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運転に不慣れな初心者ドライバーは事故を起こす割合が高い
道路交通法によると、運転初心者とは一般的に免許を取得して1年未満の人を指します。そのため、運転免許を取得して1年間は初心者マークを表示することが義務付けられており、これにより周囲にも「初心者などで配慮をお願いします」という意思表示が可能です。
実際、運転初心者は、他のドライバーに比べても事故を起こす割合が高い傾向にあります。まだ運転に慣れていないため、経験不足がどうしても運転の操作ミスにつながりやすく、さまざまなトラブルを招きやすいのでしょう。
車の運転初心者が起こしやすい『5つの事故』
では、運転初心者はどのような事故を起こしやすいのでしょうか。車の運転初心者が特に起こしやすい事故例と、起こさないために意識すべきポイントを解説します。
1.前方車両への追突事故
運転に慣れていない初心者は、前方車両との車間距離を見誤りがちです。その結果、前方車両に追突してしまう事故を起こしやすい傾向にあります。
前方車両はこちらが思っているようにゆっくりと減速するだけでなく、突然急ブレーキを踏む可能性も十分あり得ます。こうした予期せぬ事態にも対応できるよう、運転初心者は余裕を持って前方車両と車間距離をあけましょう。
2.交差点で出会い頭の事故
交差点では、多くの車が行き交います。そのため、運転初心者はパニックを起こしやすく、一時停止を怠ってしまったり、直感で進んでしまったり、時には「相手が待ってくれるかも」という期待を込めて進んでしまうこともあるでしょう。
しかし、こうしたちょっとした不注意や「かもしれない運転」によって、交差点で出会い頭の事故を招きやすくなります。
交差点では落ち着いて周囲の状況を把握して、必要な一時停止はもちろん、自分の意思で安全な状況を見極めて進行しましょう。
3.右折左折時の人身事故
右折時や左折時は、初心者ドライバーだけでなく多くのドライバーが事故を起こしやすいシチュエーションです。
周囲にいる歩行者や前方からやってくる対向車はもちろん、後ろからくるバイクなどにも気を配らなければ、少しの油断で人身事故に発展しかねません。必ず周囲の状況をしっかり確認した上で道を曲がりましょう。
4.ガードレールや壁への追突事故
運転初心者は、ガードレールや建物の壁などに追突する単独事故を起こしがちです。うっかりして操作ミスをしてしまったり、「操作ミスをした!」とパニックになり急ハンドルを切ってしまったり、元々スピードを出し過ぎていて対応しきれなかったという事例もあります。
常に気を緩ませることなく、運転中は落ち着いて冷静に判断できるように運転に集中することが大事です。また、狭い道路は初心者のうちはなるべく避けて通るのが無難でしょう。
5.カーブで対向車や壁への追突事故
カーブはハンドルの切り方に慣れていないために対向車や壁に追突する事故を起こしやすい場所です。特に坂道になっている場合、速度の加減を誤ってしまい、カーブを曲がりきれずに突っ込んでしまう事故が非常に多く見受けられます。
カーブでは、少しだけ減速して様子を見つつ、余裕を持ってハンドルを緩やかに切りながら曲がることを心がけましょう。
運転初心者が運転技術を上達させるコツは?
運転初心者が事故を起こす割合が高い理由は、主に運転に不慣れなことが原因です。「事故を起こすのが怖いから」と運転しなければ、教習所で練習した感覚を徐々に忘れてしまうので、以下の方法で少しずつ運転に慣れていきましょう。
- 毎回基本操作を再確認してから出発する
- 土地勘のある場所で運転頻度を増やして慣れる
- 交通量の少ない場所・時間に練習を兼ねて運転する
- 自宅や家族の駐車スペースで駐車の練習をさせてもらう
- 常に余裕を持って運転することを心がける
- 周囲の状況を把握して周囲の車の動きを予測する
- 運転免許試験場のコース解放日に練習させてもらう
まずは自宅近辺の土地勘があり広々とした場所を練習場所に選びましょう。その際、運転に慣れている家族や友人に同乗してもらうことで安心感が高まりますよ。
また、運転免許試験場によっては、毎月コース解放日を設けているところも多いので、運転の練習ができるようになっています。まだ公道は自信がないという場合や免許取得から時間が経過してしまった場合は、まず試験場で練習を重ねるとよいでしょう。
運転初心者は運転操作に慣れるまで慎重な運転を心がけて
運転初心者は運転操作や状況把握に慣れていないことが主な事故原因であることが多いです。少しずつ運転操作の経験を重ねつつ、慎重な運転を心がけて場数を踏んでいきましょう。