目次
倉庫を整理整頓するコツ
まずは倉庫を整理整頓する時の基本やコツ、どうしても整理が難しくなった時の対処法を見ていきましょう。
整理整頓の日を決める
倉庫を常に整理整頓された状態に保つためには、定期的に片づけることが最も重要です。一年に一回、完璧にキレイにしたとしてもその後全く手を付けなければどんどん倉庫内がごちゃごちゃになってきます。
なので、倉庫を整理する時は一気に大掃除や片付けをするのではなく月に一回、3ヶ月に一回と片づける日を決めてそれを厳守しましょう。
また、倉庫内の荷物や物品は一年中同じじゃありませんよね。急に大きな荷物を置くことになったり、在庫を多く抱えることなどが起きると倉庫内のレイアウトも徐々に変わるはずです。常に使いやすいレイアウトにするためにも定期的な配置換えや整理整頓が必要になります。
優先順位を意識して配置する
倉庫内はピッタリと収納できれば満点ではありません。倉庫内にある荷物や物品には「良く使う物」と「当分は使わない物」がありますよね。いくらキレイに整理整頓できても良く取り出す物が手に届かない場所にあったり、隅っこに隠れていたりすると不便です。
良く使う物は目につきやすく取り出しやすい場所「ゴールデンゾーン」に配置しましょう。そうするとゴールデンゾーンだけ頻繁に出し入れするので倉庫内が散らかりにくくその後の整理も非常に楽です。
良く使うものを配置する時は倉庫に入ってすぐに見える位置、手に取れる高さに配置するといいでしょう。そうすれば一目で在庫の管理もできるし出し入れも苦になりません。
逆に当分使わない物は手の届かない高い場所や、ラックの下部に潜り込ませておけばゴールデンゾーンを多く確保することができます。
一緒に使う人が使いやすいように
必要な物はゴールデンゾーン、つまり手に取りやすくて目につきやすい場所や高さに配置するのがベストと説明しましたね。ですが、その配置や高さが「全員にとって」ベストなのでしょうか?整理した人だけが使いやすい、分かりやすい倉庫は決して使いやすいとは言えません。
倉庫を共有する人全員が使いやすい倉庫というのが本物の「ベスト」です。例えばあなたが背の高い男性だとしましょう。同じ倉庫を共有する人は背の低い女性だとします。自分だけが倉庫を使いやすいように物を配置するとどうなりますか?
きっと背の低い女性は必要な物に手が届かずいちいち脚立を使って物を取ったり在庫管理をする羽目になるはず。倉庫を整理整頓する時は「誰と誰がこの倉庫を使うのか?」「誰の荷物や物品が置かれているのか?」を考えては位置決めを行いましょう。
倉庫内のスペースを潰す「不用品」を処分する
年数が経つにつれて荷物や物品はどんどん増えていきます。物が増えても消費すれば問題ありませんが、中には全く使う様子がない物が増える事ってありませんか?
「いつか必要になるから」「捨てるのはもったいないから」そう思って必要無い物の処分を後回しにしているとデメリットしかありません。必要じゃない物が増えればどんどん使えるスペースを潰していくし、物自体の劣化が進む一方です。
倉庫内のスペースを潰すことは後の効率性を下げることに繋がります。思い切って処分しましょう。ですが、本当にいつか使う物だったら捨てられませんよね。
では「処分してもいい不用品」と判断する基準はあるのかというと、それは「一年以上触っていない物」です。オールシーズンで使用しなかったし、これからも使いそうな雰囲気もなければ不用品と判断していいでしょう。
整理整頓に行き詰まったら全て庫内から出す
「どうしても整理整頓ができない!」「整理整頓に失敗して、もう修正ができなくなった!」整理整頓していると、急に行き詰まる事ってありませんか?
- 物が多すぎて良く使う物の優先順位ができない
- イメージ通りに配置できない
- 処分する物が多すぎて作業が進まない
久しぶりに整理整頓をすると上手く整理が進まず、泥沼にはまったように次々と問題が起きてしまいます。定期的な倉庫管理って本当に大事ですよ。
どうしても整理整頓が上手くいかない時は、いくら悩んでいても進展はしません。思い切って庫内にある物を全て外に出しちゃいましょう。出し切ることで倉庫にある物を一気に確認できます。その後は以下の手順で整理整頓を進めてください。
- いらない物を処分する
まずいらない物から探して捨てます。物が減れば作業もしやすくなります。 - 必要な物と必要で無い物を分別する
次に、良く使うものと当分使わない物で分けます。 - 必要な物から配置していく
良く使うものに優先順位をつけて、取りやすい位置に配置していきます。この順番で整理整頓を行いましょう。使いにくければすぐに調整してください。倉庫内を空っぽにできるチャンスはそうありません。この機に理想の配置を作ったほうが良いですよ。
倉庫を整理するおすすめのレイアウトは?
