洗濯物を洗濯機の中に放置するのはNG!すぐに取り出すべき5つの理由

洗濯後の衣類を洗濯機の中に放置すると、見えない菌やカビの増殖、衣類の劣化など多くの問題が起こる可能性があります。この記事では、なぜ洗濯物を洗濯機に入れっぱなしにしてはいけないのか、その理由と注意点を詳しく解説します。

洗濯物を洗濯機の中に入れっぱなしはNG!

洗濯物を入れた洗濯機

日常生活では家事を同時に進めることが多く、洗濯が終わったことをうっかり忘れてしまうことがあります。

しかし洗濯後の濡れた衣類を洗濯機の中に放置すると、短時間であっても菌やカビの温床になり、衣類や洗濯機そのものに悪影響が及ぶ可能性があります。

見た目には何も起きていなくても、内部では微生物が増殖し始め、臭いの原因やアレルギーのリスクを高めることがあります。この記事では、なぜ洗濯物を放置してはいけないのかを詳しく説明し

洗濯物を洗濯機の中に放置してはいけない5つの理由

洗濯物を洗濯機に入れっぱなしにしてはいけないのは、単に臭いがつくからだけではありません。時間の経過とともに、衣類、洗濯機本体、さらには健康面にまで影響が及ぶことがあります。

ここでは、放置によって起きる代表的な問題を順に解説します。

1. 生乾き臭が発生しやすくなる

洗濯物を洗濯機の中に放置すると、まず最初に起こりやすいのが生乾き臭です。これは、洗濯後の衣類に残った皮脂や汚れを栄養に、常在菌(代表的なものとしてモラクセラ菌)が急速に増殖することで発生します。

温度が20〜30度、湿度60%以上という条件が揃うと、菌は短時間で増え、独特の嫌な臭いを発し始めます。特に夏場や梅雨時など高温多湿の時期は増殖のスピードが速く、3時間程度の放置でも臭いがつき始めることがあります。

臭いが強くなってしまうと、通常の洗濯だけでは取り除きにくく、酸素系漂白剤やぬるま湯での再洗いが必要になることもあります。このため、洗濯が終わったらできるだけ早く衣類を取り出して干すことが重要です。

2. カビや洗濯槽の汚れが増える

洗濯機の中に濡れた衣類を入れたまま放置すると、湿度が高い状態が長時間続きます。その結果、洗濯槽やゴムパッキンなどにカビが生えやすくなります。

衣類から落ちた皮脂や洗剤の残りが洗濯槽に付着し、これを栄養源としてカビが繁殖します。一度発生したカビは簡単には取り除けず、その後の洗濯物に黒い斑点や嫌な臭いとして再び付着します。

また、カビの胞子を吸い込むことでアレルギー反応が起こる可能性もあり、健康面にも悪影響を及ぼします。洗濯機を清潔に保つためには、洗濯物の取り出しを遅らせないことに加え、洗濯機のフタを開けて乾燥させたり、定期的な洗濯槽クリーニングが欠かせません。

3. 衣類のシワや型崩れがひどくなる

脱水後の衣類は濡れた状態で圧縮されています。そのまま長時間洗濯機に入れたままにすると、衣類にシワが強く刻まれ、乾いても戻りにくくなります。

特に綿、麻、ウールなどの天然繊維はシワがつきやすく、元の状態に戻すのが困難です。放置時間が長くなるほどシワは深く刻まれ、アイロンでも完全には取り除けないことがあります。

また、ニットや柔らかい生地の衣類では型崩れも起こりやすく、着心地や見た目が悪化する原因になります。衣類を長持ちさせ、美しい状態を保つためには、脱水後にすぐ取り出して干すことが重要です。

4. 色移りや繊維が傷む原因になる

濡れた衣類を放置すると、衣類同士が長時間密着したままになります。その結果、染料が他の衣類へ移ってしまう「色移り」が発生することがあります。

特に濃色の衣類と淡色の衣類が一緒に放置されていると、色がはっきりと移ってしまう場合があります。また、湿った状態が続くことで繊維が弱くなり、劣化が早まります。

特に天然繊維は濡れたままの状態が長引くと傷みやすくなります。衣類の品質を維持するためにも、脱水が終わったら早めに干すようにしましょう。

5. 実は危険な「洗濯前の濡れた衣類の入れっぱなし」

洗濯後だけでなく、洗濯前の濡れたタオルや汗で湿った服を洗濯機に入れっぱなしにすることも危険です。

汚れや皮脂が付着したままの湿った衣類は雑菌が繁殖しやすい状態です。その状態の衣類を洗濯機の中に放置すると、洗濯槽内が雑菌の温床となり、生乾き臭やカビ発生のリスクがさらに高まります。

脱いだ衣類やタオルは、洗濯機に直接入れず、通気性のよい洗濯カゴに入れて乾いた状態で保管することで雑菌の繁殖を防ぐことができます。

洗濯物を放置してしまったときの対処法

洗濯物を洗濯機に放置してしまっても、慌てる必要はありません。状況に合った正しい方法で対処すれば、臭いやカビを防ぐことができます。放置した時間と臭いの有無で判断しましょう。

放置して3時間以内の場合の対応

洗濯終了後から約3時間以内で、衣類にまだ臭いがついていない場合は、もう一度すすぎと脱水を行い、すぐに干すことでトラブルを回避できます。

再脱水後は、風通しの良い場所に間隔を空けて干すか、扇風機などで風を送るとさらに安心です。

放置時間が5時間以上や一晩を超えた場合の対応

長時間放置した場合、見えない雑菌が増殖し、生乾き臭がすでに発生している可能性があります。この場合は迷わず洗い直しましょう。

普通の洗剤に加え、酸素系漂白剤を使った「つけ置き洗い」がおすすめです。また、40〜50℃程度のお湯を使うと、洗剤の洗浄力が高まり、より確実に臭いや菌を取り除くことができます。

ただし、衣類の洗濯表示を事前に確認し、熱によるダメージがないか注意しましょう。

放置した後は洗濯機もケアが必要

放置した洗濯物を取り出した後の洗濯槽内は、湿度が高く雑菌やカビが繁殖しやすい環境になっています。洗濯が終わったら洗濯機のフタを開け、槽内をしっかり乾燥させましょう。

また、月に1〜2回は洗濯槽クリーナーを使って定期的に清掃すると、次回以降の洗濯物に臭いやカビが移るのを防ぐことができます。

まとめ

仕上がった洗濯物の香りを楽しむ女性

洗濯物を放置すると、菌やカビだけでなく、衣類の繊維自体も傷つけてしまいます。しかし、日常的に忙しい状況の中で放置を完全に避けるのは難しいこともあるでしょう。そのため、放置してしまった時の迅速な対応に加え、そもそも放置しにくくなる環境づくりも重要です。

洗濯終了時に通知が来るスマホアプリやタイマー機能を活用したり、夜洗濯する場合は予約機能で朝に終了するよう設定すると、放置そのものを防げます。これらの工夫で、清潔で快適な洗濯習慣を身につけましょう。

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