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結婚後に大なり小なり後悔する瞬間はやってくる
愛し合う2人が晴れて夫婦となり、これから幸せな生活が待っていると期待に満ちた気持ちで結婚生活へと舵を取ります。しかし、1年、2年と年数を重ねていくごとに「あれ?思っていた結婚生活と違う」「こんなはずじゃなかった」と後悔する瞬間は多くの人に訪れることでしょう。
元々は全く違う環境で育った2人が同じ家に住み、家計を共にして生活を支え合っていくのですから、違和感や不満が生まれるのは当然です。
そこをお互いに歩み寄り、妥協したり譲り合ったりしながら価値観を少しずつ擦り合わせていき、ときには相手の行動に目を瞑ったり自分が補助することで生活を円満に成り立たせていくのが結婚生活と言えるでしょう。
しかし、夫婦によっては「これだけは譲れない」「我慢できない」と価値観に大きな違いが生じ、どうしても許容できずに離婚に至ってしまうケースも少なくありません。
既婚者が結婚を後悔する『5つの瞬間』
既婚者が結婚を後悔しやすいのは、どのような瞬間なのでしょうか。ここでは、不倫やDVといった離婚につながる確信的な出来事以外に、日常の何気ない場面で結婚を後悔する瞬間を紹介します。
1.性格が真逆で相手の行動に苛立ちを覚えた瞬間
パートナーとの性格が真逆である場合、それが良くも悪くも働きます。自分が苦手な部分を相手が補ってくれたり、自分にない価値観や考え方を与えてくれたりと良い面も多分にあるでしょう。
しかし、性格が真逆だと、相手の行動に疑問を感じたり苛立ちを覚えたりすることも。例えば、1つの問題に対して片方が真剣に考えたいと訴えているにも関わらず、もう一方は楽観的で真剣な話を避けたがる性格では、お互いに強いストレスを感じるようになります。
これが続くと「一緒にいるのが疲れる」「独身だった時の方が気楽だった」と結婚を後悔するようになるのです。
2.育児や家事に協力してくれないとき
近年、女性の社会進出がめざましく、一昔前の「男性は仕事に勤しみ、女性は家庭を守る」という印象は大きく薄れています。そのため、夫婦間で協力し、お互いに家事や育児を担う必要が出てきました。
しかし、いまだに一昔前の価値観を持つ人(特に男性)は多く、お互いに仕事しているにも関わらず、女性側に家事や育児の負担が重くのしかかる事例は後を絶ちません。
また、2人の子供なのに全く子供との時間を作ろうとしないパートナーに「頼りない」「子供と2人きりの方が楽」と感じるようになり、結婚を後悔したという声も。
3.自分の時間が極端に少ないと感じたとき
結婚することで自分の時間が減ることは覚悟していたつもりでも、いざ結婚生活が始まると想像していた以上に自分の時間が極端に少ないと感じる人は少なくありません。
特に男性は、自分の時間を大切にしたいと考える人が多いため、パートナーとの時間を作らなければいけないと義務感に駆られ、窮屈さを感じて結婚を後悔する人が多いようです。
また、飲み会や交友関係にも制限がつき、束縛されていると感じるようになると、「こんなに窮屈な生活を強いられるとは思っていなかった」とさらに結婚生活に後悔が生まれることもあります。
4.相手が極端な金銭感覚を現すとき
夫婦の金銭感覚は、なるべく結婚前に擦り合わせておくべきとはよく言われています。しかし、結婚後に金銭感覚の大きな違いが発覚した場合、相手への愛情だけでは生活が難しいと感じるようになり、結婚を後悔する原因になることも。
相手に浪費癖があったり、収支のバランスを把握して計画的にお金を使ったり貯金したりできなかったりと、家計に大きなダメージを与えるお金の使い方は離婚原因にもなりかねません。
逆にお金を使うことに対して必要以上に厳しい目で見る人や、使える家計費を過剰なまでに制限する人も、パートナーに窮屈さや理不尽さを与えてしまい、結婚を後悔されるケースが多いです。
5.コミュニケーションが明らかに減ったと感じたとき
結婚生活が数年続くと、徐々に夫婦間でのコミュニケーションが少なくなるという話は珍しくありません。セックスレスだけでなく、夫婦間での会話もほとんどなくなり、仮面夫婦状態に陥ってしまう家庭もあります。
愛のある結婚生活を望んでいたのに、話しかけても素気なく返答されたり、スキンシップを求めても拒否されたりした瞬間、自分の今後の人生に憂いを覚え、結婚を後悔する人は多いです。
別れるべきか冷静になって考えるべきポイント
結婚を後悔している人の中には、現在のパートナーと別れることを視野に入れている人もいるでしょう。しかし、感情的に離婚を選択してしまうと、後悔につながる恐れもあります。
まずは冷静になり、以下のポイントを改めてよく考えてみましょう。
- 結婚を後悔するに至った原因の本質を分析する
- 第三者の客観的な意見を聞いてみる
- 相手と問題について本音で話し合う
- 別れた後の経済的な不安点
- 子供がいる場合は子供への悪影響を懸念する
- 離婚した後の具体的な生活プランを立ててみる
なぜ自分は結婚を後悔しているのか考え、その状況に対してなぜ負の感情を抱いているのか、自分は相手に何を求めているのか分析してみましょう。
また、自分だけでは感情的になりやすいので、家族や知人、夫婦カウンセラーなど第三者の客観的な意見を聞いてみることも大事です。特にカウンセリングは、夫婦間で価値観を擦り合わせる上でも効果が高いので、ぜひ夫婦で一緒に受けてみてください。
そして、意外にも夫婦間で生まれた不満をパートナーに共有していない人は多くいます。相手に言葉で伝えなければ伝わりません。不満が生まれたタイミングで落ち着いて相手に伝える習慣をつけると、少しずつ相手と価値観を擦り合わせられるようになるでしょう。
離婚は感情に流されず冷静に考えて決断して
離婚は新たなスタートにもなりますが、感情に流されて勢いで別れてしまうと、後に悔いることになります。結婚生活に後悔している人も、まずは冷静に自己分析を行い、落ち着いて相手と本音で話し合ってみましょう。