次は倉庫で作業する時の動線を予想して、効率の良いレイアウトづくりをしていきましょう。
基本は「一筆書きスタイル」
倉庫内で一度通った場所を行き来するのは非常に効率の悪い動作です。入ったら、出るまで進行し続ける「一筆書き」の動きになるレイアウトが良いでしょう。一筆書きで倉庫の仕事を終わらせるためには、物をグループ分けして配置します。
グループとは、「使用頻度が多い物」「まぁまぁ良く使うもの」「あまり使わない物」の3つです。3つのグループそれぞれ棚を分けて置きます。頻度が多い物から入口の近くに配置しましょう。頻度が少ないものは隅っこや通らなくても良い場所に配置しましょう。
スーパーの売り場の様な動線に
スーパーの売り場を想像してみてください。ほとんどのスーパーが始めに野菜・肉・飲み物と分けられていませんか?野菜は生物で買い出しが多いからすぐ手前に、肉類は冷凍もあるしまとめ買いするからそこまで買い出しは多くないでしょう。
飲み物は保存が効くので頻繁に買い出ししないはず。必要な物だけを買ったらレジに直行できますよね?まさに理想の一筆書きレイアウトです。もちろんスーパーの売り場はあくまでイメージ。
一般家庭やオフィスの倉庫はそこまで大きくありません。倉庫のスケールに合わせて入り口から出口まで一筆で済ませられる動線作りを意識したレイアウトにしましょう。
移動棚を活用してコンパクトに収める
広い倉庫だと歩き回るのって大変ですよね。そんな時は、キャスター付きの棚を活用しましょう。
キャスターのついた棚は配置後に好きなように移動できます。例えば、使用頻度の低い物を倉庫の奥に配置します。
使用頻度の低い物の棚を隠すようにキャスター付き棚を配置すれば、倉庫内のスペースを減らせます。必要な時だけキャスター付きの棚を動かせばいいだけです。移動させるのはちょっと手間ですが、倉庫を歩くときの移動距離をグッと減らせると思いますよ!
倉庫の整理に役立つアイテム3選
倉庫が狭いと設置できるラックは限られます。ですが、その不便さを便利な収納アイテムで十分補う事ができます。
貼り付け式 自動点灯LEDライト
倉庫内は灯りがないと作業しにくいですよね。ライトの設置場所は決まっているので、ピンポイントで欲しい場所に光がありません。
この貼り付け式LEDライトは、充電式でコンセントいらず!どこにでも設置できるしセンサーで自動点灯してくれるので光が欲しい時にとても助かります。
収納用強力突っ張り棒 パネル付き
ご自宅の倉庫など、収納スペースが限られている場所に大変役立つパネル付き突っ張り棒です。2本の伸縮自在の突っ張り棒が付いているのであらゆる場所で安定した設置ができる!パネルは30㎝の広さがあり、更に30kgまで耐えられるのでかなりの応用が効きますね。
超強力 マグネットフック
一言でいうなら「めちゃくちゃ強力な磁石」。耐えられる重さはなんと280kg!成人男性がぶら下がってもビクともしません。
倉庫内の天井や壁に引っ付けて小物いくつもぶら下げたり、重いものを吊りさげることができます。あまりにも磁力が強いので取るときに苦労しますが、ドライバーなどで隙間から剥がして取り外せます。
さいごに
以上が、倉庫を整理する時のコツやレイアウト、倉庫整理に役立つグッズ3選でした。倉庫の整理は仕事の効率化と大きく関係します。常に整頓された倉庫を作るには日頃からの管理をしましょう。
ポイントは使う頻度が多い物は近い場所に、あまり使わない物は手の届かない場所に置いてスペースを最大限活用します。共有倉庫の場合は、皆が使いやすいように整理してくださいね。倉庫のレイアウトは無駄のない動線を考えれば自然と上手く作れます。
ここでいう無駄とは、無駄に歩くこと。「あ、あれを取りに行かなきゃ」「あれはどこにあったっけ?」倉庫内を迷走するようにグルグル歩き回ると時間がもったいないし歩く量も増えるから体力的にも非効率です。
入ったら一発で出口までいける最短ルートのレイアウトを心がけましょう。もっと効率的に作業するには、倉庫内に便利グッズをちょい足ししてみるのも手です。ぜひ参考にしてみてください。