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絵の具が衣類についた!どう洗濯するのが正解?
汚れがついてしまった場合にはすぐに落とすことが大切です。絵の具にはメディウムという顔料が含まれています。メディウムは乾くと固まる性質を持っており、衣類につくと繊維の奥に染み込んで固まってしまうため、汚れを取ることが難しくなってしまいます。
しかし、冒頭でも言ったとおり正しい落とし方をマスターできれば、大抵の汚れを落とすことができます。ここからは絵の具の種類別に落とし方をご紹介するのでぜひ活用してみてください。
「水性絵の具」の洗濯方法
でんぷんのりを使用するパターンと重曹を使用するパターンの2種類あります。使いやすい方を試してみましょう。
でんぷんのりを使って落とす方法
使うもの
- でんぷんのり
おすすめは「ヤマトのでんぷんのり」です。
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B001D7XQR8/
手順
- 軽く水で洗い流す
いきなりでんぷんのりを付けると、落ちやすい汚れのみにでんぷんのりが働き、繊維の奥まで浸透しにくくなります。洗浄力を活かすためにまずは水で洗いましょう。 - でんぷんのりを汚れに付ける
でんぷんのりを汚れに付けます。たっぷりと汚れを覆うように付けましょう。 - もみ洗いする
繊維の奥にでんぷんのりを浸透させるようにじっくりもみ洗いします。 - 汚れが落ちたらでんぷんのりを洗い流す
汚れがでんぷんのりに移って衣類の汚れが落ちたらでんぷんのりを洗い流してください。 - 普通に洗濯する
さいごに洗濯機で洗って完了です。
重曹を使って落とす方法
使うもの
- 酸素系漂白剤
- セスキ炭酸ソーダ
- ティッシュ
- 汚れてもいいタオル
- アルコール
おすすめは「シャボン玉の酸素系漂白剤」と「レックのセスキ炭酸ソーダ」です。
出典(左):https://www.amazon.co.jp/dp/B07HFMH2F3/
出典(右):https://www.amazon.co.jp/dp/B00MO1TK5Y/
手順
- 軽く水で洗い流す
でんぷんのりを使用した時と同様に水で予め汚れを落としておきましょう。 - 酸素系漂白剤とセスキ炭酸ソーダを混ぜる
洗剤2種類を混ぜ合わせます。1:1の割合で混ぜるようにしましょう。 - 汚れにかける
汚れに直接かけます。汚れている部分がひたひたになるくらい思い切ってかけましょう。 - 汚れてもいいタオルの上に洋服を置く
タオルの上に汚れた洋服を置きます。洋服を置くときには汚れている面をタオル側にして置くようにしましょう。 - ティッシュで叩く
ティッシュを丸めて叩きます。強めに叩いても大丈夫です。汚れをタオルに移すようなイメージで叩いていきましょう。 - 熱めのお湯ですすぐ
熱めのお湯ですすぎます。熱めといっても火傷をしてしまっては大変なのでだいたい40℃前後くらいの温度で大丈夫です。 - 普通に洗濯する
さいごに洗濯機で洗って完了です。
「アクリル絵の具」の洗濯方法
でんぷんのりを使って落とす方法と除光液を使う方法とクレンザーを使用する方法の3パターンあります。汚れに合わせて選ぶようにしましょう。
でんぷんのりを使って落とす方法
使うもの
- 固形石鹸
- でんぷんのり
- 洗濯板
おすすめは「東邦のウタマロ」という洗濯用の石鹸です。
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B00BWIH98K/
手順
- 汚れた部分を濡らして、石鹸をこすりつける
汚れている部分を濡らして石鹸で擦ります。濡らさないと石鹸の成分が繊維の奥まで浸透しないので必ず濡らすようにしましょう。 - 泡立ってきたら、でんぷんのりを付ける
泡立ってきたら洗い流さずにでんぷんのりを付けましょう。ここからは石鹸の力とでんぷんのりの力で汚れを落としていきます。 - 1〜2時間放置する
付けたら放置します。 - 洗濯板で汚れた部分を洗い流す
洗濯板を使って擦りながら洗い流します。あまり生地を引っ張りすぎないようにしましょう。 - 普通に洗濯する
さいごに洗濯機で洗って完了です。
除光液を使って落とす方法
使うもの
- 除光液(使用する除光液は「アセトン」が入っているものを選びましょう)
- ティッシュ
- 洗濯用中性洗剤
- クレンジングオイル
おすすめの洗濯用中性洗剤は「トップのスーパーナノックス」です。
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B01ABQLWV8/
手順
- 除光液をティッシュに染み込ませて汚れを叩く
除光液を丸めたティッシュに染み込ませて叩きます。アセトンは油脂を分解する効果があるので頑固なアクリル絵の具も落とすことができます。 - 洗剤でもみ洗いする
