夏バテを招くNGフード7選!猛暑を乗り切るために避けたい食べ物とは?

暑さで体調を崩しやすい夏。実は夏に食べると体調不良を引き起こす食品があることをご存じでしょうか?夏バテを防ぐためにも避けるべき食品と理由をわかりやすく解説します。

夏の食べ物と体調管理の大切さ

野菜やフルーツ中心の料理

日本の夏は、高温多湿で汗を多くかく季節です。たくさん汗をかくと、水分だけでなく体に必要なミネラルやビタミンも失われます。これらが不足すると、疲れやすくなったり、食欲が落ちたりと体調不良の原因になります。

また、暑さや冷房の効いた室内との気温差で自律神経が乱れると、胃腸の動きが悪くなり、食べたくなくなることもあります。夏を元気に過ごすためには、ただ好きなものを食べるのではなく、栄養バランスや胃腸への負担を考えた食事が大切です。

夏に食欲がなくなるのはなぜ?

暑いときに何も食べたくなくなる主な理由は、胃腸の働きが落ちているからです。暑さで体温を調節するためにエネルギーをたくさん使い、その結果、胃腸に十分な血液が回らず、消化機能が低下します。

また、冷たいものを食べたり飲んだりしすぎると、胃腸が冷えて働きがさらに落ちてしまいます。睡眠不足も胃腸の働きを悪くします。これらが重なると、夏バテになりやすくなります。

胃腸の働きを助けるために必要なこと

胃腸を守るためには、冷たい飲み物や食べ物を取り過ぎず、適度に温かいものも取り入れることが大切です。温かいスープや味噌汁などを食べると、胃腸の血流が良くなります。

また、香味野菜や酸味を加えると、消化液が出やすくなり、胃腸の働きが良くなります。よく噛んで食べることも胃腸の負担を軽くするポイントです。

夏バテを招く7つのNGフード

夏には美味しいものがたくさんありますが、中には食べ過ぎると夏バテや体調不良を引き起こすものもあります。なぜ避けるべきなのかを詳しく紹介していきます。

①大盛りのかき氷やアイスクリーム

5種類のかき氷

暑い日には冷たいかき氷やアイスクリームがとても美味しく感じますが、食べ過ぎは要注意です。冷たいものを一度に大量に摂ると胃腸が冷え、消化能力が下がります。

その結果、食欲が落ちたり下痢を起こしたりして体調不良を招く恐れがあります。また、シロップやトッピングには砂糖が多く含まれており、ビタミンB1を大量に消費し、疲れやすくなります。

食べるなら小さいサイズを選び、シロップやトッピングは控えめにしましょう。

②甘いジュースや炭酸飲料

暑いときには甘く冷たい飲み物が欲しくなりますが、糖分が高いジュースや炭酸飲料には落とし穴があります。

糖分が多い飲料は喉の渇きを一時的に癒やしますが、実は糖質を代謝する際に多くのビタミンB1を使い、かえって疲れやすくなったり、夏バテを引き起こしたりする原因になります。また、飲んだ後にさらに喉が渇く悪循環にもなります。

水や麦茶など、甘くない飲み物を選ぶことが健康的です。

③揚げ物や脂っこい食べ物

夏は暑さで胃腸が弱っているため、揚げ物や脂質が多い食べ物は胃腸に大きな負担をかけます。消化するために体内で多くのエネルギーを使うため、食後に体温が上がり、汗が増えて体力を消耗します。消化が悪い食事を続けると、胃もたれや胸焼けなど胃腸トラブルの原因にもなります。

食べるなら油分の少ない蒸し料理や茹で料理を取り入れましょう。

④焦げすぎたバーベキュー料理

夏の楽しみであるバーベキューですが、肉や魚を焦がしてしまうと、健康に良くない物質が発生する可能性があります。

焦げた部分に含まれる有害物質は、消化器官に負担をかけ、体調不良を引き起こすことがあります。また、高温で調理しすぎると食品本来の栄養価も損なわれてしまいます。

肉や魚は焦がさないように注意し、焦げた場合は焦げた部分を取り除きましょう。

⑤ビールやお酒などのアルコール飲料

青空の下ジョッキビールで乾杯しているところ

夏場に冷たいビールやお酒を飲みたくなる気持ちはよくわかりますが、アルコールは利尿作用が強く、体の水分が急速に失われます。脱水症状や熱中症の危険性が高まり、疲労感も強くなります。また、アルコールを分解するために体内のビタミンB群が消耗されるため、疲労が回復しづらくなります。

