バナナが腐っている時のサイン6つ…舌がピリピリしたら要注意!

バナナは栄養価が高く、子どもから大人まで人気の果物ですが、腐ると食中毒の原因になります。バナナが腐っているかの見分け方、正しい保存方法を知り、安全で美味しく食べましょう。

バナナの賞味期限はどのくらい?

バナナは賞味期限が記載されていない果物ですが、保存方法によって食べごろが大きく変わります。

常温保存なら3~5日が目安です。夏場や湿気が多い場所では早く傷むため、なるべく風通しの良い涼しい場所に置きましょう。冷蔵庫の野菜室で保存する場合は、1週間~10日程度持ちます。ただし、バナナは低温に弱いため、完熟する前に冷蔵庫に入れると甘みが出ないまま黒くなります。

バナナを長く保存するなら冷凍がおすすめです。皮をむいて適当な大きさに切り、ラップに包んで冷凍用保存袋に入れておけば、1か月程度は持ちます。

  • 常温保存:3~5日
  • 野菜室で保存:1週間~10日程度
  • 冷凍で保存:1か月程度

バナナの賞味期限は保存方法で大きく変わるので、見た目や触感、臭いで判断することが大切です。

バナナが腐っているときの6つのサイン

バナナが腐ると、見た目や触った感じ、臭いや味に大きな変化が出ます。腐ったバナナを食べると、お腹を壊す原因にもなるため、注意深く見分けましょう。

①汁や液体が出てくる

バナナは通常、皮や実から汁が出ることはありません。しかし、バナナが腐り始めると、実が傷み、細胞が壊れることで液体が出ることがあります。この液体は細菌が増殖したサインでもあり、食べると食中毒を起こすリスクが高まります。

皮や実がベタベタしていたり、少しでも汁気が感じられたりした場合は、すぐに処分しましょう。また、汁が他の食品に付着すると衛生的にもよくないため、触った後は手洗いを徹底しましょう。

②異臭がする

バナナが腐ってくると、甘くて心地よい香りがなくなり、酸っぱい臭いや生ゴミのような臭いがしてきます。これは果物が傷んで雑菌が繁殖し、発酵や腐敗が進んでいるためです。

また、バナナは湿気の多い環境に置かれると腐敗が進みやすく、臭いが強くなるのも早くなります。酸っぱい臭いや生ゴミ臭が少しでもしたら、そのバナナは食べずに捨ててしまいましょう。部屋の中にも臭いが広がらないよう、袋に入れて処分するのが望ましいです。

③果肉がぶよぶよで崩れやすい

バナナの果肉が指で押しただけで簡単に崩れるほどぶよぶよしている場合は、腐敗が進んでいるサインです。これはバナナの果肉が細菌やカビに侵され、細胞が破壊されてしまったためです。

バナナは熟成すると柔らかくなりますが、正常な熟成では程よくハリがあり、皮がきれいに剥ける状態を保ちます。しかし、腐っているバナナは皮を剥こうとすると果肉が崩れてしまい、食感も味も悪くなっています。このような状態になったバナナは健康上のリスクがあるため食べることは控えましょう。

④舌がピリピリする

バナナを食べたときに舌がピリピリしたり、口の中に違和感が出たりすることがあります。これは果物が腐っているか、アレルギー反応のどちらかである可能性があります。

バナナが腐敗して細菌が繁殖すると、刺激性の物質が生成されることがあります。この場合、ピリピリ感に加えて酸っぱい味や異臭、変色など他の腐敗サインも同時に現れます。

一方、バナナにはアレルギーを起こす成分が含まれていることがあり、特に花粉症やゴムアレルギーを持つ人は口腔アレルギー症候群といって、舌や唇がピリピリすることがあります。この症状が何度も出る場合や、皮膚が赤くなったり、口や喉がかゆくなったりする場合は、腐敗とは別の問題ですので、食べるのを控え医師に相談しましょう。

⑤苦味や酸味がある

バナナが腐敗すると味にも変化が生じます。新鮮なバナナは甘くまろやかな味わいですが、腐り始めると苦味や酸味が強くなります。これはバナナ内部で細菌が繁殖し、発酵や腐敗物質が生成されるためです。

また、未熟なバナナはタンニンという苦味成分が多いため、苦味や渋みを感じることがありますが、これは腐敗ではありません。見た目や臭いが問題なければ、室温で数日追熟させることで苦味はなくなります。

しかし明らかに酸味が強い場合や、苦味に加えて異臭がある場合は腐敗している可能性が高いため、食べないようにしましょう。

⑥カビが発生している

バナナの軸や皮の表面に、白や緑、黒色のふわふわしたものが付いている場合はカビです。特に湿気が多い部屋や袋の中で蒸れてしまった場合にカビが発生しやすくなります。

カビはバナナの皮だけでなく果肉にも根を張っている可能性が高いため、一部分だけカビが生えていても、他の部分は安全とは言えません。カビには有害な毒素を出す種類もあるため、食べずにすぐ処分しましょう。

また、カビが発生したバナナと一緒に保存していた他の食品にもカビが移る可能性があるため、周囲の食品もよく確認することをおすすめします。

バナナの正しい保存方法

バナナスタンド

バナナは保存方法によって腐敗スピードやおいしさが変わります。正しい方法で保存して、できるだけ長く美味しく楽しみましょう。

常温保存のコツ

バナナを常温で保存する場合は、14~20℃くらいの涼しい場所を選びます。湿気が多いとカビや腐敗が進みやすいため、風通しのよい場所に置きましょう。バナナスタンドやフックなどで吊るすと、空気の流れが良くなり、傷みにくくなります。

購入時の袋に入れたままだと湿気がこもって腐りやすいため、袋から出して保存しましょう。また、バナナは他の果物を追熟させるエチレンガスを出すので、リンゴなどの他の果物とは少し距離をとって置くのが望ましいです。

冷蔵保存のコツ

バナナが好みの硬さまで追熟したら、冷蔵庫の野菜室に入れることで、それ以上の追熟を抑えることができます。バナナを房のまま入れると黒ずみやすいため、1本ずつ切り離し、新聞紙やキッチンペーパーで包み、さらにビニール袋に入れて密封してから保存します。袋の中の酸素が少なくなり、バナナの老化を遅らせることができます。

冷蔵庫に入れるとバナナの皮は低温で黒くなりますが、これは果肉には影響せず、安全に食べられます。

冷凍保存のコツ

バナナを長期保存したい場合は冷凍保存がおすすめです。皮をむいてラップで1本ずつ包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫に入れます。スムージーやお菓子作りに便利です。また、一口サイズにカットしておくと、使うときに手軽です。

冷凍したバナナを食べる際は、少し自然解凍してから食べると食感や甘みをより感じやすくなります。

まとめ

バナナとバナナの実

バナナが腐る理由の一つに「エチレンガス」という物質があります。エチレンガスは果物が熟すのを促進するため、バナナの近くに置いた他の果物も早く熟します。そのため、バナナと一緒に保存する果物は追熟させたいものだけにして、熟すスピードを調整しましょう。

また、バナナを長持ちさせるには湿気が大敵。部屋の湿度が高い場合は除湿剤を置くなど、湿気対策もバナナの保存に効果的です。バナナは正しく保存してこそ美味しく食べられるため、環境づくりも大切にしましょう。

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