ったりするようになります。また、飲み口に雑菌が蓄積すると、不快な臭いや味が容器に染みつき、後から作る麦茶にも影響します。

麦茶は容器から直接飲まず、コップに注いで飲むようにしましょう。

美味しい麦茶を作るために押さえておきたいコツ

麦茶を煮だす様子

これまで紹介した「麦茶がマズくなる原因」は、裏を返せば美味しく作るための基本でもあります。まずは、重要なポイントを簡単に振り返っておきましょう。

  • 麦茶パックを長時間入れっぱなしにしない
  • 水道水を使うときは一度沸騰させるか、市販のミネラルウォーターを使う
  • 煮出した後は常温で放置せず、氷水などで素早く冷やす
  • 抽出温度とパックの種類(水出し用・煮出し用)を守る
  • やかんや容器は清潔に保つ
  • 開封した麦茶パックは密閉して冷暗所に保存する
  • パックの量は水の量に合わせて正しく使う
  • 容器に直接口をつけて飲まない

これらの基本を押さえるだけで、麦茶の香ばしさやすっきりとした味わいがぐっと引き立ちます。

ここからは、さらに一歩踏み込んで、麦茶をもっと美味しく楽しむための工夫を紹介します。

飲み頃のタイミングを逃さない

麦茶は時間が経つほど酸化が進み、香りや甘みが少しずつ失われていきます。冷蔵庫で保存していても、3日以内に飲み切るのが理想です。

特に、作ってから24時間以内は香ばしさと麦の甘みが最も引き立つ時間帯。 作りたてを少し冷ました状態で飲むと、香りと味の両方を一番楽しめます。

温度によって味の印象が変わる

麦茶は温度によってまったく違う表情を見せます。冷やすとすっきりとした後味に、ぬるめにすると麦の香りが強調されます。

暑い日は冷たい麦茶でリフレッシュし、夜のリラックスタイムには温かい麦茶で落ち着くなど、温度を変えることで同じ麦茶でも違う楽しみ方ができます。

香りを最大限に感じたいときは、60℃前後の温かさがおすすめです。

容器をしっかり乾かす

容器は「洗う」だけでなく「乾かす」ことも大切です。洗ったあとに水分が残った状態で麦茶を入れると、雑菌が繁殖しやすくなり、味や香りが変化します。

使用後はすぐに洗浄し、完全に乾かしてから麦茶を入れましょう。 清潔で乾燥した容器を使うことで、麦茶の味は格段に安定します。

まとめ

麦茶を注ぐ様子

麦茶は手軽で親しみやすい飲み物ですが、作り方や扱い方ひとつで驚くほど味が変わります。

きちんと作った麦茶は、香ばしさの中にほんのりとした甘みが感じられ、心まで落ち着くような味わいになります。日常のなかで麦茶を丁寧に作ることは、自分や家族を思いやる小さな習慣でもあります。

一日の終わりに、少し手間をかけた麦茶を飲む時間を作ってみてください。それだけで、忙しい日々の中にほっとした穏やかさが生まれます。

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