目次
草むしりのやり方
草むしりをするタイミングは?
草むしりをするといっても、いったいどのタイミングで行えばいいのでしょうか? 草が生い茂ってどうしようもないときはもちろんすぐに始めるべきですが、じつはもともと、草むしりには適切なタイミングがあるのです。
一年草
庭に生えている雑草が「一年草」であれば、生え始めのときにさっさと草むしりしてしまいましょう。「一年草」とは、春先に伸び始める「ブタクサ」や「メヒシバ」のことや、秋に生い茂る「オオイヌフグリ」や「ホトケノザ」のことです。これら「一年草」の芽吹き始めは、完全に根が張っていない状態なので、簡単に引っこ抜くことが出来ます。
つまり、春先に芽吹く「ブタクサ」や「メヒシバ」は春の発芽時期に草むしり、秋先に芽吹く「オオイヌフグリ」や「ホトケノザ」は秋に草むしりをすればいいということです。
繰り返しますが、これら「一年草」は、ある程度成長すると根が深く張ってしまうので草むしりがとても大変になります。自分の庭に生えている雑草の種類を認識して、しっかりと対処するように心がけましょう。
多年草
「多年草」は、季節に関係なく発芽成長し、枯れてもなお根っこが地中に残ってしまうので、草むしりが大変になる厄介な雑草です。「多年草」の定番は「ドクダミ」「タンポポ(セイヨウタンポポ)」「クローバー」「オオバコ」です。みなさんもよく耳にしたことのある雑草がいくつもあるかと思います。これら「多年草」を草むしりするときは、根っこから抜く作業が必須です。そうでないと、またすぐに生え始めてしまいます。
用意する物
- ガーデン用バケツ
- ゴミ袋
- スコップ
- ガーデン用手袋
- 虫除けスプレー
- ほうき
まずは基本的なところから。草むしりをするには、まずはなんといっても道具を揃えるのが先決です。草むしりをする時に必要な道具は、上記の6つが挙げられます。とりあえずここらへんを揃えておけば問題ないでしょう。
また、草むしりをするうえで役立つ道具に「手カンナ」があります。手でブチブチッと雑草を引き抜くよりもはるかに楽です。テコの力を利用する道具なので、女性や子供でも簡単に扱うことができます。
日差し対策で日焼けクリームなどを用意しておくのも忘れずに。脱水症状にも気をつけたいですから、すぐ手の届くところに水やスポーツドリンクを置いておくようにしましょうね。
服装
暑い日でも、できるなら「長袖長ズボン」がいいですね。虫さされをできるだけ防ぎたいですし、長時間日光に晒されることになりますから、日焼け防止にも役立ちます。帽子も当然必須ですね。たとえ夏でなくとも、草むしりに夢中になっていると、気づかないうちに日射病になってしまうこともあります。くれぐれも熱中症対策は万全にしておいてくださいね。
また、土仕事になりますので、靴の汚れが気になる方は「長靴」などを履いて作業をしましょう。「長靴」はなかなか動きやすくて重宝します。
草むしりの基本の手順
①涼しい朝方に行う
どれだけ雑草が生い茂っているかによりますが、草むしりはそこそこ時間を要する労働になります。そのため、10時過ぎ以降に草むしりを始めるのはあまりオススメしません。なぜなら、お昼時がいちばん日差しが強くなる時間帯だからです。
日射病のリスクも上がりますし、暑くて辛い思いをする羽目になってしまいます。ですから、太陽の昇りきらない朝方が草むしりにもっとも最適です。夕方頃でもいいですが、すぐに暗くなってしまって途中で中断せざるを得なくなるでしょう。どうせなら、一日で一気に終わらせたいですよね。だから朝方が草むしりにいちばんオススメなのです。
②庭の土に散水して濡らす
まずは地面を柔らかくするために水をまきましょう。そうすれば、だいぶ草むしりは楽になります。基本中の基本ですが、草むしりは雑草の「根本」を駆除しなければ意味がありません。間違っても、目に見える部分の草を刈り取るようなことはしないようにしてください。それではすぐにまた生い茂ってしまいます。
③庭のなかで目に付く場所からとりかかる
庭に散水をしてある程度土が柔らかくなったら、いよいよ草むしりの開始です。服装、帽子、虫刺され対策、日射病熱中症対策が整ったら、「手カンナ」や「スコップ」をもって早速とりかかりましょう。できるだけ深く掘って、根本を根こそぎ掘り出すイメージで行うのがコツです。
大きな雑草の取り方
大きく伸びて身長の高い雑草は、根本が深いことが多いです。「手カンナ」や「スコップ」では掘り出しに苦労するかもしれません。そんなときは、シャベルでゴッソリと掘りましょう。その雑草の生えている周辺の土を全体的に掘り出すのがコツです。大きな雑草の根元は、広範囲に広がっていることがあるからです。
草むしりにあると便利な道具
草取り鎌
掘りやすいのでオススメです。多種多様な鎌がありますので、用途や好みにあわせて選んでみるとよいでしょう。
手カンナ
さきほども説明したように、「手カンナ」は小さな力でゴッソリ地面を掘り出せるので便利です。必ず手元に置いておきたい道具です。
草むしりをラクにするためのコツ
雑草が小さいうちに根っこまで抜く
「一年草」はとくにこれを意識しましょう。雑草が小さい状態のときは張り巡らされている根っこの範囲は狭くて浅いので、簡単に処理することができます。
狭くて目立つところから始める
これは精神的に楽になるという意味でオススメの方法。まずは、庭のなかでも特に目立つ場所から草むしりに着手しましょう。目立つエリアから処理していくと、スッキリ度合いがはるかに違います。もともと草むしりは地味で地道な作業です。しかも「しゃがみ」の体勢を維持するので、かなり疲れます。
そうした作業が終わったあとに見栄えが一変した庭をみると、かなり励まされますよね。スッキリした庭をみると、「よし、残りも一気にやるぞ」という気持ちになるものです。こういう充実感を得る工夫は、道具以上に大切だったりします。
水をまいて土を柔らかくする
庭の水まきは、絶対に忘れてはいけない下準備です。水をまくかまかないかで、草むしりの難易度ははるかに変わってきます。草むしりは、土を掘り起こす作業なわけですから、土が柔らかいに越したことはありません。
草むしりに適したタイミングを選ぶ
草むしりをするべきタイミングは、先ほども説明したように、「一年草」の場合は春・秋です。草むしりの時間帯は、比較的涼しく作業のできる「朝方」や「夕方」でしたよね。日射病にならないために、くれぐれも昼間の作業は避けるようにしてくださいね。
草むしりをする時の注意点
花粉アレルギーなどの症状をもっている方は、草むしりをするときは慎重に判断しましょう。症状の重さにもよりますが、雑草のつけた花にも過敏になってしまう方もいます。
草むしりを簡単にするための雑草対策
除草剤を使う
外飼いのペットを飼っている方やガーデニングをしている方にはオススメできませんが、除草剤を使って一気にカタをつける方法もあります。
砂利を敷く
雑草の生えやすいスポットに砂利をまくのも手です。工夫すればインテリアにもなります。
業者に頼む
いっそプロに任せてしまうのもいいかもしれません。素人がやるよりもはるかに腕前がいいので、翌年の雑草対策にもなります。予算にゆとりがあるなら、業者に頼んでみましょう。
まとめ
さて、いかがでしょうか。草むしりは庭の手入れに欠かせない作業です。素敵な庭を維持するためにも、ぜひ準備を万全にして取り組んでみてください。