飲酒時は必ず同量の水を飲むか、アルコールを控えるようにしましょう。

⑥エナジードリンクや栄養ドリンク

暑い夏に元気を出そうとエナジードリンクを飲む人もいますが、これらの飲料にはカフェインや糖分が多く含まれています。

カフェインは利尿作用があり、体の水分を余計に奪ってしまい、脱水状態になりやすくなります。また、糖分が多く入っているため、ジュースと同じくビタミンB1不足で疲れやすくなる可能性があります。

疲れたときは栄養ドリンクよりも水分とミネラルを補給しましょう。

⑦傷みやすい生もの・加熱不足の料理

暑い季節には食材が傷みやすく、生の魚介類や半熟卵、生野菜などは食中毒のリスクが高まります。特にお弁当や作り置き料理の場合、温度管理が難しく、菌が増えやすくなります。食中毒を起こすと下痢や嘔吐など重い症状が現れ、体力を奪われます。

夏は食材をしっかり加熱し、調理後はすぐに冷まして冷蔵保存するなど衛生管理を徹底しましょう。

夏バテ防止に役立つサマーフード

うなぎ丼

夏に注意が必要な食べ物がある一方、積極的に食べて夏バテを予防できる食材も多くあります。暑い夏を乗り切るために役立つ食材とその特徴をわかりやすく紹介します。

豚肉やうなぎ(ビタミンB1)

豚肉やうなぎにはビタミンB1が豊富に含まれています。ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える働きがあり、疲れを軽くする効果があります。

夏は麺類やご飯など糖質の多い食事が増えがちなため、一緒に食べることで夏バテ予防に役立ちます。ニンニクや玉ねぎ、ニラなどと一緒に調理すると、ビタミンB1の吸収効率がさらに高まります。

トマトやゴーヤ(ビタミンC・リコピン)

トマトやゴーヤには、暑さや強い日差しによるストレスを和らげるビタミンCが多く含まれています。特にトマトには抗酸化作用があるリコピンも含まれており、体の細胞を守り、夏の紫外線ダメージのケアに役立ちます。サラダやマリネ、スープなど多様な食べ方で、毎日の食事に手軽に取り入れることができます。

梅干しやレモン(クエン酸)

梅干しやレモンに含まれるクエン酸は、疲労の原因となる物質を体内で分解するのを助け、体の疲れを軽くしてくれます。

酸味は胃腸の動きを活発にする働きもあるため、食欲が落ちたときに効果的です。そうめんに梅干しを添えたり、レモンを絞って飲み物や料理に加えたりするなど、手軽に活用できます。

イカやタコ(タウリン)

イカやタコに含まれるタウリンは、肝臓や心臓などの内臓の働きを助け、体調を整える栄養素です。また、疲れた体の回復にも役立つため、夏の疲労回復に最適です。刺身や酢の物、冷製パスタなどさっぱりとした料理で摂ることがおすすめです。

きゅうりやスイカ(カリウム)

きゅうりやスイカは水分を多く含むだけでなく、汗と一緒に失われやすいカリウムも豊富です。カリウムは体の水分バランスを整え、むくみやだるさを軽減します。特にスイカは水分とカリウムを同時に摂れるため、暑い日の水分補給に適しています。

まとめ

ビールと枝豆などの夏野菜

暑さが厳しい夏には、毎日の食事が体調を大きく左右します。夏に避けるべき食品を理解し、体に優しい食事を意識することが大切ですが、それだけでなく、食べ方にも工夫が必要です。

例えば、同じ食材でも冷やしすぎないよう常温や温かい調理法を選ぶと胃腸への負担が軽くなります。また、1日3食のうち、特に朝食で水分やミネラルをしっかり摂ると、その日の暑さに負けにくくなります。ちょっとした工夫で、暑さに負けない元気な夏を過ごしましょう。

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