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気づいたら友達と疎遠に…
昔は学校帰りに毎日一緒に遊んだ友達と、いつの間にか疎遠になっていることは誰にでもある経験です。学校や職場、結婚や子育てなど、生活環境が変わると友達との関係も自然と変わってしまいます。
しかし、友達は私たちの人生にとても大切な存在です。ある心理学の研究によると、強い友人関係を持っている人ほど心が安定し、ストレスにも強く、幸福度が高いとされています。
友達と疎遠になってしまう原因を知っておけば、友情を長続きさせるヒントにもなります。
友達と疎遠になる12の理由
友達と疎遠になってしまう理由は、環境や気持ちの変化など、さまざまなことが影響しています。多くの人が共感できる理由を紹介していきます。
①環境が変わって忙しくなったから
仲良しの友達と疎遠になる理由で一番多いのは、学校を卒業したり、新しい職場に入ったりして環境が大きく変わったときです。
学生時代は自然と毎日友達と会えますが、就職すると新しい生活リズムに合わせるために忙しくなり、友達に連絡する時間が減ってしまいます。毎日の生活に追われ、気がつくと何ヶ月も友達と話していない、という状況は珍しくありません。
また、忙しくなることでお互いが遠慮し合い、連絡を取りづらくなってしまうこともあります。お互いが「忙しいだろう」と気を使い合っているうちに、だんだん距離が開いてしまうのです。
②結婚や子育てで生活が変わったから
結婚や子育てをきっかけに友達との関係が薄れてしまうことがあります。結婚して新しい場所に引っ越したり、子どもが生まれて育児に追われたりすると、自分だけの自由な時間が少なくなります。
独身の友達とは時間の過ごし方や関心ごとが変わってしまい、話題が合わなくなることもよくあります。子どもの世話で忙しい人と、まだ独身で自由な時間が多い人では、生活のペースが合いにくくなり、自然と会う機会が減っていきます。
友達同士でライフステージの違いが大きくなると、会話も少なくなり、距離感を感じてしまうのです。
③引っ越しや転勤で距離ができたから
物理的な距離が遠くなると友達と疎遠になるのは自然なことです。例えば転勤や海外への引っ越しなど、生活の場所が大きく変わると、今までのように気軽に会うことは難しくなります。
最初は頻繁に連絡を取り合っていても、少しずつ連絡する頻度が減り、いつの間にか会話がなくなってしまうケースがよくあります。生活する場所が離れると、日常の出来事を共有することが難しくなり、自然と話す機会も減っていきます。
久々に会っても、お互いの生活が違いすぎて会話が続かないという状況にもなりやすいのです。
④SNSが原因で直接連絡をしなくなったから
SNSが普及している現在では、友達の近況をオンライン上で手軽に見ることができます。一見すると、SNSは友達との関係を保つのに役立ちそうに見えますが、実はこれが逆に疎遠になる原因になっていることもあります。
友達がどこで何をしているかがSNSを通じてわかるため、直接話をする必要性を感じなくなりがちです。また、SNSでは友達の本当の気持ちや悩みまでわかりません。
その結果、だんだん直接の連絡や会話が少なくなり、表面的な付き合いだけが残ってしまうことがあります。
⑤価値観や考え方が違ってきたから
友達とは、趣味や好きなもの、考え方が似ているから仲良くなります。しかし、人は年齢を重ねるにつれて興味や価値観が変わることがあります。
学生時代は同じ趣味や考え方で話が盛り上がっていても、社会人になると仕事や生活環境の違いから考え方が変わり、お互いの理解が難しくなります。
例えば、一方がキャリアを重視し、もう一方が家族や趣味を重視するなど、人生において大切にするものが変わると、共感し合うことが難しくなり、だんだん距離が開いていきます。
⑥恋人や新しい友達ができたから
恋人ができると、今まで友達と過ごしていた時間を恋人と過ごすようになります。その結果、友達と会う回数が減り、疎遠になることがあります。
また、社会人になると新しい環境で新しい友達ができるため、学生時代の友達と過ごす時間が減りやすくなります。新しい友達との付き合いが中心になることで、昔の友達との関係が徐々に薄れてしまうのです。
⑦友達に遠慮しすぎてしまうから
社会人になると、相手の時間を邪魔したくない、忙しそうで迷惑かもしれないといった気持ちが強くなります。
特に相手が結婚していたり、子どもがいると知ると「家族との時間を大事にしているのではないか」と考えてしまい、遠慮して連絡を取らなくなりがちです。しかし実際には、相手は「なぜ連絡してくれないのだろう?」と寂しさを感じている場合もあります。
自分が良かれと思って遠慮した結果、逆に相手に誤解を与え、関係が疎遠になってしまうのです。
⑧話すことや趣味が合わなくなったから
友達との会話が盛り上がるのは、共通の趣味や話題があるからです。しかし、卒業や転職をきっかけにお互いの趣味が変わったり、生活スタイルが大きく変化すると、話題が合わなくなってしまいます。
学生時代の話題ばかり繰り返していると、新しい話題が出てこなくなり、自然と会話が途切れてしまいます。また、自分が夢中になっていることが友達に理解されないと感じると、会話をする意欲も薄れ、距離が生まれてしまいます。
⑨経済状況や金銭感覚が合わなくなったから
