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お寿司の消費期限は「当日中」が基本!
お寿司は生の魚介類を使っているため、細菌が繁殖しやすく安全に食べられる期限はとても短いです。スーパーやコンビニ、持ち帰り寿司などには「消費期限(安全に食べられる期限)」が書かれており、基本的に「当日中」とされています。
特に夏場は気温が高く、消費期限がさらに短くなり、購入から数時間で傷み始める場合もあります。食中毒のリスクを避けるため、期限内であっても購入後できるだけ早く食べ切ることが大切です。
消費期限と賞味期限の違い
消費期限と賞味期限はよく似ていますが、意味は大きく異なります。
- 消費期限:安全に食べられる期限。過ぎると食べるのは危険。
- 賞味期限:美味しく食べられる期限。過ぎてもすぐに危険になるわけではないが、味や食感が落ちる。
お寿司はほとんどの場合、消費期限が書かれています。賞味期限が書かれているお寿司はほぼありませんので、期限が過ぎた場合は必ず廃棄するようにしましょう。
賞味期限切れの寿司を食べてはいけないNGサイン
お寿司の消費期限を過ぎてしまったとき、「まだ大丈夫かな?」と迷うことがあるかもしれません。しかし、少しでも劣化した状態のお寿司を食べると食中毒のリスクが高まります。以下に示す危険なサインがあったら、迷わず廃棄しましょう。
見た目や触った感触で分かる危険サイン
お寿司の鮮度が落ちて腐り始めると、次のような特徴が現れます。
- 表面がぬるぬるする:雑菌が繁殖し始めている証拠。
- 白い膜ができている:細菌の繁殖が進んでいる状態。
- 黒ずんでいる、色がくすんでいる:魚の脂が酸化し、腐敗が進んでいる可能性。
- シャリが異常に硬く、パサパサしている:長時間保存で乾燥・劣化しているサイン。
- ネタがブヨブヨして崩れる:細菌や酵素によりタンパク質が分解されている状態。
- 容器に水滴が溜まっていたり、ラップが浮いている:お寿司から水分が出て雑菌が繁殖している可能性。
見た目や触った感触が少しでもおかしいと感じたら、食べずに捨てましょう。
臭いで分かる危険サイン
腐り始めたお寿司は見た目に大きな変化がなくても臭いが変化することがあります。
- 酸っぱい臭いや生ゴミのような臭い
- アンモニアのようなツンとした臭い
これらは明らかな腐敗臭で、食中毒菌が繁殖している証拠です。少しでも嫌な臭いがしたら、絶対に食べてはいけません。
持ち帰ったお寿司を安全に保存する方法
お寿司を買ってすぐに食べない場合、安全な保存方法を守らないと、あっという間に傷んでしまいます。以下のポイントを守って、正しく保存しましょう。
すぐに冷蔵庫に入れ、チルド室で保存する
お寿司はできるだけ早く冷蔵庫に入れることが鉄則です。理想的な保存場所は、チルド室(0〜2℃)か冷蔵庫の中でもっとも冷える棚です。野菜室は温度が高く、お寿司が傷みやすいのでおすすめしません。
冷蔵庫に入れるまでの時間は2時間以内、気温が25℃以上の場合は1時間以内が安全の目安です。持ち帰るときは保冷バッグや保冷剤を使い、なるべく温度が上がらないようにしましょう。
ラップで包んで容器に入れる
冷蔵庫に入れる際には、次の方法で乾燥を防ぎます。
- お寿司は1貫ずつラップで包む
- 湿らせたキッチンペーパーと一緒に密閉できる容器に入れる
- 他の食品の臭いが移るのも防げる
シャリ(酢飯)は冷蔵庫内で乾燥しやすいため、この方法を守ると美味しさを長持ちさせることもできます。
冷凍保存はおすすめできない理由
お寿司の冷凍保存は基本的におすすめしません。魚介類やシャリを冷凍すると、解凍したときに水分が抜けて食感や味が大きく劣化します。食べきれない場合でも、なるべく当日中に食べきれる量だけを買いましょう。
例外のお寿司と消費期限の違い
一般的なお寿司は当日中の消費が基本ですが、伝統的な寿司や発酵させた寿司など、一部のお寿司は比較的日持ちします。代表的な例を見てみましょう。
鯖寿司や柿の葉寿司は少し長持ちする
鯖寿司や柿の葉寿司のように酢で締めたり発酵させたりして作られるお寿司は、通常のお寿司より消費期限が長めです。目安としては、製造日から約3日間(常温または涼しい場所での保存)です。ただし、商品によって期限が異なるので、必ずパッケージの表示を確認しましょう。
ますの寿司や押し寿司の消費期限は翌日まで
ますの寿司や押し寿司は、一般のお寿司より少し長く持つとはいえ、製造日の翌日が限度とされています。常温でも涼しい場所で保存しますが、こちらも必ず商品の表示を優先しましょう。
まとめ
お寿司の消費期限は、「当日中」が原則です。細菌の繁殖を抑えるには、食べきれる分だけ購入し、適切な冷蔵方法で保存することが重要です。
もし期限切れのお寿司を食べてしまい、腹痛や嘔吐、下痢といった症状が現れたら、症状が軽くても自己判断で薬を飲まず、早めに病院を受診しましょう。特に夏場は食中毒が起こりやすいため、細心の注意を払いましょう。