嘔吐物で汚れた衣類の洗濯方法と干し方!

嘔吐物で汚れた衣類の洗濯は、菌やウイルスの二次感染を予防するために慎重に洗わなくてはなりません。もし嘔吐で衣類を汚してしまった場合、適切な方法で消毒・洗濯をしてしっかりと二次感染を防いでください。嘔吐物で汚れた衣類の洗濯方法と干し方をご紹介します。

嘔吐物の洗濯に必要なもの

洗浄スポンジとスプレーを振りかけた保護手袋

嘔吐物には菌やウイルスが含まれていることもあります。特にノロウイルスやロタウイルスは感染力がとても強く、乾燥した場所であると約10日も生き続けることもあります。

これらのウイルスは石鹸やアルコールにも強いため、嘔吐物を洗濯する際には適切な洗剤を使うことや、使い捨ての手袋などを身につけ、感染しないように十分気を付ける必要があります。準備しておくものは以下の物を参考にして下さい。

  • ハイターやブリーチなど成分に「次亜塩素酸ナトリウム」が含まれているもの
  • バケツ
  • 使い捨てマスク
  • 使い捨てビニール手袋
  • 使い捨てエプロン
  • ティッシュやキッチンペーパー、トイレットペーパなど
  • レジ袋(複数枚)
  • 大きめのゴミ袋

嘔吐物で汚れた衣類の洗濯方法

つけおき洗い

次亜塩素酸ナトリウム液を作る

バケツに消毒用としてハイターやブリーチ、ミルトンなどを水で希釈して次亜塩素酸ナトリム液を作ります。次亜塩素酸ナトリム液は原液の濃度によって水で薄める希釈倍率が異なるため注意しましょう。

ペットボトルのキャップ1杯がおよそ5mlのため計量の際には利用すると便利です。次亜塩素酸ナトリウム液は作った当日中に使い切るようにします。なおワイドハイターは成分が違うので使用できませんが、キッチン泡ハイターは薄めずにそのままスプレーできます。

  • ハイター:原液キ50mlに対し1リットルの水で薄める
  • ブリーチ:原液10mlに対し500ミリリットルの水で薄める
  • ミルトン:原液50mlに対し500ミリリットルの水で薄める

マスク・エプロン・手袋を装着する

二次感染予防のため、顔や衣服への跳ね返りを防ぐのに使い捨てのマスク・エプロン・手袋を着用します。使い捨てのエプロンは100円ショップでも購入できます。

また、手袋など肘まで覆えるものが望ましいです。嘔吐物を洗う際に飛び散ってしまった場合に備えて、洗うバケツや洗面台の近くには物を置かずにどかしておきましょう。

衣類についた嘔吐物をペーパー類で拭き取る

衣類に付いた嘔吐物をティッシュやキッチンペーパー、トイレットペーパなどのペーパー類で拭き取ります。この時も嘔吐物が飛び散って二次感染しないよう拭き取ったペーパー類はそのままレジ袋に捨てて下さい。

レジ袋がいっぱいになったら使っていた手袋も一緒に中に入れて、次亜塩素酸ナトリウムをレジ袋の中にスプレーします。これをすることで、乾いた嘔吐物が飛散するのが防止できます。レジ袋の口はしっかりと結んで閉じるようにして、大きめのごみ袋にいれて下さい。

次亜塩素酸ナトリウム液に浸してから洗濯

嘔吐物をペーパー類で取り除いたら、次亜塩素酸ナトリウム液の入ったバケツに30分~1時間程度ひたします。その後は普段通り洗濯機で洗濯をします。

最後は消毒をする

最後は使用したバケツや手洗いをした場所をしっかりと消毒します。スプレーボトルに入れた次亜塩素酸ナトリウムで洗面台などをキレイに洗い流し、使ったマスク・エプロン・手袋や雑巾などは大きめのごみ袋に捨てます。

全て処分する物をゴミ袋に入れたら、次亜塩素酸ナトリウムでごみ袋の中にスプレーをして口をしっかりと閉じて下さい。さらに袋に入れて2重にしておくとよる二次感染のリスクが減らせます。