洗剤を汚れにつけてもみ洗いするようにしましょう。 - クレンジングオイルを使って洗う
2の手順で、落ちない場合はクレンジングオイルを使って落とすようにしましょう。落とし方は2と同様もみ洗いをすれば大丈夫です。 - 普通に洗濯する
さいごに洗濯機で洗って完了です。
クレンザーを使って落とす方法
使うもの
- 台所用洗剤
- クレンザー
おすすめのクレンザーは「ジフのクリームクレンザー」です。
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B0012VQOPQ/
手順
- 洗剤とクレンザーを混ぜて、汚れた部分につけて洗う
洗剤とクレンザーを混ぜます。1:1の割合で混ぜましょう。混ざったら汚してしまったところにかけて擦ります。 - 汚れが浮いたらぬるま湯ですすぐ
汚れが浮いてきたらぬるま湯で洗い流しましょう。 - 薄くなるまで1と2を繰り返す
汚れが薄くなるまで1と2を繰り返して洗ってください。2〜3回程度洗えば落ちてくるでしょう。 - 汚れが落ちたら普通に洗濯する
さいごに洗濯機で洗って完了です。
時間が経った絵の具汚れの落とし方
時間が経ってしまった汚れはなかなか落ちにくいです。特にアクリル絵の具は樹脂のように固まってしまうので落とすのが大変になってしまいます。ここでは、自宅でも落とせる方法をご紹介しますが、こちらの方法でも落ちない場合はクリーニングに出すことも検討しましょう。
使うもの
- 洗濯用中性洗剤
- 漂白剤
おすすめの漂白剤は「花王のワイドハイター」、洗濯用中性洗剤は「トップのスーパーナノックス」です。
出典(左):https://www.amazon.co.jp/dp/B074DSSM44/
出典(右):https://www.amazon.co.jp/dp/B01ABQLWV8/
手順
- 洗浄液を作る
洗浄液を作ります。洗面器に40℃前後のお湯を入れてその中に洗剤を入れるようにしましょう。 - 汚れた部分に1をかけてもみ洗いする
1に洋服を浸します。時間は5分程度で大丈夫です。その後指の腹を使って、ゆっくり揉み洗いするようにしましょう。 - 漂白剤を作る
漂白剤を作ります。洗浄液と同様にお湯を入れて、漂白剤を入れるようにしましょう。 - すすぎ洗いをする
すすぎます。水をこまめに入れ替えてすすぐようにしましょう。 - 普通に洗濯する
さいごに洗濯機で洗って完了です。
絵の具を洗濯するコツや注意点
絵の具を洗濯するときのコツや気をつける点は以下の2つです。
- 強くこすらない
- 服の素材を把握しておく
もみ洗いをするときは強く擦りすぎないようにしましょう。強くこすってしまうと服の繊維同士が傷つけあってしまい、型崩れしてしまったり、洋服が伸びてしまったりします。
せっかくキレイになっても型崩れしてしまってはもったいないですよね。丁寧に洗ってお気に入りの衣類を長く着られるようにしましょう。
また、洗うときは衣類の素材をきちんと把握しておくことも大切です。綿や麻、化学繊維などはこすったりしても大丈夫ですが、ウールやシルクなどはダメージに弱い素材です。
自分で洗濯してしまうとしわになってしまったり、縮んでしまう可能性があります。もし、ウールやシルクを汚してしまった場合はクリーニングに頼むようにしましょう。
絵の具が服につくのを予防する方法
絵の具は落とすのが大変なので、もともとから対策をしておくことは大切です。対策法としては以下の3つが考えられますね。
- 水性絵の具を使う
- 汚れてもいい衣類に着替える
- 汚れが付いたらすぐに落とす
アクリル絵の具と水彩絵の具では汚れを落とす難易度は違います。水性の方が簡単に落とすことができるので、できるだけ水性の絵の具を使うようにしましょう。
また、絵の具を使う日は汚れてもいい衣類に着替えましょう。汚れてもいい衣類になってしまえば、たとえ付いてしまっても落とす必要はありません。そして、絵の具が万が一衣類に付いてしまったらすぐに洗い流すようにしましょう。
絵の具は固まってしまうと落とすことが難しくなってしまいます。固まる前に少しでも落としておくことが大切です。付けてしまったらすぐに水洗いするようにしましょう。
さいごに
今回は絵の具の汚れの落とし方についてご紹介しました。最後にもう1度おさらいします。絵の具は水性とアクリルの絵の具があります。種類によって落とし方が違うので手順を確認しながら洗濯するようにしましょう。
また、時間が経った絵の具の汚れはつけ置きをして落とすようにしてください。もし落ちなければ、クリーニングに出すことも考えましょう。絵の具を洗濯するコツや注意点は以下のとおりです。
- 強くこすらない
- 衣類の素材を把握しておく
きちんと守って洗うようにしましょう。また、絵の具が衣類につくのを防ぐ方法はこの3つです。
- 水性絵の具を使う
- 汚れてもいい衣類に着替える
- 汚れが付いたらすぐに落とす
付いたらすぐに対処することが大切です。この記事を参考に衣類をキレイに洗えるようになりましょう。