社会人になって収入が変わると、友達同士でも金銭感覚に差が生まれてきます。一方が高価なレストランや旅行を楽しめる経済状況であっても、もう一方がそれに合わせられない場合、気まずい雰囲気になってしまうことがあります。
また、金銭感覚の違いから生まれるストレスや劣等感によって、お互いが距離を置くようになることも少なくありません。一緒にいて無理をしてしまうような友達関係は、自然と続けにくくなってしまいます。
⑩小さなケンカや誤解をそのままにしてしまったから
友達との間で小さなケンカや誤解が生じても、そのまま放置してしまうことがあります。社会人になると、仕事や家庭で忙しく、小さな問題を解決する時間や余裕が持てなくなることが原因です。
放置された誤解は小さいうちは気にならないかもしれませんが、時間が経つにつれて心の中で大きくなり、連絡するのを避けるようになってしまいます。
気まずさやプライドが邪魔をして関係を修復するきっかけを失うと、そのまま友達関係が終わってしまうこともあります。
⑪自分自身の生活が充実しているから
仕事や家庭が充実し、自分自身が忙しいと、友達との時間を作ろうと意識することが減ります。自分の生活に満足している時は、新しい人間関係や友達との交流に積極的になりにくくなります。
「今が十分に幸せだから」という安心感から、昔の友達と積極的に関係を維持する必要を感じなくなり、自然と連絡が減ってしまいます。後になってふと気がついた時に、長期間連絡を取っていないことに気づくパターンが多いです。
⑫友達との間に気持ちの距離を感じるから
人生のさまざまな経験を通じて、人は変化し成長していきます。その過程で、友達との価値観や人生観がズレてきてしまうことがあります。
例えば、友達が自分の考えや生き方に否定的な意見を持っていると知った時や、友達との会話に共感や理解を感じられなくなった時、気持ちの距離を感じるようになります。
お互いの間に生まれた感覚的な壁を超える努力をしなければ、そのまま疎遠になってしまうことが多くなります。
疎遠になりやすい人・ならない人の違いとは?
友達との関係が自然と続く人と、すぐに疎遠になってしまう人には明確なちがいがあります。人とのつながりを保つために知っておきたいポイントを比較しながら詳しく解説します。
友達と疎遠になりやすい人の特徴
友達との関係が長く続きにくい人には、いくつか共通する特徴があります。自分自身が当てはまらないか確認してみてください。
- 連絡を自分からほとんど取らない
- 会話の内容が自分中心になる
- 愚痴や悪口ばかり話す
- 相手に気を使いすぎて遠慮しがちになる
- 小さなケンカや誤解を放置する
- 相手の幸せや成功を素直に喜べない
- 連絡頻度や会う頻度が極端に少ない、または多すぎる
これらの行動は、一つひとつが小さく見えますが、積み重なると友達との間に距離を作りやすくなります。
友達と疎遠になりにくい人の特徴
一方、友達と良好な関係を長く続けられる人には、相手を尊重する気持ちや心遣いが見られます。
- 自分から積極的に連絡を取る
- 相手の話を聞く姿勢がある
- 相手の立場や価値観を尊重できる
- 小さな誤解でもすぐに話し合って解決する
- 適度な距離感を保つことができる
- 相手の成功や喜びを素直に祝える
- 会う機会を作るために積極的に努力する
これらの行動は、人間関係を安定させ、長期間にわたって友情を維持するために大切なポイントとなります。
疎遠になった友達と再び仲良くなる方法
一度疎遠になった友達ともう一度仲良くなりたい時、どのような方法があるのでしょうか?相手の負担にならない形で、自然に友情を取り戻す具体策を紹介します。
気軽なきっかけを作る
まずは友達と再び連絡を取るために、気軽なきっかけを作ってみましょう。SNSなどを活用し、相手が反応しやすい内容で声をかけるのがポイントです。
- 相手のSNSの投稿にコメントやリアクションをする
- 誕生日や記念日に短くメッセージを送る
- 「元気にしてる?」など簡単な近況確認から始める
大げさな言葉や重い内容で相手にプレッシャーを与えないことが重要です。気楽な声かけが再び関係を築く第一歩となります。
共通の友達を交えて再会する
久しぶりに会うことが気まずい場合は、共通の友達を誘い、複数人での再会を企画すると良いでしょう。同窓会や友達同士の食事会などを利用すれば、自然に会話が生まれます。
お互いの近況を楽しく語り合うことで、過去の距離感が和らぎ、新たな友情のきっかけを作ることができます。
直接会う時は短時間から始める
いきなり長時間一緒に過ごすのは、双方に負担がかかります。最初はランチやカフェでの短時間の再会を提案しましょう。
気軽な雰囲気で近況を話し合うことで、お互いの緊張がほぐれ、徐々に関係を深めやすくなります。相手の反応を見ながら、少しずつ距離感を縮めていくことが大切です。
まとめ
友達と疎遠になるのは特別なことではなく、人生の中で誰もが経験する自然な現象です。人の成長や変化に伴い、人間関係も変わっていくのはむしろ健全とも言えるでしょう。
ただ、本当に大切な友達とは、互いの人生がどれほど変化しても深い信頼感で繋がっています。友情を長続きさせるには、無理に近すぎない程よい距離感を保ちながら、相手への理解や感謝を自然に伝え続けることがポイントです。
一度距離が開いた友達とも、適切なコミュニケーションをとれば、以前より深い絆で結ばれることもあります。