色落ちしてはダメな衣類の消毒方法

次亜塩素酸ナトリウム液を使った洗濯は二次感染の防止を優先しているため、衣類によっては色落ちのリスクもあることも覚えておきましょう。どうしても色落ちさせたくない衣類を消毒する時は熱湯を使った方法があります。

洗面台のシンクやバケツに85度以上のお湯を入れて、衣類を数分間つけておきます。心配の場合はさらに熱湯を複数回かけて、洗濯機の複数回まわしましょう。ノロウイルスは85度以上の高温に弱いため、お湯の温度は85度以上を守ってください。

衣類でなくカーペットについた場合

カーペットなどに嘔吐物がついてしまった場合も、同じように使い捨てのマスク・エプロン・手袋を着用します。ウイルスが飛び散り二次感染しないように、静かにぺーパー類で取り除きます。

そして、消毒液を吹きかけてペーパー類にも消毒液を染み込ませて数回拭き取ります。使用したマスク・エプロン・手袋はゴミと一緒に二重にして消毒液でスプレーしてから捨てましょう。

嘔吐物を洗濯する際の注意点

漂白 剤 色 落ち

嘔吐物が付いた衣類をすぐに洗えない時は、乾燥すると病原体が舞い散るためビニール袋に入れておきます。舞い散った病原体を吸ってしまうと感染してしまうので気を付けて下さい。

また、次亜塩素酸ナトリウムと似ている名称の「次亜塩素酸水」は除菌スプレーのため異なりますので嘔吐物の消毒には使えません。次亜塩素酸ナトリウム液は刺激の強い液体になるため換気も忘れないようにして下さい。

スプレーボトルに入れた場合は、他の人が誤って使わないようラベルや注意書きを貼っておくと良いでしょう。また嘔吐物を洗う時に使う水は、お湯を使うと嘔吐物の中のタンパク質が固まってしまうので冷たい水を使うようにします。

嘔吐物で汚れた衣類の干し方

外で干してある洗濯物

消毒・洗濯をした衣類は雑菌の繁殖を防ぐため、手早く干すようにします。この時に衣類や布製品に使える除菌消臭スプレーをかけるのもおすすめです。

天気が良ければ風通しの良い場所で日光を当てて天日干しします。高温多湿な環境であれば雑菌が繁殖しやすいため、乾燥機を使うとよいでしょう。スチームアイロンを使うのも効果的です。

嘔吐物の洗濯をクリーニングに出すことはできる?

クリーニング屋の女性従業員

消毒処理をしないと受付してもらえない

法律で嘔吐物や排泄物はウイルス感染を広める危険があるため、クリーニングの前に必ず消毒をする必要があるとされています。

一般的なクリーニング店では消毒処理設備が整っていないため「指定洗濯物取扱施設」という消毒処理設備のあるところでないと受付してもらえません。クリーニング店に持ち込む前に自宅でしっかりと消毒しておけば受付してもらえることもあります。

消毒処理が自宅でできない場合

消毒が必要な洗濯物のことを「指定洗濯物」とクリーニング業界では呼ばれています。この指定洗濯物を取り扱う施設を「指定洗濯物取扱施設」といい行政への申請も必要になる、特別な施設です。

老人ホームや病院のクリーニング設備が該当している場合が考えられます。「指定洗濯物取扱施設」がどこにあるかは住んでいる地域の保健所へ問い合わせると教えてもらえることもあります。

嘔吐物を消毒せずに何も言わずにクリーニングに出した場合、もしもそれがノロウイルスの感染源になってしまった場合、感染者を拡大させる加害者となって法的な責任を問われかねないため気を付けて下さい。

最後に

ごみ袋

嘔吐物の中に細菌やウイルスが潜んでいる場合、適切に消毒処理をしないと二次感染の危険があります。特にノロウイルスなどは次亜塩素酸ナトリウム液で消毒をしないと菌を死滅させられません。

そのままクリーニングへ持ち込むこともできませんので正しい方法でしっかりと消毒・洗浄をおこないましょう。

手洗い

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