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親が高齢になると、できないことが増えやすい
自分の親は、いつまでも元気でなんでもこなせると思っている人は多いです。しかし、自分が年齢を重ねるのと同じだけ親も年を取るので、親は徐々に老化が進みます。高齢になるとできないことが増えやすく、親でも言ってはいけない言葉が存在しているので注意しなければなりません。
高齢の親に言ってはいけない『4つの言葉』NGな理由も解説
高齢の親に言ってはいけない言葉は、以下のものがあります。なぜ言ってはいけないのか、NGとしている理由も解説しています。
1.やってあげる
親が自分の身の回りのことに手間取っているとき、つい「やってあげる」と言ってしまいがちです。悪気なく言っている言葉の一種ではありますが、上から目線の言葉になるため不快感を持ちやすいです。子ども扱いされていると思う人も、いるかもしれません。
親は何歳になっても親なので、自分の子どもから見下されたり子ども扱いされることを嫌います。
2.急かす言葉
年齢を重ねると、徐々に身体が固くなります。可動域も狭くなるので、体を動かしにくくなる人が大半です。その結果、動くことそのもののスピードがゆっくりになります。歩く速度や着替えの速度など、日常生活を送る速度もスローペースになりがちです。
そこで注意したいのが、親を急かす言葉です。
- 早くして
- 間に合わない…病院の予約時間など
- 遅い
- 急いでなど
急かしてしまうと、手元が狂ってものを落としたり足がもつれて転倒するなどけがを負う可能性が高まります。
3.自尊心を傷つける言葉
相手の自尊心を傷つけるような言葉は、親であっても絶対に言うべきではありません。
- 排泄の有無を会話の中で問う…おむつ替えようか・おしっこ出た?等
- どうせできないんだからなど、否定的な決めつけの言葉を言う
- 嘘ばっかりなど、たとえ本当だったとしても口に出してはいけないことを言う
自尊心が傷つくことで、子どもへの信頼などを損ないやすくなり、体調が悪くても黙っていることもあります。その結果病気がかなり進行した状態で見つかるなど、思わぬ事態を招く可能性も高くなるので要注意!
4.小さな声や早口で喋る
年齢を重ねると、相手の言葉を聞き取りにくくなります。そのため、小さな声で話したり早口でまくし立てるように喋るのはNG。
- 声が小さいと聞き取れないので何回も聞き直さなければならず、気まずい雰囲気になりやすい
- 早口で喋られてなにを言っているのかわからず、イライラが募るなど
どうせ聞き取れないだろうと、介護や援助をする際の愚痴や親の悪口を言ってしまうのはNG。信頼を失うきっかけになります。
高齢の親への理想的な接し方
高齢の親への理想的な接し方は、以下の通りです。
- 時間にゆとりを持たせて行動を開始する
- できないこと、失敗などに直面したとき、否定的なことは言わない
- 「ちょっと待って」ではなく、「〇時からでいい?」「今日はできないから明日でいい?」など、具体的な提案をする
- 高圧的な言葉や態度で接するのではなく、親孝行をする気持ちを持って接するなど
「これやって」「そうじゃないでしょ」など、否定的な言葉かけは親子の絆にひびを入れるきっかけになります。「やってもらえる?」「こっちの方がいいかも」など、親が自分でやってみたい、できるかもしれないと思えるような声掛けをしつつ、生活の手助けを行ってみてくださいね。
まとめ
誰しも、年齢を重ねるとできないことが増えてきます。それは親も同じです。自分の親だからなにを言っても傷つかない、というわけではありません。親子だからこそ接し方や言葉のかけ方に注意し、親の気持ちを尊重しつつ生活を支えましょう。