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一人暮らしの親と会わないままだとどうなる?
進学や就職、結婚や引っ越しなどのタイミングで実家を離れ、実家までの距離が遠くなるほど親と会う機会は減ります。自分が年齢を重ねた分だけ親は年老いていくので、会わないままになってしまうのはリスクを伴う可能性が高いです。
- 生活環境の悪化
- 認知機能の低下
- 老いによる心身の不調など
親が一人暮らしとなると、上記のことと併せて注意すべきことが複数あります。どのようなものがあるのか、確認しておきましょう。
『一人暮らしの親』で注意すべき4つのこと
一人暮らしの親の注意しておくべきこととは、以下のものがあります。
1.社会的に孤立していないか
年齢を重ねると、地域や友人とのつながりが希薄になる可能性があります。
- 同年代の人が年齢を重ねることによって、徐々に家から出にくくなり、地域の集まりに参加しづらくなる
- 老人会などの高齢者の集まりの中でも年齢が高い人になり、話す相手がいない
- 友人も高齢になり、心身に不調をきたして入院するなどして、人とのつながりが薄くなる
- 新しい決済サービスや電子機器の普及について行けず、引きこもりがちになるなど
社会的孤立は精神的に追い詰められる原因につながり、引きこもることで生活がパターン化し認知機能が低下しやすくなることも珍しくありません。
2.金銭管理が正常にできているか
年齢を重ねると、どんな人でも徐々に認知機能が衰えてきます。そこで注意しなければならないのが、正常な金銭管理ができているかという面です。
- 自分で財布を収納し、どこに収納したかわからなくなっている
- 使うかわからないものを大量に買い込んでいる
- 悪徳業者や宗教にハマり、献金や商品を大量に購入しているなど
不要な物にお金をつぎ込むと、通院や入院、手術などが必要になったときに困ってしまいます。施設入所にもお金がかかるため、年齢を重ねて散財するような事態は可能な限り避けたいものです。
3.健康状態は良好か
親は、子どもに心配をかけまいとします。そのため、多少体調が悪くても、子どもにそれを伝えないことは珍しくありません。
- 不調でも病院に行かない…交通手段がない・病院が嫌い・子どもに心配をかけたくない
- 精神状態が不安定で、体調不良を適切に認識できていない
- 不調を加齢のせいにして放置など
健康状態が良好であるかは、できるだけ注意してチェックしておきたい点です。年齢を重ねると転倒で骨折することもあるので、定期健診に行っているかなどは日常会話の中で確認できると安心ですね。
4.生活環境が劣悪な状態になっていないか
年齢を重ねると、体が思うように動かなくなります。関節の痛みが出るなどのマイナートラブルも発生しやすく、掃除が後回しになることも。その結果、長期間親に会わず久しぶりに実家に帰省したら、実家がゴミ屋敷のようになっていた事例も少なくありません。
生活環境が劣化すると、健康面にも影響が出やすくなります。そのため注意必須です。
親が一人暮らしを続けていくうえでトラブルを回避する方法
親が一人暮らしを継続する上でトラブルを回避する方法は、以下のものがあります。
- こまめに連絡を取り、できるだけ早く異変を察知する
- 見守りサービスを利用する
- 親の近隣の人とも良好な関係を保ち、たまにあったときなどに様子を聞いてみる
- 高齢者向け賃貸への入居や家のバリアフリー化を進める
- 宅配サービスなどを利用して、バランスが取れて簡単で美味しい食事がとれるよう配慮など
少しでもおかしいと感じたら、病院に連れて行ったり地域の相談窓口を利用するなどの対処方法を実践しましょう。
まとめ
高齢の親の一人暮らしには、さまざまな注意点があります。どのようなものがあるのか確認し、高齢の親がいる場合はその都度対処できるよう対策を練っておくと